運送や配送、引越し業者など荷物を扱う人達にとってダンボールで運ぶ事は日常茶飯事ではないでしょうか。
ダンボールの中身は食品、精密機器、ワレモノなど種類がたくさんあり量が多いほど積み方を工夫したり運転に気を使うことも多いはず。
そこでどのような積み方のコツがあるか見ていきましょう。
ダンボール積み方のコツについて
まず初めにダンボールの積み方で大事なのが、効率性と安定性と耐圧性です。
つまり、できるだけ多くのダンボールを積んだ時安定且つ潰れない積み方が大事だと言うことです。
いかに隙間を少なくして多くのものを積め込み不要な隙間を作らないように多くのダンボールを積むかが効率性に関わってきます。
ダンボールの積み方:種類と強度|4選
ダンボールによって強度は様々です。硬くてしっかりした素材の物もあれば、重ねて置いただけですぐへこんでしまう物。
トラックなどでダンボールを運ぶ場合、量が多いと必然的に重ねなくてはいけない場面が出てくると思います。
いかに崩れず下のダンボールが潰れないようにするか、隙間をなくしたくさん積み上げると下のダンボールが潰れてしまう可能性があります。
積み方として重要なのは、安定感を重視し、ダンボールが潰れたりへこんだりしないかを確認しましょう。
段ボールの積み方①ブロック積み(平積み)
ダンボールの積み方にも種類があり、それぞれの状況により適切な積み方があります。それぞれの良さを知り是非活用ください。
多くのダンボールを積むのにオススメしたいものがあります。それが平積み、ブロックのようにダンボールを積む為、通称ブロック積みと呼ばれることもあります。
シンプル且つ簡単な積み方ですが、前後左右の揺れに弱いので、荷崩れを起こす可能性があります。
なので遠距離には厳しいですが、近距離又はダンボールが軽い時利用するのがベストです。
ダンボールの積み方②インターロック積み(交互列積み)
インターロックの積み方はダンボールを段ごと、90度向きを変えることで高い安定性をもっています。
交互列積みとも呼ばれ、隙間も出来にくく時間もかかりません。
積み上げた上の方のダンボールは安定性が低くなるので角を潰さないようにラッシングをするのがいいです。
ダンボールの積み方③ピンホール積み(ピンホイール積み・風車積み)
こちらは風車型に積む積み方です。中央に空間が空き安定性も抜群です。ただ面倒なのと、効率性が良くありません。
耐圧性も良いとは言えず、重量があるダンボールに関してはこの組み方をするのはオススメできません。
ダンボールの積み方④レンガ積み
レンガ積みの積み方は、1つの段でダンボールを縦横方向に向きを変えてやる積み方です。こちらは段を重ねるごとに向きを180度変えて積むのが最大のポイント。
荷崩れもしにくく、倉庫に納品する際、商品を見やすくすることも出来るので、検品もスムーズに進み作業効率UP間違いなしです。
この積み方は覚えてすぐ実践してみる価値ありです。
ダンボールの積み方⑤応用編
次は応用編!上記で学んだものを活かし応用した積み方でレベルアップしましょう!応用するのはピンホール積みです。
角の部分を2、3分割するという積み方です。ノートパソコン等の精密機器を積む際多く利用され安定性が高い積み方になっております。
ただし積む際はかなり時間がかかるので作業効率を考えるとなんとも言えない部分があります。
スプリット積み
スプリット積みはダンボールをレンガ積みした際相互間に隙間ができる積み方です。
レンガ積み同様荷崩れしにくく、積み方も簡単!!倉庫の現場でラップ巻き、バンド締めの作業の際よく使われる積み方です!
その他の組み合わせ
平積み+インターロック
安定性が高いインターロックを下にして、上は平積みにする積み方があります。この積み方は特に安定性と効率性に優れている為使用されることも多くなっています!
トラックなどで運送する際前後の揺れにも強くなっており、不安がある場合ラッシングすれば安定性はさらに上がります!
関連記事:トラックへ荷物を積み込むコツや専門用語をわかりやすく解説
ダンボールの積み方の注意点|2選
ここまでダンボールの積み方を色々学ばれたと思いますが、ここで今一度注意していただきたいのがダンボールの積み込みの時です。
例えばパレットにダンボールを乗せた際はみ出るほど積んでしまったことはありませんか?
これをオーバーハングといいます。
多くのダンボールを積んでいく場合仕方がなく積み重ねてしまうこともあるかもしれませんが、ダンボールの耐圧性が下がり潰れてしまうなどの危険性があるので注意しましょう。
積載量と荷崩れ防止対策
積載量についてですがダンボールを乗せているパレットは一体何枚まで乗せられるのか!積み方は一体どうするのか!重要になってくると思います。
まずパレットですが、JISによる規格は1.100mm×1.100mmのもので例えます。
4tトラックの場合
荷台長6.200mm
荷台幅2.150mm
積載限度5枚
10tトラックの場合
荷台長6.200mm
荷台幅2.150mm
積載限度16枚
以上がそれぞれのトラックの積載量になりますので是非参考にしてみてください。
続いて荷崩れの防止対策についてですが、
・各段の合間にダンボール、ベニヤ板、パレットなどを挟む。
・紐で上段を結束する。
・ストレッチフィルムを巻く。
などダンボールを安定させる方法があります。
万が一荷崩れを起こし荷物を落下してしまった場合、運転手の責任になってしまうので注意が必要です。
道が悪いところ、積み方が悪く荷物が落下、特に高速道路で荷物が落下してしまった場合、大事故に繋がる恐れがあります。積み荷が落下し事故が起こった場合、違反点数1点、大型車の場合反則金7000円プラスα人身事故などつくと今後の生活にも支障が出る場合があるので気を付けましょう。
運転の仕方のポイント
ダンボールをしっかり運ぶ為にも運転が大切です。
ポイントとしては、急ハンドルで運転しない、急ブレーキをしない!急いでいる時など少し荒い運転になっています可能性があります。積み方によっては道路で段に乗り上げるなどしない限り荷物が倒れる可能性は低いですが、道路の状況により意識するのも重要です。
以上のポイントを意識するのは当たり前のことだと思われますが、運転中はいつ何が起きるかわかりません!常日頃から注意を心がけましょう!
関連記事:輸送結びとは?トラックに積んだ荷物をロープで固定したい!輸送結びを徹底解説
ダンボールの積み方に関するまとめ
ここまでダンボールの特徴、積み方のコツなど学んでいきましたがこれからの仕事に役立てばと思います。
荷物を最初から最後まで丁寧に運ぶ為にこちらの記事を参考にしていただけたら幸いです。
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