「自分が施工管理に向いているのか知りたい」
「施工管理技士に必要な能力がなにか知りたい」
この記事はこんな疑問を持っている方におすすめです。
建設工事を管理する施工管理技士。スムーズに工事を進めていくためにはどんなスキルが必要なのか?どんな能力が求められているのでしょうか?
ここではその疑問に答えていく内容となっています。これから施工管理を目指したい方、今転職活動を行っている方にピッタリな内容となっているので、ぜひ最後まで一読して参考にしてください。
施工管理の求人を検索する(無料)施工管理に必要な能力8選
施工管理の仕事は4大管理と呼ばれる「工程管理」「安全管理」「品質管理」「原価管理」が主となります。これらを確実に行うためにはどんな能力が必要なのか紹介していきましょう。
職人たちをまとめるリーダーシップ
施工管理には職人たちを引っ張るリーダーシップが必要です。
1つの建設物を作り上げるまでにはたくさんの職人と関わっていきます。施工管理にはその職人たちをまとめあげるリーダーシップが必要となります。リーダーとは責任力がある、現場を束ねるといったスキルがあるものをいいます。
建設現場で働く職人の中には一癖二癖もあるような人物もいるでしょう。また、職人はこだわりがあったり、プライドを持って仕事を行うものがいたりとそれぞれ個性をもっています。
彼らから信頼を集めるためにはまずは自分がしっかりしないといけません。知識はもちろん意見に対しての答え方も大切なことです。しっかりと耳を傾けて自分の意見をいうようにし、この人なら大丈夫といった信頼を勝ち得ないと職人から不安や不満が出てくるでしょう。
コツコツと地道に仕事をこなしていく努力
施工管理は1つのプロジェクトが立ち上がると最初から完成までつきっきりで担当しなければいけません。その期間は工事の規模によりますが、大規模なものだと数年がかりかかるものもあります。
長期の工事となると日々の細かい仕事の積み重ねが必要となります。あまり変化のない時期があり、楽しくないときがあるでしょう。そこでなまけたりいい加減な仕事をするとトラブルが起きたり、工期に遅れが生じたりしてきます。
施工管理は日々地道に完成に向けてコツコツと丁寧な仕事をする能力が求められています。コツコツと努力をしていくことで完成時には大きな達成感を味わうことができるでしょう。
工事全体を把握するマネジメント力
施工管理技士は工事全体を把握して職人に指示を行うマネジメント能力が求められています。工事スケジュールを頭に入れながら現在の工事状況を確認したり、職人の仕事に問題はないかを確認したり、当日納品される資材の搬入時間を確認したりとプロジェクト全体を管理してスムーズに仕事が進めていくようにしなければいけません。
そのためには視野を広くもつこと、常に冷静に頭の中を整理しながら動きを見ていくことが大切です。
このマネジメント能力を得るためにはある程度の経験が必要となりますが、新人のころから常に先のを考えながら仕事を進めていくことでスキルが磨かれていくでしょう。
トラブルが発生した時の対応力
建設現場でトラブルが発生することは日常茶飯事です。資材が届かない、重機が故障した、悪天候で工事が中止となったなど工期に遅れが生じるような問題が発生することは1度や2度ではないでしょう。
そういったときに迅速な対応ができるかできないかで施工管理としての能力の大きな差が生まれます。何かトラブルが起きたときにすぐに的確な指示を与えて問題解消への行動を起こすことで問題は小さく済み、また職人たちからの信頼を得るでしょう。
もし問題が起きても対応ができない、間違った対応ばかりするような施工管理では職人から信頼が得られないだけでなく、問題が大きくなる恐れがあります。
対応力を得るためには経験値が必要ですが、本や先輩から教わることができるので日頃から気になったことがあれば先輩に尋ねることが大切なこととなります。
人間関係をうまく保つコミュニケーション力
1つのプロジェクトを完成させるまでにはたくさんの人たちと関わります。工事を担当する職人、関連会社の人、同じ建設現場内で別の工事を担当する作業員、会社の上司など少なくとも数十人、多いときは数百人もの人とやり取りを行います。
円滑に工事を進めていくためにはその人たちとのコミュニケーションスキルが必要となります。仲良しになる必要はありませんが、お互いに信頼関係を築いていくことが大切なこととなります。
施工管理は会社と職人の間に立つ中間管理職のような立場になります。会社からの指示を職人にしっかり伝えていかなければいけません。ただ伝えるのではなく、その人にあった言葉遣いや伝え方をすることでお互いに気持ちよく仕事が行えるので、コミュニケーションスキルが施工管理に求められる能力となります。
事故を防ぐための危機管理能力
建設現場というのは常に危険と隣り合わせな状況です。施工管理の4大管理の中に安全管理がありますが、この安全管理が最も重要なものと考えられています。
ひとたび事故がおきると工事がストップし工期に遅れが生じるだけでなく、ケガ人が出ると大問題となります。危険個所がないか気をつけて確認すること、職人たちの仕事方法に問題がないか確認することなど事故の種となるものがないか毎日の仕事から確認しなければいけません。
大事故や問題が発生する前に危険を予測しておくことが施工管理に求められる能力となります。
長時間労働に耐えうる体力
施工管理は毎日のように残業があります。企業や現場にもよりますが、月に換算すると80時間ほどの残業があると言われています。
なぜそんなに残業があるのかというと、施工管理は工事が始まる前に出勤し、現場状況の確認と本日のスケジュールの把握をしなければいけません。工事が終わった後は職人たちは帰宅しますが、施工管理はそこから会社や施工主に進捗具合の報告や写真の提出といった事務作業をしなければいけません。
事務作業自体はスムーズに進めばすぐに終わりますが、トラブルが起きているときは解決策を練らなければいけません。
どちらにしても定時で帰れるといったことはないので、施工管理は体力勝負という部分があります。若いうちは大丈夫かもしれませんが、30代になってから施工管理に挑戦するという方には厳しいかもしれません。
キツイ言葉にも耐えうるメンタル
建築現場で働く職人の中には言葉遣いが荒い方も少なからずいます。特に新人の頃は知識も経験もないため、間違いや失敗をすることがあると思いますが、その時にきつく怒られることがあるでしょう。
また時に理不尽なことで文句を言われたり、クレームを言われたりすることもあるかもしれません。その時にメンタルをやられて辞めていく人も少なくありません。
怒られたり文句をいわれたりと、きつい口調で何か言われてもへこたれないメンタルが施工管理に必要な能力となります。
施工管理の仕事内容
施工管理の仕事内容は多岐にわたります。主な役割は、建設現場でのプロジェクトの進行を管理し、計画通りに作業が進むように調整することです。具体的には、以下のような業務があります。
工程管理:工事の進捗状況を把握し、予定通りに進行しているかを確認します。遅れが生じた場合は、対策を講じてスケジュール通りに進むように調整します。
品質管理:使用される材料や工法が設計図通りであるかを確認し、高い品質を維持します。問題があれば、早急に対応します。
安全管理:作業員の安全を確保するために、適切な安全対策を講じます。安全規則の遵守を徹底し、事故防止に努めます。
予算管理:予算内でプロジェクトを完了させるために、コストの管理をおこないます。無駄な支出を避け、効率的な運用を目指します。
関係者との調整:クライアント、設計者、作業員など、多くの関係者とコミュニケーションを取り、プロジェクトが円滑に進むように調整します。
施工管理は、現場での実務経験とともに、高いコミュニケーション能力や調整力が求められる職種です。
施工管理に必要な資格
施工管理に必要な資格として、代表的なものに「施工管理技士」があります。
この資格を取得することで、施工管理の専門知識を証明し、キャリアの幅を広げることが可能です。同資格の種類は以下の2種類があります。
1級施工管理技士:大規模なプロジェクトの管理をおこなうことが可能な資格です。取得には実務経験が必要で、国家試験に合格する必要があります。
2級施工管理技士:比較的小規模なプロジェクトの管理を行うことができる資格です。1級と同様に、実務経験と国家試験の合格が求められます。
これらの資格を取得するためには、建設業界での実務経験が必要です。
また、試験に合格するためには、専門的な知識や技能を習得することが重要です。資格を持つことで、より責任のあるポジションに就くことができ、キャリアアップに繋がります。
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施工管理に必要な能力についてのまとめ
建設業界では欠かせない存在の施工管理技士。彼らに必要な能力について紹介してきました。施工管理技士として働くためにはさまざまな能力が必要となりますが、その分やりがいを感じられる仕事です。
今回の内容で自分には難しいかもと思われた方もいるかもしれませんが、いきなり現場を任されることはありません。まずは現場で経験を積んでスキルや知識を養うところから始めてみませんか?
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