昨今配送業等でのドライバー不足を受け、ドライバーとして活躍している中高年の方も増えています。ドライバーの求人情報でも「中高年歓迎」とあるものもよく目にするようになりました。
ここでは、車の運転が好きな方や、正社員での求人を探して50歳からの転職先としてトラックドライバーを考えている方に向け、仕事内容や向いている人の特徴、キャリアアップなどの役立つ情報をご紹介します。
50代でトラック運転手に転職することは可能
結論から言えば、50代でトラック運転手に転職することは十分に可能です。
その理由はトラック運転手の年齢構成を見ると分かります。
国土交通省が発表した「トラック運送業の現状について」という報告書によると、トラック業界の労働者のうち、2割近くが50代です。
ただし、慣れていない方がトラック運転手になると、体力的にきつく感じるのか、長続きしないのが現状です。
50代でドライバーになるメリット
50代からトラックドライバーを始めるのは、きつい部分があります。ただし、50代から始めるからこそ得られるメリットがあります。
そのメリットは以下の2つです。
・人間関係の悩みが軽減する
・取得した免許や業種によっては高給が見込めることも
それぞれ詳しく解説していきましょう。
人間関係の悩みが軽減する
1つ目は人間関係の悩みが軽減できるという点です。職場のストレスを感じることで最も多いとされているのが人間関係です。
上司や部下、同僚で起こる派閥やちょっとしたトラブルなど人間関係で悩んでいる人は少なくありません。
ましてや、50代となれば中間管理職である人も多く、上司と部下の間に入って苦労することも多いでしょう。
しかし、トラックドライバーになれば基本的に1人での仕事となるので、人間関係のめんどうから開放されます。
上司はいるものの、きちんと運転して荷物を運べば特に問題はないので、精神的には楽になるかもしれません。
取得した免許や業種によっては高給が見込めることも
トラックドライバーは全産業と比較すると平均年収が低いです。まして、一般的な企業の50代社員はそれなりに給料をもらっているでしょう。
ただし、トラックドライバーも取得している免許や業種によっては高収入を得ることが可能です。
例えば大型免許やけん引免許、また運搬する荷物が石油や化学製品といった危険物であれば好条件で働きやすいです。
50代でドライバーになった場合に想定すべきリスク
50代からトラックドライバーを始めるとした場合、リスクやデメリットがあることを認識しておきましょう。
どういったリスクが潜んでいるのかをあらかじめ把握しておくことで、短期間で辞めるといったことにはなりにくくなるほか、事故も防ぐことができます。
体力の衰え
1つ目は体力の衰えです。年齢の問題はどの業種、どんな人にでも起きることですが、トラックドライバーの場合、体力面に関してはしっかり考えておくことが必要です。
トラックドライバーは1日12時間勤務など、長時間勤務を要求されることも少なくありません。業務の時間はほとんどが車の運転の人も多いですが、集中力を伴い、精神的に疲れる仕事かもしれません。
また、荷物を積む際や下ろす際に手作業で行う場合、肉体労働も入るので、体力は必要になります。
仕事内容や待遇の変化
トラックドライバーの仕事は荷物を依頼主のもとまで届ける作業です。
そのため、毎日単調な仕事になります。刺激のある仕事を続けてきた人であれば、退屈に感じるかもしれません。
また、待遇面に関しても1からのスタートなので、給料が下がる可能性も十分にあります。
そうなると生活レベルが下がるので、今まで通りにお金を使えなくなります。覚悟しておきましょう。
若手のドライバーとの付き合い
トラックドライバーの年齢層で一番比率が高いのが30~40代の若手ドライバーです。
仕事を円滑にしていくためにも、コミュニケーションを取っていかなければいけないのですが、年齢層が違うため、ジェネレーションギャップを感じやすくなるでしょう。
また、若い層は特にやんちゃなドライバーがいて、態度の悪さに嫌気が指す方も少なくありません。
孤立しないためにも付き合いをしていかないといけないため、あらかじめ若手との付き合いが必要ということを想定しておきましょう。
50代でもドライバーとして活躍できる人とは
50代からでもバリバリドライバーとして活躍している人もいます。そういった人には共通点があります。
その共通点は以下の3つです。
・運転が好きな人
・ストレスに強い人
・大勢よりも一人で仕事がしたい人
それぞれ詳しく解説していきましょう。
運転が好きな人
トラック運転手の仕事で1日の8割はトラックの運転になります。そのため、運転が好きな人は毎日楽しく働けるでしょう。
元々車が好きで、自分でカスタムしていたという人も向いています。
ストレスに強い人
ストレス耐性があるかどうかも活躍していくなかで重要な要素となります。
例えば事故や天候などで運行中に渋滞に巻き込まれることは日常茶飯事です。渋滞に遭遇するたびにイライラするような人だと事故を起こす可能性が高まります。
また、長時間運転することが多いため、体力面でもきつい部分があります。
ある意味トラック運転手は体力勝負です。肉体的にも精神的にも辛いときはあるので、疲れとともにストレスを溜めこまない性格の人が向いています。
大勢より一人で仕事がしたい人
トラックドライバーは基本的に一人でやる作業がほとんどです。
人と接することが好きな人や、大勢でコミュニケーションをはかりながら仕事を進めていくことが好きという人は、面白くないと感じるかもしれません。
一人で黙々と作業をするのが好きという人の方が長続きできるでしょう。
キャリアアップするには?
キャリアアップを見据えて働きたいと考える人もいるでしょう。トラックドライバーは50代からスタートしても十分にキャリアアップすることは可能です。
具体的にキャリアアップする方法は主に以下の2つです。
・免許をステップアップさせる
・資格取得をする
それぞれ詳しく解説していきましょう。
免許をステップアップさせる
トラックドライバーはトラックのサイズが上がるほど給与が上がる傾向にあります。
小型トラックよりも中型トラック、中型トラックよりも大型トラックといったように大きくなればなるほどスキルを要するため給料が上がっていきます。
中型トラックは中型免許、大型トラックは大型免許が必要になるので、免許レベルを上げていきましょう。
また、大型特殊免許やけん引免許を取得するとさらに給与アップできる可能性があがります。キャリアアップしていきたいのであれば、免許をステップアップさせていきましょう。
資格取得をする
運送業界では内勤の仕事もたくさんあります。
例えば配車計画などを担当したいなら、運行管理者の資格をとることも手です。
運行管理者の資格を取ると、安全で効率的な運行計画を策定するための知識を身につけることができます。
他におすすめの資格としては、
衛生管理者:50人以上の社員が在籍する事業所には衛生管理者を置かないといけないという決まりがあります。そのため、50人以上の社員がいる事業所で働く場合は、取得しておくことで管理者を目指すことができます。
危険物取扱者:石油や化学物質などの危険物を運搬する場合、危険物取扱者の資格が必要です。危険物を扱う会社は給与条件のいいところが多い傾向にあるので、入社前から取得しておくといいでしょう。
消防設備士:消防設備士とは、消火器の点検や整備などを行うために必要な資格です。
消防設備士は第1種から第5種、さらに甲種、乙種と細かく分かれており、それぞれ点検できるものが違うため、会社の規模や種類に応じた資格を調べて取得するといいでしょう。
簿記:今後管理者を目指す場合は、会社の収益や損益などを知っておかないといけません。
そこで簿記の資格があれば、決算書を読むことが可能になるので、取得を考えておくといいでしょう。3級であれば空いた時間に勉強するだけで比較的簡単に取れます。
50代ドライバーにおすすめの職種とは
50代からドライバーを目指す方の中には、何を基準に選べばいいかわからず不安に思うという人も少なくありません。
そこで50代ドライバーにおすすめの職種を紹介します。トラックドライバーといえど、さまざまな職種に分かれています。これから紹介する中で自分にあった仕事を見つけてみましょう。
力仕事を必要とされない職種
トラックドライバーは重いものを運ばないといけないことがあります。
力仕事になるため、体力的に自信のないという人は軽貨物ドライバーがおすすめです。
軽貨物ドライバーとは、ネットショッピングなどで購入された商品を購入者のもとへ届ける仕事です。軽貨物ドライバーの運搬する荷物は、基本的には小さなものばかりなので、女性ドライバーも活躍しています。
また、大型トラックドライバーでもパレットを積んで運搬する職種であれば50代でも可能です。荷物の積み下ろしはフォークリフトで行うので、力を使う必要がありません。
前職の経験が生きる業種
前職の経験が活かせる仕事もおすすめです。例えば、ルート配送という決まった店舗や倉庫を回る仕事があるのですが、土地勘があるほうが仕事を覚えやすいので、営業職をしていた人におすすめです。
また、薬品や危険物を取り扱っていた仕事であれば、その基礎知識から危険物を運搬するトラックドライバーがピッタリでしょう。
トラックドライバーは基本的に荷物を運搬することが仕事ですが、業種によって実際の仕事内容は細かくわかれています。
前職の経験が生きそうな仕事を見つけると慣れるのも早いので、いろいろ調べてみてください。
50代でドライバーになった人が生き残るコツ!
50代でトラックドライバー人生をスタートさせた人が長く続けていくにはコツというものが存在します。
どのようにすれば生き残っていけるのか紹介していきましょう。
ドライバーとしての心構え
まずはドライバーとしての心構えをしっかり持っておくことが大切です。
最初はうまくできなくて当然
当たり前ですが、最初からうまく仕事をこなそうと思ってもうまくできません。
運転技術は経験がないとついていきませんし、きれいに荷積みしようとおもっても先輩のようには積むことができません。
50代となればプライドもあるし、周りの視線が気になるのは仕方がないことです。でも、最初からうまくいくことなんてないので、できないのはしょうがないと開き直ることが大切です。
スマホ・タブレットに親しんでおく
今の時代、スマホやタブレットの操作になれていないとつまずくことがあります。スマホやタブレットが使えた方がいいのは下記のような理由からです。
地図代わりになる
スマホは地図機能があるので、ナビゲーションが可能になります。道に迷ったときや事前に地図を把握しておきたい時などスマホがあると不安要素がなくなるので安心です。
案件管理にスマホが使われることも
勤怠管理や仕事の指示をスマホのアプリを使って行う企業が増えています。そのため、仕事にスマホは必須という会社は多いです。
PCにも慣れておくと良い
もし管理職へのステップアップを狙っている人や、内勤にジョブチェンジする場合、WordやExcel等が使いこなせると良いので、将来に備え少しは触れると良いでしょう。
50代でドライバーへの転職を成功させるには
未経験の方が運送会社へ転職する際は、どの会社が良いのか、それとも悪いのかの見極めが難しいです。自分で探さずに求人情報を調べたり、トラックドライバーの転職支援をしているサービスに相談したりしてみましょう。
おすすめの求人サイトはX-workです。X-workは運送・旅客などに特化した求人サイトです。
日本全国のトラックドライバー求人を扱っており、中型、大型、けん引、ルート配送など細かい職種を指定して検索をかけることも可能です。X-workの活用方法を紹介しましょう。
まずは求人情報を調べてみる
まず自分の希望する職種や勤務地、待遇条件などを検索欄で指定し、調べてみましょう。
X-workの求人情報はわかりやすく、どんな募集をしているのか内容を把握しやすいので、ぜひ一度覗いてみてください。
X-Workの検索リンクはこちら
転職のプロに相談してみる
X-workでは、求人希望をする方が問い合わせした後に希望の転職時期や条件・興味のある求人情報をもとに、無料でキャリアコンサルタントが多数の求人の中からぴったりの求人を提案してくれます。
転職の相談だけでも問題ありません、未経験の方は一度プロの意見を伺って自分に合った仕事を一緒に見つけましょう。
X-workの相談リンクはこちら
ドライバーの方へ
【完全無料】日本最大級のドライバー転職サイト



などの悩みがある方は、転職すべきタイミングです。
今、日本のドライバー人口は減少しており、ドライバーの転職市場では、現職よりも年収などの条件が良い会社から内定をとれる確率が上がっています!
今回紹介するサイトは、日本最大級のドライバー転職支援サイト「ドライバーキャリア」です。
全国の物流企業の求人情報を豊富に扱っており、10代~60代、全年齢に対応しています。地域/職種/給与/エリア などの詳細検索から、様々なドライバー求人を検索することができます。
お住いの近くにあるドライバー求人を無料で検索する事ができます。検索はこちらから。
ドライバー様の転職においては、希望の仕事内容や給与をもらえず、転職に失敗している方も非常に多いのが実態です。それは、情報収集が不足している事が原因にあります。
より希望にあった条件の会社があるにも関わらず、時間がなかったりすると、あまり探さずに転職を決め、ミスマッチに繋がってしまいます。
検索サイトの特徴は、
①無料で1分で簡単検索できる
②高年収の会社が見つかる
③勤務時間/仕事内容などの条件改善
などのメリットがあります。また無料でキャリアアドバイザーが条件に合った求人を代わりに探してくれるので、時間が無い方にも非常にオススメです!
気軽にLINEでの無料転職相談もできます!

国際基督教大学卒。エン・ジャパンの新規事業企画室でHRTech(SaaS)の事業企画と営業を経験。シード期のHR系スタートアップでインサイドセールスとキャリアコンサルタントに従事し全社MVPを獲得。その後、5年で300名と急成長するベンチャー企業ネクストビートにて、高所得女性向け情報メディア事業、ホテル向け人材事業の立ち上げを行う。