事業所インタビュー

目指すのはドライバーに還元できる運送会社。そのために規模拡大を目指す株式会社新興運輸

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1992年の創業以来、四半世紀にわたって地域の物流に携わり続けている株式会社新興運輸。最新車両を駆使しながら、建設資材輸送・飲料輸送など、顧客のニーズに合わせた物流サービスを各種展開しています。

今回は、新興運輸で代表取締役として会社を牽引する段林さんにお話を伺いました。

元コンサル、現経営者。良い運送会社を作るために奔走する、30歳の若き代表取締役

 

──それではまず、簡単な自己紹介をお願いします。

段林と申します。現在30歳で、東京大学を卒業したあと、ベンチャー企業で新規開拓営業の仕事に取り組んでいました。入社3年目のタイミングで、教育研修制度や評価制度に関わる新規事業を社内で立ち上げまして、子会社の代表に就任しました。

2021年の年末に独立して、そこからは個人でコンサル業務を始めています。介護系の新規事業を立ち上げたり、障害者のグループホームを作ったり、東京のアパレル事業に役員として携わったり…と、経歴で言うとずっと運送業に関係ないことをしてきているんです(笑)。

──意外なご経歴です...!その中で、新興運輸に携わることになったのはなぜだったのでしょうか?

もともと「コンサルとして外部から企業に関わるのではなく、自分自身が経営者の立場になって、内部から良い会社を作っていきたい」という思いがあったんです。

僕の大学の友人が、運送会社向けのITシステムを作る会社をやっていた経緯もあって、「自分たちで運送会社を経営したい」という話になり、ご縁があって新興運輸に携わらせていただくことになりました。

会社の規模拡大は絶対条件。社員への還元を何より重要視しています

 

──新興運輸の会社としての方針や、事業の運営方針を教えていただけますか?

新興運輸があるのは茨城県の坂東市という、茨城県で唯一鉄道の駅がない町です。平たく言うと田舎ですね(笑)。そういう事情があり、「新しい人が入ってこない」「社員もどんどん高齢化していく」という課題がありました。

僕はM&A経由で新興運輸の代表取締役に就任したのですが、実は前社長もこの課題を不安に感じて会社を手放されていたんです。ただ僕としては、「いい運送会社を作るには、必ず規模を拡大する必要がある」と思っていました。

初めはドライバーも15人ほどで非常に小規模だったのですが、今後はもっと会社規模を成長させていくつもりです。そうして新しい人が入ってくるような状態を作り、会社を良くして、社員への還元を増やしていく。これが目下の運営方針ですね。

──「社員への還元」を重要視されているのですね。

はい。そのためにも、規模拡大は「目標」というより「絶対条件」として据えていますね。またもう一つの方針として、「ウイング車よりもユニック車を増やしていく」というものがあります。

──会社の方針としてユニック車を増やす…なぜなのでしょうか?

前提として、ウイング車は食品や日用品の配送が中心です。扱う荷物柄、年間を通して仕事量が多くなりますし、土日にも休みにくくなります。僕としては正直なところ、体力的にしんどい点が多いと思うんですね。

その点ユニック車は建築資材を運ぶような仕事が中心で、取引先の現場や工場も、土日に休めるところが多いです。ドライバーさんにとっては働きやすい環境と言えますよね。

人が集まってくる会社を目指すためには、労働条件を良くすることが絶対です。お給料だけでなく、勤務時間やお休みの面にも会社としてアプローチしていきたいんです。ですので、ウイング車よりもユニック車を増やしていこう、ということですね。

──なるほど!「人が集まる会社」という目標から逆算して経営方針を考えていらっしゃるのですね…!

そうです!また、競合他社と勝負していくためには、「新興運輸ならでは」という特色が必要です。ユニック車はそれだけで特殊なので、1つの強みになるんですよね。

「ユニック車を運転できる有資格者が集まっている」「ユニック車をたくさん保有している」というのは、今後当社の大きな強みになっていくと思っています。

僕が目指すのは、きちんとした経営を行い、きちんと社員に還元する会社。将来的には完全週休2日制かつ、大型ドライバーで年収500万円を稼げる環境を作っていくことですね。

──大型ドライバーで年収500万円...!すごいですね。ありがとうございます。それではこの理念を実現するために、社員教育や研修などで気を付けていることはあるでしょうか?

正直に言うと、僕が特別何かしているということはないんですよ(笑)。新興運輸はもともとの社風が非常に素晴らしくて、挨拶をするとか事務所を綺麗に保つとか、当たり前のことがきちんと徹底されているんです。

なので、これは「制度」というよりは「社員」が素晴らしいという話になるのですが、当社ではユニック車未経験の方も積極的に採用しています。未経験から資格を取得して一人前のドライバーになれるよう、先輩社員が優しく教えますよ!

ユニック未経験者も多数在籍!資格取得支援制度も整えています

 

──それでは、採用のためにアピールしたい会社のポイントや、お仕事の魅力を教えてください。

まず、ユニック車の運転に必要な玉掛け・クレーン関連の資格について、資格取得支援制度があります。貸付ではなく全額会社負担、また、支援にあたって特別な条件などもありません。

案件によっては勤務開始が5時台の日もあり朝は早いのですが、残業時間はできるだけ短く、拘束時間も法令遵守できるよう気をつけていますね。

荷待ちなどでどうしても拘束時間が長くなることもあるので一概には言えませんが、現場に合わせて仕事が終わる性質も相まって、運送業界の中では少ない方かとは思います。

──現場に合わせて仕事が終わるなら、それほど多くの残業もなさそうですね!従業員にとって良い環境を整えていらっしゃるように見えるのですが、何か段林様や会社様の想いがあるのでしょうか?

当たり前の話ですが、働いてもらうからにはその方に誠実な対応をしないといけないと思っています。「ここで働いたら損をする」という会社では、人材は集まってきませんよね。

会社側が「働かせてやってるんだ」とふんぞり返る時代はもう終わりました。そういう意味でも、今の時代に即した経営を行えるよう努力していくつもりです。

あとは、会社の事務所にいるねこちゃんも癒しですよ。(笑)

 

──素晴らしいですね…!会社に猫ちゃんがいるのも、とても羨ましいポイントです!(笑)それでは、今後入社する方に「ここだけは分かっておいてもらいたい」というポイントはあるでしょうか。

ユニック車ドライバーは建設現場に入るので、いろいろな職人さんとのコミュニケーションが発生します。現場ごとに勝手が違うこともありますし、別の現場に行くことになれば当然ルートも変わりますから、臨機応変な対応が求められる大変さはあるかもしれません。

また、どうしても朝が早いので、その生活サイクルに合わせられるかどうかも重要になってきます。

──なるほど!先ほど資格取得支援制度のお話がありましたが、実際に未経験から入社した人は多いのでしょうか。

直近で7人が入社したのですが、そのうちユニック関連資格を持っていたのが2人だったので、半分以上が未経験から始めた形ですね。20〜30代の人が中心に入社したので、社内の平均年齢も若返りました!

──それでは、今ご活躍されている社員さんにはどんなタイプの方が多いですか?

運送業界で働く人と聞いて、「ガラの悪い兄ちゃん」を思い浮かべる方は多いと思うんですよね。僕も昔はそうでしたから(笑)。

でも、実際にはその予想を裏切って、「いい人」が多いです。挨拶もきちんとしますし、一生懸命仕事に取り組む人たちが当社で活躍していますね。

市場価値を上げたい・キャリアアップを目指したい方を歓迎します

 

──今後採用する方は、どんな方を求めているのか聞かせてください。

ドライバーとしてキャリアアップしたいと思っている方、ですね。ユニック車ドライバーは資格が必要な分、普通のドライバーより付加価値が高いと思っています。

資格を取得することで特殊な技能が身について、自分の市場価値を上げていけるので、そういった意欲がある方にぜひ来ていただきたいです!もちろん、その技能に対しては会社としてお給料やお休みで還元していくつもりですよ。

あと、個人的にはお子様がいたり、ご結婚されていたりする方にもぜひ当社を見ていただきたいですね。お給料やお休みなどの待遇が充実した運送会社を作っていくつもりですし、そういった面で、ご家族のいらっしゃるドライバーさんを支援できたらいいな、と思っています。

──採用にあたって重視するポイントなどはあるでしょうか?

あえて言うなら、第一印象ですね。これだけだと少し乱暴に聞こえるんですが、職人さんとのコミュニケーションが発生する場面も多いですし、どんな仕事も人を相手にするものですから。

見ているところはあくまでもシンプルで、「きちんと挨拶ができるか」「目の前の人に誠実に向き合っているか」といったような話です。面接ではぜひ、そのままのあなたを見せていただければと思います!

日本のインフラを維持できる経営モデルを作りたい。規模拡大に向けて走り続けます

──ユニークな福利厚生などはあるでしょうか?

一例ですが、健康診断を手厚くしています。ドライバーの仕事は特に体が資本なところも大きいですから。

年2回、脳MRIや人間ドックなどを全額会社負担で受診できます。もちろん、何事もないのが一番ですけどね。

──MRIまで全額会社負担とはすごいです!最後に、会社としての今後の展望をもっと深掘りしてお伺いできればと思うのですが、いかがでしょうか。

社員にきちんと還元するためにも、まずは関東圏で規模拡大を目指します。地域の中でも10本の指に入るような運送会社になりたいですね。

「物流の2024年問題」も騒がれていますし、もっともっと規模感を拡大して、最終的には他の運送会社さんにとっても少しは参考になるような経営モデルを作っていけたら、と考えています。

株式会社新興運輸・段林代表取締役からのメッセージ

 

──ありがとうございました。それでは最後に、クロスワークをご覧の求職者の方へメッセージをお願いします!

ドライバーという仕事は、どうしても在籍している会社の体制に振り回されるところがあります。

会社が獲得してきた案件の中で働くので、ドライバー自身が自分の環境をポジティブに変えていくということはなかなかしづらいんですよね。その会社が用意している条件が厳しいものであれば、おのずとドライバーさんの労働環境も厳しいものになってしまいます。

ただ、それは裏を返せば「会社の用意する条件が良いものであれば、ドライバーの労働環境も豊かになる」ということでもあります。

これから僕がやるべきこと、みなさんに約束できることは、その豊かな環境を作り出すこと。もし僕のことを信用して新興運輸に来ていただけるのであれば、みなさんの努力に対して、メリットという形で精一杯還元したいと思っています。どうぞ、よろしくお願いします!

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