セールスエンジニアは、エンジニアとしての技術的な知識と営業職としてのセールススキルが求められる職業です。
そのため、志望動機を伝える際には、注意すべきポイントがいくつかあります。
本記事では、セールスエンジニアの志望動機を書くときのポイントやセールスエンジニアの志望動機の例文などについて解説します。
セールスエンジニア(技術営業)の志望動機は伝え方が大切
セールスエンジニアは、IT業界の中でも技術職と営業職という両方の側面を持った職種のため、どちらにも興味や意欲を持っていることを具体的に示す必要があります。
ここで志望動機がどちらかに偏っていると、セールスエンジニアではなくてもいいのではという印象を持たれてしまうため、志望した過程や文章のバランスには注意しましょう。
また、セールスエンジニアは求められるスキルが高いため、自身が持つ長所をどのようにして実践的に活かすことができるのかをアピールしなければなりません。
自身を採用してもらうことで、企業にどのような利点があるのか、そして熱量をもって勤めることを必ず入れるようにしましょう。
セールスエンジニア(技術営業)の志望動機を書くときの3つのポイント
次に、セールスエンジニアの志望動機に書くべき3つのポイントを以下に分けて解説します。
- セールスエンジニアを目指す理由を明確にする
- 今までの経験と保有スキルを明確にする
- 採用したくなるような意欲をアピールする
では、一つずつ解説します。
セールスエンジニアを目指す理由を明確にする
セールスエンジニアの志望動機を書く際のポイントの1つ目は、セールスエンジニアを目指す理由を明確にすることです。
面接官や人事は、なぜセールスエンジニアを希望しているのかを必ず知りたがります。
なぜセールスエンジニアである必要があるのかという問いに対して、職種への熱意が足りなかったり理由の軸がぶれてしまうと、相手に不安感を与えてしまいます。
理由は複数あれば良いというわけではなく、これだけは譲れないという自分の理由を1つ定めて、そこから話題を広げるようにすると話に説得力を持たせることができます。
定める方法としては、セールスエンジニアを目指す理由を紙に書き起こし、その1つ1つに対して「なぜ?」を繰り返し問うといった突き詰める作業が有効です。
今までの経験と保有スキルを具体的に伝える
セールスエンジニアの志望動機を書く際のポイントの2つ目は、今までの経験と保有スキルを具体的に伝えることです。
セールスエンジニアは、自身の知識を持って相手に商材を紹介して契約してもらう仕事のため、経験やスキルがあるとかなりのアピールになります。
エンジニアや営業または異業種からの転職でも、実績を具体的な数字を用いて書くことで相手にわかりやすくインパクトを残すことができるため、細かく端的に書きましょう。
また、新卒や経験がない人は、セールスエンジニアにつながるような経験を書くと、印象に残りやすくなります。
その際は、その経験をするにあたってのきっかけ、過程と必ず成功結果を書いて、自身はどのような学びを得たのかをわかりやすく伝えましょう。
採用したくなるような意欲をアピールする
セールスエンジニアの志望動機を書く際のポイントの3つ目は、採用したくなるような意欲をアピールすることです。
セールスエンジニアは、業務の幅が広くまた業務量も多いため、かなり体力が必要な職種です。
また、IT技術は日に日に進歩していることから、どんなに忙しかったとしても常に学ぶ姿勢が必要になります。
そのため、仕事や勉強に対する積極的な姿勢と、継続力はセールスエンジニアに必要不可欠です。
どんなに有能な人材でも意欲や熱意が無ければ採用したいと思われないため、頑張る姿勢をしっかりと見せていきましょう。
【ケース別】セールスエンジニア(技術営業)に関する志望動機の例文|3選
次に、セールスエンジニアに関する志望動機の例文3つを、以下の状況に分けて紹介します。
- セールスエンジニアに新卒から就職するケース
- 営業職からセールスエンジニアに転職するケース
- エンジニアからセールスエンジニアに転職するケース
では、一つずつ解説します。
セールスエンジニアに新卒から就職するケース
私は、貴社が掲げる日本技術の底上げに強く共感し貢献したいと考え、この度志望しました。
私は現在カフェでアルバイトをしていますが、新型コロナウイルスの流行により客数が減ったため、経営難に陥っていました。
元々カフェでは、ドリンクやフードを店頭で販売しており以前から好評であったため、新たなシステムを導入して、オンラインでも販売を開始した結果、リピーターが前年を上回り、常連客の注文率を50%から70%に上げることに成功したため、店の経営を再度軌道に乗せることができました。
この経験から、リピーター作りとシステム導入の重要さ、そして良いものを広める楽しさを実感しました。
貴社は、技術力強化のためのシステムを提供しているだけではなく、その技術を世界へ広めることを戦略としており魅力を感じています。
入社した際には、セールスエンジニアとして町工場へのシステムの提案・顧客獲得で貢献したいと思っています。
営業職からセールスエンジニアに転職するケース
私は、今まで機器の営業として経験と実績を積んでまいりましたが、セールスエンジニアに同行して商材をお客様に紹介していくうちに、技術への興味も強くなっていきました。
そこから、独学ではありますが、エンジニア職の同僚や上司に話を聞きながら機器の勉強をしてまいりました。
結果として、得意先との商談を1人で進めることができるまでになりました。
しかし、前職では営業職からの異動が叶わなかったため、この度転職を決意しました。
貴社のセールスエンジニア職の求人を拝見したところ、営業の経験を活かすことができる点に共感し、志望しました。
以前の会社では、営業成績6カ月連続1位、顧客獲得率90%を取り利益を上げたため、この実績を活かして貴社に貢献したいと考えています。
技術の素晴らしさや仕組みがわかる営業の経験をもとに、貴社のセールスエンジニアとして活躍したいと思っています。
エンジニアからセールスエンジニアに転職するケース
私はシステムに関わるエンジニアに4年間従事いたしました。
Java、C言語などのプログラミング言語、OS知識とスキルがあり、大手半導体メーカーのプロジェクトで情報システムの開発に携わった経験もあります。
様々な企業と関わる中で、技術の開発だけではなく伝える喜びを知り、お客様の笑顔を直接見ることができるセールスエンジニアに魅力を感じ、この度転職を決意しました。
技術の継承をスローガンとして掲げる貴社には、非常に興味を持ちぜひ貢献したいと考えています。
貴社に入社した際には、今までの知識とスキルを活かして技術チームや様々な部署の立場を考慮しながら活躍したいと思っています。
セールスエンジニアの志望動機の作成に困ったら転職エージェントに相談
1人で志望動機を書いていると、上手く文章がまとまらなかったり、本当にこの動機で良いのかと不安になることがあると思います。
そのような場合は、転職エージェントを活用することもひとつの手です。
転職エージェントはキャリアアドバイスのプロのため、話してみるだけでも自身の考えが整理されて志望動機を上手く作成できるようになります。
また、1人では気づくことができない自身の長所短所を指摘してもらえるため、行き詰った際は転職エージェントに相談してみましょう。
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セールスエンジニア(技術営業)の志望動機についてよくある質問
最後に、セールスエンジニアの志望動機についてよくある質問を以下の3つに分けて解説します。
- 志望動機に書く理由は何個くらいがいいですか?
- 志望動機に社風を入れるとどうなりますか?
- 志望動機は短い方が良いですか?
では、一つずつ解説します。
志望動機に書く理由は何個くらいがいいですか?
その企業や職種を選ぶ理由が複数あったとしても、1つから多くて2つに収める方が望ましいです。
3つ以上の志望動機を書いてしまうと、一つひとつの内容が浅くなってしまい人事や面接官には響かないものになってしまいます。
1つの理由を深く掘り下げて、動機に説得力を持たせましょう。
もし2つ書く場合は、かけ離れた理由ではなくエピソードや結論がつながるような動機にすると、説得力が増して効果的です。
志望動機に社風を入れるとどうなりますか?
多くの企業は、自社と候補者のマッチ率が高い方が好ましいと考えているため、志望動機に社風を入れると印象は良くなります。
しかし、どのような社風か、どのようなコンセプトで企業が動いているかはあらかたホームページに掲載されているため、他との差別化がしにくいという注意点があります。
企業訪問やOB・OG訪問など、直接のコミュニケーションを経て感じ取った社風を盛り込むと、熱意も伝わり好感を得ることができます。
あくまで社風は志望動機のアクセントのため、志望動機では入社して何を成し遂げたいか、どのように貢献できるかを具体的に書くようにしましょう。
志望動機は短い方が良いですか?
相手にわかりやすく伝えるためには長いよりも端的な方が良いとされていますが、短ければ良いということではありません。
志望動機は必要なポイントを絞って、書く場合は指定された文字の9割程度、話す場合は1分から2分で約300字に収めるのがベストとされています。
まとめて短くしすぎてしまうと、企業や仕事への熱意が足りないという風に見られてしまいます。
候補者はほかにも多数いるため、字数や時間を決めてその中でより効果的に伝わるような工夫を考えましょう。
セールスエンジニア(技術営業)の志望動機に関するまとめ
今回は、セールスエンジニアの志望動機について解説しました。
これからセールスエンジニアを目指そうと考えている方は、本記事を参考にして、セールスエンジニアを目指してみてください。
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