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4トントラックの運転に必要な免許は?車両総重量と最大積載量をわかりやすく説明!

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4トントラックの運転に必要となる免許について詳しく紹介してまいりましょう。特に車両総重量と最大積載量についてはわかりやすく解説していきます。

4トントラックに積載できる上限は?車両総重量と最大積載量も解説

多くの人は4トントラックのことを「荷物4トン分の積載量があるトラック」というイメージを抱いている可能性があると思われます。ところが実際は必ずしも「4トン分の荷物を積載できるから4トントラックである」ということではないのです。それでは4トントラックとはどういう意味でつかわれているのか?実際に積載できる上限はどこまでなのか?車両総重量と最大積載量とを絡めて説明していくことにいたしましょう。

 4トントラックとは

4トントラックとは最大積載量が4トンまでの中型トラック、という意味合いで解釈されているケースが多いと思いますが実のところ、積載量というものは積める荷物の重さのことではなくそのトラックの車両総重量に関わってきます。

4トントラックの定義を申しますと、最大積載量は5トン未満、車両総重量は8トン未満の中型トラック、ということになります。寸法における標準サイズは「全長が7600mm」、「全幅が2200mm」、「全高が2680mm」となり荷台寸法は「長さ6200mm」、「幅2130mm」、「あおりの高さ400mm」という具合になっています。

4トントラックの寸法や荷台寸法はそのトラックの種類のバリエーションによって変わってくるのが一般的です。

またその4トントラックの車両総重量(車両重量プラス乗車人数)が増えてしまえば最大積載量は大きく左右されてしまうことになるわけです。よって4トントラックの積載量は積める荷物の重さが「最大4トンまで大丈夫である」,という認識は非常に曖昧であり道路交通法上の見解とも違う、ということになるのです。つまり「積載量」はそのトラックに余分な装備があればあるほど減少してしまうということを認識する必要があります。

準中型免許では運転できない

また4トントラックの免許は免許制度の法改正によって少々、ややこしくなってきています。

平成29年に行われた法改正により平成29年3月12日以降に取得した普通免許では4トントラックは運転できません。

同じく準中型免許も4トントラックを運転できなくなっています。

よって4トントラックを運転するには中型免許の取得が必要となってくるのです。

それまでは普通免許であっても総重量8トン未満の中型トラックを運転できていました。近年の法改正をよく理解しておく必要があるでしょう。

関連記事:4トントラックの運転に必要な免許は?車両総重量と最大積載量をわかりやすく説明!

最大積載量は4トントラックの車両総重量で決まる!

4トントラックが法律に定められた最大積載量を超過させて運行(過積載)することは違法であり厳しい罰則が果たされます。最大積載量を超えてしまうと道路の路面や高速道路上などに「重さ」による多大な負荷をかけてしまい路面に穴をあけてしまったりします。このような行為は重大事故等を引き起こしてしままう危険な行為となってしまいます。それではこのような事例をおこしかねない4トントラックの最大積載量の問題についてみていくことにしましょう。

4トントラックの最大積載量を計算する方法とは?

4トントラックの最大積載量の計算方法は「最大積載量=車両総重量ー車両重量ー乗車定員(人数×55キロ計算)」から割り出されます。

つまりトラックに搭載されている設備、例えばキャブや架装物、シャシーといったものが重ければ重いほど、もしくは乗車人数が定員ギリギリだったりその人たちの体重によって荷物として積載できる重さの最大値に変化が起こるということになるのです。積載量の問題は4トントラックそのもののボディ寸法や荷台寸法とはあまり関係してこない、ということになるわけですね。

過積載を防いで安全に4トントラックを運転するには

4トントラックが積載量を守らず過積載を行って運行を強行すると危険回避時の制動距離が否が応でも伸びてしまい安全にトラックを停止させることが極めて困難になります。さらにカーブにおいては速度をあまり出していなくてもバランスが悪くなりトラックの横転が起こったり下り坂では加速が止められず必要以上にブレーキをかけるために一層、制動がきかなくなってしまいます。

4トントラックの積載量オーバーは荷主にも運転手にも平等に重い罰則が果たされます。特にトラックを運転する側にとったら過積載による積載量オーバーはは即免停扱いとなりますから業務を行うことができなくってしまい、それが生活の基盤を失わさせてしまう事態も引き起こしかねないのです。

過積載を防いで安全に4トントラックを運転するには荷主側と運転手側の事前の協議・了承が欠かせません。違法とわかっていながら雇用関係を悪用して積載量超過運転を強要する荷主側の悪意ある行為には勇気をもって対処していただきたいところです。

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免許取得時期で異なる4トントラックを運転できる人、できない人

免許取得時期によって4トントラックを運転できる人とできない人ができてしまうことをご存じでしょうか?平成29年に施行された法改正によって従来までの4トントラック運転免許の基準が大きく変わってしまいました。ではこの問題について紹介してまいりましょう。

2007年6月1日までに免許を取得したケース

2007年6月1日までに普通免許を取得された方は車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満の中型トラック(4トントラック)を運転できます。

この当時は法改正前になるので現行の法改正には該当しません。

200719年6月2日~2017年3月11日までに取得したケース

2007年6月2日~2017年3月11日までに免許を取得したケースですが、この期間新しく「中型免許」が生まれましたので従来までの普通免許では中型トラック(4トントラック)の運転ができなくなりました。

普通免許は車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満と規定されたため4トントラックの運転は不可能になりました。

新しくできた中型免許は車両総重量3.5トン~7・5トン未満、最大積載量6.5トン未満と規定されたため4トントラックを運転できる免許となりました。

2017年3月12日以降に取得したケース

2017年3月12日以降に免許を取得したケースですが、この年に新しく法改正が行われ新たに「準中型免許」という免許が誕生しました。

ただしこの準中型免許は車両総重量3.5トン~7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満と規定されたため4トントラックの運転はできません。

中型免許の取得者のみ4トントラックが運転できるようになったのです。

少々、ややこしくなりましたが現状において4トントラックを運転できる免許は「中型免許」のみ、ということになるのです。

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まとめ

4トントラックを運転できる免許と車両総重量と最大積載量とのかわりについて紹介してまいりました。

4トントラックは単に積載量が4トン分あるトラックではない、ということを改めて認識してください。

また荷物の過積載が引き起こす重大事故が後を絶たないがために免許の規定が細かく改定されたことも認識しておきましょう。4トントラックは現代社会において物流の必需品です。過積載などの積載量オーバーによる違法行為を行ってしまったら自身の首を絞めることになってしまいます。

4トントラックの正しい積載量の知識と概念をもって職務を安全に遂行していきたいところです。

 

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