タクシーに利用されている燃料はLPGで一般的なガソリンではありません。
なぜLPGが利用されているのか?なぜ一般車にはLPGが使われていないのか?それらについて詳しく解説していきましょう。
タクシーにはなぜLPGが使われているの?
一般的な車にはガソリンが燃料として使われています。しかし、タクシーは燃料にLPG(液化天然ガス)が利用されています。
車両そのものは一般車と同じであるのに、なぜLPGが使われているのでしょうか?その理由は主に2つあります。
ガソリンよりも安い
LPGを使う最大の理由として燃料費が安いということがあげられます。ガソリン代が150円と価格が高騰した際にLPGは97円と50円以上も安値でした。
タクシーは1日中街中を走行しているため、燃料費が売上を左右するといっても過言ではありません。
そのため、燃料費の安いLPGを利用しています。
環境に優しい
2つ目の理由は排気ガスが環境に優しいことがあげられます。ガソリン車やディーゼル車からはNOx(窒素酸化物)やPM2.0といった人間や環境に良くない物質が排出されますが、LPGは主成分がプロパンであるため、そのような物質が排出されません。
車=環境に悪いイメージですが、LPGの場合は1日中走行していてもクリーンな排気ガスを出すということでタクシーに利用されているのです。
一般の車両にLPGが使われない理由
LPGのメリットを紹介してきました。それだけを見るとなぜ他の一般車にもLPGを利用しないのか?と疑問に感じた人もいるでしょう。
利用しないのには理由があります。それらについて解説していきましょう。
維持コストがかかる
LPG車は燃料タンクの定期検査を6年に1回行うことが法律で定められています。ボンベとバルブの検査を受けて、合格しないとガスの補充ができなくなります。もし検査に引っかかった場合、交換しないといけません。
このメンテナンス費用は場所にもよりますが、50,000~70,000円ほどが相場となり、決して安くありません。もし交換となると10万円以上かかってしまいます。
これらの費用を勘案するとガソリン車が選ばれてしまうため、まだLPGが普及しない原因となります。
燃料タンクが大きい
LPGの燃料タンクがどこにあるかご存じでしょうか?実は燃料タンクはトランクスペースに設置されています。タクシーのトランクをみると大きな容器を見ることができるので、次タクシーを利用する際に一度確認してみるといいでしょう。
ガソリンタンクは車両内部に設置しているのですが、LPGガスはトランクに設置しているため、特に軽自動車のような小型車はトランクスペースがタンクで埋まってしまいます。
そのため、一般車には不向きとなり、利用されないのです。
LPGステーションが少ない
LPGが普及しない大きな理由として補給できるステーションが少ないことが挙げられます。ガスステーションは全国に1,500カ所以上ありますが、年々減少しています。
都市部ではタクシーが多く走行しているため、補給に不便を感じませんが、地方に行くとほとんど見かけなくなるため、不安を感じてしまいます。
ガソリンスタンドのように無人化やセルフでできるようになれば普及する可能性がありますが、LPGは消防法によって無人化、セルフ化ができないようになっています。
LPG車に乗りたい場合
LPG車にはデメリットがあるモノの燃料費の安さというのは大きな魅力です。もし都会で街乗りに利用するのであれば、ガスステーションの不便さを感じにくいので問題なく利用できるでしょう。
そこでLPG仕様の車に乗りたい場合はどうすればいいのか紹介していきましょう。
手持ちの車を改造する
今所有している車をLPG仕様にする方法です。ただし、改造するためにはいくつかの要件を満たしていないといけない点と、改造はLPG改造認定工場でないと行えません。
改造費も車両によっては数百万円する場合もあるため、あまり一般的ではないでしょう。
LPG仕様の車を購入する
おすすめの方法としてはLPG仕様の車両を購入することです。LPG仕様の車両は元タクシーとして利用されていた車両を中古車として購入する方法と新車で購入する方法があります。
最近ではジャパンタクシーと呼ばれるタクシー専用の車両が登場しました。ジャパンタクシーとはトヨタから販売されており、シエンタをベースに作られています。
基本的にはタクシー専用ですが、一般販売もされています。グレードは2つあり、標準グレードの和(なごみ)が3,338,500円、上級グレードの匠(たくみ)が3,564,000円となります。
どちらもLPG仕様となっているため、改造する必要はありません。
気になる方はジャパンタクシーの公式HP(https://toyota.jp/jpntaxi/)を確認してください。
まとめ
昨今ガソリン費用の値上げがニュースになることが多いです。頻繁に車を利用する方には燃料費はお財布に大きく影響を与えます。
LPG車はまだ一般的ではありませんが購入もできるようになりました。この記事を参考に導入するか検討してくださいね。
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