全国各地の建築現場で活躍している施工管理技士。施工管理技士として働いているのは正社員や契約社員、派遣社員とさまざまな雇用形態で雇われている者。また、地方によって契約条件や性格もいろいろあるなか、彼彼女らが施工管理を転職する理由には共通点があります。
今回の記事では施工管理を転職する理由について紹介しています。この記事を読んだ方がいいと考えるのは以下の方です。
・自分だけがこんな悩みを抱えているのか?と今施工管理を転職したいと考えている方
・離職率が高い企業の社長や役員
雇う側、雇われる側どちらにも読んでおきたい内容となっているので、最後まで一読してください。
施工管理から転職する理由
なぜ今の会社を辞めて転職したいのか?理由はさまざまあるかと思います。しかし、転職したくなった理由には共通することがいくつかあります。その主なものを7つ紹介していきましょう。
残業時間が長すぎる
施工管理の転職理由で多いのがこの残業時間の長さに嫌気がさしたからというものです。施工管理は職人さんが現場に入る前に出勤し、職人さんが帰った後でも事務作業が残っていたりと労働時間が長く、毎日残業することが当たり前のようになっています。
通常でも残業があるのにトラブルなどで工事に遅れが生じてしまうとさらに残業時間が長引きます。この残業時間の多さで体調が悪い、体力が限界を迎えそう、毎日眠たいなど日常生活に支障が出るようになれば転職を考えるようになります。
実際施工管理の退職理由の上位にこの残業時間が入るほどです。労働条件の悪さは問題視されており、現在働き方改革を進めている企業が増えているので、働きやすい環境の会社に転職するといった方が増えてきています。
休日出勤が多すぎる
施工管理を退職して転職する理由に休日出勤、または休日が少ないことが挙げられます。施工管理の求人ページには週休二日制といった文言が書かれていますが、実際のところ休日は週に1回あるかないかといった会社は少なくありません。
休日が用意されていても工事が遅れている、工期が短いといった理由で土曜日でも出勤したり、平日分の遅れを戻すために日曜日に出勤するケースがあります。
そうすることで家族の時間が取れない、自分の趣味の時間が取れない、友人と遊ぶ時間がない、体を休める時間がないといった理由から施工管理を転職したいと考えるようになるそうです。
給料が見合わない
給料の問題は世代問わず多くの方が転職理由に挙げています。
働き盛りの20代や30代は労働時間に見合っていないといった理由で転職したり、40代以降で家庭を持っている方は子供の教育費や家のローンといったさまざまなことでお金が必要となってくるため、今の給料では不安と感じて転職を考えるそうです。
施工管理は売り手市場であるため、自分のキャリアや保有している資格によって今よりも給料の高い会社を見つけることが難しくありません。自分にスキルに見合った給料を得るためには自分の価値をじっくりと調べて会社選びをすることが重要となります。
人間関係の問題
人間関係の問題や不満から施工管理から転職したいという方も多いです。この転職理由は特に若手、20代の社会経験や施工管理の経験が浅い層に多い傾向があります。
建設現場で働く職人さんは比較的年齢が高い方が多いため話が合わない、荒い言葉遣いが辛い、経験の浅さからよく怒られるといった理由で人間関係に悩まされる若手が多いです。
まだ人間関係の構築の仕方が上手でない若手は職人たちとの接し方や上司や関連会社の社員との関わり方が下手くそなので、上下関係が面倒やコミュニケーションが嫌になって辞めるという方が多いです。
施工管理に関わらず人間関係のいざこざが退職理由となるのはどの業界でもありうることです。しかし、建築業界は体育会系の方が多いことやクセのある職人が多いことから人間関係のトラブルが多い傾向にあります。
会社経営が怪しくなった
会社経営が怪しくなってリストラにあった、倒産したなどといった会社都合の理由から転職する方もいます。建築業界は需要が高く、大手ゼネコンでは過去最高益を出しているため、好景気と思われていますが、ゼネコンから仕事を与えてもらっている小さな建築業者や地方の建築業者は決して業績がいいとは言えません。
建築業界はゼネコンが元請けとなって、そこから下請け業者に工事を依頼することが一般的ですが、その下請けから仕事を請け負う孫請け業者もあります。当然孫請けになるほど報酬は少ないので、儲けがあまり出にくくなります。
また、孫請けは自分から仕事を取りに行けないので、仕事を与えてもらえないと生き延びていけません。そういった理由から、孫請けで働いている施工管理は会社倒産やリストラに合って転職せざるを得ない状況となる場合があります。
しかし、施工管理は売り手市場であるため、退職してもどこかしら働く会社はあります。むしろ今よりも条件のいいところで働けるかもしれないので、この理由は必ずしも悪いということではありません。
家庭の事情から
この家庭の事情というのは、引っ越しせざるを得なくなった、親の介護をしなくてはいけなくなったといった理由となります。
親の介護をしなくてはいけなくなったという転職理由は特に40代以上の施工管理に多いです。同居していても労働時間の問題などで転職しなくなった方や両親が田舎にいるといった理由でで故郷に引っ越しせざるを得なくなって退職するといった方も少なくありません。
この介護問題は建築業界問わずどの業界でも問題視されており、介護を理由で退職する人を減らすための動きを取り入れている会社が増えてきています。
しかし、施工管理技士は工事現場によっては地方に移動しなくてはいけない状況が生まれるため、今後どう解決していくかは建築会社の課題となっています。
評価が納得いかない
自分の仕事ぶりに会社が正当な評価をしてくれないといった理由から転職したいと考えるかたもいます。特に将来的に1級施工管理技士の資格をとってキャリアアップをしていきたい、出世して活躍したいというやる気にあふれた方に多い傾向にあります。
こういったやる気のある施工管理の芽をつぶさないように適切な評価をしてくれる上司が近くにいればこの問題は起きません。
また、必ずしも優秀な施工管理技士がこの不満を抱えているわけではなく、対して頑張っていないのに頑張っていると勘違いしている方もいます。
どちらにしても日頃のコミュニケーションが必要のため、企業としては日頃からのケアが必要となります。
まとめ
施工管理の転職理由を7つ紹介してきました。今の会社を退職する理由は1つではなく、いくつかの理由が混じっている方も少なくありません。1つのことに不満を感じるようになれば他のことも気になったり、嫌になったりするものです。
会社を退職して他の企業や業種へ転職するということには結構体力を必要としたりストレスを感じたりするものです。転職したい方はどうして転職したいのか?どういった企業で働きたいのか?を明確にすることで転職先での失敗は少なくなります。
離職率の高い企業は今回紹介した内容をもとに問題点を洗い出して、働きやすい環境づくり、離職率の低い企業を目指してくださいね。
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国際基督教大学卒。エン・ジャパンの新規事業企画室でHRTech(SaaS)の事業企画と営業を経験。シード期のHR系スタートアップでインサイドセールスとキャリアコンサルタントに従事し全社MVPを獲得。その後、5年で300名と急成長するベンチャー企業ネクストビートにて、高所得女性向け情報メディア事業、ホテル向け人材事業の立ち上げを行う。