自分が働きたい会社に就職または転職するときって、ほぼ必ず応募書類を送りますよね。その応募書類の一つに「履歴書」があります。
一昔前まで履歴書は手書きによって作成するのが普通で、1社分を作成するだけで大変な手間がかかりました。
現在はパソコンで作成したり、ネットの雛形を使用してそのまま送信することができるなど、履歴書作成全体に関してはかなり楽になりました。
今回は履歴書作成時にアタマを悩ませる志望動機について、具体的な例文・きちんとした書き方や注意点・オススメの転職サイトなど、志望動機作成に役立つ情報を順次紹介します。
ドライバー職の採用に1歩でも近づける志望動機を書きたい人や、効率よく短時間に志望動機を書きたい人は、参考にしてみてください。
【ケース別】好印象につながるドライバー職の志望動機の例文
ここからはドライバー職を希望する人が、応募する際に提出する履歴書における志望動機の書き方を、立場やアピールするポイントに応じる具体例を紹介していきます。
資格や経験をアピールする場合
ドライバー職の面接を受ける際、運転免許や資格の取得または実務経験というものは、採用へ有利に働く条件の一つです。
特に免許の中でも中型や大型免許、資格においてはフォークリフト技能講習終了証といったものが有効になってきます。
以下に例文を記載しますので、参考にしてみてください。
志望動機:例文1
今回貴社に応募した理由は、私自身運転がすきなことと、自分が持つドライビングテクニックで貴社の役に立ちたいと思ったことです。大型トラックの運転はまだありませんが、以前セールスドライバーの仕事をしたことがあり、トラックドライバー自体の経験はあります。尚、現在は大型自動車免許を取得しております。
志望動機:例文2
私は「辛い時こそ冷静になり前進し続ける力」に自信があります。その力を発揮するきっかけとなったのが、サークルが終了したあとすぐに大型特殊免許を取得という経験です。
学生時代はずっとバスケットに打ち込み、高校時代は県大会で優勝し大学でもレギュラーとして活躍していました。
ですが最後の大会を前に大きなケガをしてしまい、出場ができなくなりチームも優勝できずに引退となりました。 今までの努力が水の泡になった気がして、落ち込み何もする気になれませんでした。
ですが、今まで何かを目標に進み続けてきたのに立ち止まるのはもったいないと思い、冷静に自分に今できることを考え、将来の夢であるトラックドライバーに活かすことができればと大型特殊免許を取得しました。
この経験は今後社会人になってからも活かせると考えており、どんなに辛いときでも立ち止まらず前進し、ドライバーとして成長していきたいと考えています。
志望動機:例文3
私は前職はガソリンスタンドに勤めており、主に給油や洗車作業、その他整備業務も経験があります。ドライバーにとって必須と言えるトラックに関しても、点検に関する知識を持っており、長くきれいに乗り続ける自信があります。
貴社では約50台のトラックを保有していることを知り、ドライバーとしてだけではなく、点検業務にて経験を活かし、整備費用などを削減できるのではと考えております。
ドライバーに関しては運転経験がないのですが、一からしっかりと学び努力を続けて一人前のトラックドライバーになれるようにがんばります。資格に関しても、働きながら中型、大型と取得し将来的に業務に活かせるようにしたいと考えております。
志望動機:例文4
私は前職でタクシードライバーとして働いていましたが、更に大きな車両を運転し物流業界で活躍したいと考えるようになり、働きながら中型免許の資格取得に挑戦しました。
普段からタクシーを運転しているので、仕事後や仕事前に通うのはとても大変でしたが、一人前のドライバーになることを目指し、学科講習や技能講習を受け続けました。
大きさが全く違うため技能試験では何度もシュミレーションを行い、先日中型免許の取得ができました。
トラックドライバーとしての経験はありませんが、タクシー運転手時代には多くの人を乗せてきたため丁寧な運転には自信があり、普段の運転から学び成長し続ける自信があります。
志望動機:例文5
私は前職はガソリンスタンドに勤めており、主に給油や洗車作業、その他整備業務も経験があります。
ドライバーにとって必須と言えるトラックに関しても、点検に関する知識を持っており、長くきれいに乗り続ける自信があります。
貴社では約50台のトラックを保有していることを知り、ドライバーとしてだけではなく、点検業務にて経験を活かし、整備費用などを削減できるのではと考えております。
ドライバーに関しては運転経験がないのですが、一からしっかりと学び努力を続けて一人前のトラックドライバーになれるようにがんばります。資格に関しても、働きながら中型、大型と取得し将来的に業務に活かせるようにしたいと考えております。
活かせる能力をアピールする場合
会社の採用担当者が、ドライバー職を希望する人について知りたい事柄の一つに、その人が持つ能力の種類があります。
ドライバー職に適した能力は、基本的に以下の5つが挙げられます。
- コミュニケーション能力の高さ
- 人一倍体力がある
- 集中力に優れている
- 接客技術に優れている
- 問題解決能力に優れている
それぞれの志望動機の例について紹介します。
コミュニケーション能力の高さをアピールした志望動機
ドライバーの仕事は、トラックを運転して確実にお客様へ荷物を届けることが大事なことです。
荷物を気持ちよく受け取って頂くための言葉遣いや、人との触れ合いといったコミュニケーション能力が、運転と同じくらい重要であることに大きな魅力を感じました。
私自身ドライブが趣味なことと、誰とでも人見知りすることなく話すことができる性格なので、2つの長所を活かして貴社の仕事に貢献していきたいと考えています。
人一倍体力がある場合の志望動機
私自身の仕事の適性として、デスクワークといった事務作業よりも、現場仕事など比較的体をよく動かす仕事の方が得意です。
トラック運転手の仕事はそれらの適性を活かすことができると考え、今回貴社の募集に応募しました。
休日は仲間とサッカーをしているので、フットワークの軽さには自信がありますスポーツによって鍛えた体力と礼儀正しさを活かして、少しでも貴社に貢献できるよう頑張りますのでよろしくお願い致します。
集中力に優れている場合の志望動機
私自身他人に負けないと自負できる能力は集中力です。私の趣味はドライブですが、遠出などにおいて3〜4時間ほど通しで運転をしても、今まで疲れたり集中力を切らしたと感じたことはありませんでした。
自分自身が持つこの集中力を切らさないという特技を、トラック運転手の仕事に活かすことができるのではないかと考え、今回貴社の募集に応募しました。
接客技術に優れている場合の志望動機
私は前職で車販売の営業をしておりました。
その経験で学んだ「お客様が何を求めているのか、自分にできることは何なのかを見つけ出す力」はトラックドライバー業務で十分に活かせると考えております。
貴社では個人のお客様へ生活用品などを配達したり、今後の販売予定商品の情報を提供する業務があることをホームページで知りました。
直接お客様にお届けする際、配達に関するご意見を伺ったり他のお客様の声も含め、それぞれの生活におすすめの商品をお伝えできるのではと考えています。
トラックドライバーとして荷物を配達するだけではなく、お客様の生活全体を豊かにできることを目指して頑張りたいと思います。
問題解決能力に優れている場合の志望動機
私は学生時代にロボット制作部に所属しており、最後の大会では優秀賞をいただくことができました。ロボット制作部で培った「諦めない心と少しずつでも問題を解決する力」にはとても自信があります。
制作の際は設計から考え、そこから可動部の具体的な構造を考え組み立てていくのですが、ゼロからのスタートであるため様々なトラブルが起こります。
解決したと思ったら別の箇所に不具合が発生したりして、数ヶ月かけて進めてきた作業がやり直しになったこともあります。そのようなときでも、切り替えて一つずつ問題を整理して解決していくことで少しずつですが前進し、完成させることができました。
トラックドライバーとロボットの制作は、作業内容は違いますが、仕事中の作業において様々なトラブルや問題が発生することは共通しています。
私はどのような問題でも諦めず、原因を見つけながら解決していくことで常に成長し続けられる自信があります。
未経験でドライバーの仕事をする場合
ドライバーの仕事はたとえ未経験であっても、他の職業と比べて採用される率は高いといえます。だからといって誰でも採用されるわけではありません。
先程も紹介しましたが自分が活かすことができる能力や、希望した会社で働きたい思いなどを、志望動機に書き留めることが必要になってきます。
その一例としての例文がこちらになります。参考にしてみてください。
志望動機:例文1
私は今までドライバーの仕事をしたことはありませんが、これまでの仕事で培った経験を活かしていきたいと考え、今回貴社のドライバー職を志望致しました。
現在の仕事は介護におけるデイサービスの会社で、主に利用者様への送迎を担当しており、決められた時間及びルートで移送をおこなっております。
その際に介護を必要としないに関わらず、高齢者における単身世帯やご夫婦世帯を多く見かけ、普段の買い物等に出かけるだけでも大変な労力を要している現状を知りました。
そのような人たちに何か力になれないかと思っていた折に、貴社が高齢者向けの宅配サービスをおこなっていることを知り、思い切って貴社の門を叩いた次第です。
また前職で得た年配の方へのコミュニケーションの取り方や決められたルート配送、そして将来的には中型免許等を取得することで、さらに貴社に貢献していきたいと考えております。
志望動機:例文2
私は前職ではプログラミング関係の仕事に就いておりました。現在、消費者が必ず起こす行動の一つに「リサーチ」があり、昔は口コミやチラシ、お店の看板を見ることがこのリサーチに該当していました。
ですが最近ではネット社会となり、誰もがリサーチをする際はネットで行います。
今回ドライバー職に応募させていただきましたが、それとは別に貴社のホームページに関してもデザインなどで貢献できる自信があります。また、ドライバー経験はないのですが、趣味がドライブということもあり車の運転がとても好きです。
今まで運転に関する違反は一度もなく、トラックの場合においても集中して安全運転を徹底するドライバーになりたいと考えています。
志望動機:例文3
私は前職ではスーパーに勤めており、品出しやレジ、裏での検品作業などを担当しておりました。
その際に、いつも配達をしてくれるドライバーとお話をする機会があったのですが、配達の際の親切な対応と業務内容にとても興味があり、そこからドライバーになりたいと考えるようになりました。
できれば同じ会社で働きたいと考えていたのですが、貴社がルート配送ドライバーを募集していることを知り応募させていただきました。
ドライバー経験は未経験ですが、一から仕事内容を学び一人前のドライバーとして活躍できるように努力していきます。
また、4tトラックなどに乗れるよう、すぐに中型トラック免許を取得したいと考えており、先週から教習所へ通っています
志望動機:例文4
前職では建築関係の会社で、建物の枠を作る作業を担当しており約4年間勤めていました。
現場作業では資材関係の運搬もあり、ダンプの運転を行うことがあり、大きな車両を操作することを面白く感じるようになりドライバーへの転職を目指すようになりました。
前職では力仕事が多く体力には自信があり、荷物の積み下ろしなど肉体面で大変な作業においても活躍できます。
また、ダンプの運転中はもちろん高所での作業など常に集中しておく作業が多かったため、トラック運転中も常に安全を心がけ丁寧な運転を心がけます。
トラックの運転自体は未経験となるのですが、大きな車両の運転には慣れているので即戦力として活躍し貴社に貢献したいと考えております。
志望動機:例文5
現在は空港で航空貨物の取扱業務をこなしております。
フォークリフトや専用の牽引車を運転しているのですが、元々車の運転が好きだということもあり、更に大きい車両を運転したいと思うようになり今回応募させていただきました。
貴社では、ルート配送業務で深夜の勤務があると求人詳細に記載があったのですが、空港での勤務はシフト制となっており朝からや夕方、深夜からの勤務をこなしており、その中での体調管理には慣れています。
また、トラックドライバーとしての経験はないのですが、普段から車に乗ることが多く普通免許を取得して以来、今まで違反となったことはなくゴールド免許です。
トラックドライバーとなっても安全運転を心がけ、無事故無違反を維持できるドライバーを目指していきたいと考えています。
ドライバーからドライバーに転職する場合
最後に挙げるケースは、ドライバーとして転職をおこなう場合です。転職の際に書く志望動機でよくあるのが、否定的かつ感情的な文章になってしまうことです。
具体的には前に勤めていた会社や人間関係の不満といった、ネガティブな面ばかりを強調してしまう志望動機です。
採用担当者からみても、そのような理由で会社を辞めた人を雇うことに対してリスクを感じますし、またそのような人と面接する時間自体が無駄に思えてしまうことでしょう。
転職の動機としては、そのような不満があるからかもしれませんが、そこは封印して希望した会社に入りたいという前向きな気持ちを押し出した文章を心掛けるようにしましょう。
その一例としての例文がこちらになります。
志望動機:例文1
私は現在中長距離ドライバーの仕事をしていますが、私自身いろいろな人と接することが好きなため、コミュニケーション能力をより活かすことができる近距離宅配を中心とした貴社のドライバー職に魅力を感じ、今回応募する考えに至りました。
免許に関しては「大型・中型・普通・大型特殊・小型特殊免許」それぞれ所持しております。持ち前の明るい性格で、お客様に満足していただくだけでなく、同じ職場で働く人たちにも元気を与えることができる存在となります。
またこれまでに取得した免許も活用できるよう、貴社のために貢献していきたいと思っております。
この志望動機は中長距離ドライバーから近距離ドライバーに転職したいことが書かれている内容ですが、率直に転職したい理由と資格の有無、そして意気込みがバランスよく述べられています。
このドライバーも以前の仕事ではいろいろな不満点があったかと想像できますが、志望動機には一切そのようなことは書かれていません。これが重要なポイントになってきます。
しかし面接が2次または3次と進んでいくと、採用担当者はよりその人の人柄を知る必要があるため、どうしても本音を語らなければならない場面がでてくるケースがあります。
少なくともその場面に至るまでは、積極性を中心とした志望動機を作成する方がよいでしょう。
志望動機:例文2
前職は長距離の配送ドライバーとして約4年間勤務しておりました。
配送距離は1,000kmほどあり2日ほどかけて運行を行うため、スケジュール管理や健康管理を徹底し絶対に指定時間に遅れないような運転を心がけていました。
運転に関しては事故や違反を仕事中に起こしたことはなく、これからも安全運転を徹底できるドライバーを続けていきます。
また、貴社では検品作業などもあることを知り、フォークリフト免許を取得しようと考えており、積み込み業務を含め作業できるようになることを目指したいと考えております。
ルート配送業務は未経験となりますが、トラックドライバーとしての基本的な知識や技術はありますので即戦力として活躍できる自信があります。
関連記事:長距離トラックドライバーの平均年収はどのくらい?追加でもらえる手当や給料を上げる方法
関連記事:ルート配送の志望動機の例文4選|書き方のコツ・ES・面接対策・NG集・逆質問対策も徹底解説!
志望動機:例文3
現在中距離の配送トラックドライバーとして働いており、約8年間勤務してきました。
そのため貴社が募集している4tトラックのドライバーとしては即戦力として働ける自信があります。
前の職場では業者間の配送担当ドライバーであったため、物流を支えていると言った実感を持つことができず、もっとお客様とつながりたいと考えるようになりました。
貴社のホームページを拝見した際に「ドライバーは荷物を届けるだけが仕事ではない」という社長の言葉に感銘を受け、スタッフの一員として活躍したいと思いました。
前の職場では多くの荷物を手積みしていたため体力には自信があり、運転以外でもフォークリフトによる積み込み作業もできます。
関連記事:【初心者向け】4tトラック運転の特長や注意点、練習方法のコツ|完全ガイド
志望動機:例文4
現在、工作機械のメーカーに勤務しており、普段は精密機械の積み込み、配送をメインに担当しております。
元々車の運転が大好きであり、配送を担当することになったのですが最近業務の多様化により、点検やクレーム時の対応作業が増えてきています。
将来的には更に大きなトラックを運転したいと考えており、空いた時間を使い、現在大型トラックの免許取得に向けて教習所へ通っております。
貴社の求人で、大型トラックドライバーとしてキャリアを積みたい人材を募集していることを知り、応募させていただきました。
機械の運搬しかしたことがないのですが、話すことが得意なので直接お客様の下に配達するような業務でも対応できる自信があります。
関連記事:大型ドライバーはきつい?業務実態やメリット・向き不向きも
志望動機:例文5
私は小型トラックの配送業務を行っており、約5年現在の会社に勤務しております。
トラックドライバーとしてもっと大きなトラックを運転してみたいと考えるようになり、中型トラック免許と危険物が取り扱えるように危険物取扱者の資格を目指して勉強しています。
ですが、現在の会社では経営方針が変わり、トラックでの配送業務は一部を外注化することとなり中型トラック以上の車両を運転することができなくなりました。
そこでトラックドライバーの求人を探していたところ、貴社の求人を知り応募させていただきました。
危険物を取り扱うトラックドライバーの募集なので資格を取得後は即戦力として頑張っていこうと考えています。
資格や免許の取得以外にも覚えることはたくさんあるかもしれませんが、常に挑戦して一人前のトラックドライバーになりたいと思っています。
関連記事:危険物取扱者の難易度は?資格の種類や勉強時間について
プライベートでドライバー職に興味がでた場合
上記で述べた4つのケース以外にも、志望動機にアピールできる点は多々あります。ここでは、上記以外の幾つかのアピール点を主にした志望動機を紹介します。
志望動機:例文1
私がドライバーの仕事に応募するに至ったのは、私の友人が現在ドライバーの仕事をしているからです。
仕事の話になるといつもニコニコしている友人を見ていてこちらも楽しい気分になるというのもあります。
しかし、運転する以外にもお客様や取引先といった相手とのコミュニケーションがやりがいの源になるということを聞き、私自身ドライバーの仕事に大変魅力を感じました。
過去に接客業やタクシードライバーの経験があり、この仕事においても、自分らしさを充分に活かすことができると考えています。
志望動機:例文2
興味を持ったという理由自体を強調するのは悪い事ではありませんが、興味を持った詳細を志望動機に記載することで、採用担当者からは洞察力に優れた人という印象を持たせることもできます。
人にはない個性や能力を詳細に志望動機へアピールすることは、採用担当者の目を引き付ける要因の一つになります。
貴社の勤務時間は、私自身が求めるライフスタイルと合致しているため、自分自身が持つ能力を最大限に発揮できると考え、今回貴社のドライバー職を志望しました。
ライフスタイルが合っていると、さまざまな面でストレスが軽減されるため、長期間働くことができるというのも理由の一つです。
志望動機:例文3
勤務時間の相性をアピールすることも大事なことですが、志望動機自体を時間という概念にからめるなら、規則正しい生活ができます。
または自己管理がしっかりしている、といったことを事例を踏まえながら述べると、さらに内容の濃い志望動機にすることができます。
私の趣味はドライブです。今までクルマを使ってほぼ日本全国を回ったことがあり、その経験から高速及び一般道における道路事情にある程度精通しております。
また事故を起こしたこともあります。趣味から得た道路の知識と、事故を起こさない安全運転のテクニックを活かすことができると考え、今回募集をおこなっている長距離ドライバーの仕事に応募する決心に至りました。
体裁としては先述した活かせる能力と重なる部分もあるのですが、趣味である以上事例をからめて志望動機を作成する場合は、プライベートの出来事による経験等を伝えることでもその点が強調されます。
しかし趣味の詳細に偏り過ぎて、志望した仕事内容とはく離したことをアピールしても本末転倒なため、その点においては注意が必要です。
関連記事:【運転好きにおすすめ】未経験からできるドライバーの仕事9|転職成功のコツ
ドライバー職の志望動機を差別化させるコツ
ここまで、ドライバーに就職・転職するための志望動機について述べてきましたが、ただ例文をコピペするだけでは他の人と一緒になってしまうため避けましょう。
重要なのは、例文をベースにしつつも、自分の経験やスキル、エピソードと絡めることです。そうすることで志望動機にオリジナリティが出て、他者と差別化ができます。
採用担当者は常に履歴書の内容を見ながら相手に質問をしてきます。コピペだけの熱意のない文章では、自分が書いた内容など覚えていないため、履歴書に記載した内容と受け答えに一貫性がなくなる可能性もあるでしょう。
面接において一番大事なことは、限られた時間の中で採用担当者に対していい印象を持たせることです。ここからは、オリジナルの志望動機が書くためのポイントを、3つの観点から紹介します。
好きなこと・強みをアピール
このケースは先程志望動機の例文でも述べた「活かせる能力」「趣味」とも重複するところです。
この場合だと好きなことが「趣味」に近く、強味が「活かせる能力」に近いといえます。
みなさんはそれぞれ誰にも負けない自分自身が好きなこと、または自分自身が持つ強みとして自負できるものが必ずあるはずです。
もしその両方が思いつかない人は、履歴書を作成する前にまず自分自身をブラッシュアップすることをお勧めします。これを前もっておこなうだけで履歴書作成の幅が広がりますよ。
次にその好きなことや強みを、志望した会社の社風や職種(この場合はドライバー職)に当てはめ、ある程度合致しているかを考えます。
ある程度合致しているなと思ったら、その好きなことや強みを実際に経験した事例をまじえて文章にしていきます。
事例に関しては仕事・プライベートどちらでも構いませんが、一番大事なことはそれらの思いが会社の社風や求めている人材に合致しているかといったことが重要になってきます。
志望動機に好きなことや強みをアピールすることは、志望動機の文章全体に厚みを加えるだけでなく、その人の人柄が現れてくる志望動機となり、採用担当者からみても読みやすいだけでなく、興味を引く文章になってきます。
志望動機において興味を引く文章にすることは大変大事なことであり、好きなことや強みを内容に加えることは、そのような文章が書ける近道であるといえるでしょう。
エピソードを盛り込む
ドライバー職への志望動機だけでなく全ての志望動機にいえることですが、自分が取得している資格や免許、また御社で活かすことができる能力といったことを羅列するだけでは、中身が濃い志望動機にはなりません。
それらの資格や免許を取得したこと、または活かすことができる能力を発揮したことによって生じた経験や出来事を詳細に語ることで、初めて志望動機の中身が濃くなっていきます。
重複するかもしれませんが、採用担当者が知りたい最大事項の1つが、その人が持つ人柄です。その人柄を見るのに参考にするのが、履歴書における志望動機になってきます。
採用担当者は内容の薄い志望動機を書く人には、基本興味を示しません。それどころか最後まで志望動機を読んでもらえない可能性すらあります。
採用することに対して興味を示さないわけですから、当然希望する会社へ入社できる可能性はぐっと低くなってしまいます。
先述した好きなこと及び強みをアピールすることに加えて、エピソードを盛り込むことによって、履歴書における志望動機が、ただ経歴が書かれた文章の羅列ではなく人柄が現れた文章へと変化します。
そうすることによって採用担当者の目に留まり、ぐっと採用に向けての距離が縮まってくるのです。
もう1歩踏み込むとしたら、採用担当者が「楽しい気持ち」で読んでもらえるような志望動機を書くことを目標にすればいいのではないでしょうか?
ドライバーの仕事への熱意や印象を加える
自分らしい志望動機の書き方として「好きなこと・強み」「エピソード」を加えると志望動機の中身が濃くなっていくことを伝えてきましたが、これで履歴書における志望動機が完成したわけではありません。
最後にもう1つスパイスを加える必要があります。それが希望する会社やその職種(この場合はドライバー職)で働きたいという「熱意」を伝えることです。
好きなことやエピソードなどを志望動機に付け加えただけでは、極端な言い方をするとただの自己アピールのみになってしまいます。これでは自慢話と変わりません。
採用担当者の目を引きつけるためには、好きなこと・強み及びエピソードにプラスして「御社で働きたい!」という思いや熱意を伝えることで初めて可能になるのです。
熱意を志望動機などの文章で伝える際には、美辞麗句などは使用せず、ありのままの気持ちをそのまま文章にして伝えるようにしましょう。
関連記事:トラック運転手(運送業)の志望動機を書くコツや例文を紹介
【ドライバー職へ転職したい人向け】志望動機に関する注意点
ここまでドライバー職に就職または転職を希望する人にとって、自分の人柄が見える志望動機の書き方について述べてきました。
志望動機を作成する際に「好きなこと・強み」「エピソード」「熱意」を基準に文章を作成していくことは理解できたかと思います。
ここからはさらに「好きなこと・強み」「エピソード」「熱意」という3つのアピールポイントを、どのように構成して志望動機を作成していくかといった内容を解説します。
履歴書作成時
せっかく志望動機の中身を分厚くする3つのアピールポイントを理解しても、ばらばらの順番で羅列しただけでは、採用担当者は履歴書に目を向けてくれません。
履歴書における志望動機の構成に関して特に決まりはありませんが、基本的には下記のような順番になってきます。
- 自分が好きなことや他の人にはない強みを伝える
- ➀の内容またはそれ以外に自分が経験した、感じたエピソードを具体的に伝える
- 御社で働きたいという気持ちや熱意をストレートに伝える
先程の自分らしい志望動機の書き方の3つのアピールポイントの順番と同じですね。この順番で基本的な志望動機はきちんと書くことができます。
あえて付け足すとすれば、➀の前文に前職の履歴などを加えてみてもいいかと思います。(前職がない人は学生時代のことなどでも大丈夫です)
その他の注意点としては、以下のようになります。
志望動機の文字数は約200〜300字ぐらいにまとめる
採用担当者に思いを伝えることは大事ですが、あまりにも長い文章にしてしまうのも逆効果になってしまいます。採用の仕事も限られた時間でおこなっていることを意識して、要点をまとめ短い時間で理解してもらえるような文章にしましょう。
履歴書ではなく職務経歴書に志望動機を記載する方法もある
履歴書の志望動機欄が小さすぎて文章が収まらない場合などは、あえて職務経歴書に記載するという方法もあります。その際は「別途職務経歴書に記載」という文言を履歴書の志望動機欄に記載しておくとよいでしょう。
応募書類は思いを込めた文章を書くことも大事ですが、採用担当者が読みやすいように、レイアウトや体裁をきちんと整える必要があることも忘れずにいてください。
応募書類はメモではなく列記とした書類です。郵送の際は送り状とクリアファイルに添えて折り曲げずに投函することや、ネットで送信する場合は、きちんとあいさつ文を付け加えるようにしましょう。
応募書類を送付する段階から、あなたと採用担当者との採用をめぐるやり取りは、すでに始まっていると思ってください。
面接時
就職及び転職活動において、書類選考を通過すると次は面接をおこなうことになります。
面接における注意点は、服装・面接時の姿勢・入退出時における礼やノックの仕方など多々ありますが、ここでは志望動機に関連する事柄のみを取り上げることにします。
志望動機は暗記する
採用担当者が面接において見ている点は、その人の雰囲気や人柄などです。その人柄などを知るためのツールとして、履歴書における志望動機を駆使していきます。
面接を行うまでの準備として、まず自分が書いた志望動機をできれば完全に暗記することをおすすめします。それが無理であっても、要点だけは必ず押さえるようにしてください。
返答を考える
次に応募書類の内容から受けるであろう質問を予測して、その返答を考えておきます。またこちらから質問する内容も考えておくといいでしょう。
アピールしたいことを考えておく
最後に一番アピールしたいことを考えておきましょう。内容は基本何でも構いませんが、採用担当者にインパクトを与えるくらいの思いを伝えることが一番効果的です。
面接において一番大事なことは、限られた時間の中で採用担当者に対していい印象を持たせることです。そのためには文章を直に言葉にするだけではなく、それ以上の気持ちや考え方を伝えることが大変重要になってきます。
余談になりますが、周りの雰囲気に流されないことも大事です。自分が主導権を握って採用担当者に思いを伝えるくらいの気持ちで充分なくらいと思っていいでしょう。
関連記事:ドライバーの面接でよくある質問16選|回答事例や受け答えのコツ、適した服装
関連記事:トラック運転手の適切な服装は?作業・面接のベストな服装を解説!
ドライバー職への転職時に必要:志望動機に書くべきポイント
採用担当者の立場から述べると、もちろん我が社に応募してくれること自体は大歓迎なのですが、かといって誰でも採用できるというわけではありません。
採用するか否かの判断としては、その人が持つスキル・適性または会社の社風に合っているか否かといったことがまず挙げられますが、1番重要なことは「簡単に辞めず継続的に働いてくれる人」ではないでしょうか。
現状ドライバーの仕事は、ドライバーの高齢化かつ深刻な人手不足が続いています。会社側としては、特に若い人に少しでも長く働いてほしいというのが本音でしょう。
またドライバーが会社に定着しなくなると、仕事上の支障だけでなく人件費や採用活動における費用、社員教育に掛けた費用などが全て無駄になるだけでなく、新しい人を雇うためにさらなる出費が増大してしまい、場合によっては経営に直接負担となって、会社やそこで働く社員にも影響を及ぼしてしまいます。
逆にドライバー職を希望する人の立場としては「働きたい会社=定着できる会社」に就職することを目標にする必要があります。
そのために会社のピックアップをおこない「働きたい会社=定着できる会社」であるかどうかを、社風や雰囲気といったさまざまな角度から企業分析をおこなう必要があります。
そして応募したい会社が見つかってから、企業分析で得た情報を基にして志望動機を作成し、履歴書としての体裁を整えることが、希望する会社に採用される大まかな流れになります。
上記の過程をまとめると次のような感じになります。
- 次に働きたい会社は「働きたい会社=定着できる会社」であることを目標にする
- ピックアップした会社の企業分析をおこなう
- 企業分析で得た情報を基にして志望動機を作成する
ポイントとしては、志望動機を作成するのは就職したい会社を決めてからです。それまでは企業分析に集中することが大事といえるでしょう。
関連記事:ドライバーに転職する理由はどう書く?転職成功のコツも紹介
ドライバー職の志望動機作成に便利な求人サイト|3選
就職または転職をする際に利用するツールの1つとして、転職サイトや求人サイトといったものがあります。
ここでは特にドライバー職の求人をよく掲載しているサイトをいくつか紹介することにします。
ドライバーの仕事に就きたいけど、求人を上手く探すことができないと感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
クロスワーク(X Work)
クロスワーク(X Work)は求人サイトの中でも、物流・建設・製造に特化しており、特にドライバーの求人が多数掲載されているサイトです。
トラック運転手のほか、バスやタクシーなど、さまざまなドライバー職が全国規模で掲載されています。
転職支援も行っているため、自分にあったドライバーの仕事がなかなか見つからない場合であっても、専任のアドバイザーがあなたの希望条件をヒアリングしたうえで、ぴったりな求人を紹介してくれるため、効率的に転職活動を行えます。
また履歴書や職務経歴書などの書類作成のサポートや、企業との面接日程の設定などの細かいサポートもおこなっており、忙しいときでも転職活動がしやすいのも魅力です。
ドラEVER(ドラエバー)
ドラEVERは先程紹介したジョブロジと同じく、各種ドライバー求人に特化した求人サイトになります。
ドラEVERの特徴としては、まず会員限定サービスが充実していることが挙げられます。
またブログで最新情報を掲載したり、ドライバー用語辞典やドライバーの仕事を動画で紹介したりと、初心者または女性をターゲットにしたホームページの構成となっています。
トラックマンJOB
トラックマンJOBもジョブロジやドラEVERと同じく、ドライバー求人に特化したサイトとなっています。トラックマンJOBの特徴としては、さまざまな特集記事や各種サポートページに力を入れています。
こちらも初心者や女性といった層をターゲットにしたややポップな感じのホームページになっています。
関連記事:いい運送会社の選び方とは?大手運送会社やサイズ別トラックドライバーの収入などを紹介
ドライバーの志望動機についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。ここまでドライバーにおける志望動機の例文や書き方・注意点、さらにはオススメの求人サイトについて述べてきました。
今回の執筆において私自身の就活のときを思い出していたのですが、その中で一番悔しかったのが、緊張のため面接において自分の力を出しきることができなかった思い出でした。
その悔しさをバネにして志望動機を丸暗記し、面接時への自信につながったことは今もはっきりと記憶しています。
さらに最後の頃には周りの雰囲気にも流されず、落ち着いて面接を受けることができるようになっただけでなく、場合によってはちゃんと応募書類を読んでいない採用担当者に対して苦言を呈したこともあったほどです。
志望動機作成時の苦労や面接での挫折は、これを乗り越えることで必ず自分にとってバネとなり、最終的に希望している会社や職種の内定を勝ち取ることに繋がってきます。
最初は特に大変かもしれませんが頑張ってください。そして理想の会社やドライバー職に就かれることを心より応援しております。
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