製造オペレーターの求人に応募した際、職務経歴書の提出を求められることがあります。初めての作成で、記載内容やアピール方法が分からないという方もいるでしょう。
職務経歴書では、過去に操作していた機械や担当業務を詳しく記載したうえで、自分のスキルや経験をアピールすることが大切です。
今回は、製造オペレーターへ転職する人向けに、自分のスキルや経験をアピールできる職務経歴書の書き方やコツについて解説します。見本付きですのでぜひ参考にしながら作成してみてください。
【この記事のまとめ】 ・操作していた機械や担当業務について詳しく記載することが重要 ・オペレーター業務で意識していたことや実績でアピールする ・実績はなるべく数値化して分かりやすくする ・学生時代のアルバイトなど、製造業に関係のない内容は書かない |
製造オペレーター向けの職務経歴書の書き方のコツ
製造オペレーターの仕事は、操作する機械によって求められる知識や経験が異なります。
過去に身に着けたスキルや経験をアピールできる職務経歴書は、応募した企業に採用してもらううえで、非常に重要と言えるでしょう。
求人の内容と自分のスキルがマッチしていることを強くアピールするには、以下のポイントを意識しましょう。
・何を製造していたのかを書く
・担当業務の規模を書く
・操作可能な装置や加工方法を書く
・どのような実績があるかを書く
具体的にどのようなことを意識するのか、ポイントごとに詳しく解説していきます。
何を製造していたのかを書く
一口に製造業と言っても「機械製造・電気機械器具製造・化学製品製造・食料品製造」など、さまざまな種類が存在します。
前職で製造業に従事していた場合は、何を製造していたのか詳しく記載しましょう。
製造業の経験がない場合は、過去に従事していた職種を記載します。違う職種を記載する場合も「営業・トラック運転手」ではなく、何を売っていたのか、何を運転していたのか明確にします。
職務経歴書の内容は、面接時に詳しく聞かれる可能性があるため、答えられるように情報を整理しておきましょう。
担当業務の規模を書く
製造業においても「商品企画・生産管理・製造・営業」といった、さまざまな職種・業務が存在します。それぞれで求められるスキルや知識が異なるため、前職でこなしていた業務についても具体的に記載します。
また、業務内容とは別に作業人数や、製造方法(セル生産方式・ライン生産方式など)も記載しましょう。
製造業の経験がない場合も、具体的にどのような業務をこなしていたのか明確にします。業務内容を明確にすることで、自分の適性や魅力を相手がイメージしやすくなります。
操作可能な装置や加工方法を書く
職務経歴書の中でも特に重要となるのが「操作可能な装置と加工方法」です。即戦力となる人材であるか判断されるポイントの一つと言われています。
例としてNC旋盤を扱っていた場合は、機械メーカーや機種まで分かる範囲で詳しく記載しましょう。作業で使用していた道具も答えられるようにしておきます。
似たような製品を作成する場合も、工場によって工程や加工方法が異なるため、明確に答えられるように情報を整理しておきましょう。
どのような実績があるかを書く
過去の業務であげた実績も、自分のスキルや適性をアピールするうえで重要な項目です。
以下のポイントをふまえて、オペレーターとして取り組んできた内容を整理して自分をアピールしましょう。
・スキルの高さ
・目標達成のために意識していたこと
・全体の業務効率を上げるためのコミュニケーション能力
これらを具体的に伝えることで、オペレーターとしての適性をアピールできます。
スキルの高さ
スキルの高さに関しては、経験年数や保有している関連資格でアピールできます。オペレーターとして取得した資格があれば記載しましょう。
公的な資格である必要はなく、過去に勤めていた企業内にあった認定制度などでも問題ありません。製造個数やミスの少なさでもスキルをアピールできます。
製造業の経験がない場合は、過去の職業で取得した資格を挙げて、挑戦した経緯について答えられるようにしておきましょう。
目標達成のために意識していたこと
ルーティン作業が多く、特筆する内容が思い当たらない場合は、以下の内容を振り返ってみてください。
・不適合となった製品の割合(ミスの少なさ) ・作業効率を向上させるために意識したことや改善したこと |
数字として表せない些細なことでも記載して問題ありません。オペレーターとして自分なりに取り組んできた内容をアピールしましょう。
実績に関しては、面接時に質問されやすい項目です。どのような目標値が定められており、どのように達成したのか、明確に答えられるようにしておくことが大切です。
全体の業務効率を上げるためのコミュニケーション能力
効率良く業務を進めるには、スタッフ同士のコミュニケーションが欠かせません。また、目標値を達成するには、チーム全体を適切にマネジメントする必要があります。
過去に現場リーダーとして、チームをまとめていた経験がある場合、マネジメントの規模や意識していたことを記載しましょう。
・班長として〇〇製造部門(5名)をマネジメントしていた
・作業マニュアルやヒヤリハット事例を作成し、全員で共有した ・作業前に全体で話し合いを行い、目標達成に対する意識を維持するようにしていた |
リーダーとして意識していたことだけでなく、どのように改善したのかまで答えられるようにしておきましょう。
関連記事:
・製造オペレーターに向いている人の特徴は?年収や将来性も解説
・製造オペレーターとは?仕事内容・給与相場・やりがい、目指す方法
製造オペレーター向けの職務経歴書の見本
職務経歴書のフォーマットに具体的な指定はありません。自分で作成する場合は、以下の見本を参考にしてみてください。
職務経歴書 2024年〇月〇日現在 ■職務要約 〇〇株式会社に入社後、5年間ほど精密機械部品の加工・組み立てに従事してきました。組み立て作業では、機械への穴あけや研削といった加工業務も担当しています。2022年からは、現場リーダーとして組み立て部署5名のマネジメントにも尽力しています。定期的な作業効率の見直しやヒヤリハットの共有を行ない、納期厳守に貢献してきました。 ■職務経歴
■保有資格・経験 ・普通自動車第一種運転免許:2019年〇月取得 ■自己PR 精密機械の組み立てでは、効率良く業務を進められるように普段から整理整頓と配置に気を付けていました。ミクロン単位での精度調整が必要であるため、動作テスト日の気温や天気をメモしながら、精度にばらつきがでないように心掛けています。結果、5年間の間で納品後に返品となったことは一度もありません。 班長となってからは、作業の属人化を防ぐため定期的にミーティングを行ない、工程や業務で気付いたことに関しての共有をはかりました。外国人研修生を採用するようになってからは、外国人向けの作業マニュアルを作成し、なるべく早く作業を覚えられるように対策してきました。 |
製造オペレーターの職務経歴書に関連してよくある質問
最後は、製造オペレーターの職務経歴書に関する、2つのよくある質問に答えていきます。
・職務経歴書のフォーマットは自分で作成してもいいですか?
・職務経歴書の使い回しはバレますか?
職務経歴書を作成する際の注意点も解説していますので、理解したうえで作成しましょう。
職務経歴書のフォーマットは自分で作成してもいいですか?
職務経歴書は、履歴書のようにフォーマットが存在しないため、自分で作成して問題ありません。
近年はパソコンで作成するのが一般的ですが、手書きで作成して提出してもかまいません。
職務経歴書の使い回しはバレますか?
同じ製造オペレーター求人に応募する場合、ある程度使い回しても問題ありません。ただし、職種や業務内容が大きく変わる場合は、応募先の求人内容に合わせたものに作り直しましょう。
ちなみに、職務経歴書を作成する際には、以下のような内容に注意しましょう。
・実績はなるべく数値化し、業務内容などは箇条書きで分かりやすくする ・学生時代のアルバイトなど、製造業に関係のない内容は記載しない |
自分のこだわりを伝えようとしすぎてしまい、長々とした文章にならないように注意しましょう。箇条書きで端的にまとめることがポイントです。
前職が製造業でない場合は、従事していた職種について記載します。
製造オペレーターの職務経歴書についてのまとめ
製造オペレーターの職務経歴書は、履歴書と異なり業務内容や操作していた機械など、具体的に記載することが大切です。応募する求人の仕事内容に合わせながら、習得したスキルや経験を通じて自分をアピールしましょう。
面接時は、職務経歴書の内容について質問される可能性が高いため、事前に情報を整理して明確に答えられるようにしておきましょう。
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