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大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

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2_大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

大型特殊免許は、ショベルカーやクレーン車などの大型特殊自動車を公道で運転するために必要な免許です。

建設現場で活躍する作業車の運転に欠かせない資格なので、技術向上や転職のために取得を検討している人も多いのではないでしょうか。

本記事では、大型特殊免許の取得に必要な費用や補助金の申請方法について解説します。

また、大型特殊免許の取得方法や乗れる車両、ハローワークでの大型特殊免許の補助金(教育訓練給付金)の申請方法についても解説していきます。

大型特殊免許を取得して仕事の幅を広げたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

大型特殊免許を取得する方法は2つ

大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

大型特殊免許を取得する方法は、大まかに分けて2つです。

予算や自分のスキルに合わせて比較してみましょう。

関連記事:大型特殊自動車免許の取得費用が平均7〜13万円程になる理由

1. 自動車教習所に通う

大型特殊免許を取得する方法の1つ目は「自動車教習所に通う」です。

教習所の教習は、基本的な運転操作を学ぶ第1段階と、路上運転を想定した応用技術を学ぶ第2段階に分けられます。

大型特殊免許の教習では、普通自動車免許と異なり実際の路上に出ることはありません。

また、既に普通自動車免許などを持っている場合は学科教習が免除されます。

教習所で教習を受けて卒業検定に合格したのち、運転免許試験場で行われる学科試験に合格すれば、晴れて大型特殊免許を取得できます。

免許の取得には受講期限があり、大型特殊免許の期限は教習開始日から3か月です。

普通自動車免許の場合は、教習開始から9か月のため、それに比べると大幅に短いので、期限内に卒業できるよう注意してください。

なお、広大なコースや練習用の大型車などの環境を十分に整えられる施設は限られているため、大型特殊免許を扱う教習所の数はそう多くありません。

通える教習所が見つからないときは、教習所の近くに宿泊して短期間で免許取得を目指す「合宿免許」の利用をおすすめします。

同時に大型自動車免許やけん引免許の教習が受けられるプランもあるので、まとまった日数が確保できる場合は合宿免許を視野に入れてみてください。

出典:大型特殊免許試験(直接試験場で受験される方)|警視庁

関連記事:大型特殊自動車免許は教習所で取得可能|費用は7〜13万円程、最短7日

2. 運転免許試験場で技能試験を受ける

大型特殊免許を取得する方法の2つ目は「運転免許試験場で技能試験を受ける」です。

自動車教習所に通わずに、運転免許試験場で技能試験を受けて合格するのも1つの方法です。

この場合、自動車教習所に支払う受講料が不要のため取得費用が抑えられるメリットがあります。

しかし、大型特殊免許の技能試験は他の運転免許試験と比べて難易度が高く、一発合格できる可能性は低いと言われています。

そのため、合格まで何度も受験を繰り返した結果、当初の予定より費用がかかってしまうケースも少なくありません。

「初めから自動車教習所に通っていた方が良かった」と後悔しないよう、自分に合った取得方法を検討しましょう。

出典:大型特殊免許試験(直接試験場で受験される方)|警視庁

大型特殊免許で乗れる車両と種類

大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

大型特殊免許で乗れる車両は以下の3つの種類です。

  • 大型特殊自動車
  • 小型特殊自動車
  • 原動機付自転車(原付)

特殊自動車とは、工事や道路整備、農業などでの作業を主な目的とした自動車のことで、一般的に重機とも呼ばれます。

特殊自動車は大きさや排気量、最高速度によって次のように区別されています。

大型特殊自動車

全長 12m以下
全幅 2.5m以下
全高 3.8m以下
総排気量 制限なし
最高速度 制限なし(時速49km/h以下の自主規制あり)
車両例 ラフタークレーン、トラクター、除雪車

小型特殊自動車

全長 4.7m以下
全幅 1.7m以下
全高 2.0〜2.8m以下
総排気量 1,500cc以下
最高速度 15km以下(農業用は時速35km未満)
車両例 田植え機、小型除雪車

原動機付自転車(原付)

条件 原動機の総排気量が125cc以下または定格出力が0.6kW以下、原動機の総排気量が50cc以下または定格出力が0.6kw以下
最高速度 排気量50㏄以下は時速30km、排気量125cc以下は最高速度60km
車両例 スクーター

続いて、建設現場でよく目にする代表的な大型特殊車両を3つ紹介します。

車両名 特徴
フォークリフト 車体前方にある2本のフォーク(ツメ)で荷物を運ぶサイズによっては小型特殊免許でも乗れるものがある
ラフタークレーン 移動式クレーン車の一種で建設現場の未舗装地を作業できる1つの運転室でクレーンの操作と車両の運転が可能
ホイールローダー 車体の前方にあるバケットをアームを用いて上下に動かす建設現場での運搬や詰め込みによく使われる

ここで覚えておきたいのは、大型特殊免許はあくまで公道を走るための免許で、作業するにはそれぞれの車両の作業免許が必要ということです。

例えば、フォークリフトの作業には「フォークリフト運転技能講習」、移動式クレーンの作業には「移動式クレーン運転実技教習」や「玉掛け技能講習」などが必要になります。

大型特殊免許を建設現場で活かすためには、あわせて特定車両の作業免許も取得しておきましょう。

関連記事:大型特殊自動車免許で運転できる車両は3つ。取得条件と日数、費用は?

ハローワークで大型特殊免許の補助金(教育訓練給付金)申請方法

大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

大型特殊免許を取得する際、特定の条件を満たすと国から補助金(教育訓練給付金)が支給される制度があります。

受け取れる補助金(教育訓練給付金)は教習所に支払った費用の20%で上限が10万円です。

ここからは、ハローワークでの大型特殊免許取得の補助金(教育訓練給付金)申請方法を解説していきます。

申請から受給までの大まかな手順は次のとおりです。

  1. ハローワークで支給要件を確認する
  2. 教習所で入校手続きをする
  3. 教習所で教習を受ける
  4. ハローワークで支給申請手続きを行う
  5. 補助金が銀行口座に振り込まれる

まず初めに行うことは、ハローワークでの支給要件の確認です。

補助金(教育訓練給付金)受給には支給要件を満たしていることが必要のため、まずは最寄りのハローワークに確認しましょう。

ハローワークで「支給要件照会票」に必要事項を記入して提出すると、支給要件に該当するかどうかが記載された「教育訓練給付金支給要件回答書」を発行してもらえます。

支給要件確認の際は以下の3つを持参してください。

  • 本人確認書類(運転免許証、国民健康保険被保険者証、雇用保険受給資格者証など)
  • 印鑑
  • 雇用保険被保険者証

受給対象であることが確認できたら、「教育訓練給付金支給要件回答書」を教習所に持参して入校手続きを行います。

入校の際は補助金対象の教習所かどうかをあらかじめ問い合わせると良いでしょう。

その後、教習を3か月以内に修了し、卒業した翌日から1か月以内にハローワークで支給申請手続きを行います。

支給申請手続きの際は以下の5つの書類が必要となります。

  • 教育訓練給付金支給申請書
  • 教育訓練修了証明書
  • 領収書
  • 本人確認書類(運転免許証、国民健康保険被保険者証、雇用保険受給資格者証、住民票の写し、印鑑証明書のいずれか)
  • 雇用保険被保険者証(原本またはコピー)

「教育訓練給付金支給申請書」「教育訓練修了証明書」「領収書」は、自動車学校から卒業時に発行される書類です。

受講料をクレジットカードで支払った場合は明細書が発行されるので、大切に保管しておいてください。

ハローワークで申請後、通常1か月以内に教習料金の20%(上限10万円)が補助金(教育訓練給付金)として銀行口座に振り込まれます。

都道府県で大型特殊免許の取得費用が異なる

大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

大型特殊免許の取得費用は都道府県によって異なります。

地域ごとの教習所の費用例を紹介していくので、教習所の費用を抑えたい人は参考にしてみてください。

費用が高いのは東京・大阪

取得費用が高いのは東京・大阪です。

東京と大阪の教習所の費用例をいくつか紹介します。

東京 大型特殊免許取得にかかる費用例
教習所A 税込134,000円
教習所B 税込148,698円
教習所C 税込144,400円

大阪 大型特殊免許取得にかかる費用例
教習所A 税込120,890円
教習所B 税込141,900円

東京や大阪は土地が狭く建物が密集しており、大型特殊免許を取り扱う教習所が限られていることから、取得費用が高めとなっています。

費用が安く済むのは北海道

費用が安く済むのは北海道です。

北海道の教習所の費用例をいくつか紹介します。

北海道 大型特殊免許取得にかかる費用例
教習所A 税込98,010円
教習所B 税込98,445円
教習所C 税込100,710円

北海道の教習所費用は、東京や大阪に比べて安めの傾向があります。

また、全体の土地が広く教習所のコースも大きく作られていることが特徴です。

東京や大阪と比べて価格設定が低いため、費用を抑えて取得したい人に適していると言えるでしょう。

なお、上記の地域ごとの費用例は普通自動車免許を所持している場合の金額です。

大型特殊免許の教習所を選ぶ際は、費用をよく調べてから申し込むようにしてください。

大型特殊免許に関するよくある質問

大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

 

ここからは、大型特殊免許に関するよくある質問を3つ紹介します。

免許取得に不安がある人は参考にしてみてください。

大型特殊免許のみでは普通自動車を運転できない?

大型特殊免許のみでは普通自動車を運転できません。

大型特殊免許で乗れる車は、「大型特殊自動車」「小型特殊自動車」「原動機付自転車(原付)」です。

また、大型特殊免許はあくまでも公道を走るための免許です。

特殊車両で現場の作業をする場合は別の資格が必要のため注意してください。

大型特殊免許は何日で取れる?

大型特殊免許は、普通自動車免許を持っていれば最短4日で取れます。

取得にかかる日数を取得方法ごとにまとめました。

取得方法 日数 詳細
普通自動車免許以上 最短4日 技能教習6時限
普通自動車免許がない場合 6日~ 技能教習12時限学科教習22時限
運転免許試験場で技能試験を受ける場合 1日 試験のみ

運転免許試験場で技能試験を受ける場合は一発合格できれば1日で取れますが、難易度が高く、複数回受験する人が多いのが現状です。

普通自動車免許を取得していない場合は、交通法規などの基本的な内容を学科教習で学ぶ必要があるため時間がかかります。

また、上記は「届出校」の教習所を利用したときの日数で、「指定校」の教習所を利用する場合の日数は最短で7日ほどです。

指定校とは公安委員会によって定められた「人的基準・物的基準・運営基準」をクリアした教習所のことで、道路交通法により1日の練習時間が制限されています。

届出校とは公安委員会へ届け出を行った教習所を指し、3つの基準は満たしておらず練習時間の制限がありません。

指定校は運転免許試験場で試験を受ける必要があるのに対して、届出校は教習所内の卒業検定に合格することで免許が取得できます。

それぞれのメリットとデメリットを確認したうえで、自分に合った教習所を選択しましょう。

出典:道路交通法 第99条第1項(指定自動車教習所の指定)|法令検索

大型特殊免許の一発合格率は?

大型特殊免許の一発合格率は30%程度と言われています。

警視庁の統計によると、令和4年の大型特殊免許第一種の全体合格率は86%を超えており、それと比較しても低い数字と言えるでしょう。

運転免許試験場で一発合格できれば、費用は受験料、試験車賃貸料、免許証交付料などを合わせて6,000円~7,000円程度で済むことは確かです。

しかし、当日発表されるコースでいきなり大型特殊車を運転するため難易度が高く、複数回受験して合格するケースが一般的となっています。

一発合格を狙うのであれば、練習場所を確保して運転技術や安全確認の方法をしっかり学んでおくべきでしょう。

出典:運転免許統計 令和4年版|警視庁

ハローワークの補助金を利用して大型特殊免許を取りに行こう!

大型特殊免許の取得費用はいくら?補助金のもらい方や教習所での取得方法

今回は大型特殊免許の取得費用や補助金の申請方法について解説しました。

大型特殊免許は建設現場において重要な役割を持ち、職場でのスキルアップや転職活動に活用しやすい資格です。

免許取得には教習所を利用する方法と一発合格する方法の2種類があり、日数や費用、合格の可能性などを考えて検討する必要があるでしょう。

教習所に通う場合は、ハローワークの補助金制度を活用することで費用の20%が戻ってきます。

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