大型自動車と中型自動車の違いは、車体の大きさだけではありません。実は大型自動車と中型自動車は大きさ以外にも見分ける方法が存在します。
本記事では、大型自動車と中型自動車を見分ける方法や大型自動車と中型自動車のボディ形状などについて解説していきます。
大型自動車と中型自動車の違いは車両総重量と最大積載量
大型自動車と中型自動車を見分けるための重要なポイントは、車両の総重量と最大積載量です。
大型自動車は、一般的に10トン以上の車両総重量で、最大積載量も5トン以上の自動車が対象です。一方で、中型自動車は一般的に5トン未満の車両総重量で、最大積載量も2トン未満となります。
この特徴は、車両を見たり、車両仕様書や登録証などの文書からも確認できます。
大型自動車と中型自動車の違いを見分ける3つの方法
自動車の中型と大型サイズの違いを見分けるには、以下の3つの方法があります。
- 規格を確認する
- 使用用途を確認する
- 自動車の形状を確認する
それでは順番に解説していきます。
規格を確認する
自動車の中型と大型サイズの違いを見分ける方法1つ目は、規格を確認することです。
規格を確認するには、自動車登録証や車両仕様書を見ることです。これらの文書には、車両の総重量や最大積載量、車両種別が記載されています。
大型自動車の代表として、日野の「レンジャー」やいすゞの「ギガ」などの大型トラック、日野の「セレガ」や三菱ふそうの「エアロクィーン」などの大型バスが有名です。
中型自動車には、小型トラックやバン、一部の商用車が挙げられますが、トヨタの「デュアリス」や日産の「NV200」といった中型バンなどが挙げられます。
使用用途を確認する
自動車の中型と大型サイズの違いを見分ける方法2つ目は、使用用途を確認することです。
例えば大型自動車の場合、長距離輸送や大規模な物流業務など、大量の貨物を運ぶ際に使用されることが多いため、それに適した設計がされています。
一方で中型自動車は、都市部や狭い道路での運行に適しており、配送や小規模な輸送業務に使用されることが一般的です。
見た目で判断できない場合は、その車両の使用用途を調べてみるのもいいでしょう。
自動車の形状を確認する
自動車の中型と大型サイズの違いを見分ける方法3つ目は、自動車の形状を確認することです。
大型自動車は一般的により大きく、重厚な外観をしており、長い車体や大きな荷台が特徴です。
大型トラックは長大なキャビンと大型の荷台があり、バスは長い車体と大きな窓があるものが大型自動車として分類されます。
中型自動車はそれよりも小型で軽量な傾向があり、よりコンパクトな外観をしていて、車体が短くスマートな形状のものが多いです。
大型自動車と中型自動車のボディ形状4選
大型自動車と中型自動車のボディ形状は、以下の4つです。
- 平ボディ
- アルミウイング
- セルフローダー
- 冷蔵冷凍車
それでは順番に解説していきます。
平ボディ
大型自動車と中型自動車のボディ形状1つ目は、平ボディです。
大型自動車では、平ボディは主にトラックやバスに多く、荷台や客室が平坦な形状をしており、大きな荷物や多数の乗客を効率的に運ぶことができます。
一方、中型自動車の平ボディは、小型トラックやバンなどに多く、車両全体がコンパクトでありながらも広々とした荷物スペースを提供しています。
アルミウイング
大型自動車と中型自動車のボディ形状2つ目は、アルミウイングです。
大型自動車では、アルミウイングは主にトラックで多く、アルミ製のウイングボディを持ち、大容量の荷物を効率的に運搬することができます。
一方、中型自動車のアルミウイングは、小型トラックやバンなどに多く、大型自動車と同じくアルミウイングであることから軽量でありながらも広い荷物スペースを提供しています。
セルフローダー
大型自動車と中型自動車のボディ形状3つ目は、セルフローダーです。
セルフローダー(Self Loader)は、自動車に搭載された特殊な装置で、貨物を自動的に積み込めます。
大型自動車では大型トラックなどによく搭載されていて、大量の貨物を簡単に積み降ろすことができます。
中型自動車でも小型トラックやバンに搭載されていて、大型自動車の物に比べると小さいです。
冷蔵冷凍車
大型自動車と中型自動車のボディ形状4つ目は、冷蔵冷凍車です。
冷蔵冷凍車は主に大型トラックに搭載されており、冷凍機能が荷台にあることで食品や医薬品などの保冷・保冷の輸送ができます。
中型自動車にも冷蔵冷凍庫が搭載されているものもありますが、大型自動車のものに比べて小さいことから小規模な物品の輸送に適しています。
大型自動車と中型自動車の違いに関するよくある質問
大型自動車と中型自動車の違いに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 大型免許があれば中型車に乗れますか?
- ナンバープレートで中型車と大型車の見分け方は?
- 中型貨物車とはどのような車ですか?
それでは順番に解説していきます。
大型免許があれば中型車に乗れますか?
結論から言えば、大型免許があれば中型車に乗れます。
大型免許で運転できる車両の中に中型車が含まれているため、大型免許で中型車を運転するのはなにも問題ありません。
ただし大型免許を取得するには普通自動車免許と同じように実技試験を受けなければならないので、簡単には取得することは困難です。
ナンバープレートで中型車と大型車の見分け方は?
ナンバープレートでは、中型車と大型車の区別はつきません。
理由としては、ナンバープレートのデザインや数字・文字の配置は、車種やサイズによって特に区別されないからです。
そのため区別するにはナンバープレートではなく車体にある車種やメーカーのロゴなどで判断することになります。
中型貨物車とはどのような車ですか?
中型貨物車は一般的に中型トラックと呼ばれていて、商業用や産業用途に使用される貨物を運搬するための車です。
中型貨物車と呼ばれている車はいすゞの「エルフ」、日野の「デュトロ」、日産の「アトラス」などで、これらの車両は小型輸送車として利用されます。
大型自動車と中型自動車の違いに関するまとめ
今回は、大型自動車と中型自動車の違いに関して解説しました。
身近にある車が大型自動車か中型自動車なのかの区別がつかないときは、本記事を参考にして、ぜひ区別を実践してみてください。
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