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品質管理に役立つ資格6選と取得方法|必要な知識やスキル、転職時の注意点

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品質チェックを行う女性作業員

品質管理の仕事は、製造業界、食品業界、医薬品業界など、さまざまな業界において、製品やサービスの品質を保証し、安全性や信頼性を確保するために欠かせない部門です。

適切な品質管理を行うには専門的な知識が必要であり、その知識を身につけ証明するための資格も多く存在します。キャリアアップを目指し、品質管理関連の資格取得を検討しているものの、最適な資格やその概要が分からず困っている方も多いでしょう。

また、資格取得するには、試験内容や難易度を理解し、適切な受験計画を立てる必要があります。この記事では、品質管理に役立つ資格とその取得方法について解説します。

品質管理に役立つ資格6選と取得方法

関連資格についてリサーチする様子

品質管理はあらゆる業界に欠かせない分野であり、業界ごとに必要とされる専門知識が異なります。そのため、品質管理に役立つ資格もさまざまな種類があります。代表的な資格は以下の通りです。

  • 品質管理検定(1級〜4級)
  • 品質マネジメントシステム審査員(1級〜4級)
  • マネジメントシステム監査員検定
  • QCサークル指導士資格認定制度
  • 信頼性技術者資格認定制度(初級〜上級)
  • 統計検定(1級〜4級)

これらの資格について、その概要と取得方法について解説します。

品質管理検定(1級〜4級)

品質管理検定(QC検定)は、品質管理に必要な知識や実務スキルを身につけられる資格で、製造業をはじめとするさまざまな業界で活用されています。

品質管理検定は、品質保証や管理スキルの向上を目的としており、入門編となる4級は品質管理の基本知識を学べる内容です。試験は年に2回(3月・9月)実施され、全国の会場で受験できます。

特別な受験資格はなく、自由に希望する資格級に挑戦可能です。公式テキストや問題集を活用した学習法がおすすめです。

参考:品質管理検定(QC検定)とは|日本規格協会グループ 

品質マネジメントシステム審査員

品質マネジメントシステム審査員(QMS審査員)は、ISO9001(品質マネジメントシステム)に基づいた品質管理を行うための資格です。この資格を取得することで、企業の品質マネジメントシステムが国際基準に適合しているかを判断するスキルが身につきます。

学歴によって所定の実務経験を満たす必要があり、40時間の審査教育や訓練を受ける必要があります。

参考:マネジメントシステム審査員|日本規格協会グループ

マネジメントシステム監査員検定

マネジメントシステム監査員検定は、企業の経営目標を支えるマネジメントシステムが適切であるかを監査する知識やスキルを身につけられる資格です。品質や環境、情報セキュリティなど、5つの規格が対象であり試験には中級と上級があります。

研修と検定は同じ日の受講が可能で、監査員としてのキャリア向上を目指せる資格です。

QCサークル指導士資格認定制度

QCサークル指導士資格認定制度は、企業や団体でQCサークル活動を正しく指導・教育できる人を認定する制度で、日本科学技術連盟が2000年に設立しました。

QCサークル分野で唯一の認定資格であり、企業の品質改善や業務効率化などに役立ちます。資格取得には、日本科学技術連盟が主催する講座を受講し、最終日の試験に合格する必要があります。

信頼性技術者資格認定制度(初級〜上級)

信頼性技術者資格認定制度(JCRE)は、品質保証業務に携わる技術者の問題解決能力を高めるための資格で、日本化学技術連盟が主催しています。

資格は初級・中級・上級の3種類に分かれており、初級は基礎的な知識を問う試験内容で、年に2回実施されます。

中級と上級を取得するには所定の実務経験を満たす必要があり、提出したレポートや論文を基に書類審査と面接試験が実施されるため、自分の考えを論理的に伝えられる能力も必要です。主に、製品の設計や開発、品質保証などの業務に携わる人向けの資格となります。

参考:日科技連認定 信頼性技術者資格認定制度|一般財団法人 日本科学技術連盟  

統計検定(1級〜4級)

統計検定は、統計学に関する知識やスキルを証明する資格で、品質管理におけるデータ分析業務などで役立ちます。1級~4級に分けられており、特別な受験資格は設けられていないため、希望する難易度の試験に挑戦可能です。

品質管理の専門職やマーケティングアナリストとしてのキャリアアップが目指せるほか、統計的スキルを必要とする分野で活躍したい方におすすめの資格です。

参考:検定種別|一般財団法人 統計質保証推進協会

【業界別】品質管理に役立つ資格と取得方法

資格取得に向けて勉強する様子

業界によって、製品やサービスの品質基準は異なります。そのため、適切な品質管理を行うには、業界に特化した専門知識や経験も必要です。

専門知識を身につけることで、品質基準を満たすだけでなく、業界の課題に対応した管理や改善が可能になります。ここでは、業界別で品質管理に役立つ資格と取得方法を解説します。

【食品業界】管理栄養士

管理栄養士は、栄養指導や食事管理を通じて健康を支える役割を担う資格です。個々の状態に応じた栄養プランを立てて、食事内容を管理するスペシャリストとして活躍できます。

資格取得には、指定された大学や短大で栄養士の資格を取得し、一定期間の実務経験を積んだ上で国家試験に合格する必要があります。品質管理分野においては、栄養成分の測定や衛生管理に役立つほか、食の安全性や栄養価の向上を目的としたサポートが可能です。

参考:管理栄養士になるには|一般社団法人全国栄養士養成施設協会

【食品業界】食品衛生管理者

食品衛生管理者は、食品や添加物の製造・加工現場で衛生管理を担う資格です。消費者に安全な食品を提供するため、製造工場などで衛生基準の維持や管理を行う重要な役割を担っています。

資格取得するには、厚生労働省が指定する講習を受講する必要があり、受講には大学や短大で食品関連の専門課程を修了していることが求められます。品質管理分野では、衛生基準の策定や監視、食品の安全性向上に活かせます。

出典:食品衛生管理者|厚生労働省

【食品業界】食品衛生責任者

食品衛生責任者は、食品衛生法に基づいて施設内の衛生管理を担う資格で食品を扱う施設において設置が義務付けられています。衛生基準の維持や施設内の管理計画の策定などを行います。

各都道府県知事が実施する養成講習会を受講することで資格取得可能であり、オンラインでの受講も選べます。品質管理においては、衛生管理基準の策定やリスク予防、従業員教育などで役立てられます。

参考:食品衛生責任者について|一般社団法人東京都食品衛生協会

【電気業界】電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気工事における品質管理や工程管理、安全管理を担う資格です。携われる工事の規模によって1級と2級に分けられており、一定の規模以上の電気工事で配置が義務付けられています。

試験は第一検定と第二次検定に分かれており、1級は19歳以上、2級は17歳以上で受験可能です。第二次検定に関しては、所定の実務経験を満たす必要があります。

品質管理では、施工計画の精度向上や作業の安全性向上に加え、工程管理の最適化やトラブル発生時の迅速な対応にも活かせるでしょう。

関連記事:電気工事施工管理技士とは?資格取得の難易度やメリット

参考:電気工事施工管理技士|CIC日本建設情報センター

【医薬品業界】薬剤師

薬剤師は、医薬品全般に関する幅広い知識を持つ医薬品の専門家です。薬局や医療機関で調剤業務や服薬指導を行うほか、医薬品の研究開発や製造、品質管理の分野でも活躍しています。

大学薬学部の6年制課程を修了し、薬剤師国家試験に合格することで資格取得できます。品質管理においては、薬に関する化学試験や製品分析、製造工程の管理で役立ちます。

出典:薬剤師・職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省

品質管理の資格取得に必要な知識やスキル

品質管理業務の様子

品質管理の資格を取得するには、業界ごとの専門知識に加えて、企業全体のシステムや製造プロセスを適切に管理するための高度なスキルが求められます。

特に品質管理手法や統計学の知識、国際規格への理解など、幅広い知識が必要です。ここでは、資格取得に必要なスキルについて解説します。

品質管理手法(QC七つ道具やFMEAなど)を理解する

品質管理手法には、データを整理・分析し、製造現場の課題を解決することを目的としたツールが多数存在します。その1つに「QC七つの道具」があり、パレート図、特性要因図、ヒストグラム、管理図、散布図、チェックシート、グラフが含まれます。

これらを適切に使いこなすことで、データから問題の傾向や原因を可視化し、不良の発生原因を特定し改善に役立てられます。

FMEA(故障モード影響解析)は、製品や製造プロセスの潜在的な不具合を洗い出し、その影響を評価して対策を講じる手法です。設計段階で使用する設計FMEAや製造工程に特化した工程FMEAなどがあります。

統計学やデータ分析力を身につける

統計学とデータ分析力は、品質管理の基盤となるスキルです。品質管理では、膨大なデータを扱い、その中から問題の原因や傾向を特定する必要があります。この際に、欠かせないのが統計に関する知識です。

また、統計学やデータ分析力を身につけられれば、データに基づく客観的な判断が可能となり、品質向上や不良削減といった目標達成に繋がります。前述したQC七つの道具も統計を活用した基本的な手法であり、実務での問題解決に直結します。

品質管理の国際規格(ISO規格など)を理解する

ISO規格とは、スイスを本部とする国際標準化機構が定める国際規格のことで、製品やサービス、マネジメントシステムの基準を提供します。代表的な規格として、品質マネジメントシステムの「ISO9001」や環境マネジメントシステムの「ISO14001」があります。

ISO規格は、数多くの企業で重要視されており規格について学ぶことで、品質管理業務への活用はもちろん、キャリアアップを目的とした転職の際にも役立てられるでしょう。

プロセス改善と継続的改善(Kaizen)の知識を持つ

プロセス改善と継続的改善(Kaizen)は、品質管理の核となる考え方です。Kaizenとは、現状に満足せずに効率や品質の向上を目指し、継続的に改善を行う活動のことです。

継続的改善の考えを企業内で浸透させることは非常に重要です。たとえば、QCサークル活動を推進したり、従業員からの改善提案を制度化して運用したりすることで、現場の効率向上に繋がります。

また、継続的改善の文化が根付いた企業は、競争力の強化やコスト削減といった多方面での効果を得やすくなります。

論理的思考力と問題解決力を高める

品質管理では、不良品の発生や工程の非効率性といった問題が日常的に発生します。これらの課題に対処するには、問題を正確に把握し、原因を特定するために論理的なアプローチが求められます。

たとえば「なぜこの問題が発生したのか」を繰り返し問いかける「なぜなぜ分析」や、因果関係を可視化する特性要因図といった手法が効果的です。これらの方法を活用することで、複雑な問題を整理し、解決に導くための具体的なアクションプランを策定できます。

リーダーシップとコミュニケーション能力を備える

リーダーシップとコミュニケーション能力は、品質管理業務で目標達成に不可欠なスキルです。

品質目標を達成するには、製造部門や設計部門、顧客など、多くの関係者との円滑な連携が求められます。そのため、明確な指示や報告を行い、情報を効果的に共有する能力が欠かせません。

さらに、改善活動や問題解決に向けたプロジェクトでは、チームを指導し、全員が目標に向けて協力する環境を整えるリーダーシップが必要です。メンバーの動機付けや進捗管理を行いながら、品質向上の活動を推進していく必要があります。

顧客志向と品質へのこだわりを持つ

顧客志向と品質へのこだわりは、品質管理業務の核となる重要なものです。顧客が求める製品やサービスの品質基準について深く理解し、それを満たすだけでなく期待を超える品質を提供することが、顧客満足度の向上に繋がります。

顧客のニーズやフィードバックを取り入れ、製品設計や製造プロセスを見直すことで、不良の防止や改善を図れます。また、品質への強いこだわりは、製品やサービスの信頼性を高め、企業ブランド価値の向上にも役立つでしょう。

品質管理業界でのキャリアパス

品質管理について考える作業員

品質管理は、あらゆる業界に欠かせない分野であり、専門知識を習得し経験を積むことで、幅広いキャリアパスが広がります。

ここでは、品質管理における具体的なキャリアパスについて解説します。

品質保証(QA)や品質監査の専門職に進む

品質保証(QA)や品質監査の専門職は、品質管理分野でのキャリアアップの1つです。製品の安全性や信頼性を保証し、品質管理システムの適切な運用を監査する役割を担います。

品質保証のスペシャリストになるには、関連法規やISO規格に関する知識を深めることが大切です。また、他部署や顧客と連携しながら、課題解決に取り組めるコミュニケーション能力や調整力も必須と言えるでしょう。

生産管理や製造プロセス改善のリーダーになる

生産管理や製造プロセス改善のリーダーを目指すのも、キャリアパスとしておすすめです。生産工程全体を把握し、品質向上やコスト削減を目指したプロセスの最適化が主な役割です。

リーダーとして活躍するには、品質管理の知識に加え、生産技術や工程設計に関する知識が必要です。また、チームをまとめて現場と経営層の橋渡し役となる調整力も必須と言えるでしょう。

研究開発(R&D)との連携を図るポジションに進む

品質管理の経験があれば、研究開発(R&D)と連携を図るポジションも目指せます。製品の品質確保を目的に、製造現場の視点を研究開発チームに共有し、製品仕様や試作品の品質評価を行います。

このポジションに進むには、品質管理の知識に加え、製品開発や技術トレンドへの理解が必須と言えるでしょう。また、異なる部門間の調整役となるため、高いコミュニケーション能力と問題解決能力が求められます。

品質管理の教育・研修担当者としての道を選ぶ

品質管理分野の教育・研修担当者となり、組織全体の品質向上を支える役割を担うのもキャリアパスの1つです。具体的には、新入社員などに向けた品質管理の基本知識や、実践スキルの研修を企画・実施します。

ISO規格や新しい品質管理手法を導入する際の社内教育も重要な業務の1つで、豊富な実務経験と論理的な知識の両方が求められます。また、受講者のスキルレベルに応じた柔軟な対応力とプレゼンテーション能力も必要です。

品質管理の管理職を目指す

品質管理部門で経験を積み、管理職へと昇格するのもキャリアパスの1つです。責任と影響力が大きいポジションで、品質方針や目標の策定をリードし、品質保証の活動全体を統括します。

管理職を目指すには、豊富な現場経験と専門知識に加えて、チームマネジメントやリーダーシップ能力が求められます。また、経営層との連携や部下への指導を行うため、戦略的思考と高いコミュニケーション能力も必要です。

国外勤務で現地の品質基準や規制に対応する

グローバル展開している製造企業や商社などでは、国外勤務を通じて現地の品質基準や規制に対応するポジションも目指せます。具体的には、現地の法律や規制を遵守しながら、製品やプロセスの品質を維持・向上させるための管理業務を行います。

成功させるためには、品質管理の専門知識に加え、現地の法規制や文化的な理解が不可欠です。また、語学力や異文化コミュニケーション能力が求められます。

キャリアアップ転職を行う

品質管理の経験を積んだ上で、実力を最大限に発揮できる企業へと転職するのもおすすめです。品質管理はあらゆる業界に必要不可欠な分野であり、豊富な経験と専門的な知識を持つ人材であれば、高い評価を得られるでしょう。

新たな企業で、これまでとは異なる品質管理業務に携わることで、新しいスキルを習得し、スペシャリストとして成長できます。

品質管理の資格を取得して転職をする際の注意点

転職活動の様子

品質管理分野は、製造業や製薬業といったあらゆる業界に欠かせないため、関連資格を取得することで、さらに待遇の良い企業への転職も可能です。

ただし、資格だけで転職に成功するとは限りません。ここでは、品質管理の資格を活かして転職する際の注意点について解説します。

履歴書で資格やスキルをアピールし過ぎない

品質管理で役立つ資格を取得し転職活動を行う際、履歴書で資格やスキルを過度に強調し過ぎないようにしましょう。資格は専門知識の証明になりますが、実務経験や具体的な成果が伴っていなければ、十分なアピールができません。

資格ばかりをアピールし過ぎると「資格を保有しているだけで、実践力が伴っていないのでは」と採用担当者に思われてしまう可能性もあります。

これまでの経験をもとに、現場での問題解決能力やコミュニケーションスキルなども十分にアピールしながら、実務での適応力や即戦力としての魅力を効果的にアピールしましょう。

品質管理の手法を学んでおく

実務での適応力や即戦力であることを判断する上で、代表的な品質管理の手法について熟知しているかは非常に重要です。PDCAサイクルや統計的品質管理(SQC)といった基本的な概念は、現場で広く活用されています。

また、ISO9001のような品質マネジメントシステムの運用知識も、多くの企業で評価されやすいと言えます。

企業の品質基準や管理体制に合わせた準備をする

品質管理の分野で転職活動を行う際には、応募先企業の品質基準や管理体制について事前に理解し、準備を整えておくことが大切です。

企業ごとに重視する品質基準や管理プロセスが異なるため、応募する企業が採用している規格(ISO9001やFSSC22000 など)に合わせてアピールポイントを整理しましょう。品質管理体制に応じた業務経験やスキルをアピールすることで、即戦力としての信頼感を高めることができます。

自己分析を行い品質管理に向いている部分をアピールする

品質管理の分野で転職を成功させるには、自分の強みを明確にし、どのような業務で役立つかを具体的にアピールする必要があります。

過去の経験を振り返り、自分が得意とする業務内容やアピールポイントを整理しておきましょう。ただ強みをアピールするのではなく「不具合の原因追及に取り組んだ経験」など、具体的なエピソードがあるとより強い印象を残せます。

品質管理の資格に関するよくある質問

チェック業務を行う様子

品質管理の資格を取得するうえで、各資格の概要や難易度が気になるという方もいるでしょう。ここでは、品質管理の資格に関するよくある質問に答えていきます。

品質管理検定は国家資格?

品質管理検定(QC検定)は、日本規格協会と日本科学技術連盟が共同で実施する民間資格であり、国家資格ではありません。

国家資格ではありませんが、製造業やサービス業など幅広い業界で評価されており、信頼性の高い資格です。

品質管理に関連する国家資格にはどのようなものがある?

品質管理に関する資格には「QC検定」や「マネジメントシステム監査員検定」などがありますが、全て民間資格です。

しかし、これらの資格は幅広い業界で評価されており、国家資格でないからといって信頼性が低いわけではありません。実務で役立つ知識やスキルを身につけられる資格を選び、取得に挑戦してみましょう。

品質管理の資格の難易度はどのくらい?

品質管理検定(QC検定)は、4〜1級に分けられており、4級は初学者向けのレベルとなります。基礎的な品質管理の知識が問われ、令和5年3月に実施された検定試験の合格率は約85%でした。

一方、1級は品質管理活動でリーダーとして活躍する上で必要とされる知識が出題され、難易度が上がります。令和5年3月に実施された検定試験の合格率は約2.5%でした。

参照:第35回QC検定(2023年3月19日実施)|日本規格協会

品質管理に必要な資格は何?

品質管理を行う上で必須となる資格はないものの、普段の業務で役立つ資格として「品質管理検定(QC検定)」があります。4~1級に分けられており、自分のスキルや経験に応じて挑戦できます。

既に品質管理で働いている方はもちろん、これから品質管理を目指す人にも取得しやすい資格ですので、受験を検討してみてください。

工場での品質管理に役立つ資格は?

製造工場における品質管理で役立つ資格には、以下の種類があります。

  • 品質管理検定(QC検定):品質管理の基礎から応用までを学べる資格
  • 機械保全技能士:機械設備の保全やメンテナンスに関する技能を認定する資格
  • 公害防止管理者:工場での環境保全や品質に関連する規制を遵守するための資格

これらの資格を取得することで、現場での専門性を高め、キャリアアップに繋げられます。

食品業界で役立つ品質管理の資格にはどのようなものがある?

食品業界における品質管理業務で役立つ資格として、以下の種類があります。

  • 食品安全管理者:HACCP(危害分析重要管理点)の運用に関わる資格で、食品製造や加工の現場で評価される資格
  • ISO22000 :企業が取得する資格で、従業員として関連知識を身につけておくことで、品質管理業務の質を上げられる
  • 食品表示検定:食品表示法や関連する規則に基づいた、正しい食品表示の知識を習得できる

これらの資格を取得することで、食品業界特有の品質基準に対応できるスキルを身につけられるでしょう。

ISOに関連する品質管理の資格にはどのようなものがある?

ISOに関連する品質管理の資格として、以下の種類があります。

  • ISO9001:品質マネジメントシステムの国際規格に基づいた内部監査を実施するための資格
  • ISO14001:環境マネジメントシステムに関するISO規格に基づいた品質と環境保全の両方を管理する際に役立つ資格
  • ISO22000:食品業界向けの品質管理資格で、食品業界での国際基準に対応する上で必須となる資格。

これらの資格を取得することで、ISO規格を効果的に運用し、企業内外の信頼を高められます。

品質管理に役立つ資格を取得して転職を有利に進めよう

腕を組む作業員

品質管理部門は、あらゆる業界に欠かせない存在であり、商品やサービスの品質や安全性を確保する役割を担っています。品質管理業務で役立つ資格には「品質管理検定」や「統計検定」などがあり、初学者から上級者向けにレベル分けされています。

資格を取得することで、業務の幅を広げられるだけでなくキャリアアップを目指した転職も可能です。普段の業務で役立ちそうな資格を見つけた上で、取得を検討してみましょう。

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この記事を書いたライター

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工業高校・航空専門学校で「電気工事士」「危険物取扱者」「けん引免許」などの資格を取得。学校卒業後は、航空貨物を扱う会社の輸入部署にて、倉庫業や物流業に関する仕事に約8年ほど従事。転職後はカーコーティング会社でマーケティング担当として約5年間勤務。現在は自身の経験をもとに専業Webライターとして活動中。

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