バス運転手で年収1,000万稼ぐ方法と年収ランキングを徹底解説

「バス運転手の年収で1,000万円稼ぐのは無理なのかな...」「バス運転手の稼げる年収ランキングについて詳しく知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、バス運転手の年収で1,000万円稼ぐための条件と年収ランキングを紹介します。バス運転手への転職を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

バス運転手の平均年収は約368万〜560万円

バス運転手の平均年収は「年齢・性別・地域・職種」などを統合すると約368万〜560万円※1）です。月給で計算すると約30万〜47万円で、バス会社によっては一般企業の年収より高い場合もあるでしょう。

バス運行の種類としては、以下3つのパターンにわかれます。

勤務形態	バス運行の種類
公務員	都営・市営路線バス
民間	路線バス・夜行バス・観光バス

公務員と民間のバス運転手の年収は、いくらになるのか次章で紹介していきます。

参考： ※1）求人ボックス給料ナビ「バス運転手の仕事の年収・時給・給料（求人統計データ）」

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関連記事：バス運転手に転職するには？気になる勤務実態や民間・公営バス会社への応募方法を解説

バス運転手の平均年収ランキングTOP3

バス運転手の平均年収ランキングTOP3は、以下の順位となります。

・1位：市営・都営バス運転手（平均年収440万円〜700万円） ・2位：夜行高速バス運転手（平均年収450万円） ・3位：路線バス運転手（平均年収400万円） ・3位：観光バス運転手（平均年収400万円）

詳しく解説します。

1位：「市営・都営」バス運転手（平均年収440万円〜700万円）

「市営・都営」バス運転手の平均年収は440万円〜700万円※2）です。市営・都営バスの運転手は公務員と同じ待遇を受けられるため、一般的に民間のバス会社よりも高い年収が得られます。

また、地方自治体が運営する公共の交通手段であるため、ボーナスや福利厚生などが充実しているのも特徴です。年収は地方によって異なりますが、東京都の場合だと基本給は約32万円※2）となっています。

「市営・都営」バスの運転手は初任給こそ高くありませんが、年功序列で給料が上がるため、最終的には年収700万円以上の高収入を得られるチャンスもあるでしょう。

参考：※2）東京都総務局「東京都の給与・定員管理等について」

2位：夜行高速バス運転手（平均年収450万円）

夜行高速バス運転手の平均年収は450万円です。夜行高速バス運転手は、夕方から夜にかけて乗客を乗せ、夜間の間に乗客を送り届ける仕事です。

移動距離や時間によって、ひとりで業務にあたる場合とふたりでおこなう場合があります。距離に応じて手当てが支給されるため、観光バス運転手よりも給料が高い傾向があります。

しかし、深夜にずっと起きて運転するので体調管理は難しいです。とはいえ、夜行高速バス運転手は体力的に大変な部分はありますが、安定した年収を得られる大きなメリットもあります。

3位：路線バス運転手（平均年収400万円）

路線バス運転手の平均年収は400万円※3）です。民間の路線バスは、公務員と同じように決められたコースを回るバス運転手です。しかし民間の場合、平均年収は400万円※3）と公務員のバス運転手に比べると低い傾向があります。

とはいえ、安定した生活を送るには十分な給料が得られます。ただし、勤務時間が1日10時間を越えるバス会社も少なくなく、入社を検討する場合は労働環境についてしっかりと確認してみてください。

参考：※3）厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag路線バス運転手」

3位：観光バス運転手（平均年収400万円）

観光バス運転手の平均年収は400万円※4）です。観光バスの運転手は、旅行会社が決めたコースを運転します。

ただ運転するのではなく、バスガイドと打ち合わせをおこない、観光ポイントではゆっくり走るおもてなしが必要となります。もちろん観光に来た乗客に楽しんでもらえるよう運転しなければいけません。

観光バス運転手の給料自体はあまり高くはなく、労働時間も朝から晩までとなるケースも多いため、割りにあわないと感じる方も少なくないでしょう。ただノルマもなく、自分も観光名所を回れるため、人によっては楽しめる仕事です。

参考：※4）厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag観光バス運転手」

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【年齢別】バス運転手の平均年収ランキングTOP5

バス運転手も一般的な会社のように経験を積めば積むほど年収が変わるのか、年齢別での平均年収ランキングを以下より紹介します。

順位	年齢	平均年収
1位	50代	約508万円
2位	40代	約474万〜494万円
3位	30代	約443万〜445万円
4位	20代	約389万〜415万円
5位	60代	約342万円

参考：求人ボックス給料ナビ「バス運転手の仕事の年収・時給・給料（求人統計データ）」

上記のように【年齢別】バス運転手の平均年収ランキングの第1位は50代の約508万円です。2位の40代も約474万〜494万円と高水準のようです。

4位の20代前半は年収400万円に届かないものの、3位の30代以降になると年収400万円超えも少なくありません。60代の年収が大きく落ちるのは、バスの運転手に限らず定年が60〜65歳なので仕方がない部分でしょう。

60歳以上の再雇用制度で働く方もいますが、年齢や雇用形態によって年収が大きく落ちるのは理解しておく必要があります。

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関連記事：もしもバスの運転手になったら！本当にきつい仕事なのか？

【地域別】バス運転手の平均年収ランキングTOP5

地域によっても平均年収は、大きく変わります。国土交通省によると三大都市圏では、平均年収約580万円になっていますが、地方になると約380万円です。都市圏と地方では、約200万円の年収の開きがあります。

以下のランキング表は政府統計の総合窓口のデータを参照して、都道府県別の年収を上位と下位をまとめたものです。

参考：政府統計の総合窓口「賃金構造基本統計調査令和2年以降 一般_都道府県別」

都心部の神奈川や東京都、千葉県がランキング上位に入っています。基本的に政令指定都市は、給料が高い傾向のようです。続いては、都道府県別の年収ワースト5を紹介します。

参考：政府統計の総合窓口「賃金構造基本統計調査令和2年以降 一般_都道府県別」

最下位の沖縄県約209万円とトップの神奈川県約524万円では、平均年収に倍以上の開きがあります。なぜ、倍以上の年収差がついているのかというと、人口の違いから起きる乗客の輸送量が関係しています。

政府統計の総合窓口のデータによると2019年度時点で、年収1位の神奈川県が6億8,934万人となっており、年収最下位の沖縄県では2,600万人程のようです。このように人口の違いによっても、バス運転手の年収は大きく変わってくるでしょう。

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バス運転手で年収1,000万円の高収入を叶える2つの戦略

バス運転手で年収1,000万円の高収入を叶える2つの戦略は、以下のとおりです。

・規模の大きいバス会社で幹部を目指す ・業務委託で単価交渉する

詳しく解説します。

規模の大きいバス会社で幹部を目指す

バス運転手で年収1,000万円以上目指すなら、規模の大きいバス会社で幹部を目指してみてください。中小規模のバス会社では、役職に就いても年収1,000万円に到達するのは簡単ではありません。具体的な理由は、以下のとおりです。

・昇給制度が整っていない ・役職の数が少ない ・会社に予算がない

一方、規模の大きいバス会社で幹部になれば、以下の理由から年収1,000万円を達成しやすくなります。

・役職の数が多い ・昇給制度が整っている ・会社に予算がある

上記のように規模の大きいバス会社で幹部になれば、現実的に年収1,000万円が見えてきます。確かに京都市交通局に勤めるバス運転手の47％が、年収1,000万円を超えていた時代もありました。

しかし、現実的に考えて現在の中小バス会社の一般社員で年収1,000万円稼ぐのは難しいのが現状です。そのため、会社員のバス運転手で年収1,000万円以上目指すには、大手バス会社で幹部になるのは必須でしょう。

業務委託で単価交渉する

バス運転手として年収1,000万円を目指すのであれば、業務委託で単価交渉も視野に入れてみてください。バス会社に正社員として「就職・転職」した場合、年収1,000万円を達成するのは大手バス会社の幹部にならない限り容易ではありません。

一方、業務委託であれば収入が安定しにくいですが、自分の裁量でバス会社に直接交渉できるため年収1,000万円を目指せます。とはいえ、年収1,000万で契約するには、会社側に対して年間1,000万円以上の利益に貢献しなければいけません。

たとえば、観光バスのツアーを満員にする営業力があったり、乗客のリピートが続いて安定的な利益を生み出したりなど、運転スキル以外の人間力や営業力も必要になるでしょう。

そのため、業務委託で年収1,000万円を目指すのであれば、バス会社側に利益をもたらせる根拠をしっかり見せて単価交渉してみてください。

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バス運転手で年収600万円を実現させる3つの条件

バス運転手で年収600万円を実現させる3つの条件は、以下のとおりです。

・平均年収の高い地域でバス運転手になる ・規模の大きいバス会社に「就職・転職」する ・「夜間・高速・公務員」のバス運転手を目指す

バス運転手で年収1,000万円はなかなか大変ですが、年収600万円であれば現実的に達成できます。それぞれ解説します。

平均年収の高い地域でバス運転手になる

バス運転手で年収600万円を実現させるためには、平均年収の高い地域でバス運転手になる必要があります。都市部では地方よりも人件費が高く設定されている傾向があります。

とくに神奈川県や東京都などの大都市圏では、バス運転手の年収が600万円を超えるケースも珍しくありません。また、観光客が多い地域では、繁忙期に手当が支給される場合も多いようです。

このように転職や就職活動において、地域を考慮するのもひとつの方法です。応募するバス会社周辺地域の情報をしっかり収集し、自分にあったバス会社を選びましょう。

規模の大きいバス会社に「就職・転職」する

規模の大きいバス会社に就職または転職するのは、年収600万円を実現するための有効な戦略です。

規模の大きいバス会社は運行する路線が多いため、運転手を定期的に募集しています。そのため、バス運転手の需要が高く中小のバス会社と比較して年収も高くなります。

また、規模の大きいバス会社は、福利厚生が充実しています。収入だけでなく、生活面でも充実した生活を送れる点も魅力のひとつではないでしょうか。ただし、規模の大きいバス会社は競争率が高い傾向があります。

応募する際は、バス運転手としてのキャリアを積み重ねるだけでなく、運転技術やコミュニケーション能力を磨くなど、自分をアピールできる内容をまとめておきましょう。

「夜間・高速・公務員」のバス運転手を目指す

バス運転手で年収600万円を実現するには「夜間・高速・公務員」のバス運転手を目指すのがおすすめです。

夜行高速バスは他の時間帯や路線よりも運転手不足が深刻なため、年収が高くなる傾向があります。また、公務員バス運転手は、年収が高めに設定されており、安定した収入を得られます。

ただし、夜行高速バスは運転が難しいため、高い技術と経験が必要となります。公務員バス運転手の場合、公務員試験に合格する必要があるので、どちらにしろ難易度が高い部分はあるでしょう。

このようにバス運転手で年収600万円を実現させるためには、高い技術と経験、試験に合格する努力が必要です。

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バス運転手が受け取る給料の手取りは20〜30万程

バス運転手が受け取る給料の手取りは、20〜30万程が多いようです。総支給が30万円と仮定した場合の内訳ケースをひとつ紹介します。

基本給	210,000円
残業手当	80,000円
その他手当	10,000円
社会保険	60,000円
手取り額	240,000円

上記の金額はあくまで目安になりますが、月の目安としては20〜30万円がバス運転手の受け取る手取り額の相場になるでしょう。

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バス運転手の時給は1,000円〜1,500円程

バス運転手の時給は、1,000円〜1,500円程度※5）が相場となっています。大手バス会社で正社員として働くバス運転手の場合だと時給換算で、1,500円前後が一般的です。

一方、小規模なバス会社でアルバイトとして働くバス運転手の場合だと時給は、1,000円前後になる場合もあるでしょう。

ただし、大手バス会社であっても時給が1,500円を下回ったり、小規模バス会社であっても1,500円を超えたりするケースもあるので、詳細は応募先のバス会社に確認してみてください。

出典：※5）バス運転手の仕事の年収・時給・給料（求人統計データ）

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バス運転手の平均年収は極端に低いとは言えない

バス運転手の年収は、厚生労働省のデータからみると全産業の平均年収より若干低い傾向があります。

 とはいえ、他の一般的な職種と比べて特別低いとも言えません。多くの業界で、経験や実績に応じて給料が変わるのは一般的です。バス運転手についても同じことが言えるでしょう。

年齢や勤務地、勤務先の業種（例：大手運輸業者・地域密着型の業者）によっても年収に差がでます。

同じ観光バス運転手であっても、年収は500万円を超えているバス会社もあれば、300万円台というバス会社もあるでしょう。

そのため、バス運転手で高年収や好条件を見つけるためには、いい求人と出会わなくてはいけません。

おすすめは転職エージェントサービスの利用です。転職エージェントを利用すると、非公開求人やスカウト機能など、転職を有利に進めるための機能も充実しています。

専門のキャリアカウンセラーに相談しながら探せるので、ひとりで不安を抱え込まずに「就職・転職」活動ができるのもうれしいポイントです。

また、令和4年9月時点でのバス運転手の有効求人倍率は、2.06倍と全職種の平均である1.20倍を上回っており「就職・転職」活動をしている方にとって追い風です。

 この機会にバス運転手への「就職・転職」を検討している方は、転職エージェントを活用し自分にあった求人を探してみてはいかがでしょうか。

弊社ではバス運転手を含む、ドライバーに特化した無料の「就職・転職」サポート「ドライバーキャリア」を運営しています。無料利用できるため、バス運転手としての転職を考えている方は、ぜひ活用してみてください。

関連記事：バス運転手を辞めたいと感じる理由とは？経験が役に立つ転職先も紹介

バス運転手の年収ランキングに関するよくある質問

バス運転手の年収ランキングに関するよくある質問について、5つ紹介します。

・バス運転手は寿命が短くなりますか？ ・バス運転手は恥ずかしい仕事ですか？ ・市バスの運転手の年収はいくらですか？ ・バス会社の最大手は？ ・はとバス運転手の年収は？

バス運転手は寿命が短くなりますか？

バス運転手は寿命が短くなると言われている理由は、以下のとおりです。

・長時間の座りっぱなし ・不規則な勤務時間 ・乗客からのクレームによるストレス

バスの運転手をしていると上記のような、身体に負担がかかる業務があります。とはいえ、健康診断したり、適度な運動をしたりとうまく対処すれば、寿命が極端に短くはならないでしょう。

バス運転手は恥ずかしい仕事ですか？

バス運転手は多くの人々の足となり、快適な生活提供をする重要な仕事です。そのため、決して恥ずかしい仕事ではありません。

市バスの運転手の年収はいくらですか？

市バス運転手の年収は、約440万円〜700万円です。地方自治体が運営する市バスの運転は、住居手当や夜勤手当、超過勤務手当などの各種手当がつくほか、年2回のボーナスがあります。

そのため、一般的な民間のバス会社に比べると年収が高い傾向があります。このように地方自治体が運営する市バスの運転手は、民間バス会社よりも手厚い待遇を受けています。

とはいえ、会社規模や地域、経験年数などによっては、民間バス会社のほうが年収が高くなる場合もあるため、一概に市バスの運転手の年収が高いとは言えないでしょう。

バス会社の最大手は？

日本最大級のバス会社は西鉄バス（福岡市）です。東日本では神奈川中央交通が最大のバス事業会社で、日本バス業界のリーダー的存在と言われています。また、日経サービス業調査による2022年度の高速バス売上高ランキングは、以下のとおりです。

順位	会社名	売上高
1位	WILLER EXPRESS	117億6400万円
2位	東京空港交通	58億9300万円
3位	西日本鉄道	51億2900万円

参考：NIKKEI COMPASS「バス・タクシーの競合状況」

会社規模は小さくても、利益率が高いバス会社も存在しています。そのため、就職・転職活動において会社規模は目安として見てみてください。

はとバス運転手の年収は？

はとバス運転手の年収は、300〜550万円程※6）になっています。詳しい詳細は、はとバスに応募するときに採用担当者に聞いてみましょう。

出典：※6）enライトハウス「株式会社はとバスの年収・給与」

バス運転手の平均年収ランキングのまとめ

バス運転手は勤務先によって、働く時間帯や運転する場所、お客様が異なり年収も地域によって大きく差があります。

そのため、バス運転手ならどれでもいいと決めてしまわず「路線・夜行・観光」など、どのタイプのバス運転手になりたいのかしっかり決めて転職活動してみてください。