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軽貨物輸送のための車両の種類と特徴・選び方

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軽貨物輸送のための車両として、軽バンや軽トラがあります。

全て同じように見えますが、車両ごとに特徴があり、輸運する荷物や配送ルートなどによって向き不向きがあります。

今回は車両の種類とその特徴、どのような軽貨物輸送に向いているのか、車両を購入する際の注意点などを詳しく解説していきます。

今後、軽貨物輸送事業を始めてみようとしている方は、是非参考にしてみてください。

軽貨物輸送のための車両の種類と特徴

軽貨物ドライバー

軽貨物輸送といっても、取り扱う貨物の種類はとても多いです。お花や食べものなどの場合は温度に気を付けなければなりませんし、大きさによっても最適な車は変わります。

まずは、軽貨物輸送でよく選ばれている車の種類を解説していきます。

幌車

幌車(ほろぐるま)とは小型トラックや軽トラックなど、平ボディ車の荷台部分をシートで覆って箱車のようにしているトラックのことを言います。

他の車に比べ荷台の高さを変えれるため、引っ越し家具や比較的背が高い航空貨物を運ぶことが可能です。

シートなので軽量となりガソリン代を節約しやすくもなり、導入する場合も幌部分だけであれば5万円~で販売されています。

冷蔵・冷凍車

冷蔵・冷凍車は文字通り、荷台スペース全体の温度が管理できる車のことです。

低温輸送が必要となる食品やお花、半導体製品、医薬品なども取り扱うことが可能で、市場や小売店などの軽貨物輸送に使用されることが多くなります。

室温管理の機材が組み込まれているため、荷室が狭く重量が重いため燃費が悪いので一般貨物の取り扱いには向いていません。

ワンボックス車

ワンボックス車は軽貨物輸送に一番使用されている車です。

保冷機能などはないのですが、様々な貨物の取り扱いが可能なだけではなく、サイドドアからも貨物が出し入れできるので混載など、多くの荷物を積んでいてもスムーズに積み下ろしができます。

また、シートをおこせば乗用車としての使用も可能で、各メーカーが様々な車種を販売しているので好きなデザインや機能を選べることも特徴の一つです。

軽トラック

平ボディタイプの軽トラックは屋根がないため、様々な形状の貨物を運ぶことができます。
また、リアやサイドのあおりを下せるのでパレット上の貨物などをフォークリフトを使用して積み下ろしすることも可能です。

シートで多少の雨風は防げるのですが、すき間ができてしまうので注意が必要です。

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軽貨物輸送のための車両を選ぶ際のポイント

軽貨物ドライバーの女性

軽貨物輸送に最適な車両とその特徴を説明してきました。次に自社の業務内容や運搬物に適した車両を選ぶポイントについて解説していきます。

運搬物に適した車両を選ぶ

軽貨物輸送といっても様々な貨物を運搬したり、配送の距離なども仕事によって大きく異なります。

軽貨物輸送で特に多いのが定期便・ルート便で、定期的に決められたお店で集荷を行い取引先などに輸送することが業務内容となります。

引っ越しやチャーター便の場合、長距離の輸送を行うことがあり、背の高い家具なども輸送することが考えられます。

軽貨物輸送事業を開始するうえで、どのような業務や運搬物を取り扱うかに合わせて車両を選ぶとコスト削減や作業効率の向上につなげることができます。

軽トラ・幌車

上記で説明した引っ越し業務や、チャーター便で様々な大きさの貨物を取り扱う場合には、平台の軽トラや幌車が最適な車両となります。
軽トラの場合、雨の日などは貨物が濡れる恐れがあるので注意が必要です。

軽バン

ルート配送や定期便であれば、軽バンが最適な車両となります。
混載など多くの配達先がある場合でも、スライドドアを開けて横からでも荷下ろしができます。
軽トラに比べて燃費も良いので、街乗りに適していると言えます。

関連記事:軽貨物運送車両の車検の内容や費用、必要な時間を解説

軽貨物輸送のための車両を購入する際の注意点

注意点

新しく軽貨物輸送用の車両を購入する場合、一般車とは違う使い方をするので、チェックするポイントも変わります。

新車はもちろん中古車の場合など、どのようなポイントをチェックすればいいのか解説していきます。

貨物運搬用タイヤの装着

軽貨物車両の場合、重い貨物の運搬にも耐えれるように専用のタイヤがあり、選ぶことができます。

多くの貨物を運んだり、走行距離が比較的長くなる軽貨物輸送車両であれば必ず専用のタイヤを選ぶようにしましょう。

普通のタイヤを選んでしまうと、パンクだけではなくバーストなどが起こる恐れがあります。

ヘッドレストの装着と管理

ヘッドレストとは、座席上の頭を支える部分のことです。

軽バンなどの場合、貨物を輸送する際に後部座席のヘッドレストを外し倒して荷台スペースを準備したりします。

輸送自体はそれでも問題ないのですが、普段人を乗せる場合はヘッドレストの装着が義務となり、車検の時にも必要です。

ヘッドレストの装着と管理は、しっかりと行うようにしましょう。

関連記事:軽貨物運送車両向けカーリースとは?特徴や選び方を解説

軽貨物輸送のためのおすすめ車両

挨拶をする軽貨物ドライバー

次に軽貨物の輸送におすすめの車両と、その特徴を紹介していきます。

ホンダ・N-VAN

ホンダが発売するN-VANは、ピラーレス仕様となっており助手席と後部座席の間に柱がありません。
そのため、貨物の積み下ろしがやり易くなり抜群の使い勝手が特徴です。

助手席などのヘッドレストは専用の収納部が用意されており、それぞれで固定ができるため紛失などの心配もいりません。

価格は1,291,400円~で燃費はFF/CVTで23,8km/Lとなっています。

スズキ・EVERY

スズキ・エブリイの特徴は荷室スペースの広さです。

荷室床面長は、2名乗車時で1,955mm、助手席前倒し状態であれば2,640mmなので長尺な荷物であっても運送が可能です。

荷室高も1,240mmと高く様々な形状の荷物を載せることが可能で、ビールケースで例えた場合、一度に40ケースも乗せられます。

価格は968,000円~で2WD車で16.2㎞/L、4WD車で14.6㎞/Lとなります。

ダイハツ・HIJET CARGO

荷室スペースがとても広く、荷室高も高水準となっており、荷下ろしなどのスペースも大きく確保されています。

安全面においても、MT車も含め「スマートアシストⅢ」が採用され、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、先進ライト、ペダル踏み間違い時加速制限装置などが備わっています。

また、デビューから15年が経過しているため中古車としての流通量がとても多く、価格を抑えて購入したい場合にもおすすめの車両です。

関連記事:軽貨物運送車両の車検の内容や費用、必要な時間を解説

軽貨物輸送のための車両を中古で購入する際の注意点

事故になりそうな軽貨物ドライバー

次に中古で軽貨物輸送車両を購入する場合にチェックすべき点を解説していきます。

車内の臭いやカビのチェック

軽バンの場合、以前のオーナーも軽貨物輸送車両として使用していることがほとんどです。
貨物の内容によっては室内に臭いが染み付いている可能性があるのでチェックしましょう。

特に塗装系の貨物であったり仕事に使われている場合は、塗料の付着だけではなくシンナーのような臭いが染み付いていることがあります。

他にもお弁当の配送などの場合は、臭いだけではなく室内にカビなどが生えている可能性もあります。
カビは床だけではなく、天井にも発生しやすいのでチェックしましょう。

スライドドアやリアドア開閉の動作確認

スライドドアやリアドアは、頻繁に開け閉めするので劣化していてスムーズに動作しないことがあります。

何度か開け閉めして動作確認をしたり、レール部分が錆びたりして劣化していないかを目視で確認することも大切です。

オイル系などの整備記録のチェック

目視ではなかなか見えにくいのがオイルなど中身の部分です。
仕事を優先してしまい、定期的な点検などが行われていないケースもあります。

点検簿のチェックやオイルの注入口をチェックしてみて、オイルの粘度が高ければ整備されていなかった可能性が高いと言えます。

ちなみに軽バンの場合であれば、5000kmごとにオイル交換をするのがおすすめです。

ルーフ部分の劣化具合

ルーフ(天井)部分にも注意が必要です。

長尺貨物の運搬などのために、キャリアを搭載していた可能性があるからです。

キズやヘコミ、劣化が酷い場合はヒビが入っていることもあり、雨漏りの原因になるのでチェックしておきましょう。

また、キャリアを搭載していない場合でも、一般車に比べハイルーフの車は背が高く、天井を擦っていることもあるので必ずチェックするようにしましょう。

関連記事:軽貨物運送事業向け任意保険の選び方やおすすめの業者を解説

軽貨物輸送のための車両についてのまとめ

今回は軽貨物輸送のための車両や特徴、選び方について詳しく解説してきました。

軽バン、軽トラといっても、用途に応じて冷蔵車や幌車などがあり輸送貨物に応じた車両を選ぶことができます。

輸送する貨物の種類だけではなく、輸送距離や積み下ろしの回数などによっても最適な車両が変わるので、仕事内容を把握したうえで車両を導入するようにしましょう。

新車の場合、専用タイヤの装着やヘッドレストの管理に注意が必要となります。中古車の場合であれば、以前にどのような使われ方をしていたかをチェックすることで、車選びの失敗を防ぐことが可能です。

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