トラック運転手への転職を考えている人は多いですよね。2020年1月現在、物流業界は人手不足で悩んでいる企業がたくさんあります。そのため求人を探せば、トラック運転手の求人がすぐに見つかるはずです。
「1番多くの給料がもらえるのはどこの会社だろうか。」
「運転手はキツイ仕事だから、休日はしっかりと欲しい。」
せっかく転職するのですから、失敗したくありませんよね。ですが実情は、入社してみるまでわからないことが多いです。
今回はトラック運転手として働く場合、大手と中小どちらの企業が良いのかを比較していきます。もちろん人によって、重視するポイントに違いがあるはずです。そこで大手と中小企業のメリット・デメリットを中心に解説していきます。ぜひ新しい会社選びの参考にしてくださいね。
トラック運転手にとっての大手と中小の違い
実際のところトラック運転手として働くなら、大手・中小企業どちらであっても仕事の内容には大差ありません。大手・中小企業ともに、
- 積み込み
- 運行
- 荷下ろし
この流れで仕事をこなすだけです。そのため大手・中小企業のどちらでトラック運転手をするのかの、判断基準となるのは仕事内容ではない部分が大半です。まずは大手企業の特徴から、順番にチェックしていきましょう。
大手で働く場合
「そもそも大手企業で、トラック運転手になるのは大変なのでは?」
そのように考えている人も多いはずです。ですがその点は、まったく問題ありません。
大手企業は、大きいだけあり保有しているトラックの台数が多いです。また扱う荷物の量も、中小企業とは比べ物になりません。トラック運転手の求人を探せば、誰でも知っているような大手企業の募集の多さに驚くはずですよ。
仕事内容の傾向
先ほども少し触れましたが、トラック運転手として働くなら大手と中小企業でそれほど変わりません。しかしながら細かな仕事内容に、違いを感じることが多いのも事実です。
大手企業でトラック運転手としての仕事内容は、「肉体労働が少ない」ことが特徴でしょう。
- パレット貨物をリフトで積み込み
- 小包などの軽い荷物の輸送
もちろん肉体労働が中心の大手企業もたくさんあります。ですが新しい会社選びの基準として、「肉体労働が少ない」ことを重視する人は、傾向として覚えておくと良いでしょう。
メリット
肉体労働が少ないことは、大きなメリットですよね。その他にも、大手企業ならではの良さがたくさんあります。
倒産の可能性が少ない
当たり前のことなのですが、大手は中小企業に比べると倒産する可能性が低いです。
「転職したら、会社が倒産した。」
大手企業なら、このような事態にはまずならないでしょう。少しくらい業績が悪くても、安心して働けることは大きなメリットだと言えますね。
住宅ローンが問題なく通る
住宅を購入する際には、多くの人が銀行でローンを組むはずです。ですが住宅ローンには審査があり、誰でも借り入れができるわけではありません。何の問題もなさそうな人が住宅ローン審査で落とされるという話は、それほど珍しい話ではないでしょう。
住宅ローン審査は、他での借り入れ状況や勤続年数といった多くの要素で判断されます。そしてその中の1つに、「収入の安定性」があります。
大手に勤めていると、先ほど説明したように倒産のリスクが中小企業よりも低いです。また多少の業績悪化が起きたとしても、すぐに給料が減らされることがありません。
そのため中小企業よりも大手に勤めていた方が、住宅ローン審査に通りやすくなります。個人によほどの問題がなければ、大手に数年勤めていれば住宅ローンは問題なく通過するはずです。
休みが取得しやすい
大手企業にはたくさんの従業員が働いていますよね。トラック運転手だけで1000人以上いる企業も、珍しくはないでしょう。
運転手が10数人しかいない中小企業だと、誰かが突然休むと交代したくてもできません。しかし多くの運転手がいれば、突然欠員が出ても穴埋めすることが可能です。大手と中小企業とで、どちらが休みやすいかと言えば間違いなく大手でしょう。
デメリット
大手企業は会社を運営するために、多くの従業員が必要です。そのため会社側も、勤め先として選んでもらえるようにたくさんのメリットを用意しています。しかしそんな大手企業も、いくつかのデメリットが存在します。
トラックが固定されない
中小企業で運転手として勤める場合、会社から専用のトラックを割り振られることがほとんどです。運転手ごとに与えられた担当車を、仕事がやりやすいようにカスタマイズしていきます。
大手は中小企業とは違い、運転するトラックが頻繁に変わります。車種ごとに少しずつ操作や仕様が違うため、トラックが固定されないことは安全にも関係するはずです。
デコレーションは禁止
大手企業で運転手として働く人の中には、トラックが固定されている人も少なからずいます。ですがその場合もデコレーションなどのカスタマイズは、大手なら禁止されている企業がほとんどです。
ハンドルカバー程度なら問題ありませんが、派手な灯火類だとまず許可されません。トラックのデコレーションにこだわる運転手なら、大手企業はあきらめたほうが良いでしょう。
中小で働く場合
大手の方が中小企業よりも、倒産の可能性が低いのは先ほど説明した通りです。また大手企業のメリット・デメリットを見てみると、
「やはりトラック運転手として働くなら大手かな……。」
そう感じる人が多かったかもしれませんね。
ですが大手企業がすべてにおいて優れているわけではありません。中小企業には、大手が持たないメリットがいくつか存在します。順番に解説していきますね。
仕事内容の傾向
大手の場合は肉体労働が少ないと説明しましたが、中小企業が重労働ばかり行うというわけではありません。中小企業は工場に輸送担当として入っていたり、大手の下請けをしていたりと仕事の内容が多岐にわたります。大手が必要ないというわけではありませんが、中小企業で運転手をする場合は特に仕事内容を細かく確認してから入社しましょう。
メリット
大手でデメリットとして紹介した要素が、そのまま中小企業で運転手をする場合はメリットになります。しかし他にもいくつか、中小企業ならではのメリットが存在します。
実は大手より給料が多いことも
大手企業の中には、物品の販売などのノルマを従業員に課している会社が珍しくありません。従業員はそのノルマが達成できない場合は、自腹で物品を購入することになります。また大手には労働組合が存在し、従業員が運営費用を毎月の給料から支払います。
このように大手には、中小企業にはない支出が多いです。手取り金額では中小企業の方がたくさんある、という話もよく聞きます。
デコトラに乗れる
先ほど説明したように、大手だとデコレーションなどのカスタマイズは許可されません。ですがトラックのデコレーションに情熱をかける運転手がたくさんいるのも事実です。もしどうしてもデコトラに乗りたいのなら、カスタマイズが許可されている中小企業への就職をオススメします。
デメリット
中小企業でトラック運転手をする場合、最大のデメリットはやはり「倒産のリスク」でしょう。しかし中小企業が持つデメリットは、それだけではありません。人によっては、倒産のリスク以上に注意する点もありますよ。
定まらない勤務体系
中小企業の仕事内容は大手とは違い、毎日別の仕事をすることが多いです。そのため勤務時間だけではなく、休日までもが定まりにくい可能性があるでしょう。また昼間に配達業務をしていたのに、そのまま夜に長距離輸送を行うような会社も少なくありません。
もちろん仕事の内容がキツイぶん、多くの給料がもらえます。ですが居眠りなどで事故を起こす危険が増すので、不規則な勤務体系はデメリットとしてとらえるべきでしょう。
事故を起こした際の対応
トラックの任意保険は、乗用車とは比べられないほど高額です。大手ならともかく、中小企業なら任意保険にはまず加入していません。
そのため軽微な事故を起こした場合、運転手に損害金を請求する会社があるようです。少し聞きにくいかもしれませんが、事故処理については入社前にしっかりと確認すべきでしょう。
大手物流会社とはどこのこと?
『大手』と言いますが、大手物流会社はどのような会社があるのでしょうか。
ヤマト運輸
ヤマトホールディングスの子会社であるヤマト運輸は、日本の代表的な物流企業と言っても過言ではないですよね。
Amazonの商品を多く取り扱っていることもあり、配達のスピードにも定評があります。
働き方の特徴としては、自分の担当エリア内で集荷や配達を行うということです。地域に密着しているため、多少のコミュニケーション力等は求められます。
ヤマト運輸での具体的な仕事内容に関してまとめている記事はこちらです。
佐川急便
佐川急便も配達のエリアが決まっています。
また運転する車両の種類としては、軽トラックから中型トラックまで様々な大きさの車両を使用します。
佐川急便の仕事内容や課題について詳しく記載している記事はこちらです。
日立物流
日立と聞くと、家電が思い浮かぶ人がほとんどではないでしょうか。日立物流はシステム物流とも言われている『3PL』の分野において首位を獲得している物流企業で、物流業界でもしっかりと存在感を示しています。
特徴として、残業代や各種手当等の福利厚生がしっかりとしている点があります。契約社員の方にも交通費の支給がしっかりとされていたりと、正社員でなくても働きやすい環境なのではないでしょうか。
日本通運
日本通運は、陸海空全てを網羅している会社です。日本全国に1000点以上の拠点があり、海外にも数多くの拠点を持っています。
そのため、日通では運べないものはないとまで言われています。そのため、運転手としての働き方は多岐に渡ります。
セイノーホールディングス
長距離貨物運輸のパイオニアとも言われているセイノーホールディングス。
ドライバー職とししては、長距離ドライバーと地場セールスドライバーがあり、他にはいわゆる『配車係』としての業務もあります。
勤務時間に関して、長距離だとなかなかの長時間勤務になってしまいますよね…セイノーホールディングス(西濃運輸)に関しての口コミの実態を書いている記事はこちらです。
大手物流会社の社員数ランキング
ここで大手の物流会社の社員数TOP7を見ていきましょう!
1位:ヤマトホールディングス 22.4万人 2位:日本通運 7万3千人 3位:佐川急便 5万6千人 4位:日立物流 4万5千人 5位:山九 3万1千人 6位:セイノーホールディングス 2万9千人 7位:福山通運 2万5千人 (出典)ヤマトホールディングスHP
日本通運HP
SAGAWAHP
日立物流HP
山九株式会社HP
セイノーホールディングスYAHOO!ファイナンス
福山通運募集要項
1位から7位まで上記の通りとなっています。
社員数を見ることは、会社を選ぶ上でも一つの指標となってくるでしょう。
社員数をしっかりと確保しているということは、一人のドライバーが抱える仕事の量が極端に多くなってしまうという状況を避けられます。
社員数があまりにも確保できていな会社であると、すぐに働ける人材しか募集していなかったり、仕事量も膨大なものになってしまう可能性があります。特に未経験の方だと採用をしてもらえない状況も出てくるかもしれません…
大手物流会社の給与ランキング
続いて気になるお給料面について、給与ランキングTOP7をまとめてみました!
1位:ヤマトホールディングス | 880万円 |
2位:日本郵政 | 770万円 |
3位:日立物流 | 750万円 |
4位:近鉄エクスプレス | 740万円 |
5位:セイノーホールディングス | 720万円 |
6位:丸全昭和運輸 | 640万円 |
7位:SBSホールディングス | 630万円 |
ご覧通りです、やはりここでもヤマトが1位に。
給料面だけで就職、転職活動を行うのであれば、まずヤマトを見てみるのがオススメですね!
2位と7位にランクインしている日立物流とSBSホールディングス。こちら2つの会社は、運送業の他にもそれぞれ家電業であったり不動産屋金融業も扱っている会社です。両社は、物流システム全般を扱う事業を得意としています。
とくにSBSホールディングスは、会社設立から35年ほどしか経っていないため、これからの会社の運営次第で、給与面や待遇面も大きく変わってくるでしょう。
もっと詳しく大手物流会社の給与についてまとめている記事がありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
大手か中小か選ぶ際のポイント
大手か中小かを選ぶポイントは、重視する要素です。大きな意味で安定を求めるなら、大手企業に勤めるべきです。ですがデコトラ希望などのこだわりがあったり、不規則な仕事内容でも問題なかったりするのなら中小企業も良い選択肢でしょう。
いずれにせよ面接の段階で、重視するポイントはしっかりと確認するべきです。せっかく新しい会社に移るのですから、より良い条件で就職してくださいね。
トラック運転手の仕事を探すなら
求人の探し方には迷いませんか?スーパーなどでは求人広告を見かけますし、インターネットでも簡単に調べられます。情報が多すぎて、逆に悩んでしまう人が多いです。
そこで最後に、トラック運転手にオススメの仕事の探し方を紹介します。求人の探し方は軽視されがちですが、意外に重要な要素ですよ。
ドライバーキャリア
引用画像
引用元:ドライバーキャリア
ドライバーキャリアはトラックなどの運転手に特化した、就職・転職支援サービスです。
- 丁寧なヒアリング
- 無料サポート
- さまざまな職種の取り扱い
これらの特徴で、自分に合った職場を探してくれます。無料登録ですので、就職活動すると決めたらとりあえず登録しておくと良いでしょう。
その他
街のいたるところで求人広告は目にしますよね。またハローワークで、本格的に運転手の求人を探すのも悪い選択肢ではありません。ただ常に求人を募集しているような企業は、少し気を付けるべきかもしれません。
待遇の良くない企業は、人の出入りが激しいです。
「この企業、いつ見ても名前が載っている。」
そう感じた企業の面接を受ける場合は、普段以上にしっかりと条件面の確認をするべきですよ。
まとめ
求人を探せば、トラック運転手の募集の多さに驚かされます。大手・中小企業に関係なく、運転手不足に悩まされている企業がたくさんあるからです。そしてトラック運転手は、給料面などの待遇を見てみると決して悪い仕事ではありません。
大手の募集を見つけた場合、安心感からか安易に入社を考えてしまう人も多いです。ですが大手・中小企業のどちらにも、メリットとデメリットが存在しています。
物流業界は転職して入社してきても、すぐに退社していく人が多いのも事実です。せっかく新しい会社に就職するのですから、求人サイトなども使いじっくりと検討してくださいね。
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