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建築士試験に合格するための勉強時間は?一級建築士・二級建築士に合格するための勉強時間の目安を説明

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建築士試験 勉強

建築士試験は、建築の専門知識はもちろん、創造性と理解の深さを試す厳しい挑戦であり、合格するためには相応の時間と努力が必要です。

そして、多くの受験者が頭を悩ますのは、いったいどれだけの勉強時間を確保すべきなのか、という問題です。

本記事では、建築士試験に合格するために必要な勉強時間、建築士試験に合格するためのポイント などについて解説します。

建築士試験に合格するのに必要な勉強時間は?

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建築士は、建築関係の仕事に就きたい人やクリエイターを目指す人にとって欠かせない資格です。

国家資格である建築士は、誰でも簡単に取得できる資格ではありません。

建築士は年一回しか試験がないため、不合格となってしまったら次の試験が一年後なので出来るだけ早くから勉強時間を確保することが大切です。

  • 一級建築士の場合
  • 二級建築士の場合

まずは一級建築士と二級建築士に合格するための勉強時間の目安を知りましょう。

一級建築士の場合

一級建築士の場合の勉強時間は1000〜1500時間と言われています。

まず一級建築士の試験を受けるには、二級建築士の資格が必要です。

二級建築士の資格がない場合はその勉強から始めましょう。

一級建築士に合格するには、まず学科試験に合格しなければいけないのですが、学科試験に合格したら設計製図試験が待ち構えています。

学科試験だけでなく、設計製図試験もあるので国家資格の中では勉強時間はかなり必要になる資格と言えます。

二級建築士の場合

二級建築士の場合の勉強時間は500〜700時間と言われています。

一級建築士の受験資格にも必要な二級建築士ですが、二級建築士に合格するためにも条件があります。

二級建築士は建築学科を卒業後に受験なしで取得する方法もあれば、工業高校や短大・専門学校卒業後に実務経験を積んで試験を受けて取得する方法があります。

また、一級建築士とは異なるのは建築学科以外を卒業した人でも、実務経験が7年以上あれば二級建築士の試験を受けることが可能です。

工業高校などを卒業してある程度の知識がある人は500時間ほどで効率よく学べますが、建築関係に触れてこなかった人は一から学ぶために700時間は確保しておくのがおすすめです。

関連記事:建築士の難易度は?一級建築士と二級建築士の合格率と難易度をそれぞれ解説

建築士試験に合格するためにはいつから始めたらいい?

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建築士の勉強時間がわかったところで、次は勉強を始めるタイミングについて解説します。

一級建築士と二級建築士で始めるタイミングが異なるので、ここでタイミングを確認しておきましょう。

  • 一級建築士の場合
  • 二級建築士の場合

順番に理由を説明していきます。

一級建築士の場合

一級建築士の場合、勉強を始めるタイミングは11月からがおすすめです。

建築士の試験は年に一回で、毎年7月にあります。

11月から勉強を始める理由は、資格学校の開設が11月に多いからです。

そのため、11月から始めると準備だけでなく基礎固めも出来るので、試験までの計画を立てやすいです。

二級建築士の場合

二級建築士の場合、勉強を始めるタイミングは1月からがおすすめです。

試験日は一級建築士と同じく7月ですが、二級建築士の問題集は1冊で十分なので、問題集をひたすら解くのを繰り返すことになります。

二級建築士の勉強は、基礎をある程度固めた後に過去問を解いて自己採点するのを繰り返す人が多いので、半年のスパンで計画を立てると実行しやすいです。

建築士試験に合格するための3つのポイント

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建築士は国家資格の中でも合格率が低いと言われています。

一級建築士の合格率は毎年約10%、二級建築士の合格率は約25%と言われているため、二級建築士でも4人に1人は合格できる計算です。

合格率を上げるためには、次の3つのポイントを意識するとよいでしょう。

  • 出題数が多い分野から勉強する
  • 過去問題を繰り返し解く
  • 建築士試験の状況をあらかじめ確認しておく

では、一つずつ解説します。

出題数が多い分野から勉強する

合格するためのポイント1つ目は、出題数の多い分野から勉強することです。

年に1回の建築士試験ですが、法律の改定などで問題の変更などはあるものの、よく出る問題というのはある程度決まっています。

そういった問題は過去問題を解いていくうえでもよく登場しますので、試験に出題する確率も高いです。

試験直前になったときは、出題数が多い問題を解いて点数を落とさないように心がけましょう。

出典:令和2年から建築士試験の受験要項が変わり、新しい建築士制度がスタートします!|国土交通省

過去問題を繰り返し解く

合格するためのポイント2つ目は、過去問題を繰り返し解くことです。

先ほども話がありましたが、法律の改定などがない限り問題が変わることはありません。

建築士試験に出てくる問題は過去問も多く登場するので、ひたすら過去問を繰り返し解くのは効果的です。

基準として過去7年分の過去問を解く人が多いので、合格率を上げるために解き続けましょう。

出典:令和2年から建築士試験の受験要項が変わり、新しい建築士制度がスタートします!|国土交通省

建築士試験の状況をあらかじめ確認しておく

合格するためのポイント3つ目は、建築士試験の状況をあらかじめ確認しておくことです。

建築士試験は学科試験も大切ですが、学科試験に合格した後に製図試験が待ち構えています。

学科試験とは異なり、時間内で製図を仕上げるというのはある程度の練習を繰り返していないと、時間内に仕上げられない可能性があります。

製図試験でもそうですが、試験日が近くなってきたらストップウォッチなどを使って実際の試験状況に近い状態で問題を解くと、本番でも緊張せずに取り組めます。

出典:令和2年から建築士試験の受験要項が変わり、新しい建築士制度がスタートします!|国土交通省

建築士の勉強時間に関するよくある質問

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最後に建築士の勉強時間に関するよくある質問を5つ紹介します。

  • 一級建築士に合格するための最短勉強時間はどれくらいですか?
  • 一級建築士に一夜漬けで合格するのは無理ですか?
  • 一級建築士を独学で勉強するには何年かかりますか?
  • 二級建築士を独学で勉強するには何年かかりますか?
  • 一級建築士ってどれくらい難しいですか?

試験を安心して迎えるために確認しておきましょう。

一級建築士に合格するための最短勉強時間はどれくらいですか?

結論から言うと、建築士としての知識がある程度ある場合の勉強時間は700時間ほどと言われています。

一級建築士は先ほどもお話しした通り、毎年の合格者が全体の約10%と言われているので、合格するためには人以上に勉強する必要があります。

最短で合格するにしても、勉強時間は確保しておきましょう。

一級建築士に一夜漬けで合格するのは無理ですか?

結論から言えば、ほぼ不可能です。

理由としては、学科試験は奇跡的に合格しても製図試験を一夜漬けでするのは無謀と言えます。

建築士試験に合格するために、一夜漬けで合格しようとするのはやめておきましょう。

一級建築士を独学で勉強するには何年かかりますか?

結論から言うと、建築学科を卒業したかどうかで変わります

建築学科を卒業して、実務経験を積んで二級建築士になってからの場合は1000時間ほどの勉強時間で試験を受けられますが、建築学科以外を卒業した場合は実務経験を7年以上積んでから試験を受けなければなりません。

そのため、1000時間ほどの勉強時間の人もいれば、一級建築士を取るまでに2000時間以上勉強した人も少なくはありません。

二級建築士を独学で勉強するには何年かかりますか?

二級建築士を独学で勉強する場合、最短で約4年、長くて7年以上です。

二級建築士の場合、7年の実務経験を積めば試験を受けることができますが、建築学科のある大学や専門学校を卒業すれば、卒業と同時に取得することは可能です。

時間はかかるものの、大学などに進学すれば取得は可能です。

一級建築士ってどれくらい難しいですか?

一級建築士試験の合格率は約10%と、難易度はかなり高いです。

建築士の場合は覚えることが多いだけでなく、合格するために製図試験があるため、丸暗記で覚えるだけでは取得できません。

なるのが本当に難しいからこそ、それを目指して勉強する人が多いです。

関連記事:建築士に独学で合格するのは無謀?独学で合格するための勉強方法を解説

まとめ

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今回は、建築士試験に合格するための勉強時間について解説しました。

建築士は狭き門ですが、国家資格で建築関係の仕事に有利に働きます。本記事を参考にして、建築士になるための第一歩を踏み出してみましょう。

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