ダンプドライバー

ダンプドライバーの仕事内容・年収・必要な資格を紹介

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トラックの中でも一際大きな荷台を搭載しているのがダンプカーです。

主に産業廃棄物や土砂を運ぶために使われており、建築現場では欠かせない車両の1つです。

そこで、こちらの記事ではダンプドライバーの仕事内容、年収、必要な資格を紹介します。

ダンプドライバーへの就職・転職を検討している方は参考にしてください。

ダンプドライバーとは

そもそもダンプとは、簡単に言うと、荷台を傾ける装置が付いた貨物自動車です。

荷台を傾けることにより、積んでいる荷物を一気に下ろせます。

たとえば、ダンプカーに積む代表的な荷物と言えば「土砂」です。ダンプカーは建築現場に必要な土砂を運んだり、道路の舗装に使うアスファルトを運んだりします。

土砂は乱雑に扱っても壊れる類の物ではないので、荷台を傾けて一気に下ろすのに向いているのです。

なお、ダンプカーの場合、荷物を自分で積む機会はほとんどありません。現場に行けば、ショベルカーで荷物を積んでくれます。

そのため、ダンプドライバーの仕事は、決められた時間通りに指定の場所から指定の場所に安全に運転することとも言えるでしょう。

特にダンプカーは他のトラックと比べて重量があるため、事故を起こした場合の被害も大きくなりがちですので、より丁寧な運転が求められると言えます。

ダンプドライバーの仕事内容

ダンプドライバーの仕事は、土砂やアスファルトなどを建築現場や道路工事の現場に運ぶ業務がほとんどです。

あるいは、埋め立ての土砂を山間部から運んでくる仕事もあります。

積載物は基本的に量が多く、人力で積み下ろしをすることは困難であるため、ダンプドライバー自身が積み下ろしの手作業をすることはありません。安全運転で積荷を運ぶことが主な仕事です。

なお、運転中は安全運転さえすれば車内でラジオや好きな音楽を聴くけます。

そのため、車の運転が好きな人、1人で黙々と仕事をするのが好きな人にオススメの仕事です。

ただし、ダンプドライバー兼作業員として働く場合は、ダンプドライバー以外の作業が発生する可能性もあります。

面接の段階でダンプドライバーとしての仕事のみか、それ以外の仕事もあるのかをきちんと確認するといいでしょう。

ダンプドライバーがきついと言われる理由

「ダンプドライバーの仕事はきつい」と言われることがあります。

しかし、きついという噂だけでダンプドライバーの仕事に就くかどうかを決めるのはオススメしません。

なぜなら、ダンプドライバーに限らず、仕事には少なからず向き不向きがあるからです。

また、同じダンプドライバーの仕事でも、会社によって待遇はさまざまです。

残業が全くない会社もあれば、頻繁に残業がある会社もあります。

同様に、ダンプドライバーの仕事だけやればいい会社もあれば、それ以外の仕事も一緒に任される会社もあるでしょう。

そこで、こちらではダンプドライバーの仕事がきついと言われる主な理由を紹介します。

まず1つ目の理由は「深夜に働く可能性があるから」です。

ダンプドライバーの仕事は、工事関係の運搬が主な仕事になるので、基本的に労働時間は決められています。

ただし、道路の舗装や補修の工事などは夜間に対応することもあるため、その場合は深夜に働くことになります。

深夜に働くことがきついと感じる人がいる一方で、深夜手当が付くことをメリットと感じる人もいるでしょう。

そして、もう1つの理由が「積荷を安全に届ける責任があるから」です。

一般の貨物や引っ越しなどの場合は、荷物の積み下ろしが業務の中では一番きつい部分と言えます。

その点、ダンプドライバーの場合は荷物の積み下ろしを自分ですることがほとんどありません。

では、ダンプドライバーは楽な仕事なのかと言うと、そういうわけでもないのです。

ダンプドライバーに限らず、車を運転する仕事では、常に安全を心がけなければいけません。

タクシーやバスのドライバーが乗客の命を預かっているという責任があるのと同様に、ダンプドライバーは積荷を安全に届けるという責任を背負っています。

特にダンプカーのように重要のある大型トラックは、一歩操作を間違えると凶器になり得ることを、常に念頭に置いて働く必要があるのです。

それを精神的に負担だと思う方は、ダンプドライバーには適していないかも知れません。

また、運転中以外では、積み下ろしの順番待ちなどで長時間待機しなければいけない場合もあります。

住宅街付近ではアイドリング禁止の場合が多いので、待機時の暑さや寒さがきついと感じるケースもあるでしょう。

ダンプドライバーが楽だと言われる理由 

「ダンプドライバーの仕事はきつい」と言う人がいる一方で、「楽だ」と言う人もいます。

その理由として考えられるのは、主に以下の3つです。

  • 車内で1人で作業をするのがほとんどなので、気が楽だから
  • 積み下ろしの待ち時間にかなり休めるから
  • 肉体的な負担が大きな手作業はほぼないから

ただし、頻繁に待ち時間が発生することは、仕事のリズムが不規則であることを意味します。

また、基本的にダンプドライバーの仕事には土日祝の概念がありません。

これらをメリットを感じる人にとっては、ダンプドライバーの仕事は楽と感じる可能性があります。

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ダンプドライバーの年収

ダンプドライバーの仕事に就く上で、年収を把握しておくことは重要です。

ダンプドライバーのような仕事は、保有している免許の区分によって給料相場が変わるため、求職活動に入る前にきちんと確認しておきましょう。

一般的に、ダンプドライバーの給料は総支給で20万円台以上は貰えます。免許の区分ごとの給料相場は以下の通りです。

  • 普通免許所持のダンプドライバーの場合、総支給で25万円程度以上
  • 中型免許所持のダンプドライバーの場合、総支給で30万円程度以上
  • 大型免許所持のダンプドライバーの場合、総支給で35万円程度以上

会社によっては、その他の保有資格によって手当が加算される場合もあります。

残業時間の有無によって総支給額に影響が出るのではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、昨今はコンプライアンスの問題で、昔ほど拘束時間が超過することは減っています。

また、ダンプドライバーは基本的に月給制ですが、日給月給制(日給〇万円で、日給かける出勤日数)の会社もあります。事前に求人票の内容をチェックしたり、面接時に確認したりしましょう。

なお、求人票をチェックする際は、月給だけではなく「賞与の有無」や「賞与の金額」も確認が必要です。その他、福利厚生や退職金制度なども、念入りに確認しましょう。

ダンプドライバーは体が資本です。万が一体調を崩して仕事ができなくなった場合、休業補償がきちんと出るかどうかを面接官に確認することをオススメします。

土砂や産業廃棄物など、特殊な積荷を運ぶダンプドライバーの仕事に就くには、何か特別な資格やスキルが必要ではないかと思っている人もいるでしょう。

そこで、こちらではダンプドライバーになるために必要な資格やスキルを紹介します。

必須の資格

ダンプドライバーになるために必須の資格は「普通自動車第一種運転免許」です。

普通自動車を運転できる免許があれば、原則として誰でもダンプドライバーになれます。

ただし、保有する免許の区分によって、運転できる車両は異なるので注意が必要です。

一般的には、より大きな車両を運転できる免許を保有しているほうが、給料は高くなる傾向があります。

ダンプドライバーとして、より高所得を目指すのであれば、積載量の多い車両を運転できる大型免許の取得を目指すといいでしょう。

あると有利な資格・スキル

ダンプドライバーになる上であると有利な資格は、やはり「大型免許」です。

逆に、それ以外にあると有利な資格はほとんどないと言えます。

建築現場での仕事が多いとはいえ、仮に「玉掛け」の資格があっても、ダンプドライバーが荷物を吊るす作業が発生することは基本的にないでしょう。

一方で、ダンプドライバーに必要なスキルは、極めてシンプルなものです。

安全運転ができること、そして、与えられた仕事の内容を正しく理解し、実行できることです。

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、ダンプドライバーの仕事ではわずかなミスが大きなトラブルにつながる可能性があります。

たとえば、現場への進入や退出の経路などは事前に決められていることが多いです。

そのため、経路を守れない車両があれば、乗務員のみならず会社自体が出入り禁止となることも少なくありません。

また、ダンプドライバーには高い運転技術も必要です。

特に大型のダンプカーを運転する際に、一番警戒しなければいけないのが、左折時の歩行者等の巻き込み事故です。

大型の車両には、左折時の巻き込みを防ぐために、通常より多めのミラーが付いていますが、それでも左折時の巻き込み事故は発生します。

現場によっては左折入場を禁止するところもあるので、事前に渡された指示書をきちんと確認し、正しく実行する必要があります。

 女性がダンプドライバーとして採用されやすくなるには?

ダンプドライバーに限らず、女性は運転があまり上手ではないという偏った価値観は、まだ少なからずいます。

しかし、昨今では運送業界で働く女性ドライバーも増えつつあります。

現に、国土交通省は2014年から『トラガール促進プロジェクト』を立ち上げ、女性のトラックドライバー(通称トラガール)を増やそうと、助成金やガイドラインの策定など、さまざまな形で運送業者を支援しているのです。

そのため、ダンプドライバーでも女性ドライバーの数は増えてきています。

女性がダンプドライバーとして採用されるために重要なポイントは、ずばり「経験値」です。

他業種でドライバーの経験があれば、即戦力として採用してもらえる可能性があります。

とはいえ、ドライバーはどこの会社も人材不足ですので、適性があることをアピールできれば、採用される可能性は十分にあるでしょう。

  • なぜドライバーになりたいのか
  • なぜダンプドライバーなのか
  • なぜその会社で働きたいのか

面接では、特にこの辺りの質問に対する回答を用意しておくといいでしょう。

参考:トラガール促進プロジェクト(国土交通省)

ダンプドライバーのやりがい・口コミ

一般的に、ダンプドライバーのやりがいとして挙げられるのは、以下のものです。

「大きなプロジェクトの現場を経験することにやりがいを感じる」

「大きな建物を見ると、この建物の建設に自分も貢献したんだと感じられる」

「仕事は肉体的にきついこともあるが、その分仕事が終わった後の達成感は大きい」

「大型ダンプは運転していて気持ちがいい」

「今勤めている会社の給料はいい方だと思うので満足している」

このようなポジティブな意見がある一方で、外部の人からはネガティブな印象を持たれていることもあります。たとえば、外部の人からの口コミは以下のようなものです。

「ダンプドライバーって気が荒いよね」

「この間、運転してたらダンプカーにピッタリ張り付かれて怖かった」

などで

ダンプドライバーにかかわらず、実際に自分が経験したことがない事柄に関しては事実と違った情報が出回るものです。

ダンプドライバーの実態を知るために、こういった口コミをインターネット上で調べるのは1つの手ですが、一番確実な方法は現役のダンプドライバーに話を聞いてみることでしょう。

機会を用意してもらえるのであれば、面接に行く会社で働くダンプドライバーに聞くのが理想的です。

面接の時間をダンプが帰庫する時間に合わせてもらえれば、会社の雰囲気なども確認できるでしょう。

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ダンプドライバーについてよくある質問

こちらではダンプドライバーの仕事についてよくある質問に回答します。

未経験からダンプドライバーを目指す方、60歳以上で同職を志望する方は参考にしてください。

ダンプドライバーは未経験でもなれますか?

大型ダンプの運転は一般的なトラックと比べて、未経験者にはハードルが感じると思う人もいるかもしれません。

しかし、未経験からダンプドライバーになる人は一定数存在します。

運送業者によっては、未経験者向けに丁寧な教育プログラムを用意しているところもあります。

実際に求人を見ても、未経験者を受け入れている企業は複数ありますので、安心してください。

ダンプドライバーは60歳以上でも募集していますか?

求人数は少ないですが、60歳以上でダンプドライバーの募集をしている企業は存在します。

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まとめ

こちらの記事では、ダンプドライバーなるために必要な資格や仕事の内容、給料事情などを解説しました。

ダンプドライバーと一般的なトラックドライバーとの大きな違いは「積載する荷物」や「出入りする場所」と言えるでしょう。

運転技術に関しては、高い技術を要求されるけん引(トレーラー)と違い、感覚を覚えれば大型のダンプでもさほど運転は難しくありません。

ただし、ダンプカーが他のトラックと同様に、重大な事故を引き起こす可能性があることには変わりありません。

安全運転を心がけるのはもちろん、車間距離を広めに空けるなど、他の一般車両への配慮ができるといいでしょう。

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