機械設計の仕事は、家電・ロボット・自動車といったあらゆる機会を生み出す、製造業に欠かせない存在です。
設計業務に就くには、専門的な知識や技術が必須であり、基礎となる4大力学を中心にしっかり学習する必要があります。
機械設計の知識を身に付けるには、進学が一般的ですが、近年は好きなタイミングでどこでも学習を進められる「eラーニング」の利用者も増えてきています。
今回は、機械設計の学習を効率良く進められる無料のeラーニングサービスを中心に、解説していきます。
【この記事のまとめ】
|
無料で学習できる機械設計のeラーニング|3選
eラーニングは、どこでも好きな時間に学習できるコンテンツとして、多くの人が利用しています。
さまざまな機関がeラーニングサービスを提供しており、中には無料で利用できるものもあります。
- MONO塾:無料サイトで勉強できる
- JMAM:無料体験が一部できる
- 三菱電機FA eラーニング:レベル別コースの学習が無料
ここでは、上記3つのeラーニングについてサービス詳細やカリキュラムの特徴を解説していきます。
MONO塾:無料サイトで勉強できる
MONO塾は、自動車・重工業・産業用機械・家電といった機械や製品の設計について学ぶための学習メディアです。
設計に関するさまざまなコンテンツを配信している「MONOWEB」と、セミナーやeラーニングソフトをメインに提供している「MONO塾」があります。
MONOWEBでは機械設計に関する基礎的な知識から、実際の業務で役立つ各種ツールの基礎も学べます。
【MONOWEBに掲載されている主なジャンル】
|
この他にもさまざまなジャンルで多くの記事が配信されており、初学者から現役の設計エンジニアまで学べる内容となっています。
セミナーなどの動画は掲載されていないものの、お気に入り登録することで、いつでも機械設計について気軽に学習可能です。
MONO塾に関しては、全18種類に及ぶテキストが用意されており、会員登録(無料)することで全てダウンロードできます。
ここまででも、機械設計について十分学べますが、さらに詳しく学びたい人に向けてはeラーニングソフト(有料)が15コース用意されています。
【MONO塾のeラーニングコース例】
|
すべての講座別で受講者の声やサンプル動画が用意されており、内容について詳しく理解したうえで購読を検討できます。
会員登録しただけで、無料でダウンロードできる教材も豊富に用意されていますので、気になる方は、登録してみてください。
参考:https://d-engineer.com/
参考:https://d-monoweb.com/
JMAM:無料体験が一部できる
JMAM・日本能率協会マネジメントセンターは「自ら育つ環境づくり」の支援を目的として、さまざまな学習サービスを提供しています。
初学者はもちろん、現役の技術者でも学べる内容となっており、管理職向けの養成カリキュラムもおすすめです。
eラーニングコースは、製造業関連のコースが幅広く用意されており、機械設計に関するものも多数あります。
受講自体は有料であるものの、一部が無料で確認できるようになっており、カリキュラムの無料体験も可能です。
個人だけでなく、法人としての利用もできますので、気になる方は公式サイトから問い合わせしてみましょう。
参考:https://www.jmam.co.jp/hrm/
三菱電機FA eラーニング:レベル別コースの学習が無料
三菱電機のFA eラーニングは、FA機器に関するさまざまな学習コンテンツが用意されています。
機械設計に特化したコンテンツではないものの、製造用ロボットや検査ロボットの設計に従事したいという人に役立つ内容となっています。
【三菱電機FA eラーニングの受講コース例】
|
全てのコースは入門・基礎・応用に分けられており、スマホなどで好きな時に学習可能です。
コースの最後には、総合テストが用意されており、習得レベルを確かめられるようになっています。
さらに詳しく学びたいという人向けには、有料のコンテンツも別で用意されています。
機械設計のe-ランニングは数千円〜数万円の費用が必要
eラーニングは、好きな場所でいつでも学習を進められるコンテンツで、有識者によるカリキュラムなどが適切に組み込まれていることが特長です。
また、テキスト形式の教材だけでなく動画コンテンツも用意されており、中には講師陣への質問などができるものも存在します。
無料で公開されているYouTubeやWebメディアよりも詳しく学べて、効率良く学習を進められることが魅力と言えるでしょう。
優良なコンテンツであることから、基本的に有料であり数千円〜数万円の受講費用がかかります。
無料のコンテンツにこだわりすぎてしまうと、機械設計に関する十分な知識を身に付けられなかったり、学習に時間がかかりすぎてしまったりするリスクがあります。
無料コンテンツが悪いというわけではなく、機械設計業界へ就業するまでの期間などを踏まえて、最適なeラーニング教材を選ぶようにしましょう。
機械設計の学習をeラーニングなしでする方法|3選
ここまでeラーニングを用いた機械設計の学習法を紹介してきましたが、他にもさまざまな方法で知識を身に付けられます。
- 機械設計の学習を支援してくれる企業に転職する
- YouTubeを利用して学習する
- Google検索を利用して学習する
ここでは、上記3つの学習方法について特長や魅力について解説します。
機械設計の学習を支援してくれる企業に転職する
機械設計職への転職は、専門の知識やスキルが必須と思われがちですが、未経験者でも応募可能な求人も多くあります。
入社後に見習いとして、設計者をサポートしながら知識を身に付けていく流れです。
効率良く学べるのはもちろん、実際の業務を通して各種設計ツールの実務経験を積めることが魅力です。
将来的に活躍したい具体的な業種や、機械設計の職種を決めたうえで、求人を探してみましょう。
YouTubeを利用して学習する
YouTubeでは、現役の機械設計エンジニアが解説したチャンネルも存在します。
基礎知識について詳しく解説してくれているコンテンツだけでなく、設計職の仕事内容や魅力を解説する内容のものもあります。
動画コンテンツであるため、理解しやすく無料で利用できることが魅力と言えるでしょう。
必ず返信が返ってくるとは限らないものの、コメント欄からの質問も可能です。
おすすめのチャンネルは、冒頭で紹介した「MONOWEB」のYouTubeチャンネルです。
基礎知識から応用知識まで細かく分けて解説されており、気軽に学習できます。
参考:https://www.youtube.com/@d-monoweb
Google検索を利用して学習する
機械設計の学習内容は幅広く、難しい専門用語などが多いため、スムーズに学習を進められないことがあります。
このような場合におすすめするのが「Google検索の利用」です。
難しい専門用語について検索すると、あらゆるコンテンツが表示されます。
画像や動画検索もできて、自分が理想としている情報を短時間で見つけられることが魅力と言えるでしょう。
どうしても理解できないような内容がある場合は、ヤフー知恵袋などで質問してみるのもおすすめです。
機械設計のeラーニングに関するよくある質問
最後は、eラーニング学習に関する3つのよくある質問に答えていきます。
- オンライン講座とeラーニングの違いは何ですか?
- マイクロラーニングとeラーニングの違いは何ですか?
- eラーニング講習とは何ですか?
eラーニング学習の特長に関する内容ですので、理解した上で学習をはじめてみてください。
オンライン講座とeラーニングの違いは何ですか?
オンライン講座は文字通りオンラインで行われる研修であり、予め録画されたものではないため、リアルタイムで質問などができます。
eラーニングは予め作成されたコンテンツであるため、その場で質問などはできない一方、好きな時間に繰り返し視聴できます。
eラーニングは、学習の進捗状況を管理できる機能なども備わっており、受講者に合わせたサポートを受けられることも特長の1つと言えるでしょう。
マイクロラーニングとeラーニングの違いは何ですか?
マイクロラーニングとeラーニングでは、コンテンツの視聴時間に違いがあります。
明確な基準はないものの、eラーニングが30〜60分程度のコンテンツであるのに対し、マイクロラーニングは5〜10分程度です。
ちょっとした空き時間に学びたいのであれば、マイクロラーニングが適していると言えるでしょう。
eラーニング講習とは何ですか?
eラーニングとは、予め用意されたコンテンツをスマートフォンや、タブレットで視聴しながら学習する方法です。
一般的な講習のように場所を用意したり、受講者全員に集まってもらったりする必要がありません。
また、オンラインで行われているわけではないため、好きな場所で好きな時間に学習を進められます。
機械設計のeラーニング無料に関するまとめ
eラーニングは、年々利用者が増加している学習ツールで、機械設計に関する教材も多くあります。
一部無料で利用できるものもありますが、基本的に数千円〜数万円の受講費用が必要です。
一定の業種に特化したものから機械設計全般に活かせる教材もあるため、今後の学習スケジュールなどを踏まえて受講するコンテンツを決めていきましょう。
製造・工場の仕事をお探しの方へ
メーカーキャリアは、製造業界に特化した転職支援サービスです 。
- 希望条件に合う求人のご紹介
- 履歴書など書類作成のサポート
- 企業との条件交渉/面接日程の調整
無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
求人を検索する(無料)