新しく入社した会社で「仕事を教えてくれない」と困っていませんか?
頑張ろうという気持ちはあるのに、仕事を教えてもらえないために何もできない状況だと、仕事を続けようと思わなくなってしまいます。
本記事では上司や先輩が仕事を教えてくれない理由、弊害、解決策について解説します。
仕事を教えてもらえないのは、必ずしも会社や上司に原因があるとは限りません。仕事を教えてもらえないとお悩みの方は、本記事を参考にしてみてください。
会社が仕事を教えてくれない3つの理由
会社に入社したての時は仕事を教えてもらうのが当たり前です。しかし、会社によっては仕事を教えてくれないところもあります。
なぜ教えてくれないのか、その主な理由を3つ紹介していきましょう。
世代間のギャップがあるから
指導してくれる先輩社員が40代、50代以上の場合、その世代特有の考え方を持っているかもしれません。
この年代の人は「仕事は教えてもらうのではなく、見て覚えるもの」「こちらから教えるのではなく、新人から教えを乞うものだ」という考えで経験を重ねてきた可能性があります。
その場合、一から細かく説明してもらえず、ざっくりとした説明だけで終わり、後は自分で考えなさいといった教育方法になるかもしれません。
教育の仕組みが整っていないから
社員教育のマニュアルが整っていない会社の場合、先輩社員もきっちりとした教育を受けずに仕事をしてきた可能性が高いです。
「自分は自力でやってきたから教育の仕方がわからない」「自己流でやってきたから新入社員には役に立たないと思う」など教育方法が整っていないと、このような弊害が生まれてしまいます。
教育専門の担当者がいないと、毎回指導する人がバラバラになるため、スムーズに教育が進まないといった問題が起きてしまうでしょう。
担当者が忙しいから
教育をしたくとも教育担当者が忙しく、指導する時間がないケースもあります。教育担当者は新人の指導が仕事だけではありません。
普段の業務に新人教育が追加されるので、教育担当者は必然的に忙しくなります。
新人を育てれば自分の仕事が減るので結果的に楽になると分かっていても、時間に余裕がないと新人教育を放置してしまいます。
教えるよりも自分がやった方が早く、ミスもないので、教育を後回しにしてしまうのでしょう。
仕事を教えてくれない環境の弊害
仕事を教えてくれない環境下で働く場合、以下のような弊害が起きる可能性があります。
ストレスが蓄積する
1つ目は仕事を教えてくれない状態のまま会社にいると、ストレスが溜まっていくことです。
何をしていいか分からないまま時間が過ぎていくことや、どうやって仕事をしていけばいいか分からず困ってしまうことが、イライラに変わるかもしれません。
また、会社に貢献がしたくて入社したにも関わらず、仕事ができない状態が続くと、自分の存在価値が分からなくなり、大きなストレスになるでしょう。
また上司や先輩社員も、部下に仕事を任せていかないと仕事に追われてしまい、結果的に自分たちもストレスが溜まっていくことになります。
効率が悪く時間を浪費する
仕事を教えてくれない場合、仕事の流れがわからなくなるので結果的に効率が悪い仕事しかできなくなります。
1時間あればできるようなことが2時間、3時間とかかってしまうことは無駄な時間の浪費です。
社員を育てない会社側も、無駄な人件費を支払うことになってしまいます。
スキルアップしにくくなる
仕事を教えてもらえないと、必然的にスキルアップや成長もしにくくなります。
普通は少しずつ業務に慣れて成長していくことで、仕事に対する意欲や成長意欲といったモチベーションが上がっていくものですが、仕事を教えてもらえないと達成感も得られず、仕事に対する意欲も減っていってしまうでしょう。
上司や先輩社員も、新入社員を育てていかないと、自分達も新しい仕事に取り組むことができにくくなってしまい、スキルアップしにくくなります。
仕事を教えてくれない時の対処法
仕事を教えてくれない会社で働く場合、以下のような対処法を試してみると解決するかもしれません。
意欲をアピールする
分からないところがあれば積極的に質問する、仕事がなくなったら何をすればいいか積極的に聞きに行くなど、やる気をアピールすると仕事を教えてくれるかもしれません。
教わる側の姿勢によって、教える側の考えやスタンスが変わることもあります。
仕事を覚えたい、早く一人前になりたいなどの意欲を見せると、次第に仕事を教えていこうとする気持ちに変わっていくかもしれません。
小分けにせずまとめて質問する
仕事を教えてくれない理由が上司や先輩社員が忙しいことにあるのであれば、質問をまとめて行うことが有効です。
細切れに質問をすることで少しずつ相手の時間を奪ってしまい、怒らせてしまう原因にもなります。
忙しい人ほど時間に関する考えはシビアなので、質問したい内容をあらかじめまとめておき、様子を見て聞きに行くようにしましょう。
感謝を示す
先輩や上司が質問に答えてくれた時や仕事を与えてくれた時には、必ず「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えましょう。
時にははやりたくない仕事や自分の意に沿わないアドバイスをされることもあるかもしれません。
しかし、相手も忙しい中で自分に回す仕事を用意してくれたり、アドバイスする内容を考えてくれたりしているのです。
感謝の気持ちを伝えることで、相手も喜んでくれ、今後仕事を回してくれるほか、質問した時にも気持ちよくアドバイスをしてくれるようになるでしょう。
関係構築に時間を割く
上司や先輩社員との関係を仕事上だけにするのではなく、プライベートでも関係を作っていく方法も有効な手段です。
たとえば飲みに行く、ランチに一緒に行くなどして、積極的にコミュニケーションを図っていきましょう。
職場では話しにくい人でも、お酒の場ではフランクに話しやすいということは往々にしてあります。会話で距離を縮めていき、タイミングを見計らって仕事に関する話を振ってみるといいでしょう。
新しい仕事を任せてくれたり、いいアドバイスをくれたりするかもしれません。
率直に理由を聞く
上記の対処法を試したにも関わらず、仕事を教えてもらえない場合、最終手段として率直に聞く方法があります。
過去に新人教育で失敗した経験があるなど、教えない側に何か原因があることも考えられるためです。
率直に聞くのは勇気がいりますが、仕事を教えてくれない環境下で働いても、自分や会社にとって有益なことは1つもありません。
「なぜ仕事を教えてくれないのですか?」と覚悟を決めて聞いてみましょう。その返答次第で、今後の身の振り方が変わっていきます。
仕事を教えてくれない人に教えてもらうコツ
仕事を教えてもらうためには、自分自身の振る舞い方も重要です。お互いが気持ちよく仕事をしていくために、どのように仕事を教えてもらえばいいか解説していきます。
要点を絞る
仕事で質問をする時は要点を絞ってから行うようにしましょう。
どこが分からないのか明確にしないまま質問してしまうと、答える方もどう答えていいかわからないので相手の負担になります。
また、答えてもらった側もまた同じような疑問が出てきて、質問を繰り返す恐れがあります。
質問をする前に一度自分で調べた上で、分からない部分を抽出してまとめて聞くようにしましょう。
質問に具体性を持たせる
仕事上でわからない部分がある時は、具体性を持たせて聞くことが大切です。
「○○の業務について質問があるのですが」といった曖昧な質問ではなく、「今○○をするために○○の業務を行っているのですが、○○の部分で悩んでいます。どうすればいいですか?」など、具体性を持たせて質問をしましょう。
答える側の負担軽減に繋がったり、時間の節約になったりするほか、相手も明確な返答がしやすくなります。
自分なりの見解を示しつつ質問する
分からないことがあっても、自分で調べずにすぐに誰かに質問する人は嫌がられる傾向があります。
上司にとって、すぐに質問する人は「自分自身で何も考えていない」「毎回律儀に答えていると自分の時間がなくなってしまう」など、悪い評価の対象となる可能性が高いです。
限界まで自分で調べた上で、「自分はこのように思うのですが、○○さんの考えを聞かせてくれませんか?」と質問をすると上司も気持ちよく答えてくれるでしょう。
自分なりの見解を示すことは思考力アップにも繋がるため、日頃から意識しておくといいでしょう。
タイミングに配慮する
質問をするときは相手の様子を見て行うようにしましょう。相手が明らかに仕事に追われているタイミングで質問をするのはNGです。
相手の「質問に答えやすいタイミング」を見計らうことが重要です。いつ時間が空くかわからないのであれば、「○○について質問があるので、お手すきの時にお時間いただけますか?」「いつ頃お時間いただけますか?」など、相手のタイミングを伺うようにしましょう。
手が空いた時は素直に伝える
やることがなくなった時は、素直に「次にやることはありますか?」と聞くことも重要です。
社員の中にはそういったお伺いを立てずに、仕事をしているふりでサボる人もいます。しかし、仕事をしているように見せかけている人は周囲から仕事を教わる機会を失っていることになります。
素直に自分の手が空いていることを伝えて、何かできることがないか聞くようにしましょう。
どうしても仕事を教えてくれないときは転職を
上記の方法を試してみても解決しない場合は転職を検討してみましょう。そのままの状態で仕事を続けるのはよくありません。
転職した方が良い理由、そして転職をする際の役立つツールを紹介していきましょう。
転職した方が良い理由
転職をした方がいい理由は下記の通りです。
ストレスが肥大化するから
仕事を教えてもらえない状況がずっと続くと、ストレスが溜まっていくでしょう。些細なストレスは消えていくものですが、仕事を教えてくれないという大きな不満は一朝一夕には消えにくいものです。
ストレスは心の病気の要因にもなる厄介なものなので、できるだけ早く転職の道を進んだ方がいいでしょう。
企業の将来性が危ういから
仕事を教えない会社は将来が危ういと考えられます。教育体制が取れていない企業には「慢性的な人材不足である」「会社の人間関係に問題がある」という2つの傾向があります。
これら2つを解決していかなければ、企業が成長する見込みは少ないでしょう。
自転車操業のような運営が続き、働く人の負担ばかり大きくなっていく可能性が高いので、早々に転職を検討した方がいいです。
責任転嫁されやすいから
会社の中には「仕事ができないのは個人のせい」という風潮が漂うところもあります。そういった会社は「仕事を任せてもらえないのも個人のせい」という考えを持っている可能性があります。
しかし、根本の問題は何も分からなくて当然の新入社員に仕事を教えないことです。それができない会社で働いていると自然に「仕事で結果を出せない=自己責任」という考えになるのかもしれません。
教える立場になった時に困るから
仕事を教えてもらえない環境で働き続けていると、自分がいざ仕事を教える立場になった時に、どうしていいか分からず戸惑ってしまうかもしれません。
自分が仕事を教えてもらった経験がないので、どのように教えれば分かりやすいのか、部下が何を求めているのかが分からないのです。
また、「自分は先輩にちゃんと仕事を教えてもらえなかったのに、新入社員に教えるのは納得できない」という考えを抱いてしまうかもしれません。
転職のチャンスを失うかもしれないから
基本的に、転職は年齢が若い方が有利です。会社側は年齢の高い人よりも若い人の方が将来性があると考える傾向があります。
年齢が高い人でも転職が成功するケースももちろんありますが、それは経験が豊富であったり、きちんと結果を出してきていたりするからです。
仕事を教えてもらわないままでいると、スキルがない状態のまま年齢だけ重ねていってしまいます。
そんな不利な状況にならないよう、早急に転職を進めていくことをおすすめします。
関連記事:知らないと損をする会社都合退職と自己都合退職の違い
関連記事:施工管理をする女性の人が辞めたいと思う4つの理由と具体的な対処法を紹介
転職エージェントを活用するメリット
転職活動をしていくなら転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントは求人を掲載しているだけでなく、利用者に嬉しいメリットが豊富にあります。
履歴書を添削してくれる
転職エージェントでは履歴書の添削のサービスがあります。履歴書や職務経歴書をプロの目線で見てもらい、企業に好印象を与えるような文言を追加してくれたり、マイナスに映るところを修正してくれたりします。
添削してくれるのはこれまで何回も転職者をサポートしてきたプロの転職エージェントです。どういった履歴者が選考に通りやすいのか把握しているので、積極的に利用しましょう、
企業の内情を教えてもらえる
一般的な求人サイトでも仕事は探せますが、会社の内情については自分で調べるしか方法がありません。しかし、転職エージェントではキャリアアドバイザーが会社と連絡を取り合っているので、企業の内情に詳しい場合があります。
企業のHPやSNSでは分かりにくい、給料や残業、職場の雰囲気などリアルな情報を得ることが可能です。
非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントでは、一般公開されていない非公開求人も用意しています。
非公開求人は、一般公開すると応募が殺到してしまうような人気企業や、あまり表には出したくない戦略を担当してくれる人の募集などさまざまです。
一般的な求人サイトでは難しい、大手企業や優良企業への転職が行いやすいメリットがあります。
推薦状を出してくれる
転職エージェントを利用して応募をすると、キャリアアドバイザーが推薦状を提出してくれます。
推薦状には求職者の魅力や強みなど、履歴書や職務経歴書だけでは知り得ない情報が書かれています。
推薦状によって企業側が求職者に興味を持ってくれやすくなり、書類選考を通過できる確率も上がります。
条件交渉を代行してくれる
転職エージェントを使って内定をもらえた場合、キャリアアドバイザーが入社後の年収交渉や入社時期などの条件交渉を代行してくれます。
特に給料面は自分ではなかなか言いづらいでしょう。キャリアアドバイザーが代行して伝えてくれることで、求人募集よりも好条件で入社できるかもしれません。
面接対策をしてくれる
転職エージェントには面接対策のサービスもあります。キャリアアドバイザーが面接官となり、模擬面接を行ってくれます。
これまでの面接でよく聞かれる質問のほか、どういった方が採用され、どういった方が不採用になったのかを具体的に教えてくれるので、面接に不安がある人におすすめです。
面接対策以外にも、面接の日程調整も行ってくれます。
仕事を教えてくれない理由に関してよくある質問
最後に、仕事を教えてくれない人に関するよくある質問をまとめました。
仕事を教えてくれない人の心理は?
仕事を教えてくれない人に共通している心理は以下の通りです。
・仕事は自分で学ぶもの
仕事は教えてもらうのではなく、先輩のやり方を盗んで覚えろという考えです。年配者の方に多い傾向があります。
・あえて教えない
教えるよりも、自ら学ぶことで成長が早くなるという考えの人に多い傾向があります。意地悪ではなく、成長を見守っているためにそうしている場合が多いので、一概に悪い人とは言えません。悩んでいるとヒントを与えてくれたり、助け舟を出してくれることもあるでしょう。
・忙しくて教えている時間がない
自分の仕事に精一杯で、新人教育に時間を取っていられない人もいます。この中には本当は教えたいという人も、教えるのが面倒という考えの方がいます。
前者であれば、質問をまとめて行う、要点をまとめるなど時間を奪わないようにすると仕事を教えてくれるかもしれません。
中途採用は仕事を教えてもらえない?
中途採用の方が仕事を教えてもらえるかどうかは企業によってさまざまです。しっかり研修をしてくれるところもあれば、全くしない企業もあります。
企業の中にはOJTという、職場での実践を通じて業務知識を身につける育成手法を採用しているところがあります。
OJTでは上司や先輩社員から直接仕事を教わるため、一人前になるのは早いでしょう。
しかし、厚生労働省の調査によると、令和3年度にOJTを実行した企業は59.1%となっています。
参考:令和3年度「能力開発基本調査」の結果を公表します|厚生労働省
半数以上の企業がOJTをしていますが、中には上手くいっていないところもあるそうです。
新入社員は毎年同じ時期に入社するけれど、中途採用はいつ来るかわからないため、常に対応できるとは限らないのが理由だそうです。
OJTを採用しているからといって、仕事を教えてもらえるかどうかは入ってみないとわからないでしょう。
仕事を教えてくれないのはパワハラでは?
結論から言えば、パワハラと認めてもらうのは難しいでしょう。社員教育はいつ終わるのか予想しにくい作業です。
教えてもらう側も教える側も決して楽な仕事ではありません。また、教える側は誰がどこまで教育を担当するのかといった役割を決めるのも容易ではないです。
仕事を教えてくれないことをパワハラと認めてもらうのは、そういった社員教育の性質からすると難しいでしょう。
仕事を教えてくれない理由についてのまとめ
仕事を教えてくれない場合、まずは上記で紹介した対処法を実施してください。
ただし、教えてもらう際は日頃からコミュニケーションを取る、相手に時間の都合を合わせるなど、自分から歩み寄る工夫が必要です。
それらを踏まえた上で対処法を実施しても状況が改善されないのであれば、転職を検討してみましょう。
関連記事:転勤したくない時の4つの対処法とは?退職の判断基準も解説
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