技術士

技術士って何?仕事内容やなり方についてわかりやすく解説

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転職や就職をする上で様々な資格を取得しようとする人が増えてきています。

そんな中でも専門性が高く、幅広い分野で活躍ができる資格が「技術士」です。

技術士とは具体的にどんな資格なのか、どうやって取得するのか、業務内容などについてわかりやすく解説してきます。

技術士とは

技術士とは、文部科学省が認定した技術部門の業務を行うことができる国家資格であり、科学技術者の中でも特に技術が高いとされている資格です。

技術士はトップレベルの科学専門知識や応用能力が必要であり、試験は公益社団法人日本技術士会により行われます。

試験に合格すると技術士として様々な場面で活躍をすることが可能です。

技術士と言っても科学技術の種類によって下記のような21部門に分けられておりそれぞれに特化した技術士がいます。

【技術士・機械部門】
業務内容:動力・熱・太陽光発電・設計工学・風力発電・風車・機械設計・油空圧機器等の流体機器・加工技術・工場設計・構造解説・設計・設備生産・産業用ロボットなどの生産システムなど

【技術士・航空、宇宙部門】
業務内容:航空機・人工衛星・ロケット・宇宙機のシステム開発など

【技術士・船舶、海洋部門】
業務内容:船舶の設計や建造など

【技術士・科学部門】
業務内容:合成樹脂・セラミックス・天然樹脂などの開発や分析など

【技術士・電気電子部門】
業務内容:コンピューター電子機器・発電設備・情報通信ネットワーク・電気鉄道・工場電気設備・電力、エネルギーシステム開発など

【技術士・繊維部門】
業務内容:産業用加工糸・皮革の開発・繊維の精錬・漂白・加工・染色・紡績・衣料など

【技術士・資源工学部門】
業務内容:石炭・石油・金属鉱物・天然ガス等の地下資源の生産システムや探査・廃棄物の再資源化・地質環境などの改善・大気汚染など

【技術士・金属部門】
業務内容:金属材料の生産システム開発・溶接技術・メッキの表面技術や鋳造など

【技術士・上下水道部門】
業務内容:浄水・水質管理・上下水道計画・下水処理など

【技術士・建設部門】
業務内容:鋼構造・コンクリート構造の設計、計画、施工
     河川・海岸・砂防・海洋の設計、計画、施工
     都市計画・国土計画
     湾岸の設計、計画、施工
     空港の設計、計画、施工
     トンネル、道路、鉄道の設計、計画、施工など

【技術士・衛生工学部門】
業務内容:水質分析・測定・水質管理・水の改善・資源循環・廃棄物・建築物環境衛生管理など

【技術士・森林部門】
業務内容:森林の計画と管理・森林の保全や環境保全など

【技術士・農業部門】
業務内容:食物の栽培や品種改良・畜産バイオテクノロジー・害虫や雑草の防除、農村土地利用計画など

【技術士・水産部門】
業務内容:水産資源・水域環境・冷凍や缶詰、加工水産食品・水産物物流システム開発・漁港や漁場の水産土木計画など

【技術士・経営工学部門】
業務内容:生産管理や計画などの物流に関するマネジメント・サービスマネジメントの企画・開発など

【技術士・応用理学部門】
業務内容:原子物理学・光学・熱物理学・化学分析・力学・大気、海洋、地震、気象など地球に関する科学や物理・土木、資源、斜面災害、環境などの地質探査など

【技術士・情報光学部門】
業務内容:ソフトウェア、情報システムの開発や設計・コンピューターオペレーティングシステム・情報セキュリティ・ネットワーク通信技術など

【技術士・生物光学部門】
業務内容:ゲノム工学・免疫工学・細胞工学・遺伝子工学・環境微生物の検査など

【技術士・原子力・放射線部門】
業務内容:原子炉室システムの製造、設計、管理、建設・核燃料の濃縮加工や使用済み燃料の廃棄や処理など

【技術士・環境部門】
業務内容:自然の教育や保護・環境の測定や解析、分析や評価など

【技術士・総合技術管理部門】

技術士になるには

技術士になるには第一次試験と第二次試験に合格する必要があり、各技術部門ごとで試験が実施されます。

他の資格とは少し異なっており、第一次試験に合格すると、技術士になる資格を持つ者として「技術士補」となり、修習技術者友呼ばれます。

その後は技術士補として経験を積み第二次試験に合格すれば技術士になることができます。

技術士補になった後は下記の3つの方法で第二次試験を受けることが可能となります。

・大学エンジニアリング課程を修了した後に、技術士第一次試験に合格した場合は技術士補になった後、優れた指導者の指導の元で4年以上実務経験を積む(総合技術管理部門の受験には7年以上)

・大学エンジニアリング課程修了者の中で、認定された教育課程を修了した場合は第一次試験が免除され、すぐに技術士補として登録が可能です。その後は優れた指導者の指導の元で4年以上実務経験を積む(総合技術管理部門の受験には7年以上)

・その他の教育課程を修了した後に技術士第一次試験に合格した人は実務経験を7年以上(総合技術監理部門は10年)積むことが条件となります。

技術士第一次試験の内容

技術士第一次試験の内容は「適正科目」「基礎科目」「専門科目」の3つとなります。

基礎科目では科学技術全般の基礎知識、適正科目では技術士法第4章規定の遵守に関する適正、専門科目では専門知識をテストされます。

受験資格はなく、年に一回10月に試験が行われます。願書の配布と受付は6月~7月ごろとなり、受験料は11,000円です。

技術士第二次試験の内容

技術士第二次試験の内容は筆記と口頭の2つとなっており、筆記の科目は「必須科目」「選択科目」で技術部門全般の専門知識や応用能力、問題解決能力が判断されます。

口頭試験では、技術士とシテの専門的応用能力や見識を判断されます。

技術士第一次試験に合格した人のみ受験することが可能で、願書の配布と受付は4月、試験日は7月と11月で筆記と口頭に分けて行われます。

受験料は14,000円となります。

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まとめ

今回は技術士について解説してきました。

技術士とは日本の文部科学省が認定した国家資格であり、科学技術者の中でも特に技術や知識が高いとされています。

技術士はジャンルにより21部門に分けられており、それぞれで特化した業務に取り組むことが可能です。

技術士になるためには第一次、第二次試験に合格することが必須となっており試験は公益社団法人日本技術士会が実施します。

実務経験なども必要となり取得には数年以上の期間が必要となります。

関連記事:消防設備士とは?資格の種類と違いについて紹介します

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