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タクシーとハイヤーの違いがなにか知ってる?高級なだけではないハイヤーの仕組みを詳しく紹介!

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ハイヤーとタクシーの違いをご存じでしょうか?ハイヤー=高級なタクシーではありません。

ここではハイヤーとタクシーの違いについて詳しく解説しています。最後にはハイヤーとタクシーの利用料金の違いについても紹介しているので、利用してみたい方、興味のある方はぜひ最後まで読み進めてください。

ハイヤーとタクシーの違いとは?

ハイヤーもタクシーもお客様を乗せて目的地まで送るといった点では共通しています。しかし、それ以外ではさまざまな点で異なっています。

タクシーとハイヤーの主な違いは5つです。それぞれ紹介していきましょう。

利用方法が異なる

1つ目の違いは利用方法です。タクシーを利用する際は、流しと呼ばれる道路を走行しているタクシーを捕まえる方法と電話やアプリを使って配車してもらう方法の2通りが主となります。

しかし、ハイヤーの場合は完全予約制となり、街中などで捕まえることはできません。ハイヤーの場合は街中を走行しておらず、営業所から出発して、乗車地まで迎えに行き、目的地までお送りした後、また営業所に戻るといった流れで営業をしています。

そのため、ハイヤーを利用したい際はあらかじめ連絡をして、予約をしなければいけません。

料金制度が異なる

2つ目の違いは料金制度です。タクシーを利用したことがある方は分かるかと思いますが、流しの場合は乗車した地点からメーターが回りだし、距離や時間によって料金が決まります。

もう少し詳しくいうと、タクシーの料金体系は初乗り料金+時間距離併用運賃が一般的です。

東京都内の場合、初乗り料金が1,052mまで420円、それ以降が233mごとに80円の料金となります。また時速10㎞以下の走行になった場合(信号待ちや渋滞など)、85秒ごとに80円追加されます。

つまり、2km移動した場合は740円程度となります。

さらに予約した場合は、その料金に迎車料金や予約料金が追加される仕組みです。

一方、ハイヤーの場合は、乗車した地点から目的地までではなく、営業所を出発した時から戻ってくるまでの時間や距離が運賃として課せられます。

つまり利用区間の料金ではないため、短い距離の移動でもタクシーよりも高額となるのです。タクシーの場合は2㎞で800円以下ですが、ハイヤーは1万円以上する場合もあります。

また、タクシーは降車時に料金を支払いますが、ハイヤーの場合は降車時もしくは請求書による後払いも可能となっています。

車種が異なる

3つ目の違いは車種です。タクシーでよく使われている車種はコンフォートやクラウン、プリウスなどのセダンタイプの車や、最近ではジャパンタクシーと呼ばれるトヨタが開発したタクシー専用の車などです。

大人数用にはセレナやハイエースなどが用意されています。

しかし、ハイヤーには高級車が用意されています。外車であればベンツやBMW、国産車ならレクサスやシーマ、センチュリーといった会社役員やVIPなどが乗車する車種が選ばれています。

大人数の利用ではアルファードやエルグランドといったミニバンでかつ上位グレードが準備されています。

また、タクシーには行灯(タクシーの天井についている表示灯。各会社の名前やマークが書かれている)やスーパーサイン(ボンネットにある表示灯。迎車や空車などが書かれている)がついていますが、ハイヤーにはついていません。

タクシーはそれらの設置義務があるのですが、ハイヤーは完全予約制であることや高級感をもたせるためにも設置する必要がありません

利用シーンが異なる

4つ目の違いは利用シーンです。タクシーは日常や旅行先での移動手段として日頃から利用していますよね。他には始発前や終電後、病院などの通院などでも使われています。

しかし、ハイヤーの場合、基本的には会社役員の通勤や移動手段、海外から来られたVIPのお客様の移動手段などでそもそも利用者層が異なります。

一般人が利用する際は冠婚葬祭や旅行の際です。結婚式では新郎新婦が式場や二次会へ移動する際、お葬式の時は火葬場までの移動手段など。旅行は特別な場合(新婚旅行やゲストを迎えたときなど)で利用されます。

ハイエンドな層と一般人の2つに共通するのは、おもてなしという気持ちが入っている点です。誰かをもてなしたい、心地よい時間を過ごしてもらいたいといった際にハイヤーを利用するのです。

サービスが異なる

5つ目の違いはサービスです。一番わかりやすい点としては乗降時です。タクシーを利用する際は自動でドアが開いて乗車し、降車時も自動でドアが開いて下車するといった流れですよね。

ハイヤーの場合は、乗車時も降車時も乗務員がドアを開けに来てくれます。開口部に手を当てて頭をぶつけないようにしてくれたり、一言言葉をかけてくれたりします。

また、乗務員自体が違います。タクシーは新人からベテラン関係なく乗務員になることができます。乗務員によってサービスの質やレベルが異なるため、いい乗務員に出会えた、悪い乗務員だったということがあります。

しかし、ハイヤーの場合は乗務員になるためのテストがあります。勤続年数が長いことが第一条件で、その上に運転技術、言葉遣いといった厳しい試験をクリアしたものでなければ乗務員になれません。

また、海外からのお客様に対応できるように英会話などの言語能力のある乗務員が選ばれているケースもあります。

ハイヤーとタクシーの違いまとめ

ハイヤータクシー
利用方法完全予約制流しのタクシーを捕まえる。または配車依頼や予約など
料金営業所出発から帰庫までの時間や距離から計算乗車地から降車地までの時間や距離から計算(予約や配車すると別途料金が必要)
車種高級車大衆車
利用シーン会社役員や海外VIPの移動手段冠婚葬祭での移動手段日常生活においての移動手段
サービス厳しいテストをクリアした乗務員によるホスピタリティあふれるサービス乗務員によってサービスの質はまちまち

関連記事:ジャンボタクシーってなに?車種や料金、おすすめの利用方法などを紹介!

ハイヤーの種類

ここまでハイヤーとタクシーの違いを紹介してきました。実はハイヤーのなかでも法律によって「都市型ハイヤー」と「その他ハイヤー」の2種類に分かれているのをご存じでしょうか?これらの違いについて紹介していきます。

都市型ハイヤー

都市型ハイヤーとは、名前の通り大都市圏において適用されるタイプのハイヤー事業です。事業を始めるには認可をうけないといけません。認可を受けた場合、どこでも営業できるのではなく特定の地域でのみとなります。

例えば東京の場合、23区及び武蔵野市・三鷹市といった交通圏でのみ営業が可能と区切られています。

都市型ハイヤーは海外からの訪日客が増えだした頃に需要が足りなくなったことを背景に作られたものです。地方ではタクシーの需要が足りているため、需要の足りない都市部のみに適用する都市型ハイヤーという名称になっています。

その他ハイヤー

その他ハイヤーは都市型ハイヤー以外のことで、一般的なハイヤーとはこちらの区分に当てはまります。都市型ハイヤーとその他ハイヤーの区分がなかったころに営業していたハイヤーはこちらのその他ハイヤーに入っています。

2つの違い

都市型ハイヤーとその他ハイヤーの違いは運行時間です。

都市型ハイヤーは運行時間が2時間以上、もしくは1日以上を単位として専属契約を結ばないと運行できないとしています。

つまり日常の移動(会社役員の送迎など)で利用するハイヤーはその他ハイヤーとなります。

都市型ハイヤーは観光や空港への送迎といった長時間利用する際での移動手段に限られます。

なぜ区分をしたのか?

上述した通り都市型ハイヤーはインバウンド需要の伸びを受けて作られた区分です。

以前は景気の悪さもあってタクシーの需要が過多となっており、タクシー運転手の給料が低く問題となっていました。そのため、新規のタクシー事業を受け付けないようにしていました。

しかし、2010年以降に円安から海外からの訪日観光客が増えてきたことから都市部でタクシーが足りない状況になりました。そこで作られたのが都市型ハイヤーです。

一般のタクシー事業から都市型ハイヤーへの変更も可能としました。都市型ハイヤーとタクシーでは客層が異なるため、新規の許可を取りやすくしているのです。

しかし、その他ハイヤーは時間制限がないため、タクシーと競合になってしまいます。そのため、その他タクシーの新規許可は取らずに都市型ハイヤーと区分を設けました。

そういったことからその他ハイヤーからタクシーへの区分変更は可能ですが、都市型ハイヤーからタクシーへの区分変更は不可という違いも生まれています。

タクシーとハイヤーの利用料金の違い

最後にタクシーとハイヤーを利用した場合の料金の違いについて紹介しましょう。ハイヤー料金は会社によって異なるため、今回はkmタクシーが提供しているハイヤーサービスから計算しました。

今回は東京駅から成田空港・羽田空港までと東京駅から東京ディズニーランドまでの料金の比較をしてみました。

ハイヤーの場合

東京駅から羽田空港:25,920円(乗車時間約1時間・乗車距離21.1km・料金算定時間2時間6分・料金算定距離48.9㎞)

東京駅から成田空港:75,450円(乗車時間約1時間30分・乗車距離71.8㎞・料金算定時間3時間37分・料金算定距離164.3㎞)

東京駅から東京ディズニーランド:28,970円(乗車時間54分・乗車距離17.7㎞・料金算定時間2時間13分・料金算定距離53.9㎞)

タクシーの場合

東京駅から羽田空港:7,200円
東京駅から成田空港:24,000円
東京駅から東京ディズニーランド:7,400円

関連記事:タクシー料金を丸ごと解説!初乗り料金や加算料金、深夜料金などを詳しく紹介します!

まとめ

ハイヤーとタクシーの違いについて紹介してきました。
利用料金に大きな差はありますが、環境からサービスまでそれだけの上質なものを提供しているのです。

まだハイヤーを利用したことがない方はぜひ特別な時に乗車してはいかがでしょうか。

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