タクシーといえばセダンタイプの車種を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、最近はジャパンタクシーと呼ばれるハッチバックタイプを採用するタクシー会社が増えてきました。
このジャパンタクシーとはどんな車なのか?特徴などを紹介した後、定番の車種についても解説しています。
タクシー車種の基本的な分類|3選
ここでは、タクシー車種の基本的な分類について3つ紹介します。
- セダンタイプ
- ミニバンタイプ
- ハイブリッド/電気車タイプ
セダンタイプ
セダンタイプのタクシーは、快適性と安定性の高さから、乗客とドライバー双方に人気の車種です。車体が低く揺れが少ないため、長距離でも疲れにくく快適に過ごせます。
代表例として「トヨタ・クラウンコンフォート」があり、広い後部座席と十分なトランクスペースが特徴です。また、セダンは燃費が良く、運行コストも抑えられるため、タクシー会社の経済面でもメリットがあります。
ミニバンタイプ
ミニバンタイプのタクシーは広い車内と乗り降りのしやすさから、ファミリーやグループ客に人気です。特にトヨタ「アルファード」は代表的な車種で広い足元や高い天井、スライドドアがあり、車椅子の利用者やお年寄りにも利用しやすい設計です。
3列シートで最大7人まで乗れ、大きなトランクスペースも確保できるため、空港送迎や観光地で重宝されています。
ハイブリッド/電気車タイプ
ハイブリッド車や電気車は環境に優しく燃費が抑えられるため、タクシー業界で人気です。静かなエンジン音で乗客に快適な移動を提供でき、顧客満足度も向上します。
たとえば「トヨタ・プリウス」「日産・リーフ」は、燃費とエコ性能の高さから多くのタクシー会社に採用されています。
コスト削減と環境配慮を両立することで、リピーター獲得にもつながりやすく、今後も導入が進む車種です。
日本のタクシーで利用されている車種|5選
タクシーといえばセダンですよね。そんなタクシーの定番といえる車種を5つ紹介していきましょう。
クラウンコンフォート
クラウンコンフォートはトヨタがセダン型の車両です。名前が長いため、一般的にはクラウンもしくはコンフォートと省略して呼ばれています。
タクシーとして用いられることを前提として開発されており、後席の寸法やトランク容積を十分にとっています。
また、後部座席がドア側に回転することができる「ウェルキャブ」が設定されているため、身体障害者や高齢者でも乗降しやすい設計となっています。
1995年に販売されてからタクシー界で第一線を走っていましたが、2018年の2月で生産が修了しました。生産は終了したものの現在でもタクシーの9割はクラウンコンフォートという驚異のシェア率を誇っています。
セドリック
セドリックは日産自動車が開発した車両です。一般車向けに製造したものはセドリックセダン、タクシー用に製造されたものはセドリック営業車などと区別されていました。
セドリックが登場したのは1987年の6月で当時はセドリックは高級車として人気がありました。
2014年の10月に生産が終了したものの耐久性の良さから現在でも活躍しており、根強いファンがいます。
プリウスα
近年ガソリンの高騰や環境を意識してプリウスαを採用するタクシー会社や個人タクシーが増えてきました。またトヨタがLPガスを燃料とするタクシー専用車の生産を中止するといった事業展開がプリウスへの転換を加速させたといわれています。
プリウスは走行音が静かで快適な面がありますが、バッテリーを後部座席下に積まれているため、座席が他のタクシーと比較すると高い位置にあるため窮屈に感じやすい欠点があります。
見た目的にも安っぽくないため、富裕層にも人気ですが、タクシーとして乗り心地が良くないのは致命的かもしれません。
関連記事:タクシーとハイヤーの違いがなにか知ってる?高級なだけではないハイヤーの仕組みを詳しく紹介!
ヴェルファイア
ハイクラスのシートと広々とした空間が人気のトヨタ高級ミニバンです。
最大6名まで乗車可能でゴルフバッグやスーツケースがそれぞれ4個積むことができるトランクの広さも人気の1つです。
高級感のある佇まいと快適な居住空間でハイヤーとして採用しているタクシー会社が多くあります。
アルファード
同じくトヨタの高級ミニバンのアルファード。ヴェルファイアの兄弟車でもあるため、似たようなものにはなりますが、より一般的に普及しているのがアルファードの方です。
【最新車種】JPN TAXI(ジャパンタクシー)について
2017年にトヨタからタクシー専用の車両が登場しました。従来タクシーといえばセダンタイプの車両が一般的でした。
しかし、この JPN TAXI(ジャパンタクシー)はこれまでのタクシーのイメージを一新した丸みのあるフォルムでやわらかい印象を与えるものでした。
このジャパンタクシーの特徴について紹介していきましょう。
JPN TAXI(ジャパンタクシー)の特徴
ジャパンタクシーは2020年の東京オリンピックに向けて老若男女や日本人、外国人問わず快適に利用してもらうことが目的で作られました。その特徴について紹介していきましょう。
乗降しやすい設計になっている
ジャパンタクシーは床を低く仕上げた低床フラットフロアとなっているため、足の不自由な方でも乗降しやすくなっています。
また、背の高い外国人の方でも頭をぶつけたりしないよう開口部に十分な高さがあります。
ドアは電動スライドドアとなっているため、荷物をもっていてもスムーズに乗降できます。
また、助手席が折りたたむことで車いすの方でも乗車できるバリアフリー対応をしています。
室内は広々とした快適空間
ジャパンタクシーのボディはシエンタをベースとしています。シエンタは本来最大7人乗りの小型ミニバンであるため、それを5人乗りにしたジャパンタクシーの室内空間は広々とした快適空間となっています。
また、タクシーならではのサービスで手軽に引き出せるシートベルトや充電用USB端子のほか、座席からでも操作できる天井サーキュレーター、シートヒーターが搭載されています。
荷室空間も充実しているため、スーツケースといった大きな荷物を積むことも可能です。
海外から来られるお客様をおもてなしするといったコンセプトのもと作られただけあって乗客に優しい設計となっています。
環境に配慮したLPG燃料を使用
LPGとは液化天然ガスのこと。タクシーはこのLPGガスを燃料としているものが多い傾向にあります。
LPGの利点として環境に優しいという面がありますが、他にも燃料代が安いという点があります。
また、走行時の音が静かで停車時も振動や音が小さいため乗客にとっては快適に過ごすことができます。
関連記事:なぜタクシーはLPGが燃料に使われているの?一般車に利用されない理由とあわせて解説します!
個人で購入できるの?
このジャパンタクシーをマイカーとして利用したい人もいます。そのため個人でも購入することができます。全国のトヨタディーラーやトヨペット系列店で販売されています。
なおジャパンタクシーは通常モデルの「和(なごみ)」と上位グレードの「匠(たくみ)」
の2タイプあります。価格は和(なごみ)が3,277,800円で匠(たくみ)が3,499,200円です。
ただし、個人で購入する場合、燃料がLPGガスということを覚えておきましょう。LPGガスを補給できるところは全国であまりありません。
都会で利用するには問題ありませんが、地方に行く際は不便さを感じるかもしれません。
ケースを4つ以上積載することが可能のため、大人数での利用時や空港への送迎にも使われています。
タクシーの車種は基本的に会社側が決める
基本的にコンフォートやジャパンタクシーは多くの会社で採用されているため、特に要望がない場合、基本的にはこのどちらかが配車されます。
しかし、タクシー会社によってはレクサスやベンツ、BMWといった高級車を用意しているところがあります。
パーティーに行く際やVIPを迎えに行く際など高級車が必要な時は指定すれば用意してくれます。
車種の豊富さはタクシー会社によって異なるため、あらかじめHPなどで調べておきましょう。
タクシー 車種に関するまとめ
タクシーの車種について紹介してきました。セダンタイプは型が古いため、室内環境も昔ながらの感じですが、ジャパンタクシーは最新の設備となっているため、初めて乗ったときは居心地の良さにびっくりするかもしれません。
機会があれば、最新のタクシーを利用してみてください。
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