「運送会社への転職の際、何を基準に選べば失敗しないかな...」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
特に、働き方や職場環境を改善するための転職を検討している方であれば、転職先を探すのは慎重になるでしょう。
未経験から運送業界に転職する方であっても、どんなポイントを確認すればいいのか迷いますよね。
確かに運送会社は比較的安定した収入を得られると言われていますが、給料が高いという理由だけで選ぶのは要注意です。
実際、運送会社の選び方に関する項目は複数あります。このような点を踏まえて本記事では、運送会社の選び方について詳しく解説します。
これから運送会社へ転職を考えている方は、最後までチェックしてみてください。
良い運送会社と悪い運送会社の選び方|11選
ここでは、良い運送会社と悪い運送会社の選び方について紹介します。
- 福利厚生が整っているか
- 資格取得支援制度があるか
- 元請けなのか?下請けなのか
- 設立から10年以上経過してるか
- 自社トラックを大切にしているか
- 多様なトラックの種類を保有してるか
- 労働環境は良好か
- 従業員の定着率が高いか
- 業界内での評判が良いか
- 会社の安定性や将来性は問題ないか
- 長期的なキャリア形成が可能か
福利厚生が整っているか
運送会社を選ぶ際は、福利厚生が充実しているか確認しましょう。特に休日や有給休暇の取りやすさは、働きやすさを左右する重要な要素です。
さらに昇給や賞与、退職金制度が整った運送会社であれば、将来の生活にも安心が持てます。
また、社員寮の利用料金が手頃であるかや、福利厚生費用に過度な負担がかからないかも重要なポイントになります。
最近では、産前・産後休暇や社員寮を提供する運送会社も増えています。求人情報や面接時に福利厚生の内容を確認し、自分に合った運送会社を選びましょう。
資格取得支援制度があるか
資格取得支援制度が整っているかは、運送会社を選ぶ際に確認すべき重要なポイントです。
この制度では、中型・大型免許や牽引免許など、業務に必要な資格の取得費用を会社が一部または全額補助してくれる場合があります。
ただし、一定期間の勤続が必要になるなど、規定は会社によって異なります。事前に求人情報や面接で具体的な内容や条件、補助額を確認しておきましょう。
資格取得支援制度が整った運送会社を選ぶとスキルアップができ、長期的に安定したキャリアを築けます。
元請けなのか?下請けなのか
応募する運送会社が元請けなのか、下請けなのか事前確認は重要です。運送会社には親会社と子会社が存在し、一般的に親会社のほうが子会社よりも給料水準が高い傾向にあります。
また、運送業界では「荷主」「元請け」「下請け」の順で業務が委託され、運賃も下がります。そのため、高い給料や良い待遇を求めるなら、子会社ではなく親会社や荷主の運送会社を選ぶと良いでしょう。
設立から10年以上経過してるか
設立から10年以上経過した運送会社は経営が安定しており、信頼性が高い転職先と言えます。中小企業白書によれば、企業が10年以上存続する確率は約6%、20年以上では約0.3%にまで減少します。
このため、10年以上の運営実績がある運送会社は優れた経営基盤を持ち、従業員の定着率も高い傾向にあります。運送会社を選ぶ際には、設立年数のチェックもあわせて行いましょう。
参考元:中小企業のサイクル|中小企業白書
自社トラックを大切にしているか
運送会社が自社トラックをどれだけ大切にしているかは、良質な運送会社を見極める重要なポイントです。
求人応募や面接までに時間がある場合は、車両置き場を訪れてトラックの状態を確認しましょう。
もし、トラックが汚れていたまま放置されていれば、洗車や整備が行き届いていない、長時間労働が常態化している可能性が考えられます。
また、洗車や整備が十分でない場合、車両の安全性が低下し、事故のリスクが高まります。
一方、整備が行き届き清潔なトラックを保有する運送会社は、従業員や安全管理に対する意識が高い傾向にあり安心して働けるでしょう。
車両の管理状況を確認し、安全で安心して働ける職場を見極めることが大切です。
多様なトラックの種類を保有してるか
多様なトラックを保有する運送会社を選ぶと、幅広いキャリアの選択肢が得られます。
一般的に小型トラックより中型トラック、中型トラックより大型トラックのほうが高い給料が期待できます。
また、トラックの車種も選択肢に影響を与えます。冷凍車やタンクローリー、ウイング車など、特定の用途に特化した車種を扱う運送会社では、専門的なスキルや知識を身につけるチャンスがあります。
しかし、体力的な負担は大型トラックが最も大きく、小型トラックが最も軽いです。
そのため、自分の適正に応じてトラックの種類や車種を変更できる運送会社は、働く環境の柔軟性の点で魅力があるでしょう。
事前に求人情報や面接を通じて保有車両や制度、さらには倉庫業務の有無や内容を確認し、自分にあった運送会社を選ぶことが大切です。
労働環境は良好か
運送会社を選ぶ際の重要なポイントに、労働環境が良好かどうかが挙げられます。悪い環境下では健康を損ない、ストレスから辞めたくなる場合もあるでしょう。
一方、働きやすい運送会社では無理のないスケジュールや休暇制度が整備され、長く安心して働けます。
運送会社を選ぶ際は口コミや評判を活用しながら、面接で勤務時間や休暇取得率を具体的に質問してください。健康で長く安定的に働くためにも、運送会社は慎重に選びましょう。
従業員の定着率が高いか
運送会社を選ぶときは、従業員の定着率が高い会社を選ぶのがポイントです。
定着率が高い運送会社は、給料が適正で勤務時間も管理されており、安全対策や福利厚生が充実しています。
反対に離職率が高い運送会社は、長時間労働や低賃金などの問題があるケースも多く、働きやすさに欠けています。
定着率は従業員の本心の現れでもあるため、転職する前に確認するようにしましょう。
業界内での評判が良いか
運送会社を選ぶ際は、業界内で評判が良い会社かどうかもチェックポイントです。評判の良い会社は、安全管理やサービスの質が高く、従業員が働きやすい職場環境を整えています。
また、取引先や顧客からの信頼が厚いため、業績が安定し、ボーナスや福利厚生など従業員にも良い影響を与えてくれます。
一方、評判が悪い運送会社は労働環境が整っておらず、トラブルが多発する傾向があり、働きづらさを感じるでしょう。
運送会社の評判を確認するには、口コミサイトや業界誌、ニュースでの取り上げ実績を調べたり、面接時に職場環境について、具体的に質問したりするのが効果的です。
会社の安定性や将来性は問題ないか
運送会社を選ぶときは、安定性と将来性を確認するのも大切です。経営が安定している運送会社は、給料や福利厚生が守られ、長く働き続けられる安心感があります。
安定性を判断するポイントには、取引実績や保有車両数、事業エリアの規模、財務状況などがあります。ただし、これらの表面的な数字だけで判断するのは危険です。
注意点として、業界内での評判や企業理念、経営方針など、会社の根本的な価値観や姿勢もしっかり確認することが重要です。
逆に設立間もない運送会社は急成長している可能性もありますが、業務量が急変し、業績悪化による給料削減のリスクがあるため注意が必要です。
口コミだけですべてを判断するのは難しいため、面接時に運営状況や将来の見通しについて具体的に質問すると良いでしょう。
また、気になる点があれば、事前に電話で採用担当者に問い合わせて確認しておくのも有効です。その際、質問する方法について事前にリストアップしておくこともおすすめです。
長期的なキャリア形成が可能か
運送会社を選ぶときは、スキルを伸ばしながら長く働ける環境か確認しましょう。
資格取得のサポートや研修がしっかりしている運送会社なら、働くやりがいが増え、将来的な年収アップも期待できます。
一方、教育や支援がない運送会社だとスキルが身につかず、将来に不安を感じてしまいます。求人情報や公式サイトを見て、研修制度や資格支援があるか事前に調べておきましょう。
また、面接では資格取得や昇進のサポートがあるかなど、具体的に聞くのがおすすめです。次章では、女性が運送会社に転職する際の選び方を解説します。
女性が運送会社に転職する際の選び方
女性が運送会社に転職する際、気をつける点は以下のとおりです。
- 女性向けの採用枠があるか
- 育児や介護と仕事の両立を支援してるか
- ハラスメント対策が適切に講じられてるか
- 女性専用の設備が整備されてるか
- 女性の採用実績があるか
それぞれ説明します。
採用枠があるか
女性の採用枠がある運送会社を選ぶと、職場環境が整備されているため、働きやすい状況が期待できます。
時短勤務制度や女性専用休憩室、セクハラ防止の教育などが導入され職場環境の改善に積極的です。
実際、佐川急便では女性活躍推進の取り組みを行い、女性比率が10%以上向上しています。
このような女性支援に積極的な運送会社を選ぶことで、より快適な職場環境が手に入るでしょう。
育児や介護と仕事の両立を支援してるか
女性が運送会社を選ぶ際は、育児や介護を仕事と両立できるかを事前に確認することが重要です。
時短勤務やフレックス制度、介護休暇などが整っている運送会社であれば、家庭の事情に左右されず働き続けられます。
具体的な例を挙げると、ヤマト運輸では以下のように育児・介護の支援制度を取り入れています。
育児休業 | ・子供が1歳2カ月を迎えるまで取得できる |
出生時育児休業 | ・子供の出生後、8週間以内に最長4週間(28日間)が取得できる |
子供の看護休暇 | ・就学前の子供について1人であれば年5日取得できる |
育児短時間勤務 | ・週の労働日数を3日・4日・5日から選択可能 |
介護休業 | ・対象家族1人につき、通算365日を上限として取得できる |
介護休暇 | ・要介護状態の家族が1人であれば年5日取得できる |
介護短時間勤務 | ・対象家族1人につき、最長4年間取得できる |
こうした制度が整った運送会社では、急な家庭の事情が生じても柔軟に対応ができ、安心して働けるでしょう。
参照元:労働慣行|ヤマトホールディングス
ハラスメント対策が適切に講じられてるか
女性が運送会社への転職を検討している場合、ハラスメント対策が適切に講じられているかの確認が必要です。面接時に具体的な取り組み内容を依頼して確認することも重要です。
具体的にはハラスメント防止の研修や相談窓口の設置など、従業員の安心感を重視した取り組みが行われている運送会社がよいでしょう。
もし、ハラスメント対策が不十分な運送会社に転職してしまうと問題が放置され、精神的な負担が増す可能性があります。
入社後のトラブルを避けるためにも、面接時や事前調査で運送会社の取り組みを確認しておきましょう。
女性専用の設備が整備されてるか
女性が運送会社へ転職する際は、女性専用設備が整っているか確認しましょう。共用の更衣室やトイレではプライバシーが守られず、長時間の勤務ではストレスを感じてしまいます。
例えば、佐川急便では女性専用のトイレや更衣室を完備し、ヤマト運輸では託児施設を備えた柔軟な勤務制度を導入しています。
こうした設備が整った運送会社を選べば、安心して働き続けられる環境が整っています。転職を検討する際は、事前に求人情報や面接で女性専用設備の有無の確認が必要です。
参考元:女性活躍推進に関する取り組み|SAGAWA
参照元:労働慣行|ヤマトホールディングス
女性の採用実績があるか
運送会社を選ぶ際は、女性の採用実績を確認することが重要です。女性の採用実績が豊富な運送会社は、働きやすい職場環境を整えている場合が多く、安心して働けます。
実際、ヤマト運輸では「女性ドライバー推進プロジェクト」を実施し、育児と仕事を両立できる制度を導入しています。
このように女性が働きやすい環境が整っているかどうか、事前に確認するのが大切です。
次章では、シニアが運送会社に転職する際の選び方について解説します。
関連記事:女性はトラックドライバーになれる?給与や向いている人の特徴も
関連記事:女性でもタクシードライバーは目指せる|増加の理由や働くメリット、現役の声など
シニアが運送会社に転職する際の選び方
ここでは、シニアが運送会社に転職する際の選び方を紹介します。
- シニア向けの採用枠があるか
- これまでのスキルや経験が活かせるか
- 体力に負担が少ない業務内容か
- シニア向けの健康管理サポートがあるか
- シニアの採用実績があるか
それぞれ見てみましょう。
シニア向けの採用枠があるか
シニア世代が運送会社に転職する際は、シニア向けの採用枠がある会社を選ぶと、経験や体力に合った働き方が可能になります。
このような採用枠を設けている運送会社では、体力やライフスタイルに配慮した業務内容や勤務形態を提供しています。
例えば、短時間勤務や軽貨物配送など、無理なく働ける選択肢も豊富にあります。
また、厚生労働省のデータによると高齢者の就業率は年々増加しており、2020年には全体で25.1%、65歳〜69歳では49.6%、70歳以上では17.7%に達しています。
2020年の高齢者の就業率※3)は25.1%となり、9年連続で前年に比べ上昇しています。年齢階級別※4)にみると、65〜69歳は9年連続で上昇し2020年に49.6%となり、70歳以上は4年連続で上昇し2020年に17.7%となっています。
引用元:高齢者の就業|総務省統計局
これらの数字から、経験豊富なシニア層に対する需要の高さが伺えます。運送会社を選ぶ際は、自分の条件にあう運送会社をじっくり探しましょう。
これまでのスキルや経験が活かせるか
シニアの方が運送会社に転職する際は、これまでのスキルや経験を活かせる職場を選ぶ必要があります。
過去にドライバーや管理業務の経験があれば、シニア世代でも運送業界で評価されるポイントになるでしょう。
また「セカンドキャリア採用枠」を設けている運送会社では、元タクシードライバーや営業職など、多様な経験を持つ人材が活躍しています。
体力に負担が少ない業務内容か
シニアの方が運送会社を選ぶ際は、体力的な負担が少ない業務なのか確認が必要です。
長時間の運転や重い荷物を運ぶ大型トラックの業務は、体力的に負担が大きく、長く働くには不向きな場合があります。
一方、軽貨物配送や短時間勤務を提供する運送会社なら、体力に自信がないシニアの方でも無理なく働けるでしょう。
例えば、ヤマト運輸では軽い荷物を扱う配送業務や時短勤務制度を導入しており、シニア世代でも安心して働ける環境を整えています。
このように、シニア向けの業務がある運送会社を選ぶには、採用ページで「軽貨物」「短時間勤務」といった記載を探し、面接時に具体的な業務内容を確認してください。
参考元:労働日数・時間選択制度の導入について|ヤマトホールディングス
シニア向けの健康管理サポートがあるか
シニアの方が安心して働ける運送会社を選ぶには、健康管理サポートの充実度を確認することが重要です。運送業は長時間の運転や不規則な勤務が多く、特にシニア世代には体調管理が必要です。
そのため、定期健診の実施や適切な休憩時間の確保を取り入れている運送会社を選ぶのがおすすめです。
このようにシニア向けの健康管理サポートがある運送会社を選ぶことで、無理なく働けるでしょう。
シニアの採用実績があるか
シニアの方が運送会社を選ぶときは、採用実績が豊富な会社を選んでください。
シニア採用の実績が豊富な運送会社は、シニア向けの短時間勤務や体力に配慮した業務内容を提供しています。また、同世代の仲間がいることで安心感を持って働ける環境が得られます。
最近では「シニア歓迎」「年齢不問」などの求人を掲げる運送会社も増えており、シニアが働きやすい選択肢がさらに広がっています。
自分にあった運送会社を見つけるためにも、事前の情報収集を徹底し、安心して長く働ける運送会社を選びましょう。
次章では、大手運送会社と中小運送会社のメリット・デメリットについて解説します。
運送会社の選び方:大手と中小のメリット・デメリット
運送会社を選ぶ際は、大手運送会社と中小運送会社の特徴を理解する必要があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを具体的に解説します。
大手企業のメリット・デメリット
大手運送会社で働く最大のメリットは、倒産リスクが低い点です。また、従業員数が多いため、休暇を希望通り取得しやすい環境が整っています。
さらに大手企業の社員であれば信用力が高く、住宅ローンやマイカーローンなどが通りやすいのが特徴です。
一方、デメリットとしてはコンプライアンスが厳しい点が挙げられます。
残業で収入を増やしたいドライバーにとって、働き方改革により残業が制限されるのはマイナス要素になる可能性があります。
中小企業のメリット・デメリット
中小企業で働くメリットの一つに、大手企業よりも高収入が期待できる場合がある点が挙げられます。特に残業が比較的許容されている中小の運送会社であれば、稼ぎやすい環境が整っています。
しかし、働き方改革の影響で時間の制限がかかるようになり、以前に比べ残業代で稼ぐのは難しいのが現実です。
デメリットは、人手不足による勤務体系の不安定さが挙げられます。急なシフト変更や休日出勤が求められるケースも少なくありません。
また、大手企業ほどの資本力がないため、倒産リスクが比較的高い点も注意が必要です。次章では、人気の大手運送会社を紹介します。
運送会社の選び方:人気の大手運送会社|5選
人気のある大手運送会社は、次のとおりです。
- ヤマトホールディングス
- SGホールディングス
- 日本通運
- 日本郵政
- 西濃運輸
詳しく解説します。
ヤマトホールディングス
ヤマトホールディングスは、クロネコヤマトでお馴染みのヤマト運輸株式会社を傘下にもつヤマトグループの持ち株会社です。
会社名 | ヤマトホールディングス株式会社 |
資本金 | 1,272億3,400万円 |
従業員数 | 177,430名(国内外連結) |
平均月収 | 約38万〜44万円 |
平均年収 | 約500万〜600万円 |
公式ページ | https://www.yamato-hd.co.jp/ |
※城北主管支店 足立小台営業所でのケース
ヤマトグループの企業理念は「経営理念」「企業姿勢」「社員行動指針」の3本の柱で構成されています。
社員数が約18万人、セールスドライバーが約6万人、宅急便の年間取扱数が約21億個と国内最大級の運送会社です。
平均月収は約35万円、年収が500万円以上と、安定した生活ができる給与水準に加え、福利厚生も充実しています。
SGホールディングス
SGホールディングスは、一時期「佐川男子」でブームとなった佐川急便株式会社を中核とする純粋持株会社です。
会社名 | SGホールディングス株式会社 |
資本金 | 118億8,290万円 |
従業員数 | 94,616名 |
平均月収 | 約34〜43万円 |
平均年収 | 約500万〜600万円 |
公式ページ | https://www.sg-hldgs.co.jp/ |
※佐川急便 東京営業所のケース
SGホールディングスでは行動憲章が設定されており、社会や地域の貢献のために行動指針やお客様・従業員からの期待に応えられるような行動を起こすと宣言しています。
社員数が約9.4万人、セールスドライバーが約8万人、宅急便の年間取扱数が約14億個とヤマトに続く国内最大手の運送会社の一つです。
佐川急便は週休2日制と週休3日制のどちらかを選べる営業所があり、2日制の場合の平均月収は約35万〜45万円、3日制の場合は28万〜35万円程度です。
福利厚生も手厚く、確定拠出年金制度を取り入れ、自宅を購入する際に貸付金制度もあります。
そのほかにも、運転免許取得支援や独身者向けの寮を提供しており、安心して働ける環境が整っています。
日本通運
日通でお馴染みの日本通運は、新幹線を輸送している運送会社としても有名です。
会社名 | 日本通運株式会社 |
資本金 | 701億7,500万円 |
従業員数 | 34,299人 |
平均月収 | 約35万〜40万円 |
平均年収 | 約500万〜600万円 |
公式ページ | https://www.nittsu.co.jp/ |
※日本通運で正社員になった場合の平均
海外展開も積極的におこなっているので、海外転勤を希望する方にもおすすめです。また、企業理念は以下3つの柱から成り立っています。
私たちの使命:それは社会発展の原動力であること私たちの挑戦:それは物流から新たな価値を創ること私たちの誇り:それは信頼される存在であること
引用元:NXグループ 企業理念|日本通運株式会社
全社員数は約7.2万人、単体社員数が約3.5万人、日本でもトップクラスの規模を誇る運送会社です。
平均月収は約35万〜40万円、平均年収は約500万〜600万円となっており、若い世代でも稼ぎやすい環境が整っています。
育児休暇や勤務時間の短縮、フレックスタイム、有給休暇などの福利厚生のほか、勤続年数が10年毎に10日の休暇が付与される制度も整備されています。
労働環境・待遇面どちらにおいても、高条件な運送会社と言えるでしょう。
参照元:【公式】日本通運株式会社 アルバイト・パート・社員求人情報|日本通運株式会社
日本郵政
日本郵政は、安定した収入と働きやすさを求める方に適した運送会社です。
会社名 | 日本郵政株式会社 |
資本金 | 3兆5,000億円 |
従業員数 | 1,533名 |
平均月収 | 約20万〜30万円 |
平均年収 | 約400万〜500万円 |
公式ページ | https://www.japanpost.jp/ |
※日本郵便輸送株式会社 新東京営業所のケース
資本金3兆5,000億円、平均年収400万〜500万円と安定しており、全国規模の配送ネットワークを活かしたサービスが特徴です。
地域密着のルート配送から特殊貨物輸送まで幅広い経験ができる点が魅力で、福利厚生も充実しています。
参照元:日本郵便輸送スタッフ|日本郵便
西濃運輸
西濃運輸は、安定収入とキャリアを求める方に適した運送会社です。
会社名 | 西濃運輸株式会社 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 17,129名 |
平均月収 | 約29万〜40万円 |
平均年収 | 約450万〜600万円 |
公式ページ | https://www.seino.co.jp/seino/ |
※西濃運輸東京支店のケース
従業員数17,129名を誇る大手企業で平均月収29万〜40万円、年収450万〜600万円と業界内でも高水準と言えます。
また、大型トラックの長距離輸送から地域配送まで幅広い業務があり、スキルや希望に応じた働き方が可能です。
福利厚生や教育制度が整い、未経験者でも安心して働ける環境が魅力と言えるでしょう。転職を検討する際は、業務内容や勤務地、福利厚生を確認し自分にあったポジションを探してください。
参照元:採用情報|西濃運輸
運送会社の選び方に関するよくある質問
最後に、運送会社の選び方に関するよくある質問を2つ紹介します。
- ホワイトな運送会社の特徴は?
- 良い運送会社の条件は?
ホワイトな運送会社の特徴は?
ホワイトな運送会社は福利厚生が充実し、残業や休日労働が少なく、有給休暇が取得しやすい環境が整っています。
ホワイト物流(※)を見極めるポイントは、低い離職率やトラックのメンテナンス具合など多岐にわたります。これらの条件を基に安心して働ける運送会社を探しましょう。
(※)物流業界における健全で安心して働ける労働環境の実現を目指す取り組み
良い運送会社の条件は?
良い運送会社の条件は福利厚生が充実し、残業や休日が適切に管理されていることです。安全装備やトラック整備が徹底され、離職率が低く職場環境が安定している点も重要です。
また、適正な給料や待遇があり昇給や賞与の仕組みが整っている運送会社を選ぶと安心でしょう。
運送会社の選び方のポイントを知り自分に合った職場を探そう
運送会社を選ぶポイントとしては、福利厚生の充実度や資格取得支援制度があるかなどさまざまです。このような選び方のポイントを押さえることで、自分にあう運送会社を見つけられます。
しかし、自分一人で求人を探していても「どこの運送会社が自分に最適なのかわからない」「待遇の悪い運送会社に転職したらどうしよう」など、運送会社の選び方に不安を抱える方も多いでしょう。
もし、このような悩みがある方は、運送業界に詳しい転職エージェントの利用がおすすめです。弊社が運営している「ドライバーキャリア」は、ドライバー業界特化の転職支援サービスを提供しています。
業界に詳しいキャリアアドバイザーが希望に沿う求人を紹介するほか、履歴書作成や面接対策など、転職成功に向けて一人ひとりにあわせた柔軟なサポートも行っています。
キャリアアドバイザーに30分相談するだけで、転職活動がスムーズになり、自分にあったキャリアパスを見つける可能性があります。
転職サポートはすべて無料で利用できるので、一度キャリアアドバイザーに相談して、転職先を探してみてはいかがでしょうか。
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