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施工管理の離職率は高い?オススメの転職先3選も

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建築現場

施工管理の離職率はどれくらいなのか、またなぜ離職するのか、施工管理の離職事情について解説します。

また、施工管理にオススメの転職先3選、円満退職のコツ、離職率が低い会社の特徴も紹介します。

施工管理への転職を検討中の方は参考にしてください。

施工管理の離職率はどれくらい?

男性が屋根の上で作業する様子

施工管理単体の離職率を調査した公的な情報は、今の所存在しません。ただし、施工管理を含む建設業界全体での離職率に関しては、厚生労働省が調査した情報があります。

同省が平成29年に発表した雇用動向調査によると、建設業界の離職率は8.4%でした。

離職率の高い業界は、宿泊業・飲食サービス業で30%、生活関連サービス業・娯楽業が22.1%ですので、他の業界と比べると建設業界の離職率はそこまで高くありません。

一方で、同省がおこなった別の調査によると、令和2年の3月度に入社した新入社員の3年以内の離職率に関して、建設業界の離職率は大卒で30.0%、高卒で42.4%でした。

これらのことから、建設業界全体としては離職率が高くないものの、入社後3年以内に離職する率は比較的高いことがわかります。

参考:平成29年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省

参考:新規学卒者の離職状況|厚生労働省

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施工管理の離職率が高い理由は?

バインダーを持つ施工管理

ここでは、施工管理が離職する主な理由を紹介します。

長時間の残業

施工管理における長年の問題点として長時間労働があります。

施工管理は業務量が膨大なうえに出勤時間が朝早く、退勤時間が夜遅いという状況が慣例化している傾向があるのです。

朝は職人よりも早く出勤し、現場の状況を確認、夕方工事が終了した後は事務所に戻って事務作業をしなければいけないので、定時で帰宅できないこともあります。

そのため、残業が毎日続くことで体調を崩したり、精神的に辛い状況となって退職する方がいます。

働き方改革の影響で労働環境に改善が見られる企業もありますが、建築業界全体としてはまだまだ改善の余地があるでしょう。

休日回数の少なさ

一般的な企業であれば週休二日制を採用していますが、建設業界では週休1日のケースが珍しくなく、時には休日のない週もあるほどです。

休みが少ない理由は「日曜しか休んでいない工事現場がある」「工期が短い」「トラブルで工事が遅れているため取り戻さない」など、さまざまです。

このように休日回数が少ないと、家族との時間が取れなかったり、自分の趣味の時間が取れなかったり、ワークライフバランスが崩れやすくなります。

また、休日が取れたとしても、日頃の仕事の疲れが溜まっていて、一日中寝て過ごす方も少なくありません。

給料が安い

給料に不満があって退職する施工管理もたくさんいます。施工管理技士の平均年収は500万円ほどで、他の職種と比べて高い傾向にありますが、」日々の残業や休日回数の少なさを考えると安い」と感じる方は少なくありません。

地方の中小企業であれば、平均年収よりも大幅に低い年収300万円程度のところもあります。

このように、給料が安いことに耐えられず、施工管理を辞める人もいます。

人間関係の問題

施工管理にとって、建設現場で職人達とうまく人間関係を構築することが、スムーズに工事を進める上で重要です。

しかし、職人の中には気難しい人もいるので、なかなか打ち解けられなかったり、経験不足からミスを多発して怒られたりして、施工管理としての役割を全うできないこともあります。

特に若い施工管理にとって、年配の職人たちと人間関係を構築するのはハードルが高いため、それがストレスとなって辞める人も少なくありません。

適切な評価を与えてくれない

「頑張っているのに会社が、上司や会社が全然評価してくれない」という理由で辞めていく施工管理もいます。

建設業界では「苦労して当たり前」「施工管理は大変なのが当たり前」といった風潮が残っている現場も、少なからずあります。

そのため、どれだけ頑張っても褒めてもらえなかったり、給料に反映されなかったりすることで、モチベーションが下がり、辞めてしまう施工管理もいるのです。

関連記事:建築施工管理でホワイト企業に転職する方法とは?

施工管理にオススメの転職先3選

ガッツポーズをする施工管理

ここでは施工管理にオススメの転職先3選を紹介します。

大手ゼネコン

現在の待遇や給与に満足していない場合は、条件の良い大手ゼネコンへの転職も一つの選択肢です。

大規模なプラント工事やマンションの建設、鉄道や橋などの公的な大規模工事などに携われる可能性が高いため、待遇が改善される可能性があります。

ハウスメーカー

施工管理のスキルや経験を基にキャリアを広げたい場合、建設業界内で異なる分野へ転職するのも手です。

ハウスメーカーであれば、施工管理の専門知識が役立つだけでなく、ゼネコンの営業職や住宅設備の営業職、自治体の土木や耐震工事部門など公共セクターでの職も、施工管理経験が活きます。

デベロッパー

施工管理の経験をもとに、建設業界以外でのキャリアを検討するのも良い選択です。

たとえば不動産業界では、施工管理で培った建築に関する専門知識を有効活用できます。

特に、不動産開発や再開発プロジェクトを手掛けるデベロッパーであれば、工事を発注する側の立場で、施工管理者としての経験を活かせるでしょう。

施工管理が円満退職をするコツ

新人社員を教育する様子

ここでは施工管理が円満退職をする3つのコツを紹介します。

就業規則に従う

退職の準備は、就業規則を遵守し、余裕を持って進めることが重要です。

たとえば、就業規則で「退職の申し出は30日前までに」と定められている場合は、その期限を守る必要があります。

施工管理の場合、急な退職は現場に大きな影響を与えるため、可能であれば3ヶ月前には退職の意向を伝えましょう。

退職する理由をはっきり伝える

上司に退職を申し出る際は、退職理由を明確に伝えることが大切です。

なぜなら、「辞めたい」という伝え方をすると、引き留められる可能性があるからです。

また、理由を述べる際はネガティブな内容よりも「キャリアアップを目指したい」など、前向きな理由にすることをオススメします。

最後まで責任を果たす

退職日が決まったら、その日まで責任を持って業務に取り組みましょう。

書類の整理、業務の引継ぎ、感謝の意を表す挨拶など、社会人としての責務を果たすことが大切です。

離職率が高い施工管理の仕事内容

技術者が腕を組む様子

施工管理はゼネコン、サブコン、ハウスメーカー、インフラ系企業、プラント、建材メーカーなど様々な場で活躍しており、建設業界において欠かせない存在です。

「4大管理」と呼ばれる工程、品質、原価、安全を統括し、プロジェクトを円滑に進めるのが、施工管理の主な仕事になります。

施工管理者の数は工事の規模により異なり、小規模な工事では一人で全てを管理することもありますが、大規模な工事では複数の施工管理者が担当することもあります。

具体的な業務内容は現場での進捗管理の他、施工計画書の作成、原価計算、書類作成、写真整理などのオフィスワークです。

施工管理の離職率が低い会社の特徴

会議をしている様子

ここでは施工管理の離職率が低い会社の特徴を5つ紹介します。

経営が安定している

安定した経営基盤を持つ会社は不況や市場の変動に強く、社員に長期的な雇用を提供できるため、離職率を抑えやすいです。

また経営が安定していると、社員は将来に対する不安を感じにくく、安心して仕事に打ち込むことができます。その結果、社員の満足度が高まり、離職を選ぶ可能性が低くなるでしょう。

人材教育に注力している

教育制度が整っている会社では、施工管理者が必要な知識や技術を身につけ、キャリアアップを目指すことができます。

また、人材教育に注力している会社では、定期的な研修や資格取得支援など、成長を支援する環境が整っています。

社員はモチベーションを保ちやすいので、長期的な雇用につながるでしょう。

過度な残業や休日出勤がない

勤務時間の適切な管理も離職率を低く保つ要因です。

過度な残業や休日出勤がない職場では、仕事とプライベートのバランスを取りやすいので、施工管理のモチベーションの維持につながります。

福利厚生が充実している

施工管理者の離職率を低く保つためには、福利厚生が充実していることも重要です。

適切な保険や年金制度を提供する企業では、施工管理者が長期間安心して働けるため、退職率が下がりやすくなります。

社員同士の年齢が近い

社員間の年齢層が広がりすぎていると、円滑なコミュニケーションが取りにくくなり、離職率が高まる可能性があります。

施工管理者は自分の作業だけでなく、社内での人間関係の調整役としての役割を果たすことも多いため、社員同士の年齢が近い方が何かと都合が良いでしょう。

離職率が高い施工管理のやりがい

笑顔の施工管理

ここでは施工管理の仕事のやりがいを3つ紹介します。

達成感が大きい

施工管理のやりがいとして、工事が無事完了した際の達成感があげられます。

自ら指揮を取り、紆余曲折を経て最終的に建造物が完成したときの達成感は、他の職種では中々味わえないものです。

社会への貢献度が大きい

自分の手掛けた建築物が社会に貢献している姿を目の当たりにできることも、施工管理の魅力の一つです。

社会に貢献する経験は他の仕事でもできますが、施工管理の場合は自分が携わった建造物が長く使われ続けます。

建造物が実際に人々に利用されている様子を見ることで、社会への貢献を実感でき、大きな満足感を得られます。

スキルアップできる

実務経験を積みながら資格を取得することは、キャリアアップを目指す人にとって絶好の機会であり、スキルの向上は将来の昇進や給与アップにも繋がる可能性があります。

施工管理の離職率についてのまとめ

決して楽ではない建設業界で、施工管理の離職率が低い要因としては、やりがいの大きさや給料水準の高さが挙げられるでしょう。また、働き方改革の影響により、大手を中心に労働環境が改善されつつあることも大きいです。

施工管理の需要は高く、活躍できるチャンスはたくさんあるので、今の職場に不満や不安を抱えている場合は、思い切って転職を検討するのも手です。施工管理の転職なら、ぜひ建職キャリアにお気軽にご相談ください。

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