電気工事士の就職・転職に必要な履歴書の書き方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
これまでの経歴や保有資格など、記入方法に不安を持つ方もいるでしょう。
近年、高い需要があるということで注目が集まっている電気工事士ですが、電気工事士の資格を持っているだけでは就職できません。
電気工事士になるには、資格を取得したうえで、各企業の面接に合格する必要があるのです。その際に必要な履歴書は、自分の強みを企業にアピールするための重要な書類です。
特に電気工事士のような専門職では、資格や経験を的確にアピールすることが求められます。
本記事では、履歴書の基本的な書き方から、資格記載のルール、志望動機のアピール方法まで、詳しく解説します。
電気工事士向け|履歴書の書き方
電気工事士向けの履歴書では、基本をしっかり押さえることはもちろん、各項目で工夫した記入が求められます。それぞれの項目ごとに解説していきます。
学歴・職歴欄の書き方
履歴書の学歴・職歴欄は、採用担当者が履歴書を見る上で一番注目する項目です。
初めての転職の場合、学歴や職歴の記載は特に重要で、学歴は高校卒業から記載し、専門学校や大学での学びを詳細に書きましょう。
職歴については、前職が別業種でも、関連する技術や知識がある職務経験を具体的に書くと好印象です。
電気工事士が未経験でも、過去の職歴を見て評価してくれる企業がほとんどですし、関連する業種であれば未経験でも問題ありません。
例えば、機械修理や建築関連の経験があれば、電気工事士としての適性をアピールできます。
実務経験などが記載できない場合は、関連会社での事務や経理でも有効です。
転職が2回目以降の人は、過去の職務経験を活かして詳細に書きましょう。
例えば、「電気設備のメンテナンス業務に5年間従事。〇〇ビルの大規模改修プロジェクトを担当」など、具体例を挙げることで、採用担当者にあなたのスキルや実績を伝えやすくなります。
趣味・特技の書き方
履歴書の趣味・特技の項目欄は、履歴書の中で自分の得意部分や強みを伝えることができます。
趣味・特技の欄には、ただ自分の趣味や特技を記載するのではなく、電気工事士に関連するものを記載するようにしましょう。
例えば、「DIYや模型作りが趣味で、配線の組み立てや修理を行うことが好き」など、職務に関連する内容があればアピールポイントになります。
前職で培った経験やスキルを用いての実際のスキルや経験をアピールすることで、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。
資格・免許欄の書き方
履歴書の資格・免許欄は、企業が求める資格や免許があるかによって面接の内容などに影響してきます。
電気工事士に初めて転職する場合は、持っている資格を正確に記載することが重要です。
資格の正式名称と取得日を記載し、特にアピールしたい資格は目立つ位置に書きましょう。
電気工事士への転職が2回目以降の人は、持っている資格の他にも、その資格を活かした実務経験を簡潔に記載すると面接官の目に留まりやすいです。
資格と実務経験を結びつけて記載することで、具体的なスキルをアピールできます。
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電気工事士向け|履歴書作成の注意点
続いては、履歴書作成の注意点を解説していきます。
パソコンでの場合の注意点
パソコンで履歴書を作成する際は、フォーマットやフォントに気をつける必要があります。
指定されたフォーマットがある場合は、アレンジなどは加えずに、フォーマット通りに入力しましょう。
下手にアレンジを加えたり、フォーマットにそわない書き方をした場合は減点対象になりかねません。
また、パソコンで履歴書に入力する文字は、明朝体やゴシック体といった標準的なものにしましょう。
これらのことに気を付けて、読みやすさを重視し、統一感のあるデザインにすることが大切です。
そして、履歴書を書き終わった後は誤字脱字がないかを必ず確認しましょう。
手書きの場合の注意点
手書きの履歴書は、丁寧さが求められます。
自分の書く文字に自信がない場合は、とにかく時間をかけて丁寧に文字を書くようにします。
字が丁寧であることはもちろんですが、書き損じや汚れがないように気をつけましょう。
書き損じがあると、せっかく丁寧に書いた履歴書も台無しです。
履歴書を書くボールペンは、出来るだけ新品に近い状態の物を使用するようにして、インクの色は黒を使用しましょう。
また、手書きの履歴書を提出する場合は保管方法も意識することも大切です。
提出するまでに折り目やしわがつかないように、インクが乾いた状態でファイルなどに閉じて保管してください。
履歴書作成後にチェックすること
履歴書を作成したら、必ず第三者にチェックしてもらいましょう。
自分だけで完結してしまうと、誤字脱字や不自然な文章に気づかずに履歴書を観た面接官の評価が下がる可能性が出てきます。
二重確認をすることで、自分の書いた履歴書を自信をもって企業に提出できます。
自分では見落としてしまう誤字脱字や、内容の不備を指摘してもらうことで、より完璧な履歴書が完成します。
電気工事士向け|履歴書の志望動機で自分を上手くアピールできる書き方
ここからは、自分を上手くアピールできる志望動機の書き方を解説していきます。
文字数は200~300文字程度を目安にする
上手な志望動機の書き方の一つ目は、文字数は200~300文字程度を目安にすることです。
志望動機は短すぎても、長すぎても読みづらいものになってしまいます。
また、一文が長すぎるものも読む人が疲れてしまうので、文字数だけでなく一文の長さも意識しましょう。
そのため、文字数は200~300文字程度、一文の長さの目安として25〜30文字ほどで記入欄の8割以上を埋めることを意識してみてください。
その際、相手が読みやすい文章の長さを心がけましょう。
採用担当者が知りたい3つのポイントを記載する
上手な志望動機の書き方の1つ目は、採用担当者が知りたい3つのポイントを記載することです。
志望動機には、採用担当者が知りたい「なぜこの会社なのか」「自分の強みは何か」「将来の目標は何か」という3つのポイントを盛り込みます。
この3つのポイントは面接で必ず聞かれる質問と言っても過言ではありません。
志望動機を記載する際は、これらの3つのポイントを取り入れていくことで、面接時の受け答えもスムーズになるでしょう。
前職の不満は書かないようにする
上手な志望動機の書き方の2つ目は、前職の不満を書かないことです。
特に電気工事士から電気工事士への転職の場合は、前職の不満を記載してしまうと面接時に電気工事士の適性があるのか疑問を抱かせてしまいます。
ポジティブな内容に焦点を当て、次のステップとしての意欲を伝えることが重要です。
関連記事:50代未経験で電気工事士に転職は可能?何歳まで働けるのか
電気工事士向け|履歴書の保有資格の記載ルールについて
最後に、電気工事士向けの履歴書を作成する際の、保有資格の記載ルールについて解説します。
各資格の正式名称
履歴書の資格欄に記載するものは正式名称で記載しましょう。
略称や通称ではなく、公式の名称を正確に書くことで、信頼性が高まります。
電気工事士の転職で面接官が注目する資格は、電気工事士、電気主任技術者、自動車免許ですが、それぞれ正式名称で記載します。
特に電気工事士の場合、「第二種電気工事士」や「第一種電気工事士」という自分が持っている資格の正式名称を記載しましょう。
第二種電気工事士か第一種電気工事士かによって、出来る業務が変わってくるので企業はどちらを取得してるのかを重視しています。
取得日の確認方法
資格の取得日は、証明書や合格通知書を確認して正確に記載します。
企業によっては、資格の取得日を調べている可能性があるので、万が一間違っていた場合は
不確かな情報を記載していたとして信頼を損ねる可能性があります、
憶測などで記載することは避けて、必ず確認しましょう。
取得日を記載しておくことで、それを見た企業の面接官が自分が企業に採用された後の将来的なビジョンなども描きやすい利点があります。
試験にのみ合格している場合の記載方法
資格試験に合格したものの、実務経験が必要な場合などは、その旨を必ず記載しましょう。
例えば「第二種電気工事士試験合格」と記載することで、試験に合格していることをアピールできます。
この表記の場合、実務経験がまだであることを示しつつも、試験に合格しているという実績を伝える効果的な方法です。
資格を持たず、試験に合格している部分も自分の強みになるため、積極的に履歴書に記載しましょう。
認定電気工事従事者の記載
認定電気工事従事者の場合は、その認定を受けた機関や資格の詳細を明記することで信ぴょう性が増します。
特に認定番号や有効期限がある場合は、併記することが望ましいです。
記載例としては、「認定電気工事従事者(認定番号:○○○○○○、認定日:2023年6月、更新日:2026年6月)」というような記載が望ましいです。
認定番号、認定日、更新日などは証明書や認定証を見ないと記載されていない情報になるので、正確に記載することで信頼度が上がります。
【電気工事士版】正しい書き方で履歴書を作成して自分をアピールしよう
今回は、電気工事士向けの履歴書の書き方や資格記載のルールについて解説しました。
履歴書は自分の第一印象を左右する重要な書類です。
履歴書を正確かつ詳細に情報を記載することで、信頼性や専門性をアピールできます。
本記事で紹介したポイントを参考に、自信を持って履歴書を作成し、電気工事士の就職・転職活動を成功させましょう。
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