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交通誘導警備業務検定2級とは?取得方法や勉強方法と合格のポイント

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交通誘導警備業務検定2級に関する記事のアイキャッチ

将来的なキャリアを踏まえて警備業に興味があり、交通誘導警備業務検定2級の取得を検討している人もいるでしょう。

交通誘導警備業務検定2級とは、警備業法で定められた国家資格のひとつです。工事現場やイベント会場など、人や車両の通行に危険が伴う場所で、安全な誘導をするために必要な知識や能力を証明する資格です。

交通誘導警備業務検定2級は、特別講習を受講した上で、修了考査に合格して取得するケースが一般的と言われています。2023年の合格率は64.4%と、難易度はそこまで高いわけではないようです。

この記事では、交通誘導警備業務検定2級の取得方法や勉強方法と合格のポイントについて解説します。また、1級と2級の違いや資格取得により得られるメリットについても詳しく説明します。

警備業界での就職や転職、昇給のチャンスを増やすために有効な資格取得のステップを学びたい方は、ぜひ参考にしてください。

交通誘導警備業務検定2級とは?

警備に関する業務をする人

交通誘導警備業務検定2級は、警備業法で定められた国家資格のひとつです。工事現場やイベント会場など、人や車両の通行に危険が伴う場所で、安全な誘導をするために必要な知識や能力を証明する資格です。

交通誘導警備業務検定の資格は、2級と1級の2種類です。

交通誘導警備業務検定1級と2級の違い

警備員の仕事で研修を受ける様子

交通誘導警備業務検定1級と2級の違いは、いくつかあります。具体的なポイントは、次のとおりです。

  • 試験内容の違い
  • 受験資格の違い
  • 難易度と求められるスキル

それぞれのポイントについて解説します。

試験内容の違い

交通誘導警備業務検定の試験科目は、次のとおりです。

  • 警備業務に関する基本的な事項
  • 法令
  • 車両等の誘導
  • 交通誘導業務の管理
  • 工事現場その他人又は車両の通行に危険のある場所における負傷等の事故が発生

した場合における応急の措置

交通誘導警備業務検定1級では、上記の試験科目すべてから出題されます。一方で、交通誘導警備業務検定2級では、交通誘導業務の管理に関する内容は出題されません

参考:交通誘導警備業務検定(1級・2級)の学科試験及び実技試験の出題範囲及び配点の基準

受験資格の違い

交通誘導警備業務検定2級では、特に、受験資格が設けられていません。したがって、誰でも受験できます。

一方で、交通誘導警備業務検定1級を受験するには、次の条件を満たさなければなりません。

  • 2級に合格している
  • 2級合格後、交通誘導業務に従事して1年以上の実務経験がある

1級は2級の知識を実際の現場で実践し、一定の経験を積んだ人が受験できる資格です。

難易度と求められるスキル

2級では、交通誘導の基礎知識を有していることを求められています。基礎的な内容のため、比較的難易度は高くありません。

一方で、1級は2級に比べてやや難易度が高く、高度な専門知識や応用力が求められます。特に、警備計画の作成や現場の指揮・監督は、経験と知識が不可欠です。また、法規に関する深い理解も必要となります。

実際に、2023年度に実施された1級ならびに2級の合格率は、次のとおりです。

試験種別受験者数合格者数合格率
交通誘導警備業務検定1級177人112人63.3%
交通誘導警備業務検定2級7,643人4,925人64.4%

1級と2級の合格率は同水準ですが、受験者数に大きな差があります。受験者数を踏まえると、1級は2級と比較して難易度が高いと言えるでしょう。

出典:警備員特別講習事業センター

交通誘導警備業務検定2級を取得するメリット

警備員として打ち合わせをする様子

交通誘導警備業務検定2級を取得するメリットは、次のとおりです。

  • 警備業界での就職や転職活動が有利になる
  • 昇給や役職のチャンスが増える
  • 現場での信頼性を高めリーダーシップを発揮できる

それぞれのメリットについて解説します。

警備業界での就職や転職活動が有利になる

交通誘導警備業務検定2級を取得すると、警備業界での就職や転職活動が有利になると言われています。

企業は採用の際に、専門的な知識や技術を持つ候補者を優先的に評価するでしょう。

交通誘導警備業務検定2級があると、専門的な知識や技術を有していると評価を受けられる可能性が高まります。

昇給や役職のチャンスが増える

交通誘導警備業務検定2級の保有は、キャリアアップの場面でも有効です。具体的には、昇給や役職への昇進のチャンスが広がると言われています。

企業によっては、資格保有を昇給や昇格の条件としている場合もあるようです。

現場での信頼性を高めリーダーシップを発揮できる

交通誘導警備業務検定2級の保有は、現場での信頼性を高める可能性もあります。

実際に、「警備員等の検定等に関する規則」の第2条では、交通誘導の際に、交通誘導警備業務検定2級保有者の1名以上の配置を定めています。

そのため、資格を取得していると、現場でリーダーシップを発揮できるかもしれません。

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交通誘導警備業務検定2級の取得方法

工事現場の警備員の朝礼

交通誘導警備業務検定2級を取得する手順は、次のとおりです。

  • 受験資格を確認し必要書類を準備する
  • 試験に申し込む手順と日程を把握する
  • 試験当日の流れを理解して持ち物を準備する

それぞれの手順について解説します。

受験資格を確認し必要書類を準備する

交通誘導警備業務検定2級を受験するには、事前に受験資格を確認しましょう。持病・既往症の状況によっては、受験が難しい可能性があります。

また、受験申込時には、開催地所定の申込書が必要です。

開催概要については「交通誘導警備業務 - 2級」で確認できます。

試験に申し込む手順と日程を把握する

開催概要を「交通誘導警備業務 - 2級」で確認して、受講地に応じた申込窓口を確認しましょう。

申込窓口によって、申込書の様式が異なる可能性があります。申込窓口の指示にしたがって、申込期日内に対応しましょう。

試験当日の流れを理解して持ち物を準備する

当日は、学科、実技、修了考査の順にカリキュラムをこなしていく必要があります。長時間におよぶので、当日のスケジュールを申込窓口に確認しておきましょう。

当日は筆記用具に加えて、腕時計が必要です。腕時計は、訓練ならびに試験で使用します。

交通誘導警備業務検定2級の勉強方法と合格のポイント

サラリーマンが笑う様子

交通誘導警備業務検定2級の勉強方法と合格のポイントは、次のとおりです。

  • 試験に出やすいテーマを押さえ、問題集を選ぶ
  • 効果的な学習スケジュールを作成する
  • 実技試験に備えて対策を練習する

それぞれのポイントについて解説します。

試験に出やすいテーマを押さえ、問題集を選ぶ

交通誘導警備業務検定2級の修了考査に合格するには、試験に出やすいテーマを押さえた問題集を活用しましょう。交通誘導警備業務検定2級の試験では、法律や安全管理に関する基礎知識が頻繁に問われます。

出題テーマに重点を置いた問題集を選び、過去問や例題を繰り返し学習するのがおすすめです。特に、法令に関する問題は毎年類似の出題傾向があるため、事前に把握しておきましょう。

効果的な学習スケジュールを作成する

効果的な学習スケジュール作成は合格に向けたポイントです。

筆記試験と実技試験の両方が含まれているため、無理なく両方の対策を進めるための計画が必要です。

日々の学習時間を確保し、定期的に模擬試験を実施して、確実な実力を身につけましょう。

実技試験に備えて対策を練習する

実技試験に備えた対策も重要です。交通誘導の実技では、実際の現場での対応力が試されます。

信号機の使用や、交通の流れを安全に誘導するための動作が重要視されるため、実際に現場を想定した練習を繰り返しましょう。

交通誘導警備業務検定2級を取得した後にどうしたらいい?

警備員が打合せする様子

交通誘導警備業務検定2級取得後に、取るべき行動は次のとおりです。

  • 資格を活かしてキャリアを進める方法を考える
  • 資格取得後に目指すべき次のステップを決める
  • さらなるスキルアップに向けて資格や研修を受ける
  • 資格を活かして転職や昇進の可能性を探る

それぞれの行動について解説します。

資格を活かしてキャリアを進める方法を考える

交通誘導警備業務検定2級を取得した後は、自分のキャリアをどう進めるかを検討しましょう。

資格取得により、現在の役割でより多くの責任を担ったり、警備プロジェクトのリーダーシップを狙えたりするでしょう。

自分のスキルが現場でどのように役立つかを明確にして、キャリアの基盤を強化しましょう。

資格取得後に目指すべき次のステップを決める

資格取得後に、目指すべき次のステップを明確にしましょう。具体的なキャリア目標を設定すると、今後の行動が起こしやすくなります。

たとえば、1年以上の実務経験を積んで、交通誘導警備業務検定1級を目指すなどです。

さらなるスキルアップに向けて資格や研修を受ける

交通誘導警備業務検定2級の取得者として、スキルアップに向けた継続的な学習も重要です。新たな資格取得や関連する研修に参加すると、知識を深め、業界の最新情報を把握できます。

その結果、警備業務の幅広いタスクに対応できるようになり、さらに多様な場面で活躍できるでしょう。

資格を活かして転職や昇進の可能性を探る

資格を活かして、昇進や転職の機会を積極的に探ることも検討しましょう。資格を取得すると、転職の幅が広がったり、会社内で昇進の可能性が高まったりします。

転職エージェントに相談すると、自分のキャリア目標に合った職務を見つける手助けをしてくれます。また、非公開求人などを紹介してもらえる可能性もあるので、転職エージェントの活用はおすすめです。

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交通誘導警備業務検定2級に関するよくある質問

スマホと手

交通誘導警備業務検定2級に関するよくある質問は、次のとおりです。

  • 交通誘導警備業務検定2級の合格率はどれくらい?
  • 交通誘導警備業務検定2級を取得する際の費用は?
  • 交通誘導警備業務検定2級は国家資格ですか?
  • 交通誘導警備業務検定2級の勉強時間はどれくらい?

それぞれの質問について解説します。

交通誘導警備業務検定2級の合格率はどれくらい?

2023年度に実施された交通誘導警備業務検定2級の合格率は、64.4%でした。

合格率を踏まえると、特段、難易度が高い資格ではないでしょう。

交通誘導警備業務検定2級を取得する際の費用は?

交通誘導警備業務検定2級を取得するために、特別講習を受講して、修了考査に合格する方法があります。特別講習を受講するにあたって、33,000円の費用が必要です。

また、別の方法として、公安委員会が行う検定を受験する直接検定があります。この場合の費用は14,000円程度です。

ただし、合格できる可能性などを踏まえると、特別講習を受講した上で資格取得を目指すのが望ましいでしょう。

参考:警備業に係る手数料|警視庁

交通誘導警備業務検定2級は国家資格ですか?

交通誘導警備業務検定2級は、警備業法で定められた国家資格のひとつです。

人や車両の通行に危険が伴う場所で、安全な誘導をするために役立っています。

交通誘導警備業務検定2級の勉強時間はどれくらい?

特別講習で、7時限におよぶ学科、5時限におよぶ実技を受講すると、出題傾向などを把握できると言われています。ただし、警備員を志している人を対象にした講習の場合、必要な時間は6日間(学科28時限、実技14時限)です。

加えて、100問程度掲載されている問題集を3周すれば、合格できる可能性はかなり高くなるでしょう。

交通誘導警備業務検定2級の取得方法を事前に確認し効率的に進めよう

パソコンで調べ物をする様子

この記事では、交通誘導警備業務検定2級の取得方法や勉強方法と合格のポイントについて解説してきました。

交通誘導警備業務検定2級は、警備業法で定められた国家資格のひとつです。工事現場やイベント会場など、人や車両の通行に危険が伴う場所で、安全な誘導をするために必要な知識や能力を証明する資格です。

交通誘導警備業務検定2級を取得する方法は、「特別講習を受講した上で、修了考査に合格する」が一般的と言われています。2023年の合格率は64.4%でした。

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