日本交通株式会社は、日本最大手のタクシー・ハイヤー会社です。手厚い研修体制や給与のバックアップ体制が魅力で、タクシー業界未経験者の方でも安心して働ける環境が整っています。
今回は、日本交通株式会社の板橋営業所で運行管理・人事としてご活躍する柴田様にお話を伺いました。
<お話を聞いた人> ・柴田 彩様 2018年に福岡から上京し、新卒として日本交通に入社。 1年半ほど乗務員を経験し、現在板橋営業所で運行管理をしながら採用業務を行う。 |
板橋営業所は接客の「当たり前」を徹底し、質の高いサービスを目指す
ーーーはじめに、柴田様がタクシー業界を目指した理由と、日本交通にご入社したきっかけを教えてください。
タクシー業界を目指したきっかけは、もともと運転が好きで、車関係の仕事に尽きたいと考えていたからです。
地元福岡から上京して新卒で日本交通に入社したのですが、インターンシップで複数のタクシー会社を知り、その中で受けたのが日本交通でした。
決め手となったのが、インターンシップ中にベテラン指導員のタクシーに同乗させていただいた体験です。実際にお客様をお乗せして営業をするなど、1日の仕事の流れが明確で、入社後の仕事がイメージできたのが魅力的でした。
その際、都内をスムーズに運転して、接客や案内をするタクシーの仕事ってすごいと実感しましたね。「この仕事に挑戦してみたい」と思い、日本交通への入社を決めました。
ーーー会社として「移動を通して社会に徳を残したい」と掲げていますが、板橋営業所が質の高いサービスを提供するうえで心がけていることなどはありますか?
日本交通自体、研修制度が非常に手厚いです。その一つに接客マニュアルの項目があるんが、板橋営業所では特に力を入れて行っています。
基本的な名前を名乗ることや、「ご乗車ありがとうございました」などの挨拶をすることなど、当たり前ですが、徹底していないタクシー会社も多いんですよね。
だからこそ板橋営業所では、どの乗務員の車に乗っても高品質のサービスを提供できるようにと、接客講習は徹底して行うようにしています。
ーーーそこまで接客に力を入れている背景などはありますか?
きちんと挨拶をしない、接客態度が悪いなど接客一つでお客様へのクレームにつながってしまいます。そうすると、日本交通への信頼がどんどん失われてしまうんですよね。
ですので、当たり前のことを当たり前に行い、「日本交通のタクシーを利用してよかった」と思ってもらえるように、どの営業所よりも接客に力を入れるようにしています。
板橋営業所独自の研修で運転・接客術をサポート!
ーーー日本交通が実施している研修以外に、板橋営業所独自で実施している研修や教育などがあれば教えてください。
運転指導については、板橋営業所内の駐車場を使って実施しています。
というのも、立地がとても広く、350台くらい平置きできるほど広い駐車場があるんですよね。実際に練習場を作り、運転指導に使用しています。
運転以外だと、接客のやり方を懇親会で行ったり、講習会を実施したりして、ディスカッションすることもあります。
ーーー素敵な取り組みですね!具体的には、お客様からのクレームが発生しないよう、事例などを共有しあうようなイメージでしょうか?
そうですね。実際に、過去お客様からご指摘のあった事例を共有したり、接客の映像を流したりして「この接客を見て、お客様はどう感じるか」を考える時間を設けています。
ーーー一人立ちするまでの期間と、研修の流れを教えてください。
まずは、日本交通の研修センターで1ヶ月間の研修に参加いただきます。
その後、各営業所に配属となり、1日目は社内研修、2日目はベテラン指導員と運転席・助手席に乗って営業を行います。
基本的には、これらが終わったらデビューという流れになりますが、配属後、1日の研修だけでは不安な方やもう少し練習が必要そうな方には、追加で研修を実施することもあります。
安心して乗務員デビューできるように、個々のペースに合わせてフォローするので安心してくださいね。
1日の平均収入7~8万円!日本交通だから未経験でも稼ぎやすい環境が魅力
ーーー続いて、採用のためにアピールしたいポイントを教えてください。
現在、日本交通全体で見ると9割程度が未経験者です。
その中で、日本交通グループの強みは無線配車があることですが、予約専用車両があるくらい、予約が止まらない状況です。
つまり、無線配車を使っているだけで、新人さんであっても1日平均7~8万円は稼げてしまうんですよね。
年収でいうと570万ほど。未経験であっても、十分高収入を目指せる環境にありますよ。
ーーー1日7~8万はすごいですね!ただ、高収入を得られるまでは一定の期間が必要だと思います。一人立ちしてから、どれくらいの期間で安定した収入を得られるものですか?
だいたい3ヶ月程度はかかると思います。日本交通の場合、給与保証が月40万あるのですが、実際はその保証給を渡さなくてもいいくらい、稼いでいる乗務員さんもいるんですよ。
確実に35万円を安定的に稼ぐとなれば、だいたい3ヶ月くらいが目安かもしれませんね。
定期面談の実施など働きやすい環境を整える板橋営業所
ーーーでは、働きやすい環境を作るために行っている取り組みはありますか?
入社1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月のタイミングで個別面談を行い、月ごとの目標設定を行ったり、困っていることを吸い上げたりしています。
スキルが上がっていくに連れて悩みや不安も変わってくると思うので、一人ひとりと向き合い、改善に向けて動ける体制を整えています。
収入面はもちろんですが、どうしても最初の1ヶ月間はお客様対応に悩む乗務員さんが多いものです。
ある程度コツを掴んでくれば、スムーズに案内できるようになり、タクシーの仕事の楽しさを感じられるようになります!
板橋営業所全体で徐々に慣れていけるようにサポートしますので、安心してくださいね。
ーーーありがとうございます。板橋営業所では、女性の活躍も推進しているんですよね。
日本交通の中で板橋営業所が筆頭になり、女性乗務員がもっと活躍できる場を作り、採用を強化していく方針です。
2023年12月時点で約60人の女性乗務員が板橋営業所に在籍していますが、時代の多様化に伴い、女性乗務員の活躍の場を広げ、働きやすい環境を整えていきたいと考えています。
その一歩として、板橋営業所には休憩室を設置するなど、環境を整えている最中です。
性別・年齢問わず、乗務員さんにとって働きやすい環境をより一層作っていきたいと思います。
ーーー人材育成について、何か行っている取り組みはありますか?
接客・運転の講習会の開催や、キャリアアップの一環としてゴールド乗務員・スリースター乗務員・EDS(エキスパート・ドライバー・サービス)の資格制度の支援を行っています。
日本交通独自の社内基準と研修をクリアした乗務員が、ワンランク上のタクシーサービスを提供できる資格です。
無事故・無違反など取得にあたって条件はありますが、半年に1回、乗務員のキャリアアップを斡旋(あっせん)する取り組みも行っています。
お客様との出会いは一期一会。究極の接客業だからこそ感じられるやりがい
ーーー続いて、この仕事の魅力を教えてください。
タクシーの仕事は、究極の接客業だと考えています。
毎日お客様をお送りしてお乗せして…と、一見、同じ仕事を繰り返しているように見えるかもしれませんが、出会うお客様は毎回違います。
一期一会だからこそ感じられる面白さややりがいがあると思うので、ぜひチャレンジしてほしいと思います!
ーーーやりがいについてはいかがでしょうか。
お客様の声やレビュー評価が会社に届いたとき、乗務員に共有するのですが、高評価をいただけたときは自分の自信につながりモチベーションアップにつながりますね。
当然、高収入を得られたときも大きなやりがいを感じます。
それに付随して「今月は100万」と、自分の目標設定もしやすいのがタクシーの仕事の魅力です。一般企業の固定給料と違い、頑張ったら頑張った分だけ対価として得られるのはタクシーの仕事ならではだと思いますね。
ーーーやりがいが大きい一方で、大変なこともあると思います。タクシーの仕事をするうえで、入社前にわかっておいてほしいことはありますか?
稼げるとはいえ、車を走らせないことには収入にはつながりません。
また、自分で道を開拓したり集客エリアを見つけたりすることも重要です。
稼げる人は、決められた拘束時間を守って走っているんですよね。つまり、走っている時間が給与に比例するというわけです。
その中で、苦手なエリアは行かない、と走行する場所を選んでしまうと営業が大変になります。
エリアによっては、お客様をお乗せしやすい時間だったり、長距離が出やすかったりして売上アップが見込めます。
苦手だからと避けるのではなく、頑張って開拓する勇気も必要な仕事だと思いますね。
板橋営業所はコミュニケーションスキル・人柄の良さを大事にします
ーーー板橋営業所はほとんどの方が未経験者とのことですが、どういった業界から転職されているのですか?
警備や公務員など、さまざまな業種に就いていた方が入社しています。
どの職業を経験してきた方であっても、「人と話すのが好き」という方であれば大歓迎です!
ーーー柴田様が面接で見ているポイントを教えてください。
面接時に必ず聞くのは、トラブル事例をお話して「あなたならどのように対応しますか?」という質問です。
タクシーの仕事をしているとさまざまなお客様に出会うので、理不尽な経験をしたり、お叱りを受けたりすることも少なくありません。
そうしたトラブルの際に、「仕事だから」と割り切れる方であればいいですが、感情的になってしまう方もいます。そのため、「どのように捉えて対応するか」を確認し、乗務員として働いたときをイメージしたいと考えています。
あとは、クレーム発生時に「素直に謝れるか」も大事です。
まずは謝罪をし、誠実な対応ができるかもその受け答えで確認しています。
ーーー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
最近、板橋営業所に食堂ができました。今まで以上に、ベテランの方含め、乗務員同士の交流や意見交換が増え、社内の雰囲気がとてもいいです。
私のように上京をしてタクシー業界に飛び込みたいという方、別の仕事からタクシー業界に転職を検討されている方はぜひ一度、面接に足を運んでほしいと思います。
はじめはわからないことがあって当然です。
板橋営業所では、ベテラン乗務員を筆頭に全力でサポートしますので、ぜひ一緒に働きましょう!
「人と話すのが好き」「コミュニケーションスキルを活かしたい」という方は大歓迎です。ご応募、お待ちしています。
▼その他、日本交通グループの企業インタビューはこちら