転職するにあたって履歴書と職務経歴書の用意は必要ですが、書き方を工夫することで採用に有利に働く場合があります。
そして、設備保全の職務経歴書を書く際には、具体的な経験とスキルを明確に示すことが重要です。
まず、これまでの勤務先や担当業務の概要を簡潔に記述し、その後、具体的な業務内容や達成した成果を具体例を交えて詳細に説明します。
特に、トラブルを解決した経験やメンテナンス作業の経験、使用した技術やツールについても言及しましょう。
本記事では、設備保全の転職を検討している人向けの職務経歴書の書き方について詳しく解説します。
設備保全版|職務経歴書と履歴書の違い
職務経歴書と履歴書は、転職活動において重要な書類ですが、その目的と内容は異なります。
履歴書は、個人情報、学歴、職歴などの基本情報を簡潔にまとめた書類であり、応募者の基本的な情報を提供することが目的です。
一方、職務経歴書は、具体的な業務経験や実績、スキルを詳細に記載します。
設備保全の転職を考えている場合、特に設備保全の分野では、具体的な作業内容や成果を明確にすることで、採用担当者に自分の専門性や適性をアピールすることが重要です。
これらの違いを理解し、同じような書き方にならないように意識していきましょう。
設備保全を意識した職務経歴書の書き方
設備保全の職務経歴書を書く際には、以下のポイントを意識しましょう。
まず、職務経歴書では過去の業務内容や実績を具体的に記載することが重要です。
例えば、「機械設備の定期点検を担当し、トラブル発生率を20%減少させた」といった具体的な成果を盛り込むことで、面接官に自分の実績や強みをアピールできます。
また、使用したツールや技術についても詳細に記載し、自分の専門知識をアピールすることで面接官へ有効的なアプローチになります。
さらに、今後のキャリアビジョンや、設備保全の分野でどのように貢献したいかを明確に伝えることも重要です。
これにより、採用担当者に自分の意欲と適性を効果的にアピールできます。
設備保全版|職務経歴書のテンプレート
設備保全向けの職務経歴書のテンプレートを紹介します。
このテンプレートを参考に、自分の経歴やスキルを具体的に記載しましょう。
【職務経歴内容の詳細】
社名 |
株式会社○○○○○ |
事業内容 |
医療機器メーカー |
従業員数 |
xxx名 |
資本金 |
x千万円 |
在籍期間 |
年 月 ~ 年 月( 年 ヶ月在籍) |
職種 |
設備保全エンジニア |
雇用形態 |
正社員 |
業務内容 |
レントゲン機器の設置、修理、点検、メンテナンス業務 メンバーの管理 新入社員教育 見積書、作業報告書作成 納期管理 クレーム対応 製品改善ポイントの本社への報告 |
資格 |
第二種電気工事士(2021年取得) 機械保全技能士2級(2022年取得) |
スキル |
トラブルシューティング能力 予防保全の知識 コミュニケーション能力 |
実績・取り組み |
20xx年、担当病院にて約xx件の新規保守契約を受注 メンテナンスマニュアルを作成し、周知することでチーム全体の業務品質を向上させ、クレームを約xx%削減 電話対応の質を向上させ、私を指名するお客様が増加 |
自己PR |
私は設備保全エンジニアとしての経験を活かし、迅速かつ的確な対応でトラブルを未然に防ぐスキルを持っています。 また、チーム管理や新入社員の教育にも携わり、組織全体のスキル向上に貢献してきました。 特に、業務の効率化と品質向上を目指した取り組みでは、成果を上げ、社内の標準フォーマットに 採用されるなどの実績があります。 今後も貴社での経験を通じてさらなる技術力向上を目指し、貢献したいと考えています。 |
業務内容には、これまでの業務経験を簡潔にまとめます。
過去の職歴には具体的な業務内容と成果を記載します。
取得資格や自己PRも詳細に記載し、採用担当者に自分の強みをアピールすることが重要です。
設備保全版|職務経歴書の各項目で注意すべきこと
職務経歴書の各項目には、それぞれ特有の注意点があります。
それぞれの項目ごとの注意点を解説していきます。
氏名と提出日
氏名と提出日は基本的な情報ですが、正確に記載することが重要です。
「名前と日付ぐらいで」と思うかもしれませんが、見直しをせずに最後に書こうと思っていた名前と日付を記入せずに提出するケースは少なくありません。
特に日付を更新し忘れると、応募に対する真剣さを疑われる可能性があるため、注意が必要です。
提出日が最新であることで、採用担当者に対する信頼感が増します。
職務要約
職務要約は、これまでの業務経験を簡潔にまとめたものです。
自分の強みや実績を短く明確に書き、採用担当者の興味を引きます。
ここで注意してほしいのが、詳しく書きすぎるのはやめておきましょう。
あまりにも詳しく書きすぎると、会話が進まなくなる可能性があります。
また、職務要約は具体的な数字や成果を含めることで、説得力が増します。
例えば、テンプレートを参考にするならば「設備保全業務での経験を通じて、トラブル発生率を20%削減し、生産効率を15%向上させた」といった具体的な成果を記載しましょう。
過去の職歴
過去の職歴は、具体的な業務内容や実績を詳細に記載します。
設備保全の業務内容を具体的に書くことで、あなたの経験とスキルをアピールしましょう。
各職務の期間や役割を明確にすることで、採用担当者があなたのキャリアを理解しやすくなります。
「〇〇株式会社で機械設備の定期点検および修理を担当し、トラブル発生率を20%削減した」など、具体的な業務内容や数字を記載することで面接官に自分のキャリアをアピールできます。
取得資格
取得資格は、正式名称と取得日を正確に記載します。
資格の重要性を理解してもらうために、公式の名称を使用しましょう。
略称を避け、正確な情報を提供することで、信頼性を高めることができます。
「第二種電気工事士(2021年取得)」や「機械保全技能士2級(2022年取得)」といった形で正式名称と取得年を記載しておくことで正確性が増します。
関連記事:【2024年版】第一種電気工事士の試験概要|合格率や勉強時間について
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就職後に活かせるスキル
就職後に活かせるスキルは、具体的なスキルセットを記載します。
設備保全に関する技術や知識、さらにはコミュニケーション能力など、職務に直接関係するスキルを強調していきましょう。
これにより、採用担当者があなたの即戦力を評価しやすくなります。
例えば、「トラブルシューティング能力」や「予防保全の知識」など、具体的なスキル以外にも「コミュニケーション能力」なども企業にとって魅力的なスキルです。
自己PR
自己PRは、自分の強みやこれまでの実績を記載します。
具体的なエピソードや成果を交えながら、設備保全に対する意欲を伝えます。
自己PRは、採用担当者にあなたの人柄や仕事に対する姿勢を理解してもらう絶好の機会です。
例えば、「迅速かつ的確な対応でトラブルを未然に防ぐスキルを持ち、貴社での経験を通じてさらなる技術力向上を目指します」といった内容を記載します。
設備保全版|職務経歴書で印象を強く残すポイント
項目ごとの注意点を解説してきましたが、職務経歴書で印象を強く残すポイントについても解説していきます。
1つ1つを意識して記載してみましょう。
設備保全の仕事内容を理解してから過去の実績と詳しく振り返る
設備保全の職務経歴書を書く前に、まず設備保全の仕事内容を深く理解しましょう。
その上で、自分の過去の実績を振り返り、具体的なエピソードや成果を記載していきます。
自分が設備保全の役に立つと考えていた実績でも、実際は関連性が低いことという場合があります。
例えば、「機械設備の点検」や「修理における成功事例や改善点」を詳細に記載して、あなたの経験とスキルを明確にアピールしましょう。
これにより、採用担当者に対する説得力が増します。
結果は数字にしてイメージしやすくする
実績や成果は具体的な数字で表現することで、採用担当者にとって分かりやすくなります。
例えば、「設備稼働率を15%向上させた」や「トラブル発生率を20%減少させた」といった具体的な成果を数字で示します。
こうすることで、採用担当者は目の前にいる人が実際に働いたときのメリットなどを想像しやすくなります。
数字を用いることで、あなたの貢献度や能力が客観的に評価されやすくなり、信頼性も向上します。
志望動機を交えて話せるように内容を合わせる
志望動機は職務経歴書の内容と一貫性を持たせることで読みやすいものになります。
過去の実績やスキルを基に、なぜその会社を選んだのか、どのように貢献できるかを具体的に述べましょう。
これにより、志望動機が説得力を持ち、採用担当者に強い印象を与えられます。
志望動機をしっかりと伝えることで、あなたの熱意や意欲が伝わりやすくなります。
個人能力だけでなくコミュニケーション能力もアピールする
設備保全の仕事では、個人の技術力だけでなく、チームでの協力やコミュニケーション能力も採用の決め手になります。
職務経歴書には、実務以外の退陣スキルなどもアピールポイントとして記載しましょう。
コミュニケーション能力だけでなく、「現場リーダーをやっていた」などのリーダースキルもアピールできるとキャリアアップに繋がります。
表彰や昇進は理由付きで具体的にアピールする
表彰や昇進の経験がある場合、その理由や具体的なエピソードを記載しましょう。
具体性のないものは、本当かどうかの判別がつきにくく、面接官も疑ってしまいます。
例えば、「生産効率を改善したことで表彰された」や「チームリーダーとして昇進した」といった具体的な実績を述べます。
これにより、あなたの能力や成果が明確に伝わり、採用担当者に対する説得力が高まります。
職務経歴書で設備保全に関するスキルをアピールできる資格
設備保全に関するスキルを効果的にアピールするためには、関連する資格の取得が重要です。
例えば、第二種電気工事士は、電気工事の施工や点検、保守ができる国家資格であり、設備保全の仕事において電気設備の管理や修理に必要不可欠で、現場でも即戦力として重宝されます。
また、機械保全技能士は、機械設備の点検や修理、保守を行うための知識と技能を証明する資格であり、設備保全の現場での信頼性を高めます。
他には電気工事士やボイラー技士などは、設備保全を行う現場によってはより専門性の高い人材として高い評価を得ることが出来るでしょう。
また、面接の際に資格取得の過程で得た経験や成果も具体的に述べることで、説得力のあるアピールが可能です。
関連記事:電気工事士の年収を年代別・資格別・学歴別・経験年数別に解説
職務経歴書を作成する前に理解しておくべき設備保全で必要なスキル
職務経歴書を作成する前に、設備保全の分野で必要とされるスキルを理解しておくことが重要です。
設備保全において特に重宝されるスキルは、トラブルシューティング能力、予防保全の知識、機械や電気の基礎知識などです。
トラブルシューティング能力は、故障や不具合が発生した際に迅速に原因を特定し、適切な対応を行うために必要なスキルです。
予防保全の知識は、設備の定期点検やメンテナンスを通じて故障を未然に防ぐために役立ちます。
また、機械や電気の基礎知識は、設備の運用や保守に直接関わるため、専門的な知識として求められます。
さらに、コミュニケーション能力やチームワークも重要なスキルです。
これらのスキルを職務経歴書に具体的に記載し、どのように実務で役立ったかをエピソードと共に述べることで、あなたの適性と能力を効果的にアピールできます。
職務経歴書で設備保全の適性とスキルを上手にアピールしよう
今回は、設備保全の職務経歴書について解説しました。
設備保全の転職に使う職務経歴書を書く際には、自分の適性やスキルを上手にアピールすることが重要です。
また、具体的なエピソードや成果を交えながら、過去の経験や取得した資格を、設備保全の分野でどのように貢献できるかを明確に伝えるのも大切です。
設備保全の転職を検討されている人は、ぜひ今回の注意点などを意識して職務経歴書を書いてみましょう。
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