バス運転手

バス運転手に転職する際の自己prに入れたい6つの情報

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近年、インバウンド需要が高まってきている中で、バス運転手不足が深刻化しています。

都市部や観光地を中心に、地方でも運転手の高齢化による人材不足が問題となっています。

各バス会社では、人材募集に力を入れており、未経験者を歓迎する求人も少なくありません。

実際に、異業種からバス運転手への転職を考えている人も多くいます。

しかしながら未経験から転職する場合「自己PRで何を書けばいいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。

今回は、バス運転手に転職する際の、自己PRの書き方について分かりやすく解説していきます。

この記事で分かること
・バス運転手への転職で自己PRに入れたい6つの情報
・バス運転手への転職で理解しておくべきこと
・バス運転手への転職における自己PRの例文とNG例

バス運転手への転職で自己PRに入れたい6つの情報

バス運転手が乗客を案内する様子

自己PRとは、自分がどのような人材であるかを企業側に売り込むためにあります。

そのため、基本的な自己紹介ではなく、自分のスキルや経験の中でバス運転手と親和性がある内容を記載します。

具体的には、以下のような内容です。

・保有する資格や免許
・交通業界への関心の強さ
・コミュニケーション能力の高さ
・運転スキルの高さ
・地域貢献の意思
・成長意欲

全て詰め込む必要はなく、PRしやすいと感じた内容を複数組み合わせながら文章を考えていきます。

文字数に関しては、指定がない限り300文字程度が一般的です。

ここでは、バス運転手の仕事内容を踏まえながら、各項目で書くべき内容について解説していきます。

保有する資格や免許

バス運転手として乗務するうえで、必須となるのが「大型自動車第二種免許」です。

そのため、過去に取得した運転免許があれば、記載しましょう。

必ずしも大型自動車第二種免許である必要はなく、大型自動車第一種免許や普通自動車第二種免許でも問題ありません。

取得免許を記載する場合「なぜその免許を取ることになったのか」「乗務経験はあるのか」といった質問をされる可能性があるため、答えられるようにしておきましょう。

交通業界への関心の強さ

バス運転手になりたいという気持ちの強さは、交通業界への関心の強さでPRできます。

なぜこのタイミングで転職を決意したのか、なぜバス運転手なのか、業界の現状を踏まえた上で自分の気持ちをPRしましょう。

統計データやニュースで報道されているような内容に対しての意見はもちろん、過去にバスを利用した経験を踏まえながら、自分の考えを記載しても問題ありません。

バス運転手は、長時間の運転が当たり前で決して楽な仕事ではないため、関心や気持ちの強さが重視されます。

コミュニケーション能力の高さ

コミュニケーション能力の高さも、バス運転手との親和性が高いためおすすめです。

バス運転手は、乗客との距離が非常に近いことが特徴で、発車の際に注意を促したり行き先を説明したりする業務もあります。

また、利用する客層が幅広く、小さな子供から高齢者までが乗車するため、誰とでも気さくに会話できるコミュニケーション能力が重視されます。

人と話すのが好きであることを、過去の経験を踏まえながら記載しましょう。

運転スキルの高さ

運転スキルの高さは、バス運転手としての適性を強くPRできます。

ここでいう運転スキルとは、バスの運転経験ではなく交通ルールの遵守といった内容です。

バス運転手は、ささいな焦りが大きな事故へとつながるため、常に平常心で安全運転しなければなりません。

普段から車を運転している中で、交通違反をしたことがないような人は、運転手としての適性をPRできます。

「安全運転するうえで意識していること」といった質問をされる可能性があるため、答えられるようにしておきましょう。

地域貢献の意思

バス運転手は、人々の交通手段として欠かせないものであり、各地域に密着した仕事です。

そのため、地域貢献に関する意思の強さもアピールできます。

「地元が好きでバス運転手を通じて社会貢献したい」といった考えがあり、転職を検討している場合は、記載するようにしましょう。

貢献したいと思ったきっかけなどもあれば、記載して問題ありません。

成長意欲

運転免許や接客業務といったスキルがなく、何もPRすることがない場合は、成長意欲の強さを記載しましょう。

これから取得したい資格やスキル、バス運転手を通じて将来的にどのようなキャリアプランを描いているのか、具体的に記載します。

先ほど解説した通り、バス運転手を長く続けるためには、強い気持ちを持っていることが重要です。

バス運転手になるうえで、成長意欲の強さは欠かせない適性の1つと言えるでしょう。

バス運転手への転職で押さえておきたい自己PR以外のこと

バスを運転している様子

自己PRでは、自分がどのような人材なのか、仕事との親和性を伝えることが大切です。

親和性をより分かりやすく伝えるには、バス運転手に対する深い理解が非常に重要と言えるでしょう。

バス運転手について理解しておくことで、仕事に対するギャップをなくし、転職失敗のリスクも減らせます。

ここでは、バス運転手の仕事内容や業界の現状を中心に、転職前に理解しておくべき内容について解説していきます。

バス運転手の仕事内容

一口にバス運転手と言っても「路線バス・高速バス・観光バス・送迎バス」といった種類があります。

どれもバスの運転がメインの仕事であるものの、具体的な業務内容や仕事の特徴が異なります。

路線バス運転手

 

決まった路線にある停留所で乗客を乗せながら、目的地まで向かうのが仕事。

停留所でドアの開閉をしたり、必要に応じて行き先の案内や安全に関する車内アナウンスもする。

停留所ごとに到着時刻が定められているため、徹底した時間厳守が求められる。

高速バス運転手

 

都市間を行き来する運行が多く、4種類の中で最も運転距離が長い特徴がある。

目的地へ朝に到着するダイヤもあり、夜間に乗務するシフトもある。

常に80キロを超えるスピードで運転することもあり、高い集中力が求められる。

観光バス運転手

 

一般的な観光や修学旅行のバス運転手として、乗務員と連携しながら観光地を巡るのが仕事。

行き先が毎回異なるため、最適なルートや運行スケジュールを都度考えなければならない。

中には、数日間の運行もあり宿泊勤務もある。

送迎バス運転手

 

幼稚園や各種施設まで、特定の利用者を送迎するのが仕事。

各利用者の指定した場所まで迎えに行くこともあり、的確なルートの選定と各住所の記憶が求められる。

日勤が多く、他の運転手と比べると比較的負担が少ない特徴がある。

安全な運行を維持するため、出勤時にはアルコールチェックや健康状態の報告といった点呼を行います。

乗務前には、車両点検を必ず行い、運行が終わった後の給油や洗車もバス運転手の仕事です。

バス業界の最新事情

バス業界では、より乗客が手軽に利用できたり、運行の生産性を高められたりできる取り組みが進められています。

注目を集めている主な取り組みは、3つあります。

・AIを活用した配車システム
・停留所のないオンデマンドバス
・5Gによるスマートバス停

1つ目の配車システム「Maas」は、各乗客の移動に合わせて、最適な経路の検索や予約・支払いなどを一括で済ませられます。

バスや鉄道、タクシーを組み合わせて目的地に向かう場合も、都度切符を購入したり予約をしたりする必要がありません。

オンデマンドバスとは、利用者の行き先に応じて、最適な経路を選択した上で運行するバスのことです。

これまでのように、乗客や降車する人がいない停留所に寄る必要がありません。

5Gによるスマートバス停は、バス停の電子看板に最新の遅延情報や広告、告知などが配信されるシステムです。

バス運転手になると身に付くスキル

運転職にはさまざまな職種がありますが、バス運転手として働き続けると、以下のようなスキルが身につきます。

・大型車両の運転スキル
・地理知識
・コミュニケーション能力

バス運転手は、多くの乗客を安全に目的地まで送り届けるのが仕事であり、普段から長時間の運転をこなすことで、高度な運転スキルが身につきます。

運転スキルが身に付けば、路線バスから観光バスの運転手、高速バスから送迎バスの運転手といった転職も可能です。

ちなみに、大型自動車第二種免許があれば、トラックなどの大型車両も運転可能です。

観光バス運転手は、普段の運行を通じて全国各地の観光地へと向かうため、国内の地理知識が身につきます。

身に付いた地理知識は、プライベートでの旅行にも活かせます。

普段の運行では、多くの乗客と接するため、コミュニケーション能力も自然と身に付けられるでしょう。

志望動機を書くコツ

採用面接で自分をアピールするには、自己PRだけでなく志望動機も重要です。

志望動機を書く際には、以下のポイントを意識しましょう。

・なぜバスの運転手なのか
・なぜ当該企業を選んだのか

志望動機では、なぜトラックやタクシーではなくバスの運転手を選んだのかを明確にします。

「給料が良くて勤務地が家から近いから」といった、バス運転手ならではの理由でないものは、マイナスなイメージを持たれやすくなります。

また、数あるバス会社の中で、なぜ当該企業に応募したのかも明確にしておく必要があります。

各企業の具体的な事業内容や経営理念などをリサーチした上で、なぜ選んだのか答えられるようにしておきましょう。

バス運転手への転職における自己PRの良い例文

パソコン業務をしている様子

バス運転手の知識や自己PRのポイントについて理解できたものの「初めての転職で全くイメージが浮かばない」という人も少なくありません。

ここでは、バス運転手へ転職する場合の、自己PR例文を2つ紹介していきます。

自分の経験やスキルに置き換えながら、自己PR文を考えてみてください。

良い例文⑴

1つ目の自己PR文は、自分の運転スキル(考え)をメインにした内容です。

私は普段、車を運転する中で「冷静さを保つこと」、「余裕を持って運転すること」を大切にしています。

 

プロの運転手として、お客様を安全かつ予定通りに目的地へお送りするうえでも、意識したいと考えています。

この2つのことを守るには、事前の準備が重要だと考えており、事前にルートや交通情報を調べるようにしています。

バス運転手になった際には、事前の準備を徹底したうえで、予定外のことがあっても冷静でいられるように努めます。

良い例文⑵

2つ目の自己PR例文は、地域貢献への意思を業界の現状を踏まえながらPRしている内容です。

私は、通学で路線バスを使用していた過去があり、毎日を支えてくれたバス業界を盛り上げたいと考えています。

 

貴社は、地方での運行も行っており、その地域を活性化する役割を担っています。

私もバス運転手を通じて、人々の生活を支えたいと考えております。

ただ運転するのではなく、利用者に寄り添い安心して利用してもらえるような運転手を目指したいです。

ここでは、バス運転手への転職における自己PRのNG例文を2つ紹介していきます。

なぜNGなのかも解説していますので、文章を考える際に注意するようにしましょう。

悪い例文⑴

1つ目のNG例文はマイナスな表現が目立つ内容です。

私は、今まで何かを頑張ってやり遂げたことがないまま過ごしてきました。

 

やらなければという考えはあるものの、気持ちの弱さが原因と考えております。

しかし、今度こそは最後までやりきると決めています。

責任感を持ち、プロの運転手として頑張っていきたいです。

これまでの自分を変えたいという気持ち自体は、決して悪くありません。

ただし、ありのままを表現しすぎてしまい「また挫折するのでは?」という印象を持たれてしまいやすいと言えます。

また「今度こそは最後までやりきる」と決めた具体的な理由や根拠がなく、説得力もありません。

考えを述べる場合は、なぜそう考えるようになったのか、明確に記載するようにしましょう。

悪い例文⑵

2つ目のNG例文は、具体的な強みや人間性が伝わらない内容です。

私は、高校時代にバスケットボール部のキャプテンを努めており、地区優勝を果たしました。

 

また、前職でもエリアリーダーとして、5年間努めてきており、模範社員賞をもらったこともあります。

これからは、知識と技術を身に付けながら一人前のバス運転手を目指したいと考えております。

優秀であることは分かるのですが、肩書きや実績ばかりで具体的にどのような長所があるのか全くイメージできません。

キャプテンを通じて学んだ内容や、バス運転手として活かせそうなスキル、前職で意識していたポイントを具体的に記載する必要があります。

この人を採用したらどんな運転手になるのか」相手がイメージしやすくなるような文章を意識してみましょう。

どうしても自分で判断できない場合は、親や友達などに読んでもらい、客観的な意見を参考にするのもおすすめです。

バス運転手に転職する際の自己PRについてのまとめ

デスクワークをする様子

バス運転手へ転職する場合、自己PRでは、運転スキルや保有する免許を記載したり、仕事に対する意思の強さを伝えることが大切です。

より親和性のある内容にするには、バス運転手について知ることから始めましょう。

重要なのは過去の経歴ではなく、これからのキャリアプランです。

できるできないは関係なく、自分の思いについて、親和性を意識しながら文章にしてみましょう。

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