フォークリフトを運転するためには免許が必要です。ここではフォークリフト免許の種類や取得方法、かかる日数や費用などフォークリフト免許に関することを細かく紹介しています。
免許取得を検討している人やフォークリフトに乗りたいという人にピッタリな内容となっているので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
フォークリフト免許は2種類
フォークリフトを操縦するためには免許が必要です。免許は2種類あり、そのうちの1つは操縦できるフォークリフトに制限がかかります。詳しく紹介していきましょう。
フォークリフト運転特別教育修了証
最大荷重1t未満のフォークリフトを運転するために必要な資格です。事業者は最大荷重1t未満のフォークリフトの運転業務に就かせる際には特別教育を受けさせることが義務付けられています。
この資格は指定の教育(学科と技能)を修了すると交付されます。
フォークリフト運転技能講習修了証
最大荷重1t以上のフォークリフトを運転するために必要な資格です。一般的にフォークリフト免許と呼んでいる資格はこちらにあたります。
多くのフォークリフトは最大荷重1t以上であるため、上記のフォークリフト運転特別教育修了証は活用できるところが少なく、ほとんどの方がこちらの資格を取得しています。
最大荷重とは?
二つの資格で登場した最大荷重。この最大荷重とは、フォークリフトが荷役できる限界の重さを指しています。もう少し具体的にいうと、フォーク(ツメ)の中心と荷物の荷重中心を合わせた際に持てる荷物の最大の重さを言います。
多くのフォークリフトにはFG20やFG30と書かれています。このFGは最大荷重の意味なので、最大荷重2,000㎏や3,000㎏ということになります。
フォークリフト免許の取得方法
フォークリフト免許の種類が分かったところで免許取得までの流れや費用などについて解説していきましょう。
受験資格
フォークリフト免許を取るために必要な条件は、満18歳以上のみです。自動車免許には視力や聴力などの検査をクリアしていることが条件ですが、フォークリフトは年齢のみとなっています。
申し込み方法
続いてフォークリフト免許取得の申込方法を紹介していきましょう。
フォークリフト免許を管轄しているのは都道府県労働局に登録されている教習所や講習センターです。最寄りの教習所か講習センターを探して、フォークリフト免許が対応しているか確認しましょう。
申込は最近ではHPから行うのが主流ですが、電話または窓口でも受け付けています。学科教習があるため、入校日はある程度指定されますが、希望日をいくつか伝えることができるでしょう。
申し込む際は申込用紙(Webなら申し込みフォーム)を記載、受講コースの選択などを行います。申し込みには「証明写真」や「本人確認書類の提出」が必要となるので、あらかじめ準備しておいてください。講習費用は申込時または講習が始まるまでに支払います。
講習内容
入校の手続きが終わればまずは学科講習から受講します。
学科講習はフォークリフトの構造や運動力学、法律などを学びます。ただし、すでに普通免許を取得している、またはフォークリフト運転特別教育修了証を取得している(規定期間、運転していることが条件)場合は学科講習の時間が短くなります。
この学科講習が終了すると試験が行われ、試験に合格すると技能講習に移ります。
技能講習では実際にフォークリフトを運転し、走行や荷役の操作を学びます。乗車方法からエンジンの始動方法、レバーを使った前進・後進、旋回などといった基本操作を学んだ後、パレットを使った荷物の運搬操作を学びます。操作方法以外には安全に操縦するための日常点検についても学びます。
実技講習を受講後には試験が行われ、合格すると免許が交付されます。
フォークリフト運転特別教育修了証の場合は試験がありません。学科教習と技能講習をそれぞれ6時間受講すると免許を受け取ることができます。
講習時間や費用
学科講習、技能講習は所持している資格によって受講時間、取得費用が異なります。分かりやすいように表にまとめました。
(*1.費用はあくまで相場です)
(*2.フォークリフト運転特別教育修了証は資格の有無関係なしに学科・技能講習時間が決まっています)
フォークリフト運転特別教育修了証
資格 | 学科講習 | 技能講習 | 取得費用 |
ー | 6時間 | 6時間 | 約10,000円 |
フォークリフト運転技能講習修了証
資格 | 学科講習 | 技能講習 | 取得費用 |
無資格 | 11時間 | 24時間 | 約45,000円 |
普通・準中型・中型・大型免許 | 7時間 | 24時間 | 約40,000円 |
フォークリフト運転特別教育修了証(6か月以上の実務経験あり) | 11時間 | 4時間 | 約22,000円 |
普通~大型免許+フォークリフト運転特別教育修了証(3か月以上の実務経験あり)大型特殊免許 | 7時間 | 4時間 | 約18,000円 |
取得難易度
免許取得には学科試験と実技試験の両方に合格する必要があると言いました。この試験ですが、講習をしっかり受けていればほとんどの方が合格するため難易度は簡単と言われています。
学科試験は授業で習った内容がそのまま出題されます。基本的には正答率が40%以上あれば合格すると言われています。
実技試験はフォークリフトの乗車から荷物を運搬するまでの運転技術について試験されます。試験は減点方式で行われ、100点からスタートし、70点未満となると不合格となります。
講習の通りに、慎重に運転すれば合格するでしょう。
ただし、下記のような間違いをしてしまうと即失格となるので注意しましょう。
・シートベルト未装着のまま運転する
・パレットにさしこむフォークの挿入具合が不十分なまま持ちあげる
・フォークで荷物を刺す、フォークを高く持ち上げたまま運転する
・指示内容が終了する前に制限時間オーバーとなる
学科試験と実技試験両方を合わせた合格率は98%以上と言われています。そのため、しっかり講習を受講しておけばまず不合格にはならないでしょう。
もし不合格となった場合でも補助試験が準備されています。試験費用は教習所によって異なりますが、相場は学科試験で約3,000円、実技試験で約5,000円です。
フォークリフトで公道を走る際は別途資格が必要
フォークリフトは基本的に敷地内でのみ操縦するものです。しかし、時には公道を走る必要が出てくることもあるでしょう。その際ですが、フォークリフト免許だけで公道を走ることはできません。
フォークリフトで公道を走る際は小型or大型特殊免許が必要です。大型特殊免許を取得しておけばあらゆるフォークリフトに対応していますが、小型は規格に制限があります。詳しくは表にまとめました。
小型特殊免許 | 大型特殊免許 | |
全長 | 4.7m以下 | 12m以下 |
全幅 | 1.7m以下 | 2m以下 |
全高 | 2m以下 | 3m以下 |
最高速度 | 15km/h以下 | 35km/h以下 |
また、特殊免許を所持していれば公道を走行することは出来ますが、下記の行為は禁止されています。
・荷物を積載しての走行(過積載として罰則が与えられる)
・荷物の積み下ろしといった荷役作業(ただし、管轄する警察署長の許可を取れば可能)
フォークリフトを無免許で運転した場合
フォークリフトを無免許で運転した場合どうなるのか、普通自動車免許で運転できないのでしょうか?それぞれ解説していきましょう。
無免許運転は罰則が与えられる
フォークリフトを無免許で運転した場合、運転者はもちろんですが、雇用主である事業者側にも罰則が与えられます。
安全衛生法によって事業者は有資格者でなければフォークリフト業務に就かせてはならないと決められているため、事業者にも責任を問うことになっているからです。
もし無免許運転が発覚した場合、違反者や雇用主に6か月以下の懲役、または50万円以下の罰金が課せられます。
普通自動車免許では運転できない
普通自動車免許を取得いればフォークリフトを運転できると思われる方は少なくありません。しかし、普通自動車免許でフォークリフトを運転してはいけません。フォークリフトはフォークリフト免許と取得しなければいけないので注意しましょう。
フォークリフトの種類
フォークリフトはさまざまな種類があります。使用場所や荷物の重さや形状などによって適したもの開発されてきました。その中で特に使われているものを3つ紹介していきましょう。
カウンターバランスフォークリフト
カウンターバランスフォークリフトとはフォークリフトの中で最も使用されているタイプです。カウンターとは日本語で反対を意味しており、フォークの反対側(車体後部)に重りがあります。この重りがあることで重量物を持ち上げてもバランスを崩すことなく安全に運搬できるのです。
リーチフォークリフト
リーチフォークリフトとは立って操縦するフォークリフトです。リーチとは日本語で手を伸ばすという意味で、名前の通りフォーク部分が伸縮します。車体がコンパクトな上、タイヤが90度回転するため小回りがききやすく、狭い場所での作業に適しています。
サイドフォークリフト
サイドフォークリフトはフォークが車体の横についているフォークリフトです。フォークが横にあることで木材や鉄骨など長尺物を運搬する際に活躍しています。
まとめ
フォークリフト免許は受験資格や日数や費用、難易度などから見ると、とても取得しやすい資格です。資格があることで会社から優遇されたり、重宝されたりするので、倉庫や工場で働く際には取っておいて損がありません。
資格があるだけで仕事の選択肢が増えるので、まだ取得していない人はぜひフォークリフト免許を取得してはどうでしょうか。
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