建築現場において、施工管理技士はとても重要なポジションにいる職種です。とても需要が高く、どこからも必要とされています。
そんな施工管理として働きたい人、これから転職で新たに履歴書の準備をしないといけない人で志望動機の書き方に困っていませんか?
ここでは施工管理の志望動機の書き方について紹介しています。
この記事でわかることは以下の通りです。
・志望動機を書く前にやっておくべきこと
・未経験・経験者それぞれの志望動機の書き方
・志望動機に書いたほうがいいこと
・志望動機に書かないほうがいいこと
志望動機は採用・不採用の決め手となるほど重要なものです。これから施工管理として働く方はこの記事を参考にして志望動機を書いてくださいね。
施工管理について
志望動機を書く前に、まず施工管理とはどんな仕事なのかをきちんと理解しましょう。
施工管理の仕事は、建設現場などの工事現場において現場監督的な立場として工事を管理することが仕事となります。
施工管理の仕事は主に4大管理と呼ばれる、品質管理、工程管理、安全管理、原価管理の4つの管理を中心に行います。
1つの工事を完了させるまでは、たくさんの方々と関わって仕事をすることとなります。実際の工事を担当する職人さん、重機などを使う場合は重機をレンタルする業者、材料などを発注する際のお得意さん、施工主などさまざまな人たちの中心となって仕事を行うため、強いリーダーシップとコミュニケーション能力が必要となります。
これらの仕事を行う施工管理の志望動機はどのように書けばいいのか、ここから紹介していきましょう。
志望動機を書く前にやっておくべき2つのこと
履歴書の中にある志望動機。この志望動機をどう書けばいいのかは誰もがつまづくところでしょう。まずはこの志望動機を書くための材料集めを行うことが、いい志望動機を書くポイントとなります。
ここではその材料の集め方のポイントについて紹介していきましょう。
過去に頑張っていたこと、のめりこんでいたことを書き出す
学生時代に部活や委員会などで何か頑張っていたことはありませんか?部活の際に大会に出て優勝や入賞を目指して練習を励んでいた、キャプテンとしてみんなを引っ張っていた、ムードメーカーとして盛り上げていたなど何かしら頑張っていたことを思い出してメモにまとめましょう。
生徒会などの委員会で頑張っていた人は、何か新しいことを始めた、生徒会として先生と生徒の間に立って行事をまとめたなどをメモにまとめましょう。
また、社会人経験のある人は前職での経験を書き出してもいいでしょう。それ以外でも社会人として働きだしたことで新たになにか学んだこと、自分でなにか起こしたことなどを書き出すのもいいと思います。
自分のやりたいこと、興味のあることは過去の経験からくるものが意外と多いものです。過去に残した経験や思い出などが志望動機となるので、それらをメモにおこすことで志望動機が書きやすくなりますよ。
応募先の企業の情報を集めてまとめる
次に応募先の企業情報を集めることも志望動機の材料となります。企業先の社風や理念を会社のHPなどで情報を収集し、自分が共感したことなどをまとめておくと志望動機のなかで、御社の○○にとても共感しました!魅力的だなと感じましたなどの話の材料となります。
企業側としても、なぜうちの会社を選んだのかは興味があるところですし、必ずと言ってもいいほど面接の際に聞かれます。その時にはっきりと理由を答えられる人とそうでない人では印象の差が歴然でしょう。
また、事業内容や施工実績などを見ることで、企業の得意としている工事や傾向が伺えます。将来自分が管理したい施工工事があればそれが志望動機となりますので、HPは細かく見ていくようにしましょう。
施工管理の志望動機の書き方
材料が集まったところで志望動機を書いていきましょう。志望動機を書く際には、施工管理が未経験の場合と経験者の場合では書き方が異なってきます。具体的にどのように書けばいいのかをそれぞれ紹介していきたいと思います。2つに共通したこともあるので、最後にそのことについても紹介しましょう。
施工管理が未経験の場合
これまで施工管理として働いたことがない方は果たして選考に通るのか不安だと思います。しかし、求人を見ると意外と未経験OK、初心者歓迎という企業は多くあります。未経験でも大丈夫という企業は、施工管理の経験がないとしてもうちで育てる、うちで頑張って経験を積んで一人前の施工管理技士になってほしいという想いを持っています。
こういった企業の想いに応えるには、仕事に熱意がある、ガンガン仕事を頑張っていきたいというやる気が必要です。また、成長意欲も必要なので、将来的に2級施工管理技士、1級施工管理技士の資格を取得したいという気持ちを持っていることも重要です。
そこで、志望動機には「日々の仕事を一生懸命やって一日でも早く御社の力になりたいと思っています」や「さまざまな仕事の経験を積み重ねていき、将来的には施工管理技士の資格を取得したいと思っております」などといった文章を書くようにすると熱意が伝わりやすくなります。
また、未経験の場合はなぜ施工管理に興味をもったのかといった理由を問われることも多々あります。なぜなら施工管理という仕事は業務時間が長く、休日も少ない、ストレスも多い仕事として有名です。
そのキツイ世界に興味を持った理由はなぜなのか?といった理由が明確でなければ採用側も「この人はすぐに辞めそうだな」「続けられるのか微妙だな」といい印象が残りません。
「なぜ施工管理に興味を持ったのか?」「施工管理として働いて、慣れてきたらどういったことを行いたいのか」を具体的に言語化することで良い印象を与えることができます。
施工管理の経験がある場合
次に施工管理の経験がある場合の志望動機の書き方について紹介していきましょう。
経験者の場合、相手企業先としても即戦力となる方を求めていることが多いです。その理由としては、建設業界は長らくの人材不足が問題となっています。しかし、建設現場において施工管理技士を配置することは法律で定められているので、施工管理の経験がある人というのはとても貴重となります。
求人を出している企業も未経験でもOKとうたってはいるけども、本音は施工管理の経験がある人が来てくれる方がうれしいと思っています。
そのため、経験者であれば基本的には即採用となるケースもありますが、志望動機が未経験者よりもひどい場合だと不採用となるケースも十分にあります。そこで経験者が志望動機を書く際に見られるポイントは、「これまでの経験を活かせそうなのか」「会社の社員や現場の職人さんとうまくやっていけそうなのか」の2点です。
これまでの経験を書く場合は、携わってきた工事現場や施工管理のことを具体的に書いていきましょう。実際に働いてきた中で感じたこと、勉強になったこと、これらから今後はどう活かせそうなのかをアピールすることで具体的な内容となるでしょう。
2つに共通した書き方=結論から書く
施工管理が未経験でも経験ありでも共通した書き方があります。それは結論から書くということです。理由から志望動機をつらつらと書くよりも、御社を志望した動機は○○ですと結論から書くと印象に残りやすくなります。
理由からはいると文章が長々となってしまい、読む側も負担となります。そのため、志望動機は結論から入るように文章を書いてくださいね。
また、現場では職人さんや得意先、施工主などと一緒に仕事を行っていきます。このなかでうまくコミュニケーションがとれるのかどうかは採用側も気になるところです。学生生活でコミュニケーション能力を発揮してやってきたことや、これまでの仕事でうまくコミュニケーションがとれた実績などをアピールすると好印象となります。
志望動機でアピールしておくといいもの3選
体力に自信のある人は体力アピールする
施工管理として働くにあたって、体力があることは不可欠です。さまざまな現場を回って状況を確認、指導管理する、屋外での作業が基本のため夏の暑い中での仕事や冬の寒い中など関係なしに仕事をしないといけません。
また、施工中の建築物にはエレベーターがないのでマンションやビルなどの高さのある建物を巡回する際は階段を使わないといけません。さらに施工管理は現場の管理だけでなく、事務所で事務作業を行わないといけません。事務作業は工事作業以外の時間を使うこともあるので、早朝や夕方以降など長時間労働をしないといけないこともあります。
いずれにせよ体力がないとやっていけない仕事ではあるので、体力に自信のある方はアピールすることで好印象を与えることができるでしょう。
タイムマネジメントに優れていることを書く
タイムマネジメントとは、時間管理能力のことです。建設現場において工期を守ることは重要です。工期に遅れないように作業スケジュールを管理することが施工管理の重要な仕事の1つです。
時間管理能力があるとスケジュール管理がうまくできるので、安心して現場を任せてもらいやすくなります。工期厳守は重要事項なので、タイムマネジメント能力がある人は差ピールするとよいでしょう。
リーダーシップがあると現場士気に大きく影響を与える
施工管理は現場の総監督的な立場です。職人さんたちを指揮し気持ちよく働いてもらいつつ、関連会社とはうまく付き合いながら材料や重機の手配をする、会社と連携をして指示があれば作業員に伝えるなど間にはいりつつも先頭に立ってリーダーシップをとらなければいけません。
職人さんは年上の方もたくさんいるので、うまくコミュニケーションを取らないともめごとが起きてしまいます。言いにくいことも言わなければいけないこともありますが、その時にしっかりと聞いてくれるためには日頃からの信頼関係を結ぶ必要があります。
ただ現場を指揮するだけでなく、話を聞いたりコミュニケーションを取りながらリーダーシップを発揮できる人は施工管理として重要な人材となるでしょう。
これは志望動機に書かないほうがいいこと3選
正直者は救われる、なんて言葉もありますが、なんでもかんでも正直に話すのはよくありません。志望動機も同じことで、これから紹介することを書くのは自分に不利益を生むのでやめておきましょう。
給料や福利厚生ばかり触れている
施工管理の求人を探す際に給料や福利厚生を見て選ぶこともあるかもしれません。高給料に惹かれた、充実した福利厚生に魅力を感じた、という想いは決して悪いことではありません。
しかし、だからといって給料や福利厚生の魅力ばかりを書くのはマイナスなイメージを生みます。仕事に対するやる気よりも給料に惹かれたのか、頑張って働きたいという気持ちよりも残業が少ないことを喜んでいる、なんてイメージを持たれると不採用にされることになるかもしれません。
自分の能力以上のことを書かない
自分をよく見せたい、仕事ができると思われたい、など採用側にアピールしたくなる気持ちはとてもわかります。しかし、現場の経験がとても豊富でみんなに慕われていた、頼りにされていたなどとありもしないことや自分の能力以上のことを書くのはやめましょう。
採用側はあなたのことを深く観察しています。自分を大きく見せるために書いたことは意外とばれやすいものです。嘘を書くとなにか突っ込まれた時や探りをいれたときに気づかれてしまいます。
これで嘘がばれると一気に信用がなくなります。信用がない人を採用しようとは思いませんよね?そのため、志望動機は正直に自分の能力を書きましょう。
勉強させてくださいといった学習意欲ばかりを書く
現場でさまざまな経験がしたい!勉強したい!といったやる気アピールは悪いことではありません。しかし、それが度を過ぎると、かえって悪印象を与えます。会社は給料を払って従業員を抱えています。
それなのに学校のような感じで勉強させてください!とばかりに話してくるものは自分から何か行動するように感じません。
重要なことは学んだことを仕事の中でどう活かしたいのか、会社にどのように貢献していきたいのかです。これを書くことで勉強熱心さと成長意欲、会社の貢献度が伝わるので好印象を与えることができます。
まとめ
施工管理の志望動機の書き方を紹介しました。志望動機を適当に考える方もいますが、その人の性格も見て取れるのでとても重要な部分です。
ネットで調べるとさまざまな例文が出てきますが、採用側は何度も見てきたような文章となり、良い印象を与えないのでコピペぜずにオリジナルな文章で書くようにしましょう。
自分の熱意や想いが伝わるよう、しっかりとした文章でかきましょう。うまく伝わることを願っています。
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