観光バスの運転手が楽しいと感じられる人の特徴は旅行好きな人？

修学旅行、バスツアーなどで活躍する観光バスは、日常生活の中にある路線バスとは異なり、非日常の中に存在しています。

観光バスで観光地に向かったり観光名所を回ったりしているとき、ついついはしゃいでしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

そんな観光バスの運転手は、乗客の安心かつ快適な旅をサポートするため、多くの配慮や工夫をしながら運転しています。

しかし、そんな観光バスの運転手の仕事が本当に楽しいかどうか、知りたい人も多いのではないでしょうか。

本記事では、観光バス運転手の仕事が楽しいと感じる瞬間や楽しいと感じられる人の特徴などについて紹介します。観光バスの運転手になりたい人は、最後までチェックしてみてください。

観光バス運転手は旅行好きな人なら楽しいと感じやすい

観光バス運転手の仕事を楽しいと感じるか感じないかを決める大きなポイントは、「旅行好きかどうか」です。

観光バス運転手の仕事の醍醐味は、何と言っても日本各地の観光地に行き、観光名所を回れることです。休憩時間に気になる場所を散策したり、ご当地グルメを食べたりできる楽しみもあります。

長時間の運転や乗客への配慮など大変な面も多いですが、遠出や旅行が好きな人であれば、楽しみながら観光バス運転手の仕事ができるでしょう。

観光バス運転手の仕事が楽しいと感じる3つの瞬間

大変そうなイメージを持たれやすい観光バス運転手ですが、仕事の中には多くのやりがいや楽しさが隠れています。観光バス運転手の仕事が楽しいと感じる瞬間は以下の3つです。

• 知らない場所へ行って感動する景色に出会えたとき
• 乗客から感謝されたとき
• 長距離を運転して無事に目的地に到着できたとき

では、一つずつ解説します。

知らない場所へ行って感動する景色に出会えたとき

観光バス運転手の仕事が楽しいと感じる瞬間の1つ目は、知らない場所へ行って感動する景色に出会えたときです。

日本には、海外からも観光客が訪れるほどの素晴らしい観光名所が全国各地にたくさんあります。観光バスの運転手はこのような場所に仕事で行くことができ、その度に新しい景色に出会える、数少ない職業の一つです。

知らない場所へ行って新しい景色を見ることが好きな人にとって、これ以上の楽しみはないでしょう。

また、乗客の特別な旅行の思い出作りに携われることも、他の仕事ではなかなか味わえない魅力です。

乗客から感謝されたとき

観光バス運転手の仕事が楽しいと感じる瞬間の2つ目は、乗客から感謝されたときです。

観光バスに乗ってくる乗客の中には、運転手との会話を楽しみにしている人もいます。

会話をする以外にも乗客への配慮などが必要とされる場面が多く、乗客と関わる時間も必然的に長くなります。

毎回違う乗客と関わることもあり、臨機応変な対応が求められるなど大変なことも多いですが、その分感謝される場面も多いようです。

乗客の旅行を安全に、そして快適に締めくくることができれば、お別れの際に感謝の気持ちを直接伝えてもらえることもあるかもしれません。

長距離を運転して無事に目的地に到着できたとき

観光バス運転手の仕事が楽しいと感じる瞬間の3つ目は、長距離を運転して無事に目的地に到着できたときです。

観光バス運転手は、長時間・長距離の運転が必要であり、無事に目的地まで到着するためには、事前の準備や体調管理が必要不可欠です。

また、渋滞や工事など不測の事態に合うことも多いため、運転の前には多くの情報を頭に入れ、臨機応変に対応できるように準備をしなければなりません。

このように大変な面も多い分、無事に乗客を目的地まで送り届けたときには大きなやりがいを感じるようです。

目的地に着いたときのお客さんのワクワクした顔や、観光地で存分に楽しんだあとの充実感に満ちた顔を間近で見られることも、観光バス運転手ならではの魅力と言えるでしょう。

観光バス運転手が楽しく勤務するためにやるべき3つの仕事

ここまで、観光バス運転手の仕事は楽しい部分だけでなく、大変な部分もお伝えしてきました。続いては、観光バス運転手が楽しく勤務するためにやるべき仕事について解説します。

観光バス運転手が楽しく勤務するためにやるべき仕事は以下の3つです。

• スケジュール通りに観光地や休憩場所を回れるようにする
• 乗客の乗り降りや荷物の積み下ろしをサポートする
• 遅延または事故が発生した場合はすぐに報告する

では、一つずつ解説します。

スケジュール通りに観光地や休憩場所を回れるようにする

観光バス運転手が楽しく勤務するためにやるべき仕事の1つ目は、スケジュール通りに観光地や休憩場所を回れるようにすることです。

観光バス運転手には、道路状況、渋滞状況を考慮しながら、スケジュール通りに観光地や休憩場所を回る技術が求められます。

あまりにもスケジュール通りに行かないと、乗客に不満が溜まったり運転手自身も焦ってしまったりと、せっかくの旅行が楽しいものではなくなってしまいます。

前日までにしっかりと予備知識を頭に入れたり事前準備をしたりすることは、乗客に快適な時間を過ごしてもらうだけでなく、運転手自身が楽しく勤務するために、大切な仕事です。

乗客の乗り降りや荷物の積み下ろしをサポートする

観光バス運転手が楽しく勤務するためにやるべき仕事の2つ目は、乗客の乗り降りや荷物の積み下ろしをサポートすることです。

観光バスには子どもからお年寄りまで幅広い年代の乗客が乗ってきます。時には杖をついていたり車椅子に乗っていたりと、身体が不自由な方が乗車することもあります。

そのため、運転手は乗客の乗り降りの際にもしっかりと目を配り、サポートする必要があります。

また、ほとんどの人がスーツケースなど大きな荷物を持って乗車してくることも、観光バスの特徴の一つです。

荷物の積み下ろしをスムーズに行うことも、スケジュール通りのバスの運行には欠かせません。

遅延または事故が発生した場合はすぐに報告する

観光バス運転手が楽しく勤務するためにやるべき仕事の3つ目は、遅延または事故が発生した場合はすぐに報告することです。

観光バスを運転するうえで、どれだけ気をつけていても少なからず遅延や事故が起こってしまうことはあります。

このようなときに、車内アナウンスなどで状況を素早く乗客に伝えることは、乗客の安心につながります。

乗客の安心は運転手への信頼にもつながり、楽しい旅行の第一歩となります。

観光バス運転手に関するよくある質問

観光バス運転手の楽しさや、やるべき仕事が分かったところで、ここからは観光バス運転手に関するよくある質問を紹介します。

観光バス運転手に関するよくある質問は下記の3つです。

• 観光バスの運転手は減っていますか？
• 観光バス運転手の年収は？
• 観光バスの運転手はどんな人が向いていますか？

では、一つずつ回答します。

観光バスの運転手は減っていますか？

観光バスの運転手は、年々減ってきている傾向にあります。この傾向は観光バスに限らず、バス業界全体で見られています。

コロナ禍により転職した観光バス運転手の多くが復職していないこと、待遇の変化からバス運転手を目指す若者が減っていることなどが、観光バス運転手が減っている主な要因となっています。

今後は少子高齢化によりさらにバス運転手の高齢化が加速することが予想されており、2030年には約3万6千人のバス運転手が足りなくなると予想されています。

出典：令和4年賃金構造基本統計調査｜e-Stat 政府統計の総合窓口

観光バス運転手の年収は？

令和4年に実施された厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、観光バス運転手の平均年収は、3,983,500円です。

しかしこれは年齢によって異なっており、平均年収のピークは、40~45歳のときで、およそ500万円となっています。

最も年収が上がるのは30~34歳のときで、このタイミングで100万円近く年収が上がると言われています。その後は緩やかな増加の推移をたどっていくことが多いようです。

また、企業規模の大きさによっても、年収は変わる傾向にあり、ピーク時の平均年収の差はおよそ50～80万円となっています。しかし、年収の推移の仕方はほとんど同じのようです。

出典：令和4年賃金構造基本統計調査｜e-Stat 政府統計の総合窓口

観光バスの運転手はどんな人が向いていますか？

そんな観光バスの運転手は、優れた運転技術を持っていることはもちろん、人のために何かすることが好きな人や、日々変化のある仕事をしたい人に向いている仕事と言えます。

乗客にとってはバスに乗車している間も大切な旅の一部であり、観光バス運転手にはその時間をできるだけ楽しく、快適なものにするための配慮が求められます。

例えば、小さい子どもがいる場合は特に荒い運転に気を付けたり、乗客同士のトラブルに注意したりする必要があります。また、観光名所を通るときはバスガイドの案内に合わせてうまくスピードを落とすなど、工夫することで乗客に喜んでもらえます。

このような配慮や工夫を楽しみながらできる人は、観光バス運転手に向いていると言えるでしょう。

また、観光バス運転手は、毎日違う乗客と違う目的地を目指す、日々変化のある仕事です。そのため、変化に富んだ仕事をしたい人にとっても、魅力的な仕事であると言えるでしょう。

まとめ：観光バス運転手は楽しいと感じる瞬間がたくさんある

今回は、観光バス運転手の仕事について解説しました。

観光バスには非日常の楽しみを求めて、日々多くの乗客が乗ってきます。

乗客とともに観光名所を回る観光バス運転手の仕事には、ご紹介してきたように、楽しいと感じる瞬間がたくさんあります。

観光バス運転手の仕事に興味がある方は、本記事を参考にして、ぜひ観光バス運転手を目指してみてください。