自動車整備士に転職したとき、どのような服装になるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
一般的に、自動車整備士は1年中、長袖のつなぎを着用して働いています。そのため、季節ごとに暑さ対策や寒さ対策を講じなければいけません。
この記事では、自動車整備士の服装が基本長袖のつなぎになる3つの理由を解説しています。
また、季節ごとの対策やつなぎを購入する際の注意点なども紹介するので、ぜひ、チェックしてみてください。
自動車整備士の服装がつなぎになる3つの理由
自動車整備士の服装が基本長袖のつなぎになる理由は主に3つです。
- ケガを防げる
- 身体や下着が汚れずに済む
- 多くのポケットがあり部品を収納できる
それぞれについて解説します。
ケガを防げる
長袖のつなぎは、火傷や擦り傷、他にも切り傷から守る役割を果たします。
自動車整備士はエンジンやマフラーなどの高温な部位を触らなければいけない場面があるので、火傷するリスクがつきものです。
また、エンジンや車体下部などの鋭利な部分で擦ったり切ったりする可能性もあります。
長袖のつなぎを着用していれば、火傷や擦り傷などを避けられるでしょう。
参考:自動車整備業における リスクアセスメントマニュアル|厚生労働省
身体や下着が汚れずに済む
自動車整備士の作業では、油などの汚れが付着する可能性があります。
自動車整備の作業では、エンジンオイルやグリースなどを頻繁に扱います。グリースとは、半固体または半流動性の潤滑剤です。
一般的に、鉱物油や合成油などの基油に、増稠剤や添加剤を加えて作られます。
長袖のつなぎは、身体や下着を汚れから守るために役立ちます。
また、つなぎは洗濯しやすい素材で作られているため、汚れを気にせず作業できるでしょう。
多くのポケットがあり部品を収納できる
つなぎは、多くのポケットが装備されているケースが一般的です。
したがって、ペンチやドライバーなどの工具や、ネジやボルトなどの部品を収納できます。
ポケットが充実していると、必要な工具や部品をすぐに取り出せるので、作業効率が高まります。
自動車整備士の服装に関する季節ごとの対策
自動車整備士は、1年中、長袖のつなぎを着用するケースが一般的です。
したがって、夏や冬は、つなぎを着用した上で、暑さや寒さの対策をしなければなりません。
- 夏の場合
- 冬の場合
それぞれについて解説します。
夏の場合
夏の場合、自動車整備士はつなぎの中に速乾性のあるインナーを着用するケースが多いようです。
速乾性のあるインナーは、汗を素早く吸収・乾燥させてムレを防ぎ、快適さを維持できます。
さらに、つばの広い帽子を着用して、熱中症対策を講じている人もいるようです。
また、可能であれば、通気性のある薄手のつなぎを着用したり、冷却グッズを活用したりして暑さ対策しています。
冷却グッズは、首元や脇の下を冷やすタオルや冷却スプレーなどが便利です。
冬の場合
冬の場合、自動車整備士はつなぎの中に厚手のインナーを着用するケースが多いようです。
たとえば、トレーナーや吸湿発熱素材などの厚手のインナーは、体温維持の役割を果たします。
さらに、ジャンパーやダウンベストなどを中に着用する人もいるようです。
また、手袋や耳当て、さらにはカイロなどを活用して、自動車整備士は寒い冬の野外作業を乗り切っています。
自動車整備士のつなぎ購入で押さえるべき5つのポイント
自動車整備士がつなぎを購入する際に、押さえるべきポイントは主に5つです。
- 耐久性が高い素材かどうか
- 帯電防止素材になっているか
- 収納力があるか
- 洗濯しやすいか
- 動きやすいか
それぞれについて解説します。
耐久性が高い素材かどうか
自動車整備の作業は、エンジンオイルやグリースなどで汚れたり、火花が飛んできたりします。
したがって、つなぎは耐久性が高い素材でなければ、すぐに破れたり汚れたりしてしまうでしょう。
つなぎの素材は、綿やポリエステルなどが一般的です。
綿は吸湿性や通気性に優れていますが、耐久性はポリエステルに劣ります。
一方、ポリエステルは耐久性や速乾性に優れていますが、綿に比べて肌触りが硬い場合があります。
作業内容や環境に合わせて、適切な素材を選びましょう。
帯電防止素材になっているか
自動車整備の作業では、静電気による火花が原因で火災が発生する可能性があります。
したがって、帯電防止素材のつなぎを選びましょう。
帯電防止素材には、カーボンやステンレスの繊維などが使用されています。
カーボンやステンレスの素材は、静電気を発生しにくく、発生した静電気を逃がす効果があります。
特に、ガソリンや可燃性の液体を使用する作業では、帯電防止素材のつなぎが不可欠です。
収納力があるか
自動車整備の作業では、工具や部品など、さまざまな道具を持ち歩く必要があります。
したがって、ポケットやツールループなどが多く備わった収納力のあるつなぎを選びましょう。
ポケットは、大小さまざまなサイズがあると便利です。
また、工具や部品を落下させないために、マジックテープやファスナー付きのポケットがあると良いでしょう。
ツールループは、ペンチやドライバーなどの工具を引っ掛けるのに便利です。
洗濯しやすいか
自動車整備の作業では、つなぎが汚れやすいため、洗濯しやすい素材を選びましょう。
綿やポリエステルなどの素材は洗濯機で洗えるので、手入れが簡単です。
また、防汚加工や撥水加工のつなぎを選ぶと、汚れが落ちやすく、手洗いの手間が省けます。
洗濯の際は、つなぎの洗濯表示を確認して、適切な方法で洗濯しましょう。
動きやすいか
自動車整備の作業は、体を動かすので、動きやすいつなぎを選びましょう。
ストレッチ素材や動きやすいデザインのつなぎを選ぶと、作業効率が向上します。
また、肩や肘などの可動域が大きいつなぎの場合、作業がしやすいでしょう。
つなぎの購入時は試着して、動きやすさを確認しましょう。
自動車整備士のつなぎを購入する5つの方法
自動車整備の仕事で使用するつなぎを購入する方法は、主に5つです。
- 会社で支給してもらう
- オンラインで購入する
- ホームセンターで購入する
- 作業服専門店で購入する
- 中古品をフリマで購入する
それぞれについて解説します。
会社で支給してもらう
つなぎを会社から支給してもらうケースは多いと言われています。
会社からの支給のため、費用がかからなかったり、安全性や利便性に優れたりしているでしょう。
一方で、会社支給の場合、サイズやデザインの選択肢が限られているケースが一般的です。
オンラインで購入する
昨今、あらゆる物をオンラインで購入できます。もちろん、つなぎもオンラインで購入可能です。
オンラインの場合、豊富な種類から選択でき、価格の比較もしやすいでしょう。
一方で、実際に試着できないので、サイズや素材感などがイメージと異なる場合があります。
ホームセンターで購入する
つなぎをホームセンターで購入する人も多くいるようです。
ホームセンターで購入する場合、実際に試着できたり、工具などの作業用品も一緒に購入できたりします。
一方で、ホームセンターは作業服専門店ではないので、種類やデザインの選択肢が少ない場合があるようです。
作業服専門店で購入する
作業服専門店で購入する場合、種類やデザインが豊富で、専門的な機能性を持つつなぎを見つけられるでしょう。
また、商品のメリットやデメリットをスタッフに相談しながら検討できます。
一方で、機能性を重視すると、価格が高くなる場合が多いと言われています。
中古品をフリマで購入する
昨今、フリマアプリを活用して、つなぎを購入する人もいるようです。
フリマの場合、安価に購入できたり、掘り出し物を見つけられたりできる可能性があります。
一方で、サイズやデザインの豊富さに欠けたり、品質が悪かったりするかもしれません。
自動車整備士の服装についてよくある質問
自動車整備士の服装についてよくある質問は次の通りです。
- 自動車整備士はなぜつなぎを着ているのですか?
- 自動車整備士はどうやって寒さ対策をしていますか?
- 自動車整備士のつなぎを洗う頻度はどの程度が良いですか?
- 自動車整備士はアクセサリーを着用したまま作業しても良いですか?
それぞれについて解説します。
自動車整備士はなぜつなぎを着ているのですか?
自動車整備士は、作業中に火傷や擦り傷、切り傷を負う可能性があります。また、油や薬品で身体が汚れてしまうかもしれません。
そのため、つなぎを着用して、損傷や汚れから身体を守っています。
自動車整備士はどうやって寒さ対策をしていますか?
つなぎの下に、吸湿発熱素材のインナーやトレーナーなどの厚手の衣服を着て、寒さ対策している人が多いようです。
また、ネックウォーマーや耳あて、手袋などの着用も寒さ対策に有効です。
自動車整備士のつなぎを洗う頻度はどの程度が良いですか?
つなぎは、作業内容や汚れ具合によって洗濯頻度を調整する必要があります。
汚れが目立ったり、油や薬品が付着したりした場合は、都度洗濯しましょう。
また、汗をかいた場合も、臭いや雑菌の繁殖を防ぐため、洗濯しておくべきです。
自動車整備士はアクセサリーを着用したまま作業しても良いですか?
基本的に、アクセサリーを着用したままでの作業は危険です。
ネックレスや指輪などが、機械に巻き込まれたり、引っかかったりする可能性があります。
また、ピアスやイヤリングは、感電する恐れもあります。
安全のために、作業中はアクセサリーをすべて外しておきましょう。
自動車整備士の服装に関するまとめ
今回は、自動車整備士の服装が基本長袖のつなぎになる3つの理由などを解説しました。
自動車整備士の服装が基本長袖のつなぎになる理由は主に3つです。
- ケガを防げる
- 身体や下着が汚れない
- 多くのポケットがあり部品を収納しやすい
夏の暑い日や冬の寒い日でも、一般的につなぎを着用して作業しなければなりません。
しかし、自動車整備士として働いている人は、つなぎを着用しながら暑さや寒さの対策を講じて、比較的快適に業務を遂行しています。
暑さ対策や寒さ対策を入念に実施して、体調不良にならないように注意しましょう。
また、これから自動車整備士として働くにあたって、つなぎを購入する際は次のポイントを意識しておきましょう。
- 耐久性が高い素材かどうか
- 帯電防止素材になっているか
- 収納力があるか
- 洗濯しやすいか
- 動きやすいか
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