「施工管理技士の資格を取りたいけど、難易度はどれくらいあるの?」
「施工管理技士の合格率を知りたい」
「施工管理技士になるための合格のコツを知りたい」
この記事はそんな悩みや疑問を持つ方におすすめです。
ここでは以下のことを紹介しています。
・全ての施工管理技士の過去5年間の合格率
・施工管理技士の試験の概略
・施工管理技士の合格のコツ
施工管理技士になりたいかた、これから資格試験にのぞむ方は必見です!
施工管理技士の難易度
施工管理技士の資格をとるためには資格試験を受けて合格しなければいけません。その資格試験は難しいのか?それぞれの資格の難易度について紹介していきましょう。
建築施工管理技士の難易度
2016年から2020年までの5年間の建築施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2016年 | 49.4% | 45.6% | 51.9% | 38.9% |
2017年 | 39.7% | 33.5% | 38.7% | 28.9% |
2018年 | 36.6% | 37.1% | 25.9% | 25.2% |
2019年 | 42.7% | 46.5% | 34.7% | 27.1% |
2020年 | 51.1% | 40.7% | 34.5% | 28.2% |
建築施工管理技士は特に1級が難しいとされています。その理由は2級よりも出題範囲が広いからと言われています。
1次試験は建築学、施工管理法、法規の3科目で4者択一のマークシート方式となります。全部で82問あり、そのうち60問を正解すれば合格とされています。最近では過去問よりも踏み込んだ内容となっており、難しくなっていると言われています。
2次検定では実務経験の有無、建築や施工管理に関する知識を問われます。記述式であるため、具体的にまとまった文章でかかなければいけません。
この中で経験記述は実務経験や施工管理能力を問われる重要問題なのできちんと答えないと不合格となります。的確な内容はもちろん、誤字脱字がないように気を付けて書きましょう。
土木施工管理技士の難易度
2016年から2020年までの5年間の土木施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2016年 | 55% | 36.7% | 48.3% | 29.9% |
2017年 | 66.2% | 30% | 71.6% | 34.3% |
2018年 | 56.5% | 34.5% | 63.4% | 35% |
2019年 | 54.7% | 45.3% | 67.1% | 39.7% |
2020年 | 60.1% | 31% | 72.6% | 42.2% |
こちらも1級の方がやや難易度が高いです。1級は1次検定、2次検定ともに施工管理において非常に幅広い分野から出題されるため、専門知識に対して深い理解が必要となります。丸暗記するのではなく、問題に対してきちんと理解しておく必要があります。
1次検定は4者択一のマークシート方式で全96問中65問以上を解答すれば合格とされています。6割とればいいのでそれほど難しくないように感じますが、出題範囲が広いのでしっかり期間をかけて勉強していくようにしましょう。
2次検定は全て記述式なので、要点を的確に表現できるようにしておかないといけません。誤字脱字といったケアレスミスがないように注意深く答えていきましょう。
管工事施工管理技士の難易度
2016年から2020年までの5年間の管工事施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2016年 | 49% | 61% | 66.2% | 44.5% |
2017年 | 44.2% | 63.2% | 59.1% | 40.9% |
2018年 | 33.2% | 33.2% | 57% | 40.4% |
2019年 | 52.1% | 52.7% | 69.3% | 44.1% |
2020年 | 35% | 61.1% | 63.6% | 43.5% |
管工事施工管理技士の2級の合格率は高いのですが、1級となると3割ほどの合格率となり、難しいとされています。機械工学や施工管理法などの一般的な知識を有していないのは、もちろんですが、1次検定の合格点が高いのが特徴です。
問題は全部で73問出題され、そのうちの60問を解答しないといけないため、8割以上の正答率が必要となります。二次検定は記述式ですが、合格基準が6割とされているため、比較的合格率が高い傾向があります。
電気工事施工管理技士の難易度
2016年から2020年までの5年間の電気工事施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2016年 | 46% | 69.1% | 59.7% | 41.6% |
2017年 | 48% | 62.5% | 62.8% | 40% |
2018年 | 56.1% | 73.7% | 62.8% | 43.2% |
2019年 | 40.7% | 66.3% | 56.1% | 45.4% |
2020年 | 45.4% | 62.1% | 58.5% | 45% |
1級は1次検定、2級は2次検定の合格率が低い傾向がります。2級の1次検定は電気工学など各分野の基礎内容がほとんどのため、それほど難しくないと言われています。2次検定となると経験年数を重ねていない部分から難易度が高く感じられるそうです。
1級は受験資格が経験年数15年以上という高いハードルから、十分な知識をもって試験に挑んでいるため2次検定の合格率は高くなっています。しかし、それでも出題範囲が広く問題数の多い1次検定で失敗している方もたくさんいます。
電気通信施工管理技士の難易度
電気通信施工管理技士ができたのは2019年なので、2019年と2020年の2年間の電気通信施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2019年 | 43.1% | 49.5% | 57.7% | 57.1% |
2020年 | 49.1% | 49.3% | 63.9% | 42.9% |
電気通信管理技士はまだ新設されたばかりなのでデータがあまり多くありません。しかし、1級の方がやはり難易度は高く設定されています。2級は概略程度の理解で合格できますが、1級は高度の応用能力が必要となります。
造園施工管理技士の難易度
2016年から2020年までの5年間の造園施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2016年 | 53.2% | 32.5% | 50.4% | 39.5% |
2017年 | 46.6% | 37.5% | 61% | 36.7% |
2018年 | 41.2% | 35.9% | 62.7% | 38% |
2019年 | 37% | 39.6% | 50.9% | 37.6% |
2020年 | 39.6% | 41% | 58.3% | 43% |
造園施工管理技士は年々需要が伸びていることから試験の難易度も少しずつ上がっている傾向があります。
1次検定では、土木工学や施工管理法、法規から問題が出題されます。4者択一のマークシート方式で全部で65問、そのうち6割の39問以上正解すれば合格とされています。
2次検定は全て記述式の問題で全5問出題されます。そのうち3問以上正解すれば合格とされていますが、年々採点の厳格化が進められており、明確な文章でまとめられていることが必要とされています。
建設機械施工管理技士の難易度
2016年から2020年までの5年間の建築機械施工管理技士の1級・2級それぞれの資格試験の合格率を紹介していきましょう。
開催年 | 1級一次検定 | 1級2次検定 | 2級1次検定 | 2級2次検定 |
2016年 | 31.2% | 86.8% | 56.8% | 87.9% |
2017年 | 44.2% | 84.2% | 58.5% | 84.4% |
2018年 | 28% | 63.3% | 58.5% | 84% |
2019年 | 25.1% | 63.8% | 42.4% | 83.9% |
2020年 | 20.3% | 80.2% | 39.5% | 39.5% |
建設機械施工管理技士は、施工管理の中で唯一実技試験があります。実技試験は2次検定で行われ、第1種から第6種まで重機が分かれており、2つ選んで両方に合格することが必要です。しかし、普段から使用している重機を選べば特に難しくないため、高い合格率が出ています。
ただし、1級の1次検定が鬼門とされています。出題範囲がかなり広く、土木工学、建設機械原動機、石油燃料、建設機械、建設機械施工法、法規などあるので、試験までに十分な期間を設けて学習する必要があります。
施工管理技士の試験に合格するコツ
施工管理技士の資格試験は主に学科試験となります。その難易度は資格によってさまざまですが、合格するためのコツには共通点があります。
過去問をしっかり解く
一番重要なことは過去問を解けるようになることです。基本的に施工管理の試験は過去問をベースとして同じような問題が出題されています。つまり、過去問がしっかり解けるようになれば合格へ近づくということになります。
過去問を利用する中で大切なポイントは2つあります。
1つ目は暗記で覚えないこと。過去問を繰り返し解くことで問題を見るだけで答えが浮かぶことがありますが、それは問題をきちんと理解していることではありません。試験の際、過去問と同じような問題でも文章を変えてきてひっかけ問題のようにしてくることもたびたびあります。
暗記だと正しく答えることができないので、過去問についてくる解説をしっかり読んで、正解しても理解を深めること、間違っているのなら何が理解していなかったのかをしっかり学習するようにしましょう。
2つ目は実際の試験と同じように時間を設定して行いましょう。過去問を試験と同じ時間制限を作って行うことで当日の試験の際に慌てなくなるようになります。特に1次検定は問題数が多いため、時間配分をきちんとまとめておく必要があります。
苦手分野もあるかと思うので、そこで時間をたくさん使って後の問題を解く時間がなくなるなんてことのないように過去問を繰り返し解いて時間配分を頭に入れておくようにしましょう。
通信講座を利用する
独学で施工管理の資格を取得することは可能ですが、根気が必要です。仕事をしながら勉強するのが一般的なので疲れた体に鞭をうつなど自分に厳しくしなくてはいけませんし、体力も必要です。そのため、独学では自信がないという方には通信講座がおすすめです。
プロの講師によるわかりやすい説明、過去の問題の傾向などをしっかり教えてくれます。難しい分野もわかりやすい説明によって理解が深まるので、効率よく勉強したいのであれば通信講座がおすすめです。
2次検定は誰かに添削してもらう
2次検定は全て記述式の問題となるため、きちんとした文章をかかないといけません。いくら知識を有していても文章がおかしかったら間違いとされてしまいます。
自分では正しい文章なのかわからないので、上司や資格を持つ友人などの文章を見てもらい、添削してもらうといった方法をとることがおすすめです。
2次検定は年々文章の添削において厳格な採点が行われるようになっています。出題数は少ないですが、そのぶん1問の重みがあるので、試験までに何度も添削してもらって明確な文章がかけるようにしましょう。
まとめ
施工管理技士の資格を取得することは簡単ではありません。長い時間勉強を重ねてようやくとれる資格です。しかし、一度取れば職場や転職の際も強みとなるものです。
施工管理技士はこれからも需要のある仕事なので、大変ではありますが資格取得に挑戦することをおすすめします。
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