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施設警備の仕事内容は?きつさや向いている人の特徴について

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施設警備への転職を検討しているものの「未経験でも大丈夫?」「仕事内容や向き不向きが分からず不安」と感じている人もいるでしょう。

施設警備の目的は、施設で働いたり訪れたりする人々の安全を守ることです。たとえば、施設警備の仕事は、立哨業務・巡回警備業務などです。

施設警備の魅力として、未経験でも転職しやすかったり肉体労働が少なかったりする点が挙げられます。

この記事では、施設警備の仕事内容やきつさ、適性について詳しく解説していきます。施設警備への転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

施設警備とは

確認作業をこなす様子

施設警備とは、建物や施設の安全確保のための一連の業務を指します。また、施設警備の目的は、施設で働いたり訪れたりする人々の安全を守ることです。

施設警備の業務例は次のとおりです。

  • 施設の施錠確認
  • 入館者・不審者のチェック
  • トラブル発生時の対応
  • ケガ人の対応
  • 施設内の警備
  • 門番
  • 守衛

たとえば、施設警備員は出入口に配置され、訪問者や従業員の身分確認を実施して、不審者が侵入しないように対応しています。また、防犯カメラや警報装置を活用し、施設内の状況を監視しています。

施設警備の勤務地や転職先

警備員として打ち合わせをする様子

施設警備員の主な勤務地は、ビルやオフィスビル、ショッピングモール、工場、病院、学校などの公共施設や商業施設です。他にも、空港や港、鉄道駅などの交通関連施設も、施設警備の勤務地です。

これらの場所では、セキュリティチェックや不審物の確認、乗客や従業員の安全確保が求められています。

さらに、データセンターや研究施設などの機密性が高い施設も、警備員が配置される重要な勤務地です。機密性の高い施設では、厳格な入退室管理や監視が求められ、不正アクセスや情報漏洩を防ぐためのセキュリティ対策が重点的に行われています。

住宅地やマンションの警備も施設警備に含まれます。ここでは、居住者の安全を守るため、夜間の巡回や来訪者の確認、異常時の対応が主な業務です。

施設警備の仕事内容

施設警備の勉強をする様子

施設警備の仕事内容は主に5つです。

  • 立哨(りっしょう)業務
  • 巡回警備業務
  • 監視業務
  • 入出管理業務
  • その他業務

それぞれの仕事内容について解説します。

立哨業務

立哨業務とは、指定された場所に立って行う警備です。警備員は常に周囲を観察し、異常や不審な動きを早期に発見しなければなりません。

立哨業務は、主に施設の出入口や重要な通路など、特にセキュリティが求められる場所で行われます。また、来訪者への対応や簡単な案内なども業務のひとつです。

巡回警備業務

巡回警備業務とは、警備員が定期的に施設内や敷地内を歩き回り、異常がないかを確認する警備です。広範囲にわたる施設のセキュリティ確保のために、特に夜間や人が少ない時間帯に不審者の侵入や不正行為を防止する目的で実施されています。

また、巡回中に設備の異常や火災の兆候などがあれば、対応しなければなりません。

監視業務

監視業務とは、カメラやモニターを使用した施設内外の状況を確認する警備です。警備員は映像を見ながら、異常がないか、また不審者がいないかを確認します。

異常が発見された場合は迅速に対応し、必要に応じて他の警備員や関連部署に連絡を取ります。

入出管理業務

入出管理業務とは、施設への出入りを管理し、セキュリティの確保を目的とした警備です。警備員は、入館者の身元確認や、許可証のチェック、出入り記録の管理を行います。

特に企業のオフィスビルや工場、研究施設などで、関係者以外の入場を防ぐために実施するケースが一般的です。

その他業務

その他業務には、施設の安全を保つための多様なタスクが含まれます。たとえば、火災や地震などの緊急事態に備えた訓練の実施や、イベント時の人員整理、迷子の対応などです。

施設の特徴などによって、求められる業務は異なってくるでしょう。

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施設警備に向いている人

警備員の仕事で研修を受ける様子

施設警備に向いている人の特徴は次のとおりです。

  • 責任感の強い人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 体力に自信がある人

それぞれのポイントについて解説します。

責任感の強い人

責任感の強い人は、施設警備に向いています。施設の安全を守るためには、警備員が自らの役割を真剣に受け止め、常に誠実に職務を遂行しなければなりません。

特に、突発的なトラブルや緊急事態に直面した際には、冷静で的確な判断が求められるでしょう。

臨機応変に対応できる人

臨機応変に対応できる能力も、施設警備に欠かせない資質です。日常業務では、予定外の出来事が頻繁に発生します。

そのため、状況に応じて柔軟に対応し、問題を迅速に解決する力が求められます。たとえば、予期せぬ来客への対応や設備の故障など、さまざまな事態に適応できる力が必要です。

体力に自信がある人

体力に自信がある人も、施設警備に適しています。警備業務は、長時間にわたる立ち仕事や巡回、さらには緊急時の対応など、身体的な負担が大きい場合があります。

特に、大きな施設や複数のエリアを巡回する際には体力が求められるため、日常的に体を鍛えたり持久力に優れたりしている人が向いているでしょう。

施設警備に向いていない人

施設警備の向き不向きについて調べる様子

施設警備に向いていない人の特徴は次のとおりです。

  • ルールを守れない人
  • 身だしなみを整えるのが苦手な人
  • 夜勤が苦手な人

それぞれのポイントについて解説します。

ルールを守れない人

ルールを守れない人は、施設警備の仕事には向いていないでしょう。警備員は、施設の安全確保のために、厳格なルールや手順遵守が求められています。

ルールに従わないと、施設のセキュリティが脅かされるだけでなく、チーム全体の信頼性も損なわれる可能性があります。

身だしなみを整えるのが苦手な人

身だしなみを整えるのが苦手な人も施設警備の仕事には向いていないでしょう。警備員は、施設の「顔」として、利用者や訪問者に接する機会が多くあります。

そのため、清潔で整った身だしなみを維持しなければなりません。だらしない服装や不潔な外見は、警備員の信頼性や施設の品格を損なってしまうでしょう。

夜勤が苦手な人

夜勤が苦手な人も警備の仕事に適していない可能性があります。多くの施設警備では、24時間体制で施設を守らなければなりません。そのため、夜勤を含むシフト勤務が一般的です。

夜勤が苦手な場合、業務に集中できなかったり、健康を損ねたりする可能性があります。

施設警備は「やめとけ」「きつい」を言われる理由

工事現場の警備員の朝礼

施設警備への就職は「やめとけ」「きつい」などと言われるケースがあります。その理由は主に3つです。

  • 給料が低い
  • 夜勤があり生活リズムが崩れやすい
  • 仕事が単調で飽きやすい

それぞれの理由について解説します。

給料が低い

施設警備の給料は一般的に高くないと言われています。実際に、令和5年賃金構造基本統計調査を踏まえたデータによると、施設警備の平均年収は376.1万円です。

一方で、令和4年の民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均年収は458万円です。

また、施設警備は昇給やボーナスが期待しにくい職種と言われています。そのため、給与面に不安を感じる人も少なくありません。

一方で、施設警備は年齢を重ねても働き続けられる職種のひとつです。

参考:施設警備員 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁

夜勤があり生活リズムが崩れやすい

夜勤があり生活リズムが崩れやすい点も、施設警備の仕事が「きつい」と言われる要因のひとつです。施設警備の仕事は24時間体制で行われるケースが多いため、夜勤が避けられません。

夜勤は昼夜逆転の生活を強いることになり、体調を崩しやすくなるだけでなく、家族や友人とのコミュニケーションも取りづらくなる場合があります。

一方で、夜勤があると、深夜手当などを受け取れるので年収アップにつながるでしょう。

仕事が単調で飽きやすい

施設警備の仕事は単調で飽きやすいと言われています。たとえば、巡回やモニタリング、出入り口の監視など、日々同じような作業を繰り返すケースが多くあります。

単調な作業は仕事に対するモチベーションを維持するのが難しくなり、やりがいや充実感を感じにくい状況に陥りがちです。

一方で、施設警備は利用者の安心・安全のために必要不可欠な仕事です。そのため、やりがいや責任の重さを実感して、業務に従事できるでしょう。

施設警備で働くメリット

施設警備として働くメリットについて調べる様子

施設警備で働くメリットは主に3つです。

  • 未経験者でも転職しやすい
  • 肉体的労働が少ない
  • 施設警備の体験談

それぞれのメリットについて解説します。

未経験者でも転職しやすい

施設警備は未経験者でも転職しやすい職種です。多くの警備会社では、研修を通じて、未経験者でも基本的なスキルを身につけられる環境が整っています。

また、施設警備の求人数は安定しているため、年齢や職歴に関係なく、新たなキャリアをスタートしやすい点も魅力的です。

肉体的労働が少ない

肉体的な負担が少ないのも施設警備の大きなメリットです。たとえば、警備員が担当する業務は施設内の巡回や出入管理、モニター監視などが中心で、重い荷物を運んだり長時間動き回ったりする必要がありません。

そのため、体力に自信がない人やシニア層でも無理なく働けます。

施設警備の体験談

施設警備の体験談を3つ紹介します。

40代男性

以前は製造業で働いていましたが、毎日のノルマや生産ラインのプレッシャーでストレスが溜まり、体調を崩しがちでした。そこで、より落ち着いた環境で働きたいと考え、施設警備の仕事に転職しました。新しい職場では、決まったルーティンワークが多く、自分のペースで働けるため、精神的な安定を得られています。

50代男性

以前は飲食業界で店長を務めており、長時間労働が当たり前でした。家族との時間を持ちたいと思い、施設警備の仕事に転職しました。シフトを柔軟に調整できるため、家族との時間を確保できるようになっています。また、体力的にも無理なく働けるため、健康的な生活リズムを取り戻せました。

女性 50代

接客したいと思い、主に受付・巡回業務に従事しています。体の負担が少なく、業務内容にメリハリがあって働きやすい環境です。施設の利用者さんから声をかけてもらえたりすると、警備員をしていてよかったと感じます

施設警備の仕事内容や適性を理解してから転職するか決めてみよう

施設警備として打ち合わせをする様子

この記事では、施設警備の仕事内容やきつさ、適性などについて解説してきました。

施設警備の目的は、施設で働いたり訪れたりする人々の安全を守ることです。

施設警備の仕事内容は主に5つに分類できます。

  • 立哨業務
  • 巡回警備業務
  • 監視業務
  • 入出管理業務
  • その他業務

また、施設警備に向いている人の特徴は次のとおりです。

  • 責任感の強い人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 体力に自信がある人

施設警備は、未経験でも転職しやすかったり肉体労働が少なかったりする仕事です。

施設警備への就職を検討しているのであれば、適性などを踏まえた上で挑戦してみてはいかがでしょうか。

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