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軽貨物ドライバーが会社を辞めたいと思う理由と共通点|具体的な対処法

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軽貨物ドライバーが会社を辞めたいと思う理由と共通点|具体的な対処法

どんな仕事においても辞めたいと思うことはあるでしょう。今回は軽貨物ドライバーを辞めたいと思った理由や辞めたくなる会社の特徴、やめる前にやっておくべきことなどを細かく紹介しています。

もし今軽貨物ドライバーとして働いているのであれば、ぜひ参考にしていただければと思います。

軽貨物ドライバーを辞めたいと思う7つの理由

軽貨物ドライバーを辞めたいと思う7つの理由

軽貨物ドライバーを辞めたいと感じる理由は1つや2つではありません。今から紹介するさまざまな要因が積み重なり嫌になるということもあるでしょう。なぜ軽貨物ドライバーを辞めたくなったのか紹介していきましょう。

思った以上に給料が低い

運送業界はお金が稼げるといったイメージをいただいている方がいます。でも実際は軽貨物ドライバーの給料はあまり高くありません。軽貨物ドライバーは普通自動車免許を取得していれば誰でも就職できる気軽な職業であるが故に給料水準があまり高くないことがあります。

また、需要が伸びている分、忙しくなり勤務時間が長い割には給料が低いと感じる方も少なくないようです。思っていた以上にあまり稼げないと思い、辞めたいと感じた方がいます。

個人事業主で宅配業をする方は、ガソリン代や車のメンテナンス代などの経費が想像以上にかかり、収入が少ないと感じることもあるそうです。

残業が多い

軽貨物ドライバーは地域内の個人宅や企業先への配達がメインとなるため、基本的は残業が少ないと言われています。しかし、近年のネット通販の需要増加と人手不足のせいで定時で仕事が終わらないということが増えてきています。家族がいる方や残業が少ないと想定して軽貨物ドライバーになった方は想像と違うと辞めたい気持ちになるでしょう。

休日が少ない

企業をメインに配達している会社であれば、企業の休日と合わせて土日が休日となりますが、相手先が個人宅の場合は休日にかかわらず配達しなければいけません。その上人手不足ということで週6日働くこともざらにあるそうです。

個人事業主であれば、生活を安定させるために、家族を養うためにと休日を返上させて働いている方もいるでしょう。しかし、休日返上で働くとプライベートや家庭の時間を作れなくなるため、休日を取るために軽貨物ドライバーを辞めたいと思うようです。

積荷と積み下ろし作業が辛い

中型大型トラックであればフォークリフトを使って積荷、積み下ろしをしますが、軽貨物の場合は手積み手降ろしが基本となります。年齢が若ければ大した労力でもありませんが、年齢とともに体力と筋力が衰えてくるため、だんだんとキツく感じてくるでしょう。こうした事情もあり、軽貨物ドライバーを辞めたいと思う方が出てきます。

事故を起こしてはいけないというプレッシャーがしんどい

軽貨物運転手は1日のほとんどを車を運転しています。安全運転は一番の基本でありますが、真面目な方ほど事故を起こしてはいけないということがプレッシャーとなります。気づかぬうちにストレスが溜まり、やがてしんどく感じて来る方もいるそうです。

もし事故を起こした経験のある方はそれがトラウマとなり、運転することが怖くなるということがあります。

人間関係がめんどくさくなった

軽貨物運転手は基本的に一人で仕事を行いますが、仕事をいただくためには荷主や運送会社とのうまく人間関係を構築しなければいけません。荷主や運送会社の方がいい人であればいいのですが、中には立場が上なことを利用して高圧的な態度を取ってくることもあります。そうなった時に人間関係に嫌気がさして仕事を辞めたいと思うこともあります。

腰痛がひどくなった

軽貨物ドライバーは腰痛の方が多いです。その理由は、長時間の運転で腰に負担がかかる、荷物の積荷・積み下ろし作業で腰を壊してしまったなどです。腰用のサポーターをつけている方もいますが、それでも対応しきれずあまりの痛さにやめたくなったというかたもいます。ひどい場合はヘルニアまでいってしまうこともあるので、そうなる前に辞めたいという方もいます。

関連記事:軽貨物ドライバーは稼げる?手取り年収やきついとの噂を検証!

軽貨物ドライバーを辞めたいと思う運送会社の特徴|7選

軽貨物ドライバーを辞めたいと思う運送会社の特徴|7選

上記では辞めたいと思った理由を紹介しましたが、そもそも軽貨物ドライバーが辞めたい!と思う会社には特徴があります。どんなことなのか紹介していきましょう。

給料水準が低すぎる

軽貨物ドライバーの給料は歩合制を採用している会社が多いです。つまり働いたら働いた分だけ給料をいただけるのですが、それを悪用して安い給料水準の会社があります。

歩合率は会社や地域によって異なりますが、荷物1つ配達すると平均120〜150円の報酬があると言われています。通常に業務を行えば1日あたり10,000〜15,000円、月にすると300,000円は稼げるはずです。しかし、歩合率を公表していない会社はこの報酬よりも低い金額で仕事をやらせようとさせるので注意が必要です。

残業代を支払わない

会社によっては残業代を払わない、もしくは減らそうとする会社があります。定時にタイムカードを切れと命令する会社やもっと悪どい会社はタイムカードを改ざんして、故意に残業時間を減らすと言ったこともあります。

お金の管理が適当すぎる

大手の運送会社ではあまりありませんが、従業員が数人の小さな会社では給料を未払い、分割払い、遅配といったことがあります。それらを毎月のように当たり前に行う会社もあるので注意が必要です。給料の未払いはれっきとした違法行為にあたります。

労働時間が長すぎる

厚生労働省が定める運送業界の拘束時間は1日13時間までとなっています。また、週2回までであれば1日16時間までの働いてもいいとされています。これだけでも十分長いですが、それ以上に働かせる運送会社もあります。

月80時間の残業を超えると過労死のリスクが高まるということもあるので、労働時間がどうなっているのかを事前にしっかり確認したほうがいいでしょう。

休日をとらせてくれない

一般的な会社や軽貨物運送会社はは週休2日制を採用しています。しかし、人材不足の会社や仕事を何も考えずにポンポン取ってくるような会社は休日を取る余裕も与えずに働かせることもあります。さらにひどい会社は休日がとれないだけでなく休日手当を払わないところもあります。体を壊す前に事前に休日や福利厚生がどうなっているのか確認しておきましょう。

事故の際に補償してくれない

軽貨物ドライバーは常に事故のリスクを抱えながら仕事をしています。万が一事故に遭った場合、運転手の過失でない限り運送会社が責任を負い、補償金を会社が負担することとなります。しかし、悪質な運送会社はその補償金(修理代や荷物の商品代)を運転手に払わせようとします。莫大な金額を自己負担にさせるような会社を選ぶのは辞めておきましょう。

車の点検・整備を怠っている

2019年に改正した貨物自動車運送事業法で、国が定めた保安基準をクリアするように日頃から車両を点検・整備するようにと定めました。

点検と整備を行わないような会社は、法律違反を犯しているだけでなく、ドライバーを安全に運転させるための配慮もありません。事故をして大ケガしたり、命を失わないようにそういった会社は選ばないようにしましょう。

関連記事:トラック運転手を辞めたい時はどうする?6つの判断基準とは

軽貨物ドライバー辞めたい:退職を決断をする前にやるべき5つのこと

軽貨物ドライバー辞めたい:退職を決断をする前にやるべき5つのこと

辛くなったり体力の限界がきたりして運送会社を辞めたい!となってもすぐに辞めてはいけません。無職になると何かと不便になったりしますし、本当にやめるべきなのかも考えた方がいいでしょう。

有休消化をする

有給休暇は労働者に与えられた権利です。この有給休暇を使わずに辞めるということはお金を捨てているようなものでもあります。有給を使うのは他の従業員に悪いと思うかもしれませんが、どうせ辞めるなら遠慮せずに思い切って使いましょう。

有給休暇中にはできることがたくさんあります。体を休める。旅行など行ってリフレッシュする。次の転職先を見つけるなどさまざまなことができるでしょう。もし独立するのであれば、その準備もできます。上記のことを退職後に行うと無給状態となるので、精神的にも不安があります。ぜひ有給を使って気持ちよく退職しましょう。

友達や転職サービスを利用して相談をする

辞めたいと思った時は、頭が仕事を辞めた後のことや転職のことしか考えないようになります。そういった時は視野が狭くなっているので、第三者の意見を聞くことも重要です。人の意見を聞いてから冷静に考えると実は辞めないほうが良かったかもと思うこともあるでしょう。

友人に悩みを打ち明けたり、転職サービスやハローワークに悩み相談や転職先の斡旋をしてもらうと色々視野が広がるので一度誰かに相談してはどうでしょうか。

転職先を見つけて今の会社と比べてみる

慌てて転職したらもっと条件がひどいところだった…なんてことはないようにしっかりと今の会社と比較することが大事です。休日や給料面。労働時間や福利厚生など労働環境がどうなのかを事前に調べて、今の会社と比較してどうなのかを見ておきましょう。

本当に辞めるべきなのかを改めて考えてみる

退職、転職することで今の問題からは逃れられるかもしれません。しかし、退職というのはリスクが伴うものです。次に必ずしもいい会社が見つかるとは限りません。退職した場合、必ずといってもいいほど次の会社には退職理由を聞かれるでしょう。転職がうまくいかず後悔してしまうこともあります。

今一度退職してもいいのかどうか自分自身に問いかけてみましょう。

退職理由といつまでに辞めたいのかを考えておく

退職届を出す前に退職理由と退職日を決めておくことも大切です。退職の意を伝えた時に会社側から引き止められることもあるでしょう。そういった時になぜ退職したいのかを明確に伝えないとうやむやになってしまう可能性があります。会社側が納得できるよう、事前に退職の理由は考えておきましょう。

また、退職日を決めておくことも大切です。会社側は仕事のスケジュールを人員に合わせて組んでいます。いつまでに辞めたいと伝えておけばスケジュールの調整も行いやすいので、退職の期日を決めておくということがマナーでもあります。

軽貨物ドライバー辞めたい:退職を決断した後にやるべき6つのこと

軽貨物ドライバー辞めたい:退職を決断した後にやるべき6つのこと

色々考えたり人と相談したりした結果、退職すると決めたのであれば、それからやらなければいけないことがあります。順々に紹介していきましょう。

上司に退職の意思と退職願を提出する

まず初めに上司に退職したい旨を退職願を提出しましょう。退職願を提出するのは民法628条にもあるように2週間前までとなります。しかし、2週間前だと会社の仕事の都合があるので、常識的には1ヶ月前までには提出することが望ましいです。

辞めるとなればお世話になった上司や同僚、後輩に迷惑はかかってしまうもの。できる限りお互い気持ちよく別れられた方がいいので、早めに退職願を届けるようにしましょう。

仕事の引き継ぎと得意先へあいさつ回りをする

今の自分が担当している仕事や得意先の情報などを同僚に引き継きましょう。あなたがいなくなって現場が混乱すると会社の信用問題にもつながります。せめて会社に迷惑がかからないよう、引き継ぎをしっかり済ませておく、誰が自分の仕事を担当するなどを決めておきましょう。

また、お世話になった得意先への挨拶回りも大切です。知らぬ間にやめたというよりもきちんと挨拶やめたほうが会社にとってもあなたにとっても良いことしかあ利ません。今後別の仕事をした時にまたお世話になるかもしれないので、必ず挨拶をしておくようにしましょう。

個人事業主であれば必要な手続きが何か確認しておく

会社員として軽貨物ドライバーを行なっていたのであれば退職届を提出すれば他の手続きは特に必要ありませんが、個人事業主となれば取引先の運送会社との間に契約があるため色々と手続きが必要となります。

例えば契約書を確認し、違約金が発生しないかどうかを確認しておく。税務署に廃業届の提出、青色申告書の取りやめるための届出書、事業廃止届出書など様々なものがあるので、しっかり調べて書類を準備・提出しましょう。

失業保険や社会保険の手続きをおこなう

すぐに転職しないのであれば保険関係の手続きを行わなければいけません。例えば年金は厚生年金から国民保険への切り替え手続き、健康保険も個人負担で行うため、その手続きが必要になります。もし配偶者の扶養に入るのであれば、配偶者から会社に連絡してもらい手続きをすることが可能です。

もう1つ大事なことが失業保険の手続きです。もし会社に一年以上所属しており、雇用保険を支払っていたのであれば失業保険を受け取る資格があります。失業保険はハローワークに行けば対応していただけるので必ず手続きを行いましょう。

未払いの給料や残業代があれば請求する

もし会社側が給料を払っていない、残業代を払っていないのであればきっちりと請求しましょう。特に残業代は請求する前に証拠となるタイムカードの記録などを集めておかなければいけません。会社がとぼけた対応をしないよう、事前に証拠集めはしっかり行っておきましょう。

有給を消化もしくは買い取ってもらおう

上記の退職前に行っておくべきことでも紹介しましたが、まだ有給を消化していないのであればきっちり使っておきましょう。会社側は有給消化の要望を拒否することができません。どうしても有給消化ができないのであれば、買い取るといった方法もあります。

辞めたいと思ったら軽貨物ドライバーの転職市場をチェック

辞めたいと思ったら軽貨物ドライバーの転職市場をチェック

いざ退職となれば色々と不安がついて回るもの。しかし、軽貨物ドライバーは退職してもすぐ転職先が見つかるので安心です。その理由を紹介していきましょう。

運送業界は常に人手不足状態

運送業界はどんどん高齢化してきており、定年退職を迎えている方も多いにもかかわらず新しく入ってくるドライバーが少ないため人手不足が続いています。

特に軽貨物業界はネット通販などの需要が伸びており、年々忙しくなっているにもかかわらず人手不足が続いています。そのため今はどこも引く手数多なので、退職してもすぐに次の転職先が見つかりやすくなっています。

いい条件を提示する会社が出てきている

人手不足を解消するためや悪いイメージをよくするために労働条件を見直している企業がたくさんあります。福利厚生を整えて、労働時間や休日をしっかり取れるようにしていたり、給料を見直して働きがいのある会社にしようと努力しているところがたくさんあります。

今いる会社よりもいい条件の会社は少なくないはずなので、転職することはマイナスではなく、むしろプラスでなるかもしれません。

軽貨物ドライバーに向いている人の特徴|5選

軽貨物ドライバーに向いている人の特徴|5選

最後に軽貨物ドライバーはどういう方が向いているのか、その人の共通点を紹介していきましょう。もしこれに当てはまらない場合は、別の職種に転職した方がいいかもしれません。

運転が好きな人

一番当たり前なことですが、軽貨物ドライバーは車を運転することが仕事のようなことなので運転が好きでないと務まらない可能性があります。長時間運転していても苦に感じない、むしろ楽しいと思える方は軽貨物運転手に向いていると言えるでしょう。

人と接することが好きな人

軽貨物ドライバーは企業や個人宅への荷物配達がメインとなります。基本的には一人で行う仕事ですが、配達先ではコミュニケーションが必要となる機会があります。軽貨物ドライバーは会社の顔でもあるので、お客様の対応場面で明るく接することができる人とそうでない人では評価もかなり変わってきます。人と接することが好きな人は軽貨物ドライバーに向いていると言えます。

体を動かすことが好きで体力に自信のある人

軽貨物ドライバーは荷物の積荷と積み下ろしを手作業で行わないといけません。個数もたくさんあり、個人宅への配達では積み下ろして手で運ぶという作業を何回も繰り返さないといけません。エレベーターのないアパートやマンションでは階段を何往復もしないといけないこともあるでしょう。体力のない方にはきついかと思うので、体力に自信のあるかたが軽貨物ドライバーに向いているといえます。

メンタルの強い人

軽貨物ドライバーはお客様からのクレームが多い職業でもあります。荷物が破損していた、遅延した、紛失したなどのクレーム対応に追われることがあるでしょう。道路状況や天候状況などによって仕方ない時でも関係なくクレームが入ることもあります。時には理不尽なクレームを入れる面倒なお客様もいます。そういった時にメンタルをやられてしまうようでは軽貨物ドライバーは務まらないかもしれません。怒られてもへこたれない、クレーム対応をきちんとできるメンタルの強い人は希有貨物ドライバーに向いています。

毎日同じことの繰り返しが気にならない人

軽貨物ドライバーの仕事は毎日同じことの繰り返しとなる場合もあります。決まった得意先や個人宅に荷物を配達するとなれば、配達ルートも同じとなるため飽きてしまいやすくなります。刺激が欲しくて転職することもあるくらい毎日同じことの繰り返しとなりますが、それが苦にならない人や何か楽しみを見つけられる人(常連さんとの会話が好きなど)は軽貨物ドライバーに向いています。

軽貨物ドライバー辞めたいに関するまとめ

軽貨物ドライバーが会社を辞めたいと思う理由と共通点|具体的な対処法

どの会社にいっても大変だぞ!という言葉を聞いたもしくは言われたことがあるでしょう。しかし、今回紹介した内容に合う会社で働いているのであればぜひ転職をおすすめします。

体や心を壊す前に一度自分自身や友達、家族と相談して今後について考えてくださいね。

関連記事:【軽貨物運送業】とは。個人事業主として業務委託ドライバーを始める方へ
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この記事を書いたライター

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高坂 勇介

工業高校で電気技術・機械制御・自動車工学を専攻。卒業後、複数業種を経験したのち、大手プラントメーカーで非破壊検査、造船メーカーで品質・工程管理に従事。物流業者への発注業務も多数経験。現在は製造・建設業界で培った12年の知識と経験を活かし、転職専門ライターとして活動中。

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