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ユニック車の操作方法の正しいやり方は?未経験でもわかるコツと注意点を詳しく解説!

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建設現場や土木作業現場でよく見かけるのは、トラックの荷台と運転席の間にクレーンが付いているユニック車。人力では持ち上げることが出来ない建築資材や重量物を、クレーンを使って荷揚げ・運搬・荷卸しまで行います。

ユニック車を操作するための資格を持っていたとしても、実際の現場で操作したことがない方も多いのではないでしょうか?

資格を取得した際に操作方法を学んでいても、いざという時に操作できなければ意味がありまん。

今回はそんなユニックの実務経験がない方のために、ユニックを操作するコツやユニックに多い事故などをご紹介します。ユニックを安全に操作するための参考にしてみて下さい。

ユニック車の資格

ユニック車を操作するには、吊り上げ荷重によって違う免許の取得や講習の受講が必要になります。

  • 吊り上げ荷重0.5t以上から1t未満・・・→小型移動式クレーンの運転業務に係わる特別教育
  • 吊り上げ荷重1t以上から5t未満・・・→小型移動式クレーン運転技能講習
  • 吊り上げ荷重5t以上・・・→移動式クレーン運転士免許

これはあくまでクレーンを操作するための免許や講習になります。

クレーンが載ったユニック車を運転するには、最大積載量や車両総重量に応じた運転免許を取得するようにしましょう。

ユニック車やクレーンの運転に必須な資格・免許は?どちらを取得するべき?

ユニック車を操作する時のコツ

それでは実際にユニック車を操作する際のコツを見ていきましょう。

ユニック車だけでなく大きな機械を操作する上でのポイントになるので、しっかりと押さえて下さいね。

ユニック車の操作方法の正しいやり方は?未経験でもわかるコツと注意点を詳しく解説!

安全を第一に考える

ユニック車に限らず、すべての車や機械の操作の基本はこの「安全第一」です。

急いでいるからと言って確認を怠ったりしないようにしましょう。またユニックを安全に操作するには下記の内容をしっかり頭に入れておくと有効です。

  • 定格荷重表
  • 作業範囲
  • 最大吊り荷重
  • ブームの長さ

操作は同時に行わず一つずつ

安全にユニックを操作するには一気に複数の作業をしようとせず、一つ一つの作業を確認しながら行いましょう。特に操作に慣れるまでは、同時に行おうとするのは危険です。

さらにユニックの作業を止めないためにも効率を考えながら操作することが大切になります。

レバー操作は優しく

ブームを動かすレバーの操作はゆっくりと優しくが基本。レバーを早く動かすとブームも早く動いてしまいます。

レバー操作を行う時には車体の振動や作動油の音を確認して、その変化を体感するようにしましょう。それが操作上達の近道にもなります。

吊り上げは真上に移動させてから

荷物を吊り上げる際には、ブームを荷物の真上に移動させてから持ち上げて下さい。

ワイヤーは少しづ巻いていき、荷物が大きく振れたりしないか操作確認するのがポイントです。

フックを目線の高さに合わせる

その際フックは目線の高さまで下げておきましょう。ただし移動する時にはフックを上にあげて下さいね。

そのまま移動してしまうと人や物に当たってしまう恐れがありますのでご注意を。

ユニック車の操作する時の注意点

 

次にユニック車の操作に関する注意点をあげていきます。操作のコツと合わせて注意点を頭に入れておくことで、事故防止にもなります。

空車時の定格総荷重を確認

この空車時の定格総荷重はユニック車にのみ使用されるトラック用語です。

トラックの荷台に積み荷が無い空車時における車両の安定度に基づいて定められています。

空車時定格総荷重 = 実際に吊れる荷重 + フックなどの重さ

こちらはユニック車のシャーシの安全度も考えられた性能を示しています。

ブームを伸ばしすぎない

またクレーンのブームは伸ばしすぎないように注意しましょう。ブームを最大まで伸ばしてしまうと次のようなことが起こってしまいます。

過負荷が掛かる → 車体が転倒 ・ ブームが折れてしまう

また伸ばしすぎたブームでは吊り下げる荷重も少なくなってしまいます。車体の転倒を防ぐためにもクレーンのブームの伸ばしすぎには注意して下さい。

アウトリガーは最大まで引っ張り出す

アウトリガーを使用する際は、地面の硬さを確認して左右を最大の状態まで張り出します。また地面が柔らかい場合は、下記の材料などで補強して転倒を防ぎましょう。

  • 角材
  • 鉄板

横転を防ぐために使用するアウトリガーを使用するときは、地面の硬さをしっかり確認して左右を最大の長さに伸ばして使用します。

万が一接地している地面が柔らかいと、アウトリガーが地面に埋まっていきバランスを大きく崩して横転する可能性が高くなります。

ブームのしまい忘れ

ユニック車の事故で最も多いのが、この「ブームのしまい忘れ事故」です。作業終了後についうっかりブームをしまい忘れたまま走行するとトンネルの出入り口や高架、看板などに激突する場合が。

またブームを横に出したままユニック車を動かすと、対向車や歩行者などに衝突して重大事故につながる恐れもあります。そのため必ずブームを本来の位置に移動させてから車体を動かしましょう。

さらに、クレーン操作用のリモコン電池にも注意が必要です。うっかり替えの電池を持っていないと途中でブームが動かせなくなってしまいます。

つい忘れがちですが、リモコン電池のストックも準備しておきましょう。

しっかり玉掛けを行う

クレーンの操作には玉掛け作業も必要になります。荷物が途中で落下しないためにも、玉掛けを行うには次の資格が必要になります。

  • 玉掛け技能講習 ・・・ 1t以上の能力のクレーンを操作する場合
  • 玉掛け特別教育 ・・・ 1t未満の能力のクレーンを操作する場合

たとえユニック車の操作ミスをしたり突風などのトラブルが起きても、玉掛けが適切に行われていればそれほど大事故につながりません。

玉掛けはそれほどユニック車の操作にとって重要なポイントになります。最後にユニックの操作に大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 荷重をしっかりと把握する
  • 無理のない吊り上げを行う
  • 正しく玉掛けを行う

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関連記事:ユニック車の吊り上げ荷重は?専門用語、2t/4t/10tサイズ別に徹底解説

ユニック車に多い事故と対策

ここではクレーンで荷物を上げ下げするユニック車だからこそ起こってしまう事故例を見ていきます。

事故を未然に防ぐためには、事故が起こる可能性を常に想定して具体的な対策を考えておくことが重要になります。

転倒事故

引用画像

引用元:JCA

ユニック車の転倒の原因としては次のようなことが考えられます。

  • 空車時の定格総荷重の確認を怠る
  • 吊り上げ荷重をオーバーする
  • ブームを伸ばしたままアウトリガーを格納する
  • 地盤が緩んでいる場所での作業

転倒事故はそばにいる人を巻き込むなどの大事故につながることがあります。ユニックを操作する上での注意点を良く守って下さい。

吊り荷の落下

引用画像

引用元:JCA

車両の転倒までに至らなくても、バランスを崩すことで吊り荷が落下してしまうこともあります。

またワイヤーの点検を怠ると、劣化によるワイヤーの破損で吊り荷を落とすこともあるようです。

ユニック車の逸走による衝突事故

引用画像

引用元:株式会社タダノ

ユニックの停車時には、次のことをしっかりと行ってください。

  • パーキングブレーキを入れる
  • 歯止めをしっかりと行う

特に傾斜地での停車では、これらを怠ると大変なことに。作業員が車両から降りた途端にユニック車が逸走し隣の車両に衝突してしまうという事故が起こる場合もあります。

関連記事:ユニック車やクレーンの運転に必須な資格・免許は?どちらを取得するべき?

まとめ 

建築現場や工事現場で力を発揮するユニック車ですが、操作を怠ると大事故につながります。

これまで講習以外でユニック操作をしたことがない方は、ユニック操作に関する注意点やコツをふまえて作業して下さい。

ユニック操作に限らず事故を起こす時は「ついうっかり」が主な原因に。自分や周りの人の命を守るためにも、安全第一を心がけましょう。

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