運転免許の期限切れは、多くのドライバーが直面する問題の一つです。
免許の期限が切れると、運転資格を失い、法律上、運転することができなくなります。
そのため、期限切れに気づかずに運転を続けると、万が一の事故や交通違反の際に、重大な法的責任を問われる可能性があります。
本記事では、免許の期限切れ後の手続き、免許の更新を忘れないようにするコツ などについて解説します。
免許の期限切れ:6ヶ月以内にする手続きについて
免許の期限切れが6ヶ月以上の手続きは下記の通りです。
- 申請期間
- 手続場所・受付時間
- 手数料
- 必要書類
では、1つずつ紹介します。
申請期間
通常の免許の更新期間は、有効期限の2ヶ月前から更新可能です。
更新を忘れると、有効期限の翌日から免許は使用できなくなります。
更新を忘れてしまった場合は、免許を失効された日にちから6ヶ月以内なら講習を受講し、免許の再発行が可能です。
6ヶ月以内の場合、試験が免除されますが、免許の区分によっては試験が必要になる場合もあるため、確認しておきましょう。
出典:やむを得ない理由がなく、失効後6か月以内の手続|警視庁
手続場所・受付日時
6ヶ月以内の期限切れの免許の更新手続きの場所は、各地域の運転免許試験場や運転免許センター指定の警察署でできます。
免許の区分により、更新できる試験場やセンターが異なるため、事前に確認しておきましょう。
受付は、平日の月曜日から金曜日です。
時間帯は、運転免許試験場や運転免許センターによって異なります。
東京都の場合は、「府中運転免許試験場」「鮫洲運転免許試験場」「江東運転試験場」の3ヶ所です。
平日の午前8時30分から午後2時00分までが受付時間となります。
出典:やむを得ない理由がなく、失効後6か月以内の手続|警視庁
手数料
6ヶ月以内の免許の手数料は、「優良運転者」の場合には合計3,450円です。
内訳は、試験手数料が1,900円、交付手数料が2,050円です。
講習手数料は、講習区分によって異なります。「優良運転者」が500円、「一般運転者」が800円、「初回講習者」と「違反運転者」が1,350円です。
複数の免許が期限切れになり、更新したい場合には、交付手数料が1種追加ごとに200円プラスの料金がかかります。
講習区分は、免許の更新ハガキに記載されていますが、ハガキを紛失して分からない場合には運転免許試験場などの会場の受付で確認ができます。
出典:やむを得ない理由がなく、失効後6か月以内の手続|警視庁
必要書類
免許の期限切れが6ヶ月以内の場合の必要書類は、次の5つです。
- 運転免許更新連絡ハガキ
- 有効期限切れの運転免許証
- 写真1枚(縦3×横2.4センチ、無背景、無帽、正面を向いていて6ヶ月以内のもの)
- 住民票(本籍が記載されているもの)
- 運転免許証申請書
- 手数料
なお「運転免許申請書」は、免許の手続き会場にあります。
70歳以上の方は「高齢者講習終了証明書」、外国の方は「外国人登録証明書」などが必要です。
また、地域によっては、身分証明書や印鑑が必要になるので、更新の手続きの際に確認しましょう。
出典:やむを得ない理由がなく、失効後6か月以内の手続|警視庁
免許の期限切れ:6ヶ月以内の手続きで気をつけること
免許の期限切れが6ヶ月以内の手続きの場合には、学科と技能の試験が免除され、講習と適性検査のみで免許の再取得ができます。
更新の際には、住民票や申請用の写真などが必要です。
70歳以上の方は、手続きの前に「高齢者講習」を受講する必要がありますので、忘れずに受講しましょう。
また、期限切れが6ヶ月以内の手続きの場合には、免許の区分によって手続き場所の指定もあります。
事前に、どこの運転免許試験場や運転免許センターで手続きができるか確認してください。
免許の期限切れの状態で運転してしまうと、無免許運転となり行政処分の対象になります。
免許の更新へ行く際は、電車やバスなどの公共交通機関を利用しましょう。
出典:やむを得ない理由がなく、失効後6か月以内の手続|警視庁
免許の期限切れが6ヶ月を過ぎた場合:再取得する必要がある
免許の期限切れが6ヶ月以内なら通常の更新と同じように再取得が可能です。
では、6ヶ月を過ぎた場合は免除が適用されるのでしょうか。
免許の期限切れが6ヶ月〜1年未満と、1年以上の場合の手続きについて紹介します。
6ヶ月〜1年未満
免許の期限切れが6ヶ月〜1年未満の際は、申請すれば仮免許の再発行ができます。
しかし、本免許は学科試験と技能試験を受験する必要があります。
学科試験と技能試験に合格し、講習と適性検査を受けると免許の取得が可能です。
なかには、自動車教習所で講習を受けてから本免許の試験を受講する方もいます。
仮免許の交付には、2,700円(申請料が1,550円、交付手数料が1,150円)の手数料がかかり、住民票や失効した免許証などの他に、申請用の写真が2枚必要になります。
免許は、大型免許や中型免許、準中型免許、普通免許のみ申請可能です。
1年以上
免許の期限切れから1年以上の際は、試験の免除はありません。
仮免許の学科試験と技能試験から受講が必要になるため、覚えておきましょう。
自動車教習所に通う場合は、時間とお金がかかります。
免許の更新を忘れないようにしましょう。
免許の期限切れで6ヶ月以上経つ:やむを得ないケース
免許の更新がやむを得ず出来ない場合には、試験の免除があります。
やむを得ない事情とは、海外旅行や海外出張、病気などで入院や自宅療養、被災している、公安委員会が認める事情などです。
やむを得ない事情があり免許の期限が切れて3年以内なら、学科試験と技能試験が免除になり、適性検査と講習のみで免許の再取得ができます。
また、免許の経歴も継続することが可能です。
免許の期限切れから3年以上経つと、最初から免許を取り直す必要があります。
ただし、平成13年6月19日以前に免許の期限切れがあった場合には、技能試験は免除になり、学科試験と適性検査、講習を受講すると再発行が可能です。
再発行の際に、やむを得ない理由や期間を照明する入院証明書やパスポート、診断書などの書類を提出します。
やむを得ない事情に適用できるか不明な場合には、地域の警察署に問い合わせてみるのが良いでしょう。
免許の期限切れで6ヶ月以内に更新を忘れないコツ
免許の更新を忘れないようにするコツは下記のとおりです。
- スマホのカレンダーを利用する
- 免許証の住所変更は必ず行う
- 普段から目にみえるところに記載する
では、1つずつ紹介します。
スマホのカレンダーを利用する
免許の更新を忘れないようにするコツの1つ目は、スマホのカレンダーを利用することです。
スマホのカレンダーには、設定した日時にお知らせしてくれる機能があります。
運転免許の期限切れがないように、次の更新期間をカレンダーに入力して通知がくるように設定しておきましょう。
スマホのカレンダーの通知がオフになっていると、カレンダーに予定を入れても通知は届きません。
スマホの設定がオンになっているかも確認してください。
カレンダーアプリを活用するのも免許の更新忘れ防止になります。
無料や有料のアプリがあるので、自分が使いやすいアプリを見つけてみましょう。
スマホのカレンダーを利用すれば、免許の更新を忘れないようにできます。
免許証の住所変更は必ずおこなう
免許の更新を忘れないようにするコツの2つ目は、免許証の住所変更は必ず行うことです。
免許の更新の時期になると、更新ハガキが届きます。
引越しや転勤で住所変更があった場合、運転免許証の住所変更も必要になります。
免許証の住所変更をせずにいると、更新ハガキが届きません。
また、身分証明書としても利用できないため、引越しをしたら必ず免許証の住所変更を忘れずに行いましょう。
普段から目に見えるところに記載する
免許の更新を忘れないようにするコツの3つ目は、普段から目に見えるところに記載することです。
目にみえるところに記載しておけば、いつでも更新手続きの日にちを確認できます。
付箋や大きめのカレンダーに更新日を書いたり、免許証をコピーしたりして、目につく場所に貼っておきます。
普段から目にしやすい、トイレや冷蔵庫、机などに貼っていつでも確認できるようにしましょう。
免許の期限切れが6ヶ月以内に関するよくある質問
免許の期限が切れたときのよくある質問は下記のとおりです。
- 免許が失効してから6ヶ月以内の講習時間はどれくらいですか?
- 免許が失効して6ヶ月以内の講習費用はどれくらいですか?
- 免許更新の6ヶ月以内の数え方はどのようになりますか?
では、1つずつ紹介します。
免許が失効して6ヶ月以内の講習時間はどれくらいですか?
免許の期限が切れたときのよくある質問の1つ目は「免許が失効して6ヶ月以内の講習時間はどれくらいか」についてです。
免許の期限切れで6ヶ月以内に申請した場合の講習時間は、
- 「優良運転者」30分
- 「一般運転者」1時間
- 「違反運転者」「初回更新者」2時間
更新連絡ハガキや運転免許試験場で自分がどれに当てはまるのかが確認できます。
免許が失効して6ヶ月以内の講習費用はどれくらいですか?
免許の期限が切れたときのよくある質問の2つ目は、「免許が失効して6ヶ月以内の講習費用はどれくらいか」についてです。
講習手数料は、
- 「優良運転者」500円
- 「一般運転者」800円
- 「初回講習者」「違反運転者」1,350円
複数の免許の更新が必要な場合には、1種追加ごとに200円プラスになります。
免許更新の6ヶ月以内の数え方はどのようになりますか?
免許の期限が切れたときのよくある質問の3つ目は「免許更新の6ヶ月以内の数え方はどのようになるか」についてです。
有効期限の翌日からが免許の失効日になります。
失効日から6ヶ月以内に更新を行えば、試験が免除され、講習と適性検査のみで再発行が可能です。
失効日が土曜日や日曜日、祝日の場合は、次の平日の日にちまでに更新手続きができます。
免許の期限切れが6ヶ月以内に関するまとめ
免許の期限切れで6ヶ月以内は、免許の更新手続きは可能です。
学科試験や技能試験も6ヶ月以内であれば免除されます。
受付日時は手続きをおこなう場所によって異なるため、事前に確認するようにしましょう。
免許の期限切れが6ヶ月以上になってしまうと、再度試験を受ける必要があります。
再試験を受験すると、試験対策の時間や費用もかかってしまうので、更新期限に間に合わなかったとしても早めに手続きをおこないましょう。
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