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運送会社の事務はきつい?必要な資格や転職のコツ|一日の流れと大変な理由

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運送会社の事務はきつい?大変と言われる理由と転職のコツを解説

「運送会社の事務ってやっぱきついのかな?」現在の職場から早く転職したいけど、なかなか一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか?

事務職を数年経験していても、運送業界の経験がなければ本当に勤まるのか心配になりますよね。

本記事では、運送会社の事務職がきついと感じる理由や運送会社の事務職に向いている人の特徴まで解説しています。

「こんなはずじゃなかった......」と転職活動に失敗しないように、本記事を参考にしてみてください。

この記事のまとめ

・運送会社の事務職はドライバーへの連絡や配車管理がある
・運送会社の事務職はマルチスキルが磨ける
・運送会社の事務職は雇用の安定性が高い

運送会社の事務職はきつい?仕事内容について

運送会社の事務職はきつい?仕事内容について

運送会社の事務職は、配車の管理から顧客対応、トラブル対応まで多岐にわたる業務を担当します。運送会社の事務職の仕事内容は、以下のように多くの業務があります。

業務カテゴリ 詳細内容
配車管理 ・ドライバーや車両のスケジュールを管理し、効率的な配車をする
営業管理 ・「顧客・荷主」との契約や見積もり、納品書の作成などをする
経理管理 ・ドライバーの給与や福利厚生などの管理をする
雑務管理 ・電話やメールでの問い合わせ対応や書類作成、データの整理などをする

運送業界では配送の効率化やドライバーの勤怠管理、荷物の輸送など、多くの業務が1日中行われています。事務職はこれらの業務を円滑に進行させるための重要な仕事です。

顧客との連絡や配送データの管理、トラブル対応など、さまざまな情報を迅速に処理しなければなりません。そのため運送会社の事務職は、大変なイメージを持たれています。

しかし、運送会社の事務職は、物流に関する知識やデータの管理、顧客対応など多岐にわたる業務を経験できるためマルチスキルを磨けます。

また、人々の生活の基盤になるため、比較的景気に左右されにくいです。雇用の安定性の高さも運送会社の事務職の転職するよい点のひとつと言えるでしょう。

きついと言われている運送会社の事務職:一日の流れ

きついと言われている運送会社の事務職:一日の流れ

運送会社の事務職は多くの業務をこなし、ドライバーへの連絡や配車管理など、一般的な事務職と比べるときついと感じるスケジュールになっています。

事務職の一般的な1日の流れは、以下になります。

時間帯 業務内容
8:00〜10:00 ・前日と当日の配送予定を確認する
10:00〜12:00 ・ドライバーや荷主と連絡をする
・伝票や請求書、書類作成をする
13:00〜15:00 ・配送トラブルの対応をする
・問い合わせに対応をする
・配車管理や物流管理の整理をする
15:00〜16:00 ・配送状況や翌日の配送予定の確認をする
・ドライバーや荷主と連絡をする
・書類作成やデータ入力をする
16:00〜17:00 ・業務報告や翌日の業務計画を立てる
・残業発生時の手続きをする

運送会社の事務職は、紹介したとおり運送業に関するさまざまな業務をこなすため、スキルや知識が必要です。

また、ドライバーや荷主とのコミュニケーションやトラブル対応を日々求められるため、ストレスや負担も大きいでしょう。

とはいえ、同時に多くの成長の機会や魅力もあります。

業務を通じて、個人のスキルやキャリアをより豊かにできるのが、事務職の大きな魅力と言えるのではないでしょうか。

運送会社の事務職がきついと言われる3つの理由

運送会社の事務職がきついと言われる3つの理由

運送会社の事務職がきついと言われる理由は、以下の3つがあります。

1.業務量が多い
2.給料が少ない
3.人間関係が厳しい

それぞれ詳しく解説します。

業務量が多い

運送会社の事務職がきついと言われる理由のひとつは、業務量が多いことです。
たとえば、以下のような業務があります。

1.配送の予定や実績を管理する
2.荷主やドライバーとの連絡や調整をする
3.伝票や請求書などの書類作成やデータ入力をする
4.配送に関する法令や規則を遵守する
5.トラブルや事故の対応や報告をする

運送会社の事務職は、日々の荷物の流れやドライバーの管理、配車手配など、多岐にわたる業務をこなさなければなりません。

また、運送業界は人手不足が深刻で事務職も人員不足に悩まされています。

厚生労働省「第3章 運送業における労働時間と働き方に関する調査」によると、運送業界の事務職が不足しているとの回答は全体の13.2%でした。

一方、ドライバーの人員は全体の約50%以上が不足しているとの回答になっています。事務職が不足しているとの回答は、全体の13.2%と数値的にはそれほど高くありません。

しかし、ドライバーが不足していることにより、配車管理やトラブル対応などの仕事を事務職の人がカバーをしているため、業務量は多いのが現状でしょう。

上記の理由から1人あたりの業務量が増加し、きついと感じる原因になっています。とはいえ、業界全体的には労働環境の改善に取り組んでいます。

転職面接の際には、しっかりと業務内容を聞いておくことが大切です。

給料が少ない

運送会社の事務職の給料は、業務の多さに比べると少なく感じる方も多いです。厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」によると、運送会社の事務職の平均年収は約480万円になっています。

運送会社事務職年収

出典:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」

日本の平均年収が2023年8月現在、約443万円であることを考えると全国平均よりは少し高い水準になっています。

運送会社の事務職での労働環境や業務量の多さを考えると「もう少し収入をあげて欲しい」という方も多いでしょう。

しかし、国土交通省「トラック業界の現状と これまでの取組み」の資料からわかるように、年々労働環境の整備がされています。

待遇改善

出典:国土交通省「トラック業界の現状と これまでの取組み」

業界的にも「ホワイト物流」の動きが高まっているので、事務職の方にとっても働きやすい環境に今後なるでしょう。物流業界の雇用の安定性を考えると、環境整備された上での事務職はおすすめの仕事です。

出典:厚生労働省「第3章 運送業における労働時間と働き方に関する調査」
出典:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」
出典:国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査結果について」

人間関係が厳しい

運送会社の事務職がきついと言われる理由は、人間関係が複雑で厳しいことがあげられます。

運送業は業務の流れが速く、ドライバーや顧客、荷主との連絡調整が必要となるため、多くの方と接しなくてはいけません。

そのため、人間関係のトラブルやストレスが生じやすくきついと感じる方も多いでしょう。とはいえ、コミュニケーション力や事務処理などが高まると、人間関係の厳しさは緩和できます。

さまざまなマルチスキルも手に入るので、大変な仕事ですが挑戦する価値は高いのではないでしょうか。

関連記事:運送会社の賢い選び方とは?給料だけで決めるのは要注意

運送会社の事務職はきつい?向いている人・向いていない人

運送会社の事務職に向いている人・向いていない人

運送会社の事務職は、コミュニケーション能力や対応力が高く、細かい作業が得意な人に向いています。

一方、向いていない人は、自分のペースで仕事をしたい人や単調な作業に飽きやすい人には向いていないでしょう。

それぞれの特徴について詳しく解説します。

向いている人の特徴

コミュニケーション能力や対応力、責任感がある人は、運送会社の事務員に向いています。
運送会社の事務員に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

1.コミュニケーション能力が高い人
2.対応力が高い人
3.責任感が強い人

運送会社の事務職はドライバーや荷主、配送先など電話やメールで連絡を取り合うことも
多く、コミュニケーションの高さが必要です。

また、荷物が遅れたり紛失したりトラブルが発生した場合には、迅速かつ丁寧に対応する必要があります。

トラブルに対して、適切な対応力と最後まで解決する責任が伴うので、多くの方と接しながら、責任強く業務対応できる方には向いている仕事です。

向いていない人の特徴

運送会社の事務職は、多岐にわたる業務と高いコミュニケーション能力が必要です。
そのため、以下のような特徴がある方にはあまり向いていないでしょう。

1.コミュニケーション能力が低い人
2.柔軟性がない人
3.忍耐力に欠ける人

運送会社の事務職は、ドライバーや顧客、荷主など多くの方との連絡対応が必要です。コミュニケーション能力が低いと、誤解やトラブルを招く可能性が高くなります。

その結果、自分の意見や要望を伝えられず、不満やストレスを溜め込むことになるでしょう。また、運送会社の事務職は予期せぬ事態や緊急対応が多く発生します。

柔軟性や忍耐力がないと、パニックに陥ったり、感情的になったりと仕事を続けるのがしんどくなります。運送会社の事務職に転職を考えている方は、以上に注意して転職活動に取り組んでみてください。

関連記事:運送会社の面接で落ちる人の特徴は?合格のコツも解説

運送会社の事務職はきつい?転職成功のコツについて

運送会社の事務職への転職成功のコツ

運送会社の事務職への転職成功のコツは、以下の3つになります。

1.事務職の仕事内容を理解しておく
2.コミュニケーションスキルを磨く
3.運送会社に強い転職サイトに相談する

転職成功のカギは、前準備がどれだけできるかです。
それぞれ解説していくので、以下よりチェックしてみてください。

事務職の仕事内容を理解しておく

運送会社の事務職に転職する前には、仕事内容をしっかりと理解しておきましょう。
運送業界は独自の流れやシステムがあり、一般の事務職とは異なる点が多く存在します。

そのため、仕事内容をあらかじめ理解しておかないと「思っていた内容と違うな......」とミスマッチにつながってしまいます。

たとえば「配送の手配・荷物の伝票作成・顧客トラブル・事故の対応」など一般的な事務の仕事と違い戸惑うことも多いでしょう。

ミスマッチにつながらないように、事前に業務内容を把握するようにしてみてください。

コミュニケーションスキルを磨く

運送会社の事務職はドライバーや配送先の顧客、他部署の社員など、さまざまな人と連絡や調整をしなければなりません。

そのため、コミュニケーションスキルの習得は必須と言えるでしょう。
コミュニケーションスキルを磨く方法としては、以下のようなものがあります。

1.相手の話をよく聞き、質問やフィードバックをする
2.自分の考えや提案を明確に伝える
3.相手に対して尊敬語や丁寧語を使う

コミュニケーションスキルを磨くことで、仕事のパフォーマンス向上や人間関係も良好になります。日々の仕事や生活でコミュニケーションスキルを意識的に向上させられるので、ぜひ試してみてください。

関連記事:物流事務の志望動機の書き方は?新卒・中途・未経験別に解説

運送会社に強い転職サイトに相談する

運送会社の事務職に転職する際は、運送会社に強い転職サイトを活用するのもひとつの方法です。

運送業界は人手不足やブラック企業などの問題も多く、会社選びに失敗してしまうとせっかくの転職活動が水の泡になります。

転職に失敗しないためにも、業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているサイトの利用がおすすめです。一般的な転職サイトでは得られない、深い情報やアドバイスを受けられるでしょう。

弊社が提供している「クロスワーク」は、日本最大級の運送を含むノンデスク産業に特化している求人サイトを運営しています。

また、各職種に特化したエージェントサービスを利用すると、ご希望に応じてキャリアアドバイザーとの面談も可能です。

運送業界での事務職を考えられている方は、無料で利用できる「クロスワーク」転職候補の企業を探してみてください。

まとめ:運送会社の事務職はきついだけじゃない

運送会社の事務職はきついだけじゃない

運送会社の事務職は、確かにきつい部分や求められるスキルが高いですが、同時にマルチスキルを身につけられます。

運送会社の事務職のリアルな現状と転職のコツを理解することで、より適切な転職活動が進められるでしょう。

運送会社の事務職への転職に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

また、すでに転職活動中で志望動機の書き方に悩んでいる方は物流事務の志望動機の書き方は?新卒・中途・未経験別に解説もあわせてチェックしてみてください。

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この記事を書いたライター

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高坂 勇介

工業高校で電気技術・機械制御・自動車工学を専攻。卒業後、複数業種を経験したのち、大手プラントメーカーで非破壊検査、造船メーカーで品質・工程管理に従事。物流業者への発注業務も多数経験。現在は製造・建設業界で培った12年の知識と経験を活かし、転職専門ライターとして活動中。

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