フォークリフトの免許を取得する際に各部の名称や機能などを勉強してきたかと思います。しかし、時間の経過とともに忘れてきたのではないでしょうか。そこで今回は各部の名称と
機能、特徴をそれぞれ紹介していきます。
フォークリフト構造図:各部名称と機能
フォークリフトに搭載されている各機構の名称や機能を解説していきます。
フォーク
別名「ツメ」とも呼ばれます。パレットのすき間に入れて持ち上げる部分です。上下に動かせるほか、フォークリフトによっては左右に動かせたり、角度をつけたりすることができます。
マスト
フォークを上下させるために必要なレールの役目をしています。スタンダードマストとハイマスト、フルフリーマストの3種類あります。
リフトチェーン
運転席から前方を見た際に目の前にあるチェーンです。左右にあり、荷物を持ち上げる際に必要。長期間の使用とともに摩耗や伸びが発生するため、日常点検や交換が重要です。
リフトシリンダ
フォークやマストをあげるために必要な油圧シリンダのこと。作動油をリフトシリンダに送り込むことでマストなどを上下させています。
バックレスト
フォーク上にのせた荷がマスト後方に落下することによる危険を防ぐために装着する荷受け枠のこと。
ヘッドガード
運転席の天井にあるガード。荷物の落下などから操縦者を守るためのものです。
ヘッドライト
早朝や夜間、暗い場所での作業の際に安全に行うために搭載されている。最近ではLEDタイプも登場しています。
アシストグリップ
操縦席から見て左斜めについているグリップ。乗降時や点検時など操縦席から落下しないよう安全のために設置されている。
カウンターウエイト
別名「バランスウエイト」とも呼ばれる。車両後部にある重りで、重量物を持ち上げた際に車体がバランスを崩さないために搭載されている。
リアコンビネーションランプ
ブレーキランプのこと。ブレーキをするとランプが点灯するようになっている。
ティルトシリンダ
マストを傾ける際に利用する油圧シリンダのこと。マストを傾けることでフォークの角度を調整できる。荷物を安全に積み下ろしするための重要な部品です。
駆動輪
前輪タイヤのことで後輪よりも大きいのが特徴。荷物を前で抱えるため、荷重に耐えれるように大きくつくられている。
操向輪
後輪のこと。フォークリフトの場合、後輪が左右に動くためこちらでかじ取りをします。
リフトレバー
フォークを上下に動かすことができるレバー。一般的にフォークを上げるときは手前に引き、下げる時はレバーを奥に倒します。
ティルトレバー
マスト、つまりフォークを傾けるためのレバー。手前に引くとフォークが上に傾き、奥に倒すと下に傾きます。
前後進レバー
フォークリフトを前進や後進するためのレバー。
シフトレバー
別名変速レバーとも言います。1速や2速などスピードなどを調整するために使う。
インチングペダル
A/T車(オートマ車)のみについているペダル。踏み込むことでブレーキがかかり、シフトレバーを戻さなくてもニュートラルと同じ状態になる。効率的な作業を行うには便利。
フォークリフト構造図に関するまとめ
今回は、フォークリフトの構造を学ぶために、主要な部品の名称とその役割について説明しました。フォークリフトは非常に便利ですが、事故が多発する車両でもあります。安全に操作するためには、各部品の機能をしっかりと把握することが必要です。
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