トラックのロープはその名の通り、トラックで荷物を運搬する際に使用するロープです。荷物を安全に運ぶために使用しますが、その種類や荷物に合ったロープの選び方は正確に行う必要があります。
トラックロープ:タイヤチューブを再利用したトラック用の止めゴムロープ
ロープによっては固定している荷物に影響を与えてしまったり、使いやすいロープを選ぶと、運びやすさがぐんと上がることもあります。
トラックのロープの安全性
トラックロープの安全性で重要なのはどんな荷物を積んでいるのかということ。それからしっかりとしたロープの結び方です。それに加えてロープの使いやすさや耐久性も考慮しないと不安全な運搬となってしまい大きな事故に繋がってしまう可能性があるのです。
トラックロープ:使いやすさについて
まずどんな荷物を積んでいるのかや、運搬する時に荷物はどんな状態になるのかによってトラックのロープを選ぶことが大切です。そのロープの素材は?硬さは?耐久性は?など要素としては様々ですが、用途に合った使いやすいロープが安全で便利なロープということができるでしょう。
トラックロープ:結び方とほぐし方
トラックのロープを結ぶときに注意するべきポイントはロープの強度、滑りやすさ、硬さ、耐水性、耐熱性などがあげられます。ロープで荷物が傷つきそうな場合は柔らかいロープで結んだり、荷物の積み下ろしが多い場合には軽量のロープで結ぶんだり、ほどきやすい結び方をすることも適切な結び方・ほぐし方になります。また雨の日や運搬経路はどんな状況なのかによって結び方を変えたりすることも大切です。
トラックロープ:耐久性について
ロープの耐久性もロープの種類によって大きく異なります。1回しか使用できないロープがあったり、10年たっても新品の80%以上の強度を維持できるロープもあります。事前に選択したロープの耐久性をみておく必要があります。
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トラックロープ:「種類・大分類」について
トラックのロープの種類はロープの結い方によって分類されています。ロープは基本的に糸・ヤーン・ストランドと呼ばれる材料で構成されています。特にこのストランド(子縄)の本数と結い方によって決まっているのです。簡単に言うと、ロープはネジネジした縄でできていますよね。この縄の形状と本数のことです。
それを踏まえた上で、ロープの種類をご紹介していきます。
3打ちロープ
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引用元:<http://clan.shop-pro.jp/?pid=19156125>
引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
ロープの中では王道になり、通常はこの打ち方になります。強度が非常に優れているのが特徴で、3本のストランドを結って構成されているので3打ちロープという言い方をします。大きな荷物でがっちりと固定する場合は、このロープを使用することが多いです。欠点としては、ねじれやすいことがあげられます。
8打ちロープ
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引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
2本のストランドが1組となり、その組をベースにして結っています。構成されるストランドは合計で8本となるので8打ちロープと言われ、クロス打ちロープとも呼ばれています。強度としては3打ちロープには劣るのですが、衝撃を吸収することに優れているため、デコボコした道など足元の悪い運搬経路時に使用されています。
12打ちロープ
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引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
12本のストランドから構成されています。金剛打ちロープとも呼ばれています。強度は低いのですが、ロープの手触りが非常にいいです。つまりロープで荷物が傷つきにくいことが大きな特徴になります。
16打ちロープ
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引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
糸を束ねて芯をつくり、そのまわりを16本のストランドが編まれていて、ブレード打ちロープとも呼ばれています。抵抗感が少なく、よじれにくいのが特徴なので、運搬中に動きが出る荷物の固定に向いており、荷物の動きに合わせながらなおかつロープもよじれずに運ぶことができます。
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トラックロープ:「種類・具体名称」について
トラックロープ:「種類・具体名称」について、以下より解説します。
ビニロンロープ
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引用元:<http://clan.shop-pro.jp/?pid=19156125>
引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
ビニロンとよばれる合成繊維でできているロープです。最もポピュラーなロープになります。滑りにくいですし、強度もあります。
マニラロープ
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引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
マニマアサの繊維でできているロープです。素材の特徴は天然繊維であるということです(ロープは化学繊維が多い)。現在、本マニラアサのロープは少なくなっており。サイザル麻で染めているものが大半になっています。ロープとしての特徴は吸収性が非常に高く、熱や摩擦に強いということです。トラック以外に船舶などにも使われています。
ポリプロピレンロープ
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ポリプロピレンという合成繊維で作られていて、PPロープという呼び名でも知られています。とにかく強度が高いことで知られており、漁業などにも使用されています。
標識トラロープ
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引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
トラの模様をしていることからトラロープと名付けられています。つまり黄色と黒色で目立ちやすいのが特徴です。立入禁止エリアの表示などに使われることが多く、あまり荷物を固定するのにむいていません。
ポリエチレンロープ
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引用元:サイト名<ロープをはじめとする産業資材専門店 ロープ屋本舗>
ポリエチレンという合成繊維で作られています。実は標識トラロープもポリエチレンで作られているので、ポリエチレンロープも荷物を固定するのにむいていません。軽量で腐食しないという面もありますが、とても滑りやすくなっています。
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トラックロープに関するまとめ
いかがでしたでしょうか。トラックのロープは荷物を確実に運搬するのに非常に大切なものです。適切ではないロープを使用してしまったり、取り扱いにくいロープを使用すると荷物にとっても運搬にたずさわる人にとって良くないものになってしまいます。しっかりとロープの特徴をとらえて、その時々にあったロープや結び方を選択しましょう。
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