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【失敗しない】運送会社の選び方と見極め方|給料だけで決めるのは要注意

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【失敗しない】運送会社の選び方と見極め方|給料だけで決めるのは要注意

いい運送会社と悪い運送会社は何が違うのか、運送会社の選び方を解説します。

また、給料だけで求人を選んではいけない理由、大手と中小の違いについても解説します。

運送会社への転職を検討中の方は参考にしてください。

この記事のまとめ

  • 福利厚生や資格補助制度の有無を確認する
  • 給料がやけに高い会社は要注意
  • 一番稼げるのは大型トラック

いい運送会社の選び方と見極め方|6選

いい運送会社の選び方と見極め方|6選

せっかく運送会社に勤めるからには、途中で辞めずに長続きさせたいものです。

そこで、まずはいい運送会社の選び方を解説します。

福利厚生が整っているか

福利厚生とは休日、昇給・賞与、退職金制度や有給、育児・産後休暇が取れるのか、社員寮があるのかなどです。

運送業は基本的に休みが少ないと言われている業界です。

週に1回、ひどいところは2週間に1回程度しか休日がないところもあります。

一般的な会社員の年間休日は120日程度なので、とても少ないことがわかります。

そのため、十分な休日が欲しい場合は休日欄を確認しましょう。昇給・賞与があるのかどうかも重要です。

また、退職金制度があると無いとでは老後に大きな差が出ます。

退職金制度がある運送会社は多くないですが、老後に不安がある方はできるだけ退職金制度をある会社を選びましょう。

さらに、有給や産前・産後休暇などの制度が整っている会社は、優良企業であることが多いです。

人員不足を補うために、産前・産後休暇を取り入れている会社も増えてきているので、女性の方はチェックしましょう。

独身の方は社員寮があれな家賃の節約になるのでおすすめです。

資格補助制度があるか

在職中に「中型・大型免許の資格が欲しい」「けん引免許が必要になった」など、新たに免許を取得することもあるでしょう。

そのような時に取得費用を会社が補助してくれる仕組みが資格補助制度です。

「最低3年以上は勤続を続ける」など、会社が定めた条件を満たす場合に限り、このような制度を活用できます。

ドライバーとしてキャリアアップすることを考えている方にとって、大きな助けとなる制度ですので、求人をチェックする際はぜひ確認しましょう。

元請けなのか?下請けなのか?

運送会社には親会社と子会社といったグループ会社が存在しています。

当然ながら、子会社よりも親会社の方が給料の水準が高いです。

また、運送業は荷主、元請け、下請けという順番に並んでおり、運賃もだんだん下がってきます。

そうなると必然的に下請けよりは元請け、元請けよりは荷主の方が給料水準や待遇面が良くなります。

高い給料を求める場合は、子会社よりは親会社、荷主である企業に勤めるようにしましょう。

元請けの見分け方ですが、ホームページに書かれている取引先の紹介欄に大手企業の名前が書いていれば元請けの可能性が高いです。

逆に、取引先に運送会社の名前が連なっていれば、下請けの可能性が高くなります。

会社が設立してから10年以上経っていると安心感がある

長く続いている企業ほど安心感があります。国税庁が調査した際の企業の生き残り率は10年以上が6%、20年以上は0.3%と言われています。

つまり、10年以上続いているだけでも会社として優秀であることがわかります。

10年続けばある程度安定しており、従業員も定着している可能性があるので、選ぶ際の基準としてください。

自社トラックを大切にしている会社を選ぶ

もし応募や面接までに時間があるのであれば、一度運送会社の車両置き場をチェックしに行ってください。

もしトラックが全く洗車されておらず汚れていれば、長時間労働が横行している可能性があります。

また、洗車する余裕が無いということは、車両の整備がしっかりおこなわれていない可能性もあるでしょう。

整備が行き届いていないと事故のリスクが上がるので、就業先としてはおすすめできません。

小型〜大型とトラックの種類がたくさんある

中型トラックのみ、大型トラックのみ扱う会社よりも、小型・中型・大型とさまざまなトラックを扱っている会社を選びましょう。

給料で言うと小型よりも中型、中型よりも大型の方がいいですし、体力面では大型よりも中型、中型よりも小型の方が楽と言われています。

もし小型トラックドライバーとして入社して、後に給料を上げたくなればサイズを上げればいいですし、大型トラックドライバーをしていて体力的にキツくなればサイズを下げればいいのです。

会社を辞めずとも部署移動によって仕事を変えられることが、トラックの種類が多い会社のメリットと言えます。

また、トラックの種類が多いところは資格補助制度を取り入れていることが多いので、ステップアップしたい人にもおすすめです。

関連記事:トラック運転手が働くなら大手か中小どっち?大手・中小を徹底比較

悪い運送会社の見極め方と選び方|4選

悪い運送会社の見極め方と選び方|4選

運送会社を賢く選ぶためには、いい運送会社の選び方を知ると同時に、悪い運送会社の見極め方も押さえておく必用があります。

ここからは、悪い運送会社にありがちな特徴を4つ紹介します。

求人の掲載頻度が高い

求人雑誌やハローワークで何度も募集しているような会社は要注意です。

慢性的に人手不足であったり、人を雇ってもすぐに辞めてしまうような会社である可能性が高いので、何かしら問題がある可能性があります。

求人サイトや求人雑誌を2〜3種類に絞って、こまめに確認するとそういった求人を見つけやすいです。

給料がやけに高い

他の運送会社と比べ、給料を極端に高い設定にしている会社には注意してください。

給料の高さで応募を集めて実際に働くと「休日が少ない・労働時間が長い・福利厚生が不足している・給料に残業代が含まれている」などの問題が多い可能性があります。

株式会社ではなく有限会社である

全てではありませんが、有限会社は家族経営でおこなっている可能性があります。

家族経営だと少人数のため、一人でさまざまな仕事を請け負っていることが多く、一般的な会社では考えられないような悪い慣習が根付いていることがあるのです。

たとえべ、経理がずさんだったり、福利厚生が不十分だったり、給料の入金が遅れたりなどです。

あくまで可能性の1つではありますが、有限会社に応募する場合はできる限り経営実態を把握するように努めましょう。

オフィスの外観が古い・プレハブである

会社の良し悪しを判断する上で、オフィスの外見は参考程度にしかなりません。

しかし、あまりに建物が古かったり、プレハブだったりするのであれば、少しだけ警戒心をもった方が良いでしょう。

古い建物やプレハブは賃料が安いので、財政状況が理由で固定費を抑えている可能性があります。

関連記事:ブラックな運送会社とは?見極める7つの方法と優良な運送会社の特徴を一挙にご紹介!

運送会社の選び方:大手と中小のメリット・デメリット

運送会社の選び方:大手と中小のメリット・デメリット

運送会社を選ぶ上で、大手と中小の違いを理解しておくことは重要です。

そこで、こちらでは大手企業と中小企業のメリット・デメリットを紹介します。

大手企業のメリット・デメリット

運送会社の中で大手企業で働くメリットは、まず倒産の可能性が低い点です。

また、従業員の数が多いので、中小企業と比べて休みを希望通りに取りやすいでしょう。

二次的なメリットとしては、大手の社員になれれば住宅ローンが通りやすくなることが挙げられます。

一方で、デメリットはまずコンプライアンスに厳しい点です。

トラックドライバーは残業ありきで稼ぎたい人が多いですが、大手は働き方改革の影響で残業をしにくい可能性があります。

また、運転するトラックが固定されにくい点もデメリットです。

大手の運送会社では運転するトラックが変わるのは珍しくないので、それがストレスになる可能性があります。

中小企業のメリット・デメリット

中小企業で働くメリットは、職場次第では大手よりも給料が高い可能性がある点です。

先述のように大手と比べてまだ残業をしやすい可能性があるので、拘束時間が長くなりがちなトラックドライバーは稼ぎやすいでしょう。

また、中小では自分が運転するトラックが固定される傾向があるので、自分の使いやすいようにカスタマイズできる点もメリットです。

デメリットは、人手不足から勤務体系が定まりにくい可能性がある点です。

急に出勤時間が変わったり、休日出勤を求められたりするケースが珍しくありません。

また、大手ほどの資本力がないので、会社が倒産する可能性が大手よりも高い点もデメリットです。

運送会社の選び方:人気の大手運送会社|3選

運送会社の選び方:人気の大手運送会社|3選

運送会社の大手と中小の違いを理解した上で、「やっぱり大手で働きたい」という方のために、人気の大手運送会社3選を紹介します。

ヤマトホールディングス

クロネコヤマトでお馴染みのヤマト運輸株式会社を傘下にもつヤマトグループの持ち株会社です。

ヤマトグループの企業理念は「経営理念」「企業姿勢」「社員行動指針」の3本の柱で構成されています。

経営理念は、社会的インフラとしての宅急便ネットワークの高度化などを行い、物流システムを通じて豊かな社会の実現への貢献することです。

社員数が約22万人、セールスドライバーが約6万人宅急便の年間取扱数が約21億個と、国内最大級の運送会社です。

平均月収は約35万円、年収が500万円以上と、安定した生活をするには十分であり、さらに充実した福利厚生があります。

たとえば、家族がいる方は家族手当で毎月最低3万円、インセンティブ(ノルマ達成などに対する報奨金)が平均で6万円支給されるのです。

クロネコヤマトは現代人の生活に欠かせないインフラの1つと言えますし、EC通販はコロナ禍をきっかけにますます浸透しています。

ヤマトの事業は今後も安定して持続する可能性が高いでしょう。

SGホールディングス

SGホールディングスは、一時期「佐川男子」でブームとなった佐川急便株式会社を中核とする純粋持株会社です。

さらに、SGホールディングスでは行動憲章が設定されており、社会や地域の貢献のために行動指針やお客様・従業員からの期待に応えられるような行動を起こすと宣言しています。

社員数が約9.8万人、セールスドライバーが約8万人、宅急便の年間取扱数が約14億個と、ヤマトに続く国内最大手の運送会社の1つです。

佐川急便は週休2日制と週休3日制のどちらかを選べる営業所があり、2日制の場合の平均月収は約35〜40万円、3日制の場合は28〜35万円です。

福利厚生も手厚く、確定拠出年金制度を取り入れていたり、家などを購入する際に貸付金制度も取り入れたりしています。

もちろん運転免許取得支援や独身の方に向けた寮を準備しているところもあるので、いろんな点において安心です。

日本通運株式会社

日通でお馴染みの日本通運は、新幹線を輸送している会社としても有名です。

海外展開も積極的におこなっているので、海外転勤を希望する方にもおすすめです。

企業理念は3つの柱から成り立っています。

  • 私たちの使命:それは社会発展の原動力であること
  • 私たちの挑戦:それは物流から新たな価値を創ること
  • 私たちの誇り:それは信頼される存在であること

引用:NXグループ 企業理念|日本通運株式会社

さらに行動憲章として、持続可能な社会の創造に向けた行動を指針を掲げています。

全社員数が約7.2万人、単体社員数が約3.5万人と、こちらも日本で指折りの大手運送会社です。

平均月収は約35万円平均年収は約586万円となっており、若い世代でも稼ぎやすい環境がと言えます。

育児休暇、勤務時間の短縮、フレックスタイム、有給休暇などの福利厚生の他、勤続年数が10年毎に10日の休暇が付与される制度もあるのです。

労働環境でも待遇面でも、かなり高条件な会社と言えるでしょう。

実際に大手運送会社の求人を見るには、以下のボタンをクリックしてください。

【サイズ別】トラックドライバーの平均年収と運送会社の選び方

【サイズ別】トラックドライバーの平均年収と運送会社の選び方

トラックドライバーの年収は会社の規模だけで決まるものではありません。

トラックのサイズによっても年収の相場は変わります。

そこで、最後にトラックドライバーの平均年収をサイズ別に紹介します。

小型トラックドライバー

小型トラックドライバーは、主に軽バンを運転して荷物を配達する仕事です。

Amazonや楽天などで購入された商品を個人宅に届けたり、お弁当や惣菜などの食料品を運んだりします。

配送先は近隣地域となるため、勤務時間が固定化されており、残業が少なくすむところが多いのが特徴です。

また、運ぶ荷物によっては土日が休みになる会社もあるので、女性や家庭持ちの方に人気の職種です。

収入は地域によって大きく異なりますが、平均月収は約25万円、平均年収は400万円程度なので、大きな収入を得るのは難しいですが、安定した生活を送るには十分と言えるでしょう。

中型トラックドライバー

中型トラックドライバーは、主に4tトラックを運転して荷物を配送する仕事です。

運ぶ荷物は、食料品や日用品、家電など多種多様になります。

中型トラックは、近隣の地域や近県への配送が主なので、残業が少ないのが魅力です。

ただし、出勤時間が早朝や夜勤シフトを組んでいる会社が多いので、不規則な生活になる可能性があります。

平均給料は小型トラックより少し高めの28万円で、平均年収は450万円ほどです。

大型トラックよりは給料が落ちますが、体力的に負担が小さいことから人気の職種です。

大型トラックドライバー

大型トラックドライバーは、10tトラックなどmp大きなトラックを運転し、荷物を配送する仕事です。

荷物内容は、食料品や建築材料、家電、木材など、重たくて大きな荷物であることが多いです。

配送先は遠距離のところが多く、長いと1週間近く自宅に帰れなくなることもあります。

勤務時間は交通量が少なくなる深夜帯になることもあるので、相応の体力が求められます。

かつては中々休みを取りにくい仕事でしたが、働き方改革の影響で労働条件は改善されつつあると言えるでしょう。

きつい反面、給料は高いところが多く、平均月収は35万円、平均年収は500万円と、生活に十分な金額を稼げます。

また、大型免許とセットでけん引免許を取得する方もおり、けん引車を運転できるようになれば、さらに高い給料が見込めます。

運送会社の選び方についてのまとめ

運送会社の選び方についてのまとめ

昨今、多くの運送会社がドライバー不足に悩まされているので、ドライバー職の求人に困ることは当分ないと言っていいでしょう。

しかし、いい運送会社も悪い運送会社も、似たような媒体で似たような求人を出しているので、求人情報だけで会社の良し悪しや自分との相性を判断するのは中々難しいでしょう。

中小企業も視野に入れる場合はさらに選択肢が増えるので、余計に選び方に悩んでしまうかもしれません。

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この記事を書いたライター

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高坂 勇介

工業高校で電気技術・機械制御・自動車工学を専攻。卒業後、複数業種を経験したのち、大手プラントメーカーで非破壊検査、造船メーカーで品質・工程管理に従事。物流業者への発注業務も多数経験。現在は製造・建設業界で培った12年の知識と経験を活かし、転職専門ライターとして活動中。

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