タクシー

「タクシードライバーは楽しい」と思える7つの理由

更新日:
 公開日:

タクシーの運転席ドアを開けようとする様子

タクシードライバーは、未経験でも挑戦しやすく高収入を目指せることから、転職先として人気の職業です。

しかし、ネット上で調べてみると「きつくて大変」「やりがいがない」といったネガティブな情報も見受けられます。

その一方で「タクシー運転手に転職して良かった」「仕事が楽しい」といった声も少なくありません。

今回は、タクシードライバーの仕事が楽しいと思える理由を中心に、詳しく解説していきます。

仕事内容や適性についても解説していますので、転職を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

【この記事でわかること】
・タクシードライバーに対するイメージと実情について
・タクシードライバーが楽しいと思える7つの理由
・タクシードライバーになる方法と勤務形態
・タクシードライバーに必要なスキルと適性

タクシードライバーは楽しい?辛い?

タクシー内でほほ笑む男性の様子

タクシーは、誰もが一度は利用したことのある、身近な乗り物です。

タクシードライバーに関しても比較的身近な職業であり、さまざまなイメージを持たれています。

ネット上には良い噂も悪い噂もありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

まずはタクシー業界の実情について、詳しく解説していきます。

先行するブラックなイメージ

タクシードライバーに対するネガティブなイメージには、以下のような内容があります。

・ブラックな企業が多い
・拘束時間がとにかく長い
・歩合制で実際は稼げない
・仕事のない人の転職先

タクシードライバーに対する、このようなブラックなイメージは、ほぼ間違いと言えます。

タクシードライバーに転職して良かったと感じている人は多く、楽しみながら仕事をこなす人も少なくありません。

タクシー業界は隔日勤務が主流であり、長時間労働ではありますが、休息時間や休みが多めに設定されています。

また、昼日勤や夜日勤といった、一般的な勤務時間内で働くことも可能です。

中途採用者が多いため「仕事のない人の転職先」といったイメージを持たれがちですが、人々の生活になくてはならない社会貢献度の高い仕事です。

平均年収は高くない

タクシー業界は「基本給+歩合制」といった給与形態が一般的であり、売上によって収入が決まります。

厚生労働省が公表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、タクシー運転手の平均収入は以下の通りとなっています。

・月収:29万4,100円
・年間賞与:8万4,100円
推定年収:361万3,300円

日本人の平均年収は458万円であることから、タクシー運転手は高収入ではないと言えます。

ただし、前述した通りタクシー運転手は歩合制であるため、人によって収入に大きな差があります。

そのため、全く稼げないというわけではなく、年収600〜700万円稼ぐドライバーも珍しくありません。

出典:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|厚生労働省
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁

大きく改善された労働環境

タクシー業界は24時間営業が一般的であり、1回の勤務で20時間ほど働く隔日勤務が主流です。

そのため、タクシードライバーは長時間労働であるものの、その分他の仕事よりも多めに休息や休日が設けられています。

タクシードライバーの休息や休日は、細かくルール決めされており、厚生労働省が厳しく管理しています。

例えば、隔日勤務の拘束時間は21時間までが限度となっており、勤務終了後には20時間以上の休息を取らなければなりません。

そのため、隔日勤務が終わった日に再度出勤することはなく、次の日は休みとなります。

近年では、労働環境の改善に関する取組みが各社で行われており、休憩室や洗車機の完備など、ドライバーの働きやすい環境へと変わってきています。

「タクシードライバーは楽しい」と思える7つの理由

タクシーの後ろでほほ笑む男性の様子

タクシードライバーは、長時間労働に合わせた休息や休日が設けられており、無理なく働き続けられます。

また、収入に関しても必ず高収入となるわけではないものの、努力次第でしっかり稼ぐことも十分可能です。

そのため、タクシードライバーの仕事を楽しみながら続けている人も多くいます。

ここでは、タクシードライバーの仕事が楽しいと感じる、7つの理由について解説していきます。

マイペースに仕事ができるから

タクシードライバーは、自分で乗客を見つけることとなりますが、具体的な営業方法や仕事の流れに指定はありません。

仕事中は一人ですごし、働くペースや休憩のタイミングは自分で決められます。

現役ドライバーの声には、以下のような内容がありました。

「上司に指示されたり、部下に気を遣って仕事する必要がなく楽しい」

「自分の好きなタイミング・好きな場所で休憩が取れていろんな飲食店に行ける」

GPSなどが搭載されているため、露骨にサボるようなことはできないものの、マイペースに仕事ができます。

頑張りが収入に直結するから

売り上げを上げ、しっかり稼ぐことに楽しさを感じているタクシードライバーもいます。

タクシー会社の多くは、歩合制を採用しており、個人の売り上げによって給料が決まります。

年収600万円以上稼ぐタクシードライバーも、珍しくはなく、高収入を目指すことも可能です。

現役ドライバーの声には、以下のような内容がありました。

「売り上げが収入に直結するので、毎日やりがいを持って仕事に打ち込める」

「転職して1年も経たないうちに前職の収入を超えられた」

役職や過去の経歴も影響しないため、未経験者であってもすぐに高収入を狙えます。

福利厚生が良いから

タクシー会社には、仕事の疲れを軽減させるために、シャワー室や仮眠室が設けられています。

また、遠方からの転職者のために、寮を準備している会社もあります。

福利厚生が充実していることに魅力を感じ、タクシードライバーを続けている人も少なくありません。

未経験者向けには、充実した研修制度があり、最低給与保証や入社祝い金の支給を行っているタクシー会社もあります。

平日休みも可能だから

タクシー運転手はシフト制となるため、平日の休みが増えます。

平日は仕事の人が多いため、どこに出掛けても混雑が少なく土日とは違った楽しみ方ができます。

交通費や宿泊費が安く済むため、旅行も楽しみやすいと言えるでしょう。

また「親の介護もあり平日の休みの方が助かる」といった声もありました。

運転技術が向上するから

毎日タクシーを運転していると、運転技術も自然に向上します。

車両サイズが乗用車と同じであるため、プライベートの運転にも活かしやすく、長距離の運転にも強くなります。

「いろんなところを運転するのが好きでタクシードライバーをしている」といった声もありました。

コミュニケーション力が上がるから

人と話すことが好きで、タクシードライバーとして働いている人も少なくありません。

タクシーの利用客はとても幅広く、さまざまな人が利用します。

搬送中に話すことも多く、普段から接客の中で会話を繰り返す中でコミュニケーション力も身に付きます。

酔っ払った人を相手にする時もあり、大変な面もありますが、それも含めて楽しんでいるドライバーも珍しくありません。

日々発見や刺激があるから

タクシー運転手は、さまざまな道を運転しあらゆる地域へ乗客を送り届けます。

住み慣れた街であっても、普段行かないような地域を運転することにより、さまざまな発見があります。

近道や抜け道を見つけたり、美味しい飲食店や名物を知ったりできるのは、タクシードライバーの特権とも言えるでしょう。

タクシードライバーになるために必要な資格と条件

タクシーのハンドルを握る様子

タクシーは乗用車と同じサイズであるため、普通運転免許があればなれると思っている人もいますが、別に以下のような免許・資格が必要です。

普通自動車第二種運転免許
・地理試験の合格

タクシーといった運賃をもらって乗客を搬送する場合には「普通自動車第二種運転免許」が必要です。

ちなみに、他の車両サイズも同様で、中型バスの場合には中型の二種免許、大型バスの場合には大型二種免許が必要となります。

地理試験とは、都市部など特に道路ネットワークが複雑な地域で、乗務する際に受けなければならない試験です。

地理試験を受ける必要がある地域は以下の通りです。

東京都:23区、三鷹市、武蔵野市
神奈川県:横浜市、横須賀市、川崎市、三浦市
大阪府:大阪市、島本町、吹田市、池田市、摂津市、堺市、茨木市、高石市、泉大津市、和泉市、高槻市、門真市、八尾市、守口市、豊中市、箕面市、東大阪市、忠岡町

ちなみに、普通自動車第二種運転免許は、取得条件として満21歳以上で第一種免許を取得してから3年以上経過していなければなりません。

取得に必要な費用は19〜23万円ほどで、必要な期間は8~30日となります。

タクシードライバーの3つの勤務スタイル

タクシーを運転する様子

タクシードライバーはシフト制であり、隔日勤務が主流ですが、他にも昼日勤や夜日勤があります。

どの勤務でも仕事内容は同じであるものの、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ここでは、タクシー運転手の勤務スタイルについて、詳しく解説していきます。

昼日勤

昼日勤とはいわゆる日勤のことで、一般的な会社員と同じ時間帯に働きます。

最も規則正しい生活を送りやすく、家族との時間を最優先にしたい人におすすめの勤務スタイルです。

出勤時間は融通が利くため、近年は子育てをしている女性タクシードライバーが増えてきています。

昼日勤の乗客は、早朝出勤のサラリーマンや病院に通う高齢者がメインとなり、酔っ払った人の接客が少ないこともメリットと言えるでしょう。

一方で、他の公共交通機関が動いている時間帯でもあるため、稼ぎにくいといったデメリットがあります。

夜日勤

夜日勤とはいわゆる夜勤のことで、夕方から深夜にかけて働く勤務スタイルです。

早朝に起きるのが苦手な人や、家族に労働時間を合わせる必要のない人におすすめです。

乗客は仕事が終わり飲みに出かける人や、深夜に終電を逃したような人がメインとなります。

22時以降は深夜料金となるため、売り上げを上げやすく、深夜になると他の公共交通機関がストップするため利用客が増えます。

昼日勤よりも稼げるメリットがある一方で、生活規則を整えるのが難しく、酔っ払った人の接客がデメリットと言えるでしょう。

隔日勤務

タクシー業界で最も主流なのが隔日勤務であり、1回の勤務で20時間ほど働きます。

具体的な勤務例は以下の通りです。

6:00~翌1:00
9:00~翌4:00
12:00~翌7:00
15:00~翌10:00

勤務中には合計3時間の休憩が設けられており、営業所には仮眠室もあるため、無理なく働けるようになっています。

勤務が終わった日は「明番」と呼ばれ、再度出勤することはなく、次の日も休みになります。

これとは別に公休もあるため、隔日勤務の出勤回数は月に11〜13日程です。

まとまった時間を作りやすく、しっかり稼げるメリットがある一方で、長時間の勤務であることから、体調管理が大変と言えるでしょう。

タクシードライバーに必要なスキルや知識は?

タクシードライバーの運転の様子

タクシードライバーは未経験でも挑戦可能ですが、何のスキルも必要ないわけではありません。

主に以下のようなスキルは必須となります。

・運転スキル
・地理の知識

どれほどのスキルが必要なのか、なぜ未経験でも挑戦できるのか、詳しく解説していきます。

運転スキル

タクシー運転手として欠かせないのが運転スキルです。

乗客を乗せて運転するため、交通事故をしないのはもちろん、丁寧な運転が求められます。

ただし、運転スキルのレベルに関して明確な線引きはなく、普通自動車第二種運転免許が取得できれば問題ありません。

車両サイズも乗用車と変わらないため、普段から交通違反をすることなく運転できていれば問題ありません。

地理の知識

タクシーの乗客は急いでいる人が多く、告げられた目的地まで、最短で向かう必要があります。

そのため、地理の知識もタクシードライバーには必須となります。

特殊な道の交通ルールや抜け道、時間帯によって混みやすい道を把握していなければなりません。

ただし、近年はナビが搭載されているタクシーも多く、地理の知識も仕事をしている内に、詳しくなっていきます。

未経験でも問題なし

タクシードライバーに必須と言える2つのスキルを解説しましたが、入社時に必ず備わっていなければならないわけではありません。

タクシー会社では、未経験者向けに研修期間を設けており、タクシードライバーになるためのスキルを誰でも身に付けられるようになっています。

また、普通自動車第二種運転免許も、資格取得支援制度のあるタクシー会社であれば、入社後に会社側の費用負担で取得可能です。

タクシードライバーに向いている人の特徴は?

ドアハンドルを握っている様子

タクシードライバーを未経験で目指す上で、運転手としての適性が気になる人もいるのではないでしょうか。

タクシードライバーに向いていると言える人には、以下のような特徴があります。

・適度に社交的である
・向上心がある
・誠実で忍耐力がある

なぜこのような特徴を持つ人がタクシードライバーに向いているのか、詳しく解説していきます。

適度に社交的である

タクシードライバーは、さまざまな乗客の接客を行うため、社交的な性格の人が向いていると言えます。

乗客から話しかけられたのにもかかわらず、ムスッとして不愛想な接客をしてしまっては、クレームの原因となります。

一方で、疲れている人の場合は、静かにしておくのがベストと言えるでしょう。

乗客に対して、ある程度の配慮ができる社交的な人は、タクシードライバーに向いていると言えます。

向上心がある

タクシードライバーは歩合制であり、収入を上げられるかは全て自分次第です。

そのため、常に向上心をもち仕事に励むことのできる人が、タクシードライバーには向いていると言えます。

効率的な運行の方法を考えたり、最新の交通情報を積極的に収集するなど、売り上げを上げるための努力を惜しまないような人は高収入を目指せるでしょう。

接客スキルも同様であり、他の運転手と差が広がれば指名客も増え、売り上げアップにも繋がります。

誠実で忍耐力がある

タクシードライバーは長時間労働となりやすく、運転中は常に集中しておかなければなりません。

そのため、忍耐力のある人がタクシードライバーに向いていると言えます。

また、深夜帯には酔っ払った人の接客が多く、時には理不尽なことを言われる時もあるでしょう。

どのような状況でも、冷静に受け流し誠実な対応ができるような人は、タクシードライバーに向いています。

タクシードライバーは楽しいと思う理由についてのまとめ

乗客の乗り降りをサポートしている様子

タクシードライバーと聞くと、長時間労働で低収入といったネガティブなイメージを想像する人もいますが、そのようなことはありません。

歩合制であり高収入を達成している人も多く、長時間労働である分、休息や休日もしっかり用意されています。

タクシードライバーはマイペースに仕事ができて、福利厚生が充実しているといった魅力もあります。

また、仕事をこなす中で運転技術が身に付き、地理にも詳しくなれるのは、タクシードライバーの特権とも言えるでしょう。

運転スキルや地理の知識は必要となりますが、研修が用意されているため、未経験者でも安心です。

タクシー業界は今後更に需要が高まると予想されており、おすすめの転職先の1つと言えます。

転職や復職を検討している人は、未経験でも楽しく働き続けられる、タクシードライバーも候補の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

タクシー求人をお探しの方へ

ドライバーキャリアは、運送・旅客・物流業界に特化した転職支援サービスです。

  • 希望条件に合う求人のご紹介
  • 履歴書など書類作成のサポート
  • 企業との条件交渉/面接日程の調整

無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。

求人を検索する(無料)

よくある質問

クロスワークに会員登録いただくと、求人のご紹介をはじめ、履歴書等の書類作成のサポートや企業との条件交渉・面接日程の調整など転職支援が受けられるようになります。
また、非公開求人のご紹介も可能なため、ネット上に掲載されていない大企業や有名企業に出会えるチャンスです。
「忙しくて転職活動ができない」「自分に合う求人がわからない」という方も安心してご利用いただけます。
ご利用は無料ですので会員登録のページよりご登録ください。

もちろん可能です。
ご家庭のご事情やご体調を理由に職を離れていた方の転職支援実績が多数ございますのでご安心してご利用ください。

現在クロスワークでは、トラックドライバーをはじめ、施工管理や電気主任技術者、電気工事士など物流・建設・製造に特化した求人を多数取り扱っています。
<掲載中の職種例>
・ドライバー・運転手:車両ドライバー、小型トラックドライバー、中型トラックドライバー、準中型トラックドライバー、大型トラックドライバー など
・施工管理:土木施工管理、管工事施工管理、建築施工管理、プラント施工管理、電気工事施工管理、現場監督 など
・設備工事作業員:電気通信設備工事担任者、認定電気工事従事者、特殊電気工事資格者、変電・配電員、ボイラー技士 など
・職人:電気工事士、鳶職、重機オペレーター、配管工 など
・警備員:施設警備、夜間警備、空港警備、マンション警備 など

くわしくはクロスワークをご覧ください。

会社の雰囲気を知れるよい機会ですので、興味を持った求人があればぜひ応募してみてください。

お手数ですが以下の方法で、転職支援・就職支援を希望しない旨を担当者にお伝えください。
宛先:inquiry_xwork@xmile.co.jp

この記事を書いたライター

クロスワークマガジンのアイコン

クロスワーク編集部

クロスワークマガジンは、X Mile株式会社が運営する記事メディアです。 当メディアは、物流・建設・製造など現場で活躍する方々向けに、就職・転職、お仕事に役立つ情報を発信しています。業界にくわしいメンバーや物流・製造業で従事した経験がある方、国家資格を持つ方の知見をもとにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

このライターの記事一覧

その他の条件で求人を探す

公式SNS

-タクシー

© 2024 クロスワーク・マガジン