ルート配送

コンビニ配送はきつい?業務内容と1日の流れ|メリットとデメリット

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「コンビニ配送の仕事に興味があるけどやっぱりきついのかな......」と悩んでいる求職者の方も多いのではないでしょうか?

身近にあるコンビニ配送の仕事ですが、運送業界にいないとイマイチ仕事内容がわかりにくいですよね。

本記事では、コンビニ配送の仕事がわからない方に向けて、コンビニ配送の流れとメリット・デメリットを解説します。

コンビニ配送の仕事に少しでも興味がある方は、最後までぜひ読んでみてください。

この記事のまとめ

・コンビニ配送で使用されるトラックは4t便が多い
・仕事内容はルート配送がメイン
・コンビニ配送は求人数が豊富で安定している

きついと言われるコンビニ配送の仕事内容

コンビニ配送の仕事内容とは

まず、基本的な情報としてコンビニ配送の仕事内容が、どのようなものなのか理解しておきましょう。

コンビニの仕事内容について、以下の順番で解説していきます。

・コンビニ配送の1日の流れ
・コンビニ配送で使用されているトラックについて
・コンビニはルート配送がメイン

コンビニ配送:1日の流れ

コンビニ配送に限らずどんなドライバーにも共通しますが、1日の仕事は、事務所での点呼とアルコールチェックからスタートです。

その後、トラックの日常点検を済ませたのち、積み込み場所となる物流センターへ移動します。センターに着いたら伝票をもらい、漏れがないかチェックしながら荷物をトラックに積み込みます。

積み込みが完了したら、いよいよコンビニへ向かって出発です。コンビニ配送の仕事はほとんどの場合、ルート配送になるため、複数のコンビニを回って荷降ろしをおこないます。

ルート上のすべての目的地で荷降ろしが終了したら、事務所に戻って点呼を受けます。上記で紹介した流れが、コンビニ配送の1日の流れになります。

関連記事:ルート配送の仕事はきつい?ルート配送の仕事内容と楽な現場の見つけかたを紹介

コンビニ配送で使用されるトラックは3〜4t

コンビニ配送では、主に小型~中型トラックが使用されます。

現在の主流は3tトラックです。3t車はトラックとしては小型に分類されますが、足回りが頑丈なため2t車と比べて最大積載量が大きいです。

コンビニ配送のように複数の目的地に向けた荷物を1台で積まなければいけない場合に便利です。また、より多くのコンビニへの荷降ろしが想定されている場合は、中型トラックである4tゲート車が使われます。

ゲート車は荷台後方に板状の昇降機が備わっているため、商品をカゴ台車に入れたまま積み降ろしができます。コンビニ配送のドライバーにとって、中型トラックは切っても切れない関係にあると言えるでしょう。

関連記事:中型トラックの種類・形状・寸法・免許・価格相場は?徹底解説!

コンビニはルート配送がメイン

コンビニ配送の仕事は、あらかじめ決まったルートをトラックで走り、コンビニへ食品や飲料、日用品などの荷物を届ける仕事になります。

コンビニは店舗数も多く、毎日多くの商品を届けなければいけません。そのため、効率よく商品を届けるためにルート配送を取り入れています。

ルート配送が取られる理由としては、運転手が各店舗の特徴や希望の納品時間などを把握しやすくし、効率よく商品を届けられるようにするためです。

また、同じルートを繰り返し配送するため、ルーティンワークが苦にならない方に向いている仕事になります。

コンビニ配送の仕事に興味がある方は、中型免許を取得してコンビニドライバーを目指すのもおすすめです。

関連記事:食品のルート配送ってどんな仕事?作業内容や収入について解説!

きついと言われるコンビニ配送:働く際に知るべきこと

コンビニ配送業で初めて働くために知っておきたいこと

コンビニの配送業で初めて働く場合、以下の2つについては知っておきましょう。

・コンビニ配送の運転手が必要な資格いついて
・働きやすい運送会社を選ぶ方法について

コンビニ配送をするためには、必要な資格を取得して自分に合う運送会社を選ばなくてはいけません。それぞれについて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

コンビニ配送の運転手が必要な資格

コンビニの配送は中型トラックの運転が前提の仕事です。したがって、当然ながら中型の運転免許証が必要になります。

中型免許が導入されていた2007年6月1日以前に普通免許を取得した人であれば、4tトラックまで運転できるため、コンビニ配送の仕事をする上で支障はありません。

しかし、2007年6月2日以降に取得した普通免許では、3tトラックを運転することができません。3tトラックを運転する場合、中型免許か大型免許が必要になります。

また、2017年に導入された準中型免許でも、限定的になりますが、車両総重量7.5t未満、最大積載量4.5t未満のトラックまでは運転できます。

現在トラック免許の種類は、以下のとおりです。

免許種類

年齢

詳細

・普通免許

・18歳〜

・車両総重量3.5t未満
・小口商品の配送で使用される

・準中型免許

・18歳〜

・車両総重量3.5t以上7.5t未満
・宅急便やコンビニ配送で使用される

・中型免許

・20歳〜

・車両総重量7.5t以上11tt未満
・中・近距離を中心に幅広い用途で使用されている

・大型免許

・21歳〜

・車両総重量11t以上
・長距離で大量に荷物を運ぶ用途に使用されている

※参考:国土交通省「準中型免許制度について」

上記のような理由から、コンビニ配送をおこなうには、「準中型免許・中型免許・大型免許」のいずれかが必要です。

そのほかにも必須というわけではありませんが、フォークリフト運転技能講習修了証も取得しておくと有利になるでしょう。状況に応じたプランで、計画を立ててみてはいかがでしょうか。

出典:国土交通省「準中型免許制度について」

関連記事:フォークリフトの仕事はきつい?作業内容や特徴を詳しく解説!

働きやすい運送会社を選ぶ方法

運送会社は大手から中小まで規模もさまざまで、労働条件や職場環境によっても異なります。働きやすい運送会社に転職するためには、事前の情報収集が肝心です。

運送会社のホームページにアクセスしたり、営業所が近くにあるなら見に行ってみるなどして、どのような荷物を取り扱っているのか確かめておくとよいでしょう。

自分ではどうしても判断が難しいという場合は、転職エージェントを活用するのもひとつの方法です。弊社でも「ドライバーキャリア」というドライバーの仕事に特化したサービスを運営しています。

無料でプロのアドバイザーに相談できるので、気になる方は登録してみてはいかがでしょうか。

出典:国土交通省「準中型免許制度について」

コンビニ配送がきついと感じる理由

実際コンビニ配送ドライバーはきついのか?

コンビニ配送の仕事をしているドライバーから意見を聞くと「きつい」という意見と「きつくない」という意見をよく耳にします。

現場の実態を知るためには、それぞれどのような理由で「きつい・きつくない」と言っているのかを知る必要があります。それぞれの理由をまとめてみたので、参考にしてみてください。

コンビニ配送がきついと感じる大きな理由は、決まった時間にコンビニへ到着しなければならないことです。

ルート配送であるため、時間厳守になっており、時間指定の案件を複数抱えて走るプレッシャーはかなり大きいでしょう。

また、ドライバー全般に言えることとして、アルコールチェックがあるため、飲酒をセーブしなければならず、お酒好きの人とってはストレスが溜まりがちになります。

そのほかにも、雨が降っていると商品が濡れてしまうため、カバーをかける必要があります。雨天時は作業自体も手間になるため、きついと言われる要因のひとつになっているでしょう。

コンビニ配送をきついと感じない理由

コンビニ配送をきついと感じない理由

多くのドライバーが、コンビニ配送の仕事をきついと感じるかもしれません。とはいえ、実際には多くのメリットや楽しみが存在するため、全てのドライバーがきついとは感じていないです。

コンビニの業界は安定しており、ドライバーの求人数も豊富になります。そのため、キャリア計画も立てやすいです。

また、コンビニ配送の勤務時間や休日は固定化されている場合も多いので、プライベートの時間を大切にできます。

コンビニ配送のドライバーの仕事は、体力的にきつい部分もあります。とはいえ、上記のようにきつさを感じさせない部分も多くあるでしょう。きつい部分ときつくない部分を比較してみて、コンビ二配送の仕事選びを検討してみてください。

コンビニ配送はきつい?やめとけと言われる理由

コンビニ配送はきつい?やめとけと言われる理由

コンビニ配送の仕事は、体力的な負担や労働時間が長いことから、やめとけと言われることがあります。仕事内容も1日に複数の店舗に荷物を配送するため、体力を必要とします。

また、コンビニの特性上、早朝・深夜での勤務や急なトラブル対応が求められることも多いです。店員とのコミュニケーションも必要な仕事なので、人間関係に疲れてしまうこともあるでしょう。

コンビニ配送の仕事は、多くの課題や負担が伴います。しかし、同じルーティンで取り組めるため、一度仕事内容を覚えてしまえば、働きやすい仕事とも言えます。

仕事の特性を考えて、コンビニ配送のドライバーになるか考えてみるとよいのではないでしょうか。

コンビニ配送がきついのかは運送会社や商品により変わる

コンビニ配送がきついのかは運送会社や商品により変わる

コンビニ配送のきつさは、所属する運送会社や取り扱う商品の種類によって異なります。

コンビニに置いてある商品は、飲料や食品、雑誌など多種多様です。そのため、商品の納入に関しても、運送会社によって違います。

たとえば、飲料や酒類を配送している会社では、缶やペットボトルの詰まったケースを荷降ろしするという力仕事が発生します。

一方、食品や雑誌といった入れ替わりが激しい商品を配送している会社の場合、便数が多くなるため1日に複数回の往復が必要です。

実際にX(旧Twitter)でも以下のような声が上がっています。

同じコンビニ配送でも、取り扱う商品や運送会社の方針できつさが大きく変わるでしょう。コンビニ配送のドライバー職を考えている場合、運送会社が何を取り扱っているか、しっかりとチェックしておく必要があります。

関連記事:配送ドライバーの仕事って簡単?仕事内容と給料事情を解説!

きついと言われるコンビニ配送の楽しいところ

きついと言われるコンビニ配送の楽しいところ

コンビニ配送は、人によってはきついと感じやすい仕事ですが、実はやりがいのある楽しい仕事になります。

コンビニ配送の仕事は、決まったルートを決まった時間に配達するため、仕事の流れがつかみやすく、未経験でも比較的簡単にはじめられます。

継続的に同じ店舗を訪れることで、スタッフとの信頼関係を構築でき「いつも配達ありがとうございます」と声をかけていただければ、やりがいも感じるでしょう。

また、コンビニの商品の新商品や季節の商品を先取りして楽しむこともできます。コンビニ配送の仕事は体力を使う仕事ですが、やりがいや楽しさを感じられる仕事です。

未経験でも挑戦しやすい仕事なので、興味がある方はコンビニ配送ドライバーへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事:3トントラックの車両・荷台サイズ・積載量など車種ごとに徹底解説

きついと言われるコンビニ配送の仕事について

きついと言われるコンビニ配送の仕事について

本記事で解説してきたことを踏まえた上で、コンビニ配送の仕事に転職したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

転職希望者の方向けにコンビニ配送業界の現場の状況を解説します。ぜひ、最後までチェックしてみてください。

職場の年齢層は20〜60代と幅広い

コンビニ配送ドライバーの年齢層に特定の傾向はなく、20〜30代はもちろん、60代以上の高齢者まで幅広い年代の人が働いています。

取り扱う商品によっては力仕事を伴わないため、高齢になっても続けていける職種のひとつです。決まったルートに沿って走るルーチンワークであることも、経験豊富なベテランドライバーが活躍しやすい条件であると言えるでしょう。

また、運送業界は全体的に人手不足の状況にあるため、多くの運送会社が高齢者の再雇用に積極的です。再雇用の人材も合わせると、職場の年齢自体はあまり若くないと言えるでしょう。

イベントシーズンは忙しくなる

毎日同じルートを同じ時間帯に走る仕事であるため、繁忙期という概念とは基本無縁です。

ただし、クリスマスの時期にはケーキやチキンなど多く納入するイベントがあるので、配送する荷物の量が急増するおそれはあります。

コンビニ配送の仕事をする場合、イベントシーズンだけは注意しておきましょう。

働きやすい運送会社を選ぶ方法

女性でもコンビニ配送の業務をおこなうことは可能です。トラックも小型~中型と小回りの利く車両で、コンビニのある市内を運行することになるため、運転が苦にならない人であれば問題なくこなせるでしょう。

ただし、女性の場合は冷凍便か弁当便を取り扱う運送会社をおすすめします。理由としては、常温便だと飲料を扱う可能性があるためです。

飲料の段ボールは重く、さらに夏場には荷量も増えます。体力や腕力に自信がある男性でもきついと感じることも多いです。

上記の理由から常温便は、女性には向かないと言えます。女性の方でコンビニ配送の仕事を検討している方は、冷凍便や弁当便を配送している運送会社を選ぶとよいでしょう。

関連記事:冷凍車の特徴と運転のポイントは?冷凍車ドライバーの仕事内容も解説

きついと言われるコンビニ配送についてのまとめ

きついと言われるコンビニ配送についてのまとめ

コンビニ配送はきつい仕事というイメージを持たれがちですが、自分ひとりの時間を多く確保できたり、毎日同じ場所へ納入すればよかったりと、人によっては天職に感じる方も多いでしょう。

「体力に自信がある・運転が好き・ルーチンワークが得意」な方は、コンビニ配送ドライバーへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたライター

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高坂 勇介

工業高校で電気技術・機械制御・自動車工学を専攻。卒業後、複数業種を経験したのち、大手プラントメーカーで非破壊検査、造船メーカーで品質・工程管理に従事。物流業者への発注業務も多数経験。現在は製造・建設業界で培った12年の知識と経験を活かし、転職専門ライターとして活動中。

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