セールスエンジニアの年収について気になる方もいるのではないでしょうか。
セールスエンジニアは、専門的な知識と営業力の両方が要求されます。
ほかのエンジニア職とは異なり、営業担当者の商談に立ち会い、顧客に製品の説明をすることが主な仕事です。
多くのスキルを要求されるセールスエンジニアですが、平均年収は655万円とのことです。
比較的高水準ですが、その背景にはセールスエンジニアならではの理由があるようです。
この記事では、セールスエンジニアの平均年収と営業やITエンジニアの年収との比較、年収を上げるポイントを紹介します。
本記事を読めば、セールスエンジニアの年収や働き方がわかり、転職を検討している方の参考になるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。
セールスエンジニアの年収事情
さまざまなスキルを要求されるセールスエンジニアですが、一体どれくらいの給与をもらえるのでしょうか。
ここでは、セールスエンジニアの年収事情について解説します。
セールスエンジニアの平均年収
キャリアガーデンの調査によれば、セールスエンジニアの平均年収は655万円です。
平均的な年収に比べて高い金額となっていますが、これにはセールスエンジニアならではの理由があります。
セールスエンジニアは、もともと技術職や営業職を経験した方が、キャリアアップを目的に転職することが多い職業です。
そのため平均年齢が高い傾向にあり、キャリアに応じて年収も高めとなっています。
ただし、未経験や新人のセールスエンジニアであれば、年収は300万円から400万円台が一般的です。
このようにセールスエンジニアの年収は、スキルと経験によって大きな差が生じます。
営業との平均年収の違い
マイナビエージェントの調査によれば、営業職の平均年収は447万円です。
セールスエンジニアの平均年収は655万円ですから、営業職よりも200万円以上高いことがわかります。
しかし、これはあくまでも全体の平均年収であり、年齢ごとに比較してみると様相が変わってきます。
たとえば、同じ30代の平均年収を比べると、セールスエンジニアの平均年収は583万円、営業職の平均年収は530万円です。
このように、30代の時点では平均年収に大差はありません。
しかし、セールスエンジニアはキャリアアップに伴う昇給の割合が高いため、結果的に営業職よりも高い年収となります。
ITエンジニアとの平均年収の違い
求人ボックスの調査によれば、ITエンジニアの平均年収は442万円です。
営業職と同じように、セールスエンジニアの方が200万円以上高いことがわかります。
これはITエンジニアが年功序列によって評価されやすいためです。
セールスエンジニアは、経験のほか資格の取得などで昇給が見込めますが、ITエンジニアはスキルアップをしても給与に反映されにくい傾向にあります。
さらにIT業界の技術発達スピードは非常に速いため、独学で勉強するには追いつかない部分があり、どうしても勤続年数や経験などの要素が重要視されるのです。
そのため、セールスエンジニアよりも年収が低い傾向にあります。
セールスエンジニアは年収1,000万超えは可能か
セールスエンジニアが、年収1,000万円を超えるにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、セールスエンジニアで年収1,000万円超えの人の特徴と、具体的な事例を2つ紹介します。
セールスエンジニアで年収1,000万超えの人の特徴
セールスエンジニアで年収1,000万円を超えている方には、多くの共通点があります。
その中でも、特に向上心・コミュニケーション能力・エンジニア以外のスキルの3つは欠かせません。
向上心は、技術進歩のスピードが速いIT業界で成功するために不可欠な要素です。
さらに、セールスエンジニアは営業職の側面も持ち合わせています。
そのため、顧客に対する製品説明やクレーム対応などには、高いコミュニケーション能力が必要です。
さらに、語学力やマーケティング知識といったエンジニア以外のスキルを持っていれば、他のセールスエンジニアよりも重宝されます。
年収1,000万超えの事例⑴ 外資系企業のセールスエンジニア
外資系の企業は、特徴として「成果を上げれば給料も上がる」ことが挙げられます。
そのため、外資系セールスエンジニアの中には、30代前半で年収1,000万円を超えている方も少なくありません。
また、外資系企業は経営機能を母国に置いて、販売チームのみを国外の支社へ配置しています。
そのため、一般的な国内の企業に比べると社員数が少なく、粒ぞろいの少数精鋭に高収入を配分しているのです。
年功序列が考慮されないため、「やればやるだけ給料が上がる」ことは外資系企業の大きな魅力と言えます。
年収1,000万超えの事例⑵ フリーランスに転身したセールスエンジニア
先述した通り、セールスエンジニアの平均年収は658万円です。
しかし中には、雇用形態や昇給のタイミング・基準によって、セールスエンジニアとしての能力を発揮しきれていない方もいます。
この場合、退職してフリーランスに転身することで、会社員時代よりも年収を上げることが可能です。
フリーランスであれば、会社のルールや働き方に縛られず、受注した案件を自分のペースでこなせます。
さらに、成果によって報酬が決まるため、スキルや経験、努力次第では1,000万円以上の年収も期待できます。
セールスエンジニアが年収を上げるポイント
セールスエンジニアの給与は高い傾向にありますが、さらに年収を上げるにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、セールスエンジニアが年収を上げるポイントを3つに分けて紹介します。
スキルアップする
セールスエンジニアが年収を上げるポイントの1つ目は、スキルアップすることです。
セールスエンジニアには、技術力と営業力の両方が必要とされます。
いずれも、経験とともに上がっていく傾向にはありますが、積極的なスキルアップの努力は必要です。
また、セールスエンジニアとしてスキルアップする手順は大きく2つに分けられます。
1つは営業職の方がIT関連の知識を磨いていくタイプ、もう1つは技術職の方が営業スキルを磨いていくタイプです。
さらに、外資系企業のセールスエンジニアを目指す場合は、語学力を鍛えておけば転職時の武器になります。
資格を取得する
セールスエンジニアが年収を上げるポイントの2つ目は、資格を取得することです。
セールスエンジニアの昇給や転職に有利な資格は多く存在します。
たとえば、IPAが実施するITストラテジストは、企業のIT導入戦略の立案能力を推し量る試験です。
IT業界では知名度が高く、取得すればセールスエンジニアとしての信頼度が高まります。
さらに、基本情報技術者試験や応用情報技術者、セールススキル検定なども、スキルアップとして有利な資格です。
転職する
セールスエンジニアが年収を上げるポイントの3つ目は、転職することです。
いくらスキルや経験値が高いセールスエンジニアでも、能力を最大限に発揮できなければ年収は上がりません。
「今の職場が自分に合っていない」と感じた場合は、転職を検討することも1つの手です。
先述した外資系企業のほか、国内企業でもインセンティブ報酬が高い会社は数多く存在します。
セールスエンジニアとしての能力を存分に活かせる企業に転職すれば、年収が2倍以上になることも夢ではありません。
セールスエンジニアの年収に関連してよくある質問
年収のほかにも、セールスエンジニアの仕事内容や各企業の年収が気になる方も多いはずです。
ここでは、セールスエンジニアの年収に関連してよくある質問にお答えします。
セールスエンジニアの仕事内容は？
セールスエンジニアの主な仕事は、営業担当者に同行して顧客に製品の説明をすることです。
営業担当者がスムーズに交渉を進めるために、セールスエンジニアが技術的な側面から製品の魅力や性能をプレゼンします。
また、その場でデモ実演をすることもあり、必要に応じて顧客の質問に対応することも重要な仕事の1つです。
さらに、製品を納品した後のアフターケアサービス、顧客が抱えるトラブルの対応なども欠かせません。
このように、セールスエンジニアの仕事内容は多岐にわたります。
ヤマダ電機のセールスエンジニアの年収は？
ヤマダ電機のセールスエンジニアの年収は、およそ400万円から500万円です。
セールスエンジニアの平均年収は655万円ですから、その金額よりは少し低めと言えます。
男女間での給与差はさほどありません。
ただし、最終学歴によって初任給が変わることに注意しましょう。
短大・専門卒の初任給は18万円から21万円、大学・大学院卒は21万円から23万円となります。
セールスエンジニアにはどのようなスキルや資格が必要？
セールスエンジニアは、技術的な知識と営業力のスキルが必要です。
そのため、セールスエンジニアとして活躍する方の多くが、過去に技術系もしくは営業関係の職務経験があります。
必須の資格はありませんが、持っていれば役立つのは、基本情報技術者や応用情報技術者などの資格です。
また、IPAが実施するITストラテジストも知名度が高く、IT業界で重宝される資格と言えます。
さらに、営業面のスキルを上げたい場合はセールススキル検定がおすすめです。
セールスエンジニアの年収についてのまとめ
今回はセールスエンジニアの年収について解説しました。
セールスエンジニアの平均年収は655万円です。
技術的な知識や営業力など多くのスキルが求められる分、一般的な会社員の年収よりも高めとなっています。
また、本人の能力や働き方によっては年収1,000万超えも夢ではありません。
過去の営業経験や専門知識を活かしやすい仕事でもあるので、転職を検討している方は、セールスエンジニアを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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