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ヤマト運輸がきついと言われる6つの理由|仕事内容と4つのメリット

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ヤマト運輸がきついと言われる6つの理由|仕事内容と4つのメリット街中を歩いていても運転していても見かけない日はないクロネコマークのトラックや軽自動車。もはやインフラの一つとも言えるヤマト運輸。誰もが一度はお世話になったことがあるのでは?

日々私達に快適なサービスを提供してくれるヤマト運輸ですが、その裏ではどのような仕事が行われているのでしょうか?
今回はその実態に迫ってみたいと思います。

ヤマト運輸がきついと言われる6つの理由

トラックのハンドル

長時間労働がきついのか?

深刻な人手不足もあって運送業界全体に蔓延する長時間労働。ヤマト運輸も例外ではなく複数の支店でセールスドライバーに違法な長時間労働をさせたことが明るみとなり、労働基準監督署から悪質性が高いと判断され2017年に書類送検されました。

人手不足・不在再配達という昔からの問題が解消されない中、ネット通販等の荷量が年々増加しドライバーの負担も増えています。満足に休憩も取れず毎日のように残業してもなおさばききれない荷物の山。こんな長時間労働の仕事が続けば精神的にも肉体的にもヤマト運輸の仕事はきついと思うのは当然です。

サービス残業がきついのか?

ヤマト運輸が労基署から書類送検されるほど悪質であったのは、単に長時間労働させていただけでなく多くの残業代未払いが発生していたこと。ドライバーの中には仕事や長時間労働がきついのを承知で残業代をモチベーションに頑張っている者もいます。
そんな心意気を無にするような残業代未払いという仕打ち。楽ではない長時間労働なのにサービス残業というのはきついです。
この頃からヤマト運輸の企業体質がブラックと認識されることになります。

再配達はどれくらいあるのか?

ヤマト運輸のドライバーが長時間労働になる原因の一つが不在による再配達。時間の無駄に加えて1個分の運賃で2回も3回も足を運ばねばならないのは利益面でも問題です。
おおよその傾向では不在は総配達数の2割前後と言われています。
100件配達に行くと20件が不在再配達になる・・・2割が仕事していなのと同じ扱いです。
時間で考えてみれば1日8時間労働とすると1.6時間が不在再配達のために残業になる。

しかし最近は不在再配達が社会的損失として議論され受け取り側の理解・協力も進んでおり、ヤマト運輸の場合は営業所やコンビニ受取を選択することも可能なのでドライバーの仕事・負担も少しづつ軽減はされているようです。

忙しくなってしまう理由は人手不足?

運送業界は慢性的な人手不足。これは給料が安いのもそうですが仕事がきついのが見透かされているからです。ヤマト運輸もその飛び抜けた荷物の扱い量に対して絶対的な人員が常に不足している状況がなかなか改善されません。足りていない人員で仕事を回さねばならないのですから人手不足は忙しくなる大きな要因です。しかしそれだけではありません。シェア争いに勝つべく続いて来た売上げ第一主義の弊害が現場への負担となっています。

ヤマト運輸は働き方改革で運賃値上げと大幅な増員、荷量の削減を掲げました。値上げと荷量削減は数字として表れてきていますが増員に関してはまだまだ前途多難なようです。人手不足だから忙しいのか、忙しく仕事がきついから人が集まらないのか、その答えはこれから見えてくると思います。

しわ寄せを受けやすい部署は?

ヤマト運輸には数多くの部署がありますが、楽な部署は一つもありません。個人の勤務成績・評価は一元管理されており、社員もパートも常に直属の上司にチェックされています。経理や受付といった内勤の仕事はまだ労働時間が明確なので残業の問題は少ないのですが、やはりしわ寄せを受けるのは配送の仕事・ドライバーです。

ヤマト運輸と言えばまずドライバーが連想されるようにお客様との接点でもあり代表的なサービス・仕事でもあります。一切手を抜くことは許されないし常に時間に追われ、忙しい・きついのしわ寄せが一番降りかかって来る仕事です。口コミでヤマト運輸が語られるのはほとんどがドライバーと配送サービスについてです。現場のプレッシャーに耐えられず辞めていく人が多いのもヤマト運輸の特徴の一つです。

顧客からのクレームが多い?

ヤマト運輸の口コミを見る限りでは高評価とクレームが両極端になっています。

ドライバーも人間です。完璧を求められても限界があります。ドライバー一人あたりの仕事数が多すぎて物理的に時間指定を守れないケースが多々あっても不思議ではありません。客が抱いているサービスへの期待度が高すぎると、普通のことでも物足りなく感じてクレームまがいに発展することは有り得ます。

口コミでは「ヤマト運輸は時間指定を守らない」というクレームが圧倒的に多いです。守らないのではなく守りたくても守れないというのがドライバーの正直な感想でしょう。そんな事情は客の立場から見ればどうでもよいことで「遅れは遅れ」とお客様はシビアです。不在はするが時間は守れという理不尽さと闘わねばならないドライバーはつらい仕事ですね。

関連記事:トラックの種類が多様なヤマト運輸!クロネコヤマトで働きたい人が取得するべき免許と注意点

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ヤマト運輸:きついと言われている仕事内容

運転

ヤマト運輸と言えばトラック運転手の仕事イメージがありますが、具体的には様々な作業があります。

各地域ごとにヤマト運輸の営業所があり、様々なところから荷物が集荷されてくるのですが、トラックから荷物をおろし、仕分け作業をするのも仕事内容の1つとなります。

仕分け作業では行き先ごとに分けるのはもちろん、取扱内容指示などによっても間違えないようにしながら進めていき、その後は伝票整理などパソコン関連の仕事も進めていきます。

その後自分が配達する住所を地図で確認したり、降ろす順番などを整理してその通りに荷物をトラックへ積み込んで、最後に配達する流れです。

配達先においても物販などのセールスを行うことがあります。

関連記事:ヤマト運輸の仕事内容とは?セールスドライバーの一日を解説
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ヤマト運輸:きついけど働くと得られる4つのメリット

ヤマト運輸:きついけど働くと得られる4つのメリット

ヤマト運輸の仕事はきついイメージがあったり、大変なこともありますが、悪いことばかりではありません。

ヤマト運輸で働くメリットについて見ていきましょう。

体力をつけることができる

ヤマト運輸では上記で説明した通り、様々な作業がありますが、体力を使う仕事が多くなります。

また、体の一部だけを酷使するわけではなく、荷降ろしなど体全体を使うのでバランス良く筋肉をつけることが可能で痩せることもできます。

街中で見かけるヤマト運輸のドライバーも、体つきがいい人がほとんどです。

深く考えたりする必要がない

ヤマト運輸のドライバー業務は、作業内容が多いように見えますが、覚えて慣れてしまえばそこまで難しくない作業の方が多いと言えます。

効率良く配達したり、安全運転などに関しても集中しなければならない時はありますが、深く考えたりする必要がありません。

企画・考案、マーケティングなどケースバイケースでその都度考えたり、柔軟に考えるのが苦手な人には向いていると言えます。

福利厚生がしっかりしている

ヤマト運輸は福利厚生が充実しているというメリットがあり、主な内容として以下のようなものがあります。

・育児・介護短時間勤務制度
・慶弔見舞金制度
・社員持株制度
・財形貯蓄制度
・退職金制度
・車通勤可能
・グループ保険制度
・会員制スポーツクラブが利用可能
・自動車保険割引制度
・直営保養所、提携保養所の利用が可能

このように大企業ならではの福利厚生が多く、私生活でもお得に様々なサービスを利用することができます。

収入が安定している

ヤマト運輸は支店が全国にあり、収入が安定しています。

そのため、売上によって大きく収入が前後したりすることがなく、経営状態が大きく悪化しない限り安定して賞与などももらうことができます。

また、最近では個人でショップなどをだすことができるEC事業の急成長や、コロナ流行による通販の購入量の拡大などにより売上も好調と言えます。

関連記事:ヤマト運輸はブラック企業?給料激減の噂や口コミから徹底検証

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ヤマト運輸はきつい:2つの対応策を実施

ヤマト運輸はきつい:2つの対応策を実施

多くの難題を解消すべくヤマト運輸では様々な改革を打ち出しています。必ずしも全てが上手くいっているわけではないようですが、改革実現の根本的な部分はやはり人員確保・人手不足解消にあるようです。

Amazonからの配達業務の影響は?

佐川急便がAmazonから撤退しその多くを受け持つことになったヤマト運輸ですが、売上げには貢献したものの弊害の方が多く論じられています。それ以前にもネット通販等の驚異的な成長により取り扱う荷量の増加に人員体制が苦戦を強いられていたところにAmazonのとんでもない荷量を引き受けることになって、冒頭で紹介した労働基準法に触れる事態を引き起こす流れとなっていきました。
佐川急便と違ってヤマト運輸の基本は社員による配送をメインとしていたのですが、ヤマト・スタッフ・サプライという子会社を作ってフランチャイズの募集をしたり車両を使わない配送員の募集やアンカーキャスト(午後からの契約社員)の大増員と、かなり大きな変化を起こしながらそれでも仕事に対応しきれない状況についに働き方改革を公言する運びとなっていきます。

世間に批判を浴びたことを意識してか、それまでの売上第一主義から社員を大事にする改革へと舵を切り、Amazon他主要顧客への値上げ交渉、扱い荷量の削減、労働時間の短縮等現場の負担を軽減するための方策を次々と発表し、ついにはAmazonの当日配送からの撤退に至ります。
この改革は社外にも影響が及び、Amazon専門に配送を請け負うデリバリープロバイダーの誕生や、Amazon flex という個人との直接契約による配送システムが話題となりました。

荷主1社の仕事でこれほどの影響力があるわけで、これからもAmazonの動きから目を離すわけにはいきませんね。日本の運送業界を大きく変えてしまう可能性があります。

配達時間などの変更が進みつつある?

ヤマト運輸はドライバーの負担を意識して12:00~14:00の指定配送廃止(実情はこの時間に午前中の不在や配送し切れなかった分の配達を行わざるをえない)と、20:00~21:00の配達指定廃止と19:00~21:00の新設(実情はさばききれなかった荷物と不在再配達をしているため何も変わらない)を発表しましたが、結局はドライバーの休憩時間確保や労働時間短縮とはなっていないようです。

勤務時間の明確化を図りサービス残業撲滅を謳い変化に取り組んではいますが、誰もが無理と思っている。今でもお昼過ぎの時間帯にヤマト運輸のドライバーは街中で配送していますし夜間もしかり。勤務間インターバル制度に至ってはそれこそ無いに等しい。
仕事の中身が変わらなければ働き方を改革と呼べるレベルで変えることは難しいですね。

関連記事:ヤマト運輸の物販ノルマとは?実態やヤマト経験者のクチコミを紹介します

ヤマト運輸きついに関するまとめ

ヤマト運輸きついに関するまとめ

現代社会ではなくてはならないサービスの一つが宅配の仕事です。誰もがそれを実感しているからこその厳しいクレームがヤマト運輸に叱咤激励を込めてぶつけているのだと思います。
そのサービスを維持していくのに多大な努力や厳しい労働環境があることはわかりました。きつい仕事であるがゆえの人手不足という歯痒い一面もあります。ヤマト運輸のドライバーが常に時間に追われる楽ではない仕事と皆が口コミで知ってしまったための人手不足でもあります。

しかしドライバーを苦しめている要素の中には私達のワガママが多少影響していることも否めません。
どうすれば互いに共存していけるか?どうすればドライバーが魅力ある仕事として関心を持ってもらえるか?

ヤマト運輸のサービスを維持・育てるのもサービスを受ける側の役割だと思います。

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