物流業界においてトップを走り続けるヤマト運輸、そのヤマト運輸のセールスドライバーには物販のノルマがあることをご存知でしたか?
この記事では、ヤマト運輸のノルマの内容やその実態について詳しく紹介しています。
ヤマト運輸のセールスドライバーを目指している方、興味のある方は最後まで一読してくださいね。
ヤマト運輸のセールスドライバーには物販ノルマがある
ヤマト運輸のセールスドライバーの仕事内容
ヤマト運輸のセールスドライバーの仕事内容には、荷物の配達、集荷だけでなく、商品の販売(物販)などを行う営業の業務も含まれています。
この営業において、ノルマがあると言われており、これに苦しめられているドライバーが少なくありません。では、具体的にどんなノルマがあるのか、その内容について次の章で紹介していきましょう。
関連記事:ヤマト運輸の仕事内容とは?セールスドライバーの一日を解説!
ヤマト運輸のノルマとは
ヤマト運輸のセールスドライバーにはノルマが課せられています。実際にどんなノルマがあるのか、紹介していきましょう。
物販ノルマ
ヤマト運輸のセールスドライバーは商品を販売する、いわゆる物販のノルマが課せられています。
商品の内容は、季節にあったもの。例えば母の日が近いのであればカーネーションやスイーツ系の商品、夏場であればお中元、年末であればお歳暮などといったもの。通常時であれば、地域の名産品やコーヒーセット、甘味商品のセットなど様々な種類があります。
つまり、配達、集荷の通常業務に加えて上記のお取り寄せ商品の営業をかけなければいけません。
実際のノルマの金額は地域や営業所によって異なりますが、少ないところでも2万円となかなかの高額となります。
このノルマを達成させないと上司からの叱責を受けたり、給料に反映されたりと大きなマイナスとなるため、時には自腹で購入している方もいるそうです。
特にクリスマスやお歳暮などイベントが重なる時期や大きなイベントの際はノルマが上乗せされることもあるので、いつもよりもさらに精神的な負担がかかってしまうことになります。
新規顧客獲得ノルマ
ヤマト運輸のノルマは物販だけではありません。新規顧客獲得のノルマを課せているところもあるそうです。
新規顧客獲得のノルマとは、定期的に荷物を配送してくれる顧客を見つけて契約してもらうといった営業となります。
主には企業といった法人向けにはなりますが、法人は定期的に荷物を発送するため、契約することで毎月ある程度のまとまった金額を稼げるのでノルマとしているようです。
このノルマは個人に行っている場合や営業所単位でノルマを設定していることもあり、常に上司からプレッシャーをかけられて精神的にしんどくなる方も少なくありません。
関連記事:ヤマト運輸は本当にきつい?口コミや仕事内容を詳しく解説
ドライバーの求人を検索する(無料)ヤマト運輸の物販ノルマに関するクチコミ
実際にヤマト運輸で働かれていた社員さんが、物販などのノルマについてどんな感じだったのかなどをネットの口コミにかかれていたものを紹介していきましょう。
ノルマを達成しなければ基本給があがらない
普段の仕事が忙しく、集荷や配達で追われているにも関わらず営業をかけないといけないのが大変だった。何よりその営業ノルマを達成しないと基本給が上がらないため、昇給のためにはノルマをなんとしてでも達成しないといけない。
ノルマが評価基準
セールスドライバーは日々の運行で事故や違反を起こさず、かつ営業をしっかり行なっていれば評価は上がります。物販のノルマがありますが、自分はそんなにきついと感じたことはありません。頑張れば役職にも挑戦することができます。
ノルマを達成しなければ自腹で商品を全部買うようになる
セールスドライバーはたくさん配達すればいいだけではなく、何ヶ月か毎に商品を売るノルマが課せられます。配属ごとにどれくらい販売しないといけないのかを決められ、もし達成できない場合は自腹で商品を購入するようになりました。
頑張ると翌年大変なことに
ノルマ自体はそこまでキツくありませんでした。しかし、ノルマの金額は前年比から求められるために、今年頑張ってノルマ以上を達成させようとすると、来年のノルマがキツくなるといった悲しい問題があります。
7万円以上のノルマがあった
営業所ごとにノルマの金額は違うようでしたが、うちは7万円以上あり決して楽ではありませんでした。ただ仕事は楽しく給料も良かったので嫌ではありませんでした。
物販ノルマがあるヤマト運輸で働くメリット
上記でノルマについて紹介したため、ただきついのでは?と感じた人もいるかもしれません。実はノルマがあってもヤマト運輸は人気の企業です。そのヤマト運輸で働くメリットを紹介していきましょう。
給料が高い
ヤマト運輸の給料は運送業界において比較的高いとされています。大手だからこその安定した給料がいただけるのがヤマト運輸で働くメリットです。
物販のノルマはあるかもしれませんが、キチンと達成している方は月収50万円、年収600万円ほどもらっている方もいます。
もし仮にノルマを達成しなくても配達などでのインセンティブが見込めるため、高収入、高年収を狙いたい方にはおすすめです。
福利厚生が充実している
ヤマト運輸は上場している大手企業だけあって福利厚生が充実しています。
今流行りの育児休暇や産後休暇、扶養手当や地域手当、確定拠出年金制度や財形貯蓄制度など様々な福利厚生が用意されています。
賞与(ボーナス)も年間で6ヶ月とかなりの金額をいただける点など働く方にとって嬉しいことばかりなのも、ヤマト運輸で働く大きなメリットでしょう。
休日が多い
運送業界=休日が少ないというイメージを持っていませんか?実はヤマト運輸はしっかり休みが取れるいい企業です。
ヤマト運輸では働き方改革を進めており、社員は月に9〜11日休日が与えられています。
今でもきつい会社だと週に1回程度しか休みが取れないのに、ヤマトはきっちり休日があるため人気があります。また、有給休暇も積極的の取るように進められており、家族での旅行などに使われることがあります。
プライベートや家族との時間を大切にしたい方には大きなメリットとなるでしょう。
キャリアアップがしやすい
以前ヤマト運輸のセールスドライバーは契約社員からスタートし、2年程度の経験を積んだ上で晴れて正社員となるケースが一般的でした。
しかし、昨今の働き方改革や人員不足を解消するために、最初から正社員として雇用するようになりました。
正社員として経験を積めば、マネージャー職に就いたり、もっと上の立場に昇格することが可能です。試験はありますが、チャレンジを推奨しているので、キャリアアップをしたい方には魅力的な会社です。
誰でも働くことが可能
近年のネット通販などの需要が伸びてきたことから仕事が忙しい、でも人手が足りないことからヤマト運輸は未経験の方でも積極的に採用しています。
未経験でも初めの1ヶ月は先輩社員の隣で研修を受けながら仕事を行えるため、いち早く業務を覚えることができます。
多くの方が未経験からスタートしているので、知らなくても全然気にする必要がありません。
やる気さえあれば問題ないので、頑張る人には経験の有無が問われない企業です。
ヤマト運輸の物販ノルマを達成するコツ
毎月やイベントごとに訪れる物販ノルマを達成するためには普段からどのようにすればいいのか、売り上げを上げるコツについて紹介していきましょう。
明るく元気な接客を心がける
営業というのは当たり前ですがお客様を相手に行うものです。
暗い店員か明るい店員とどちらに好感を持てますか?ニコニコしている人と仏頂面の人とどちらに接客して欲しいですか?答えは明白かと思います。同じ商品でも売る人が違えば結果は全然変わります。
いくらいい商品でもドライバーが悪ければ売上は上がりません。
売り上げを上げるためには、普段から明るく接客をすること、適度にコミュニケーションをして関係を築いておくこと、丁寧な接客を続けることでお客様との信頼関係が築けます。そうなれば、いざ売りたい商品があるときに購入してもらいやすくなります。
もしノルマで困っているのであれば、お願いすると購入してくれることになるでしょう。
その他の業務の効率を良くする
セールスドライバーの仕事は、配達と集荷がとても忙しいです。この時間にリソースを割くと営業に時間が回って来なくなります。
つまり、普段から業務の効率を上げるためにどうすればいいのか考えて実行し、色々いい方法をやっていけば自ずと作業効率は上がります。
すると時間に余裕が生まれ、営業する時間もできるでしょう。簡単なことで言えば荷物を置く位置、荷物を乗せる順番を考えるといったことです。
売り上げを上げている社員のマネをする
一番いいのは営業TOPのマネをすることです。言葉遣いや対応方法など必ずテクニックを使って仕事を行っているので、しっかり観察をして何がいいのかを研究することが重要です。
もし観察する時間がないのであれば、教えを請うとのもいいでしょう。簡単には教えてもらえないかもしれませんが、ヒントくらいは教えてくれるかもしれません。
モチベーションを上げる
モチベーションを高く持っていることもノルマ達成には必要です。モチベーションが低いとどんどんマイナス思考となり、仕事が嫌になってしまいます。モチベーションが高い方が仕事にやる気が生まれ、結果も生まれやすくなります。
モチベーションを高めるには、プライベートを充実させる、楽しみをつくるなどですが、本など自己啓発系を読むことでもやる気UPとなりますよ。
精神力を鍛える
根性論ではありませんが、セールスにとって精神力は大切です。声をかけても商品を購入してくれる確率の方が低いので、断られるたびに凹んだり、上司からプレッシャーをかけられて落ち込んだりしていては仕事がうまくいきません。
断られても次があるという余裕や上司からの圧力も気にしないくらいの精神力がある人の方が営業での成績を上げています。
ヤマト運輸で物販ノルマを課せられたくない場合
ヤマト運輸にはアンカーキャストと呼ばれる契約社員の雇用も進めています。この契約社員はノルマがなく、働き方も楽と言われています。紹介していきましょう。
出勤は午後から
契約社員であるアンカーキャストの出社は午後の13時からとなっています。出勤時間は13:00〜21:00が基本となっているため、午前に家事をしたい人、育児がある人、趣味や資格の勉強の時間に当てたい人などにはありがたいですよね。
休日は週休2日制となっているため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能となっています。
原則残業なし
アンカーキャストは原則残業なしです。21時と少し夜遅くになりますが、退勤時間が決まっていることで後の予定が組みやすかったり、家事などの時間が取れやすくなったりします。
仕事は配達が中心
仕事は配達がメインとなり、正社員のような営業活動がありません。ノルマのプレッシャーもなく、荷物を配達するだけなので精神的に楽です。
福利厚生が充実している
契約社員だからと福利厚生が不足することはありません。社会保険の完備はもちろん、育児介護休業なども準備されており、安心して働くことができます。
安定した生活を送れる
契約社員だからと給料が少ないのでは?と心配されたかもしれません。給料は地方によって異なりますが、最低でも20万円以上、東京だと30万円ほどいただけることもあります。
正社員ほどは稼げませんが、生活には十分な収入を得られることも契約社員のいいところです。
ヤマト運輸の物販ノルマについてのまとめ
ヤマト運輸には物販・新規契約のノルマがあるため、精神的にキツくて辞める人がいますが、気にせず働き続ける人もたくさんいます。
自分が営業に向いているかどうか考えて、厳しそうなら違う会社か契約社員を目指してはどうでしょうか。
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