工場

製造業(メーカー)の平均年収は約353万円|年代・業種・企業別ランキング

更新日:
 公開日:

製造業(メーカー)の平均年収は約353万円|年代・業種・企業別ランキング

未経験でも就職のハードルが低いと言われている製造業ですが、その反面で他の業界よりも年収が低いと言われています。

しかし、本当に製造業は年収が低いのでしょうか。

本記事では製造業の年収や、製造業で年収を上げる方法について解説していきます。

製造業の平均年収は他業界より安定している

製造業の平均年収は他業界より安定している

製造業の平均月収は29万4,900円、年収に換算すると353万8,800円です。

全16業種の中では11位と全体的に見ると低い水準のように見えます。

ただし、他業種と比べてもそこまで大きく差が開いているわけではありません。

【年代別】製造業の平均年収ランキング

【年代別】製造業の平均年収ランキング

年代別の製造業の平均年収ランキングは下記の通りです。

年代 男性 女性
~19歳 217万円 208万円
20~24歳 244万円 223万円
25~29歳 284万円 247万円
30~34歳 321万円 267万円
35~39歳 369万円 279万円
40~44歳 406万円 290万円
45~49歳 443万円 297万円
50~54歳 488万円 297万円
55~59歳 500万円 276万円
60~64歳 349万円 219万円
65~69歳 297万円 208万円
70歳~ 285万円 209万円
全体 386万円 267万円

年代別で見てみると、19歳以下の男性の製造業の平均年収が217万円、55〜59歳の製造業の平均年収は500万円です。

この結果を見ると、製造業の平均年収は10〜20代の頃は低めですが、50代後半にかけて平均年収が安定していくのがわかります。

出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

【業種別】製造業の平均年収ランキング

【業種別】製造業の平均年収ランキング

業種別の製造業の平均年収ランキングは下記の通りです。

業種(製造業のみ)  全体の平均年収 男女別の平均年収 年代別の平均年収
【1位】たばこ 769万円 男性:829万円
女性:538万円
20代:458万円
30代:689万円
40代:701万円
50代:999万円
【2位】トイレタリー 552万円 男性:608万円
女性:470万円
20代:449万円
30代:564万円
40代:661万円
50代:976万円
【3位】総合電機メーカー 545万円 男性:576万円
女性:441万円
20代:425万円
30代:567万円
40代:671万円
50代:864万円
【4位】香料 480万円 男性:555万円
女性:410万円
20代:362万円
30代:496万円
40代:─
50代:─
【5位】化学メーカー 475万円 男性:510万円
女性:392万円
20代:383万円
30代:490万円
40代:572万円
50代:716万円
【6位】自動車/輸送機器メーカー 473万円 男性:493万円
女性:391万円
20代:385万円
30代:500万円
40代:582万円
50代:755万円
【7位】電子/電気部品メーカー 471万円 男性:507万円
女性:373万円
20代:382万円
30代:475万円
40代:556万円
50代:694万円
【8位】機械/電気機器メーカー 463万円 男性:488万円
女性:381万円
20代:378万円
30代:469万円
40代:553万円
50代:699万円
【9位】鉄鋼/金属メーカー 455万円 男性:483万円
女性:365万円
20代:375万円
30代:468万円
40代:541万円
50代:665万円
【10位】ゲーム/アミューズメント機器メーカー 452万円 男性:483万円
女性:377万円
20代:352万円
30代:470万円
40代:541万円
50代:657万円

製造業の平均年収を業種別で見てみると、1位は「たばこ」で平均年収は769万円です。

最下位の「ゲーム/アミューズメント機器メーカー」の平均年収と約300万円の差をつけているので、業種によって平均年収に影響が出ることは明確です。

製造業は食料品だけでなく、機械部品や繊維といった様々な業種があるため、選択肢が広いと言えるでしょう。

関連記事:工場勤務で年収800万は可能?給料が高くなりやすい理由とは
関連記事:製造業の年収ランキングを年代別・業種別・企業別に紹介

【企業別】製造業の平均年収ランキング

【企業別】製造業の平均年収ランキング

ここからは製造業の平均年収ランキングを企業別で発表していきます。

それでは順番に解説していきます。

食品メーカー

食品メーカーの平均年収ランキングは下記の通りです。

企業名 平均年収
【1位】味の素 1,046万円
【2位】サントリー食品インターナショナル 1,030万円
【3位】DM三井製糖株式会社 978万円
【4位】日本ハム 848万円
【5位】江崎グリコ 817万円

食品メーカーでは1位に「味の素」、2位に「サントリー食品インターナショナル」、3位に「DM三井製糖株式会社」と続いています。

食品メーカー全体で見てみると、調味料や飲料メーカーの平均年収が高い傾向にあるようです。

しかし、食品メーカーの現状は原材料の高騰などで値上げするメーカーが多く、減益する企業も多いと言われています。

医薬品メーカー

医薬品メーカーの平均年収ランキングは下記の通りです。

企業名 平均年収
【1位】ソレイジア・ファーマ 1,490万円
【2位】サンバイオ 1,247万円
【3位】シンバイオ製薬 1,194万円
【4位】中外製薬 1,155万円
【5位】武田薬品工業 1,105万円

医薬品メーカーでは1位に「ソレイジア・ファーマ」、2位に「サンバイオ」、3位に「シンバイオ製薬」と続いています。

医薬品メーカーの平均年収はトップ5全てが1,000万円を超える水準です。

コロナウイルスなどの影響で、医薬品メーカーの需要が高まったことで、今後も伸びしろのある企業が多いと言われています。

電気機器メーカー

電気機器メーカーの平均年収ランキングは下記の通りです。

企業名 平均年収
【1位】キーエンス 2,182万円
【2位】レーザーテック 1,379万円
【3位】東京エレクトロン 1,285万円
【4位】ワコム 1,122万円
【5位】ローツェ 1,122万円

電気機器メーカーでは1位に「キーエンス」、2位に「レーザーテック」、3位に「東京エレクトロン」と続いています。

1位のキーエンスは平均年収が2,000万を超えており、日本企業の中でもトップの平均年収です。

電気機器メーカーも徐々に生産を再開しているところが多いため、今後求人が増える可能性があるでしょう。

機械メーカー

機械メーカーの平均年収ランキングは下記の通りです。

企業名 平均年収
【1位】ファナック 1,248万円
【2位】ディスコ 1,140万円
【3位】日本電技 908万円
【4位】新日本空調 908万円
【5位】ナカボーテック 887万円

機械メーカーでは1位に「ファナック」、2位に「ディスコ」、3位に「日本電技」と続いています。

デジタル化が進んでいることから、工場で使われるロボットの製造を行っている会社が伸びてきているようです。

現在は人手不足の企業も多く、高収入で求人が出ていたりする業種と言えます。

自動車部品メーカー

自動車部品メーカーの平均年収ランキングは下記の通りです。

企業名 平均年収
【1位】トヨタ自動車 857万円
【2位】日産自動車 811万円
【3位】ホンダ 778万円
【4位】いすゞ自動車 753万円
【5位】─

自動車部品メーカーでは1位に「トヨタ自動車」、2位に「日産自動車」、3位に「ホンダ」と続いています。

一時期生産を停止していた自動車部品メーカーですが、少しずつ生産が再開される一方で規模の縮小が目立つ印象です。

平均年収だけで見ると、製造業の中では低めに見えますが、福利厚生や寮費無料などの好待遇な求人が多い業種と言えるでしょう。

関連記事:工場勤務の年収ランキング|年収アップに役立つ資格とは?
関連記事:製造業に向いている人の特徴6選|平均年収も紹介

製造業で年収を上げる6つの方法

製造業で年収を上げる6つの方法

製造業でも年収が高い企業があることがわかったので、次は年収を上げる6つの方法について解説していきます。

この6つの方法を実践して、安定した収入を得られるようにしていきましょう。

正社員を目指す

製造業で年収を上げる方法の1つ目は、正社員を目指すことです。

製造業の求人を見てみると「正社員」「派遣社員」「契約社員」など、様々な雇用形態が見られます。

求人サイトで見ると他の業種に比べて高給なイメージがありますが、雇用形態によって福利厚生やボーナスに大きく影響してきます。

そのため、福利厚生が手厚くボーナス支給が確定している正社員を目指すようにしましょう。

残業・休日出勤をする

製造業で年収を上げる方法の2つ目は、残業・休日出勤をすることです。

製造業は24時間稼働している場合が多く、欠員が出た場合の休日出勤が少なくないと言われています。

しかし、その分休日手当がきちんと支払われ、1分単位で残業手当が出る企業が多いため、収入を増やす1つの方法と言えます。

年収を増やすために、自分の予定などを考慮して残業や休日出勤することもポイントの1つです。

資格を取得する

製造業で年収を上げる方法の3つ目は、資格を取得することです。

製造業は現在人手不足に直面しているため、求人数が多いものの給料に差がないことも課題となっています。

そのため、年収アップにつながる方法として資格を取得するのが効果的です。

資格手当がもらえるだけでなく、企業によっては資格取得のための費用を負担してくれるところもあるので、求人を見てどの資格が必要なのかも検討してみましょう。

仕事内容を変更する

製造業で年収を上げる方法の4つ目は、仕事内容を変更することです。

製造業はただものを作るだけの仕事ではありません。

製造がメインの仕事もあれば、働く人を管理したり、お客さんと連絡を取り合ったりと様々です。

年収を上げる方法として、自分の仕事内容を変更してみるのも年収アップの近道になるでしょう。

昇進する

製造業で年収を上げる方法の5つ目は、昇進することです。

資格を取るのと同じくらいに製造業の年収アップに繋がる方法として昇進は重要です。

製造業は基本的に同じ作業を分担して行うことが多いので、年収を上げるには他の人と差をつける必要があります。

30代以降に製造業の年収が安定してくるのは、昇進が影響してくるからと言われているので、年収を上げたい人は積極的に挑戦してみましょう。

転職する

製造業で年収を上げる方法の6つ目は、転職することです。

企業別で見てきたらわかる通り、同じ業種でも企業によって差があります。

そのため、ある程度働いてみたときに年収とキャリアアップのために転職することがおすすめです。

経験者というだけで給料が優遇される場合もあるので、求人サイトをしっかり見て転職のタイミングを見計らいましょう。

関連記事:工場勤務で年収1000万はいける?年収アップのコツを解説
関連記事:40代の工場勤務の年収相場は?高年収を期待できる理由とは

製造業で働く3つのメリット

製造業で働く3つのメリット

製造業で働くメリットを3つ解説していきます。

これらを踏まえて、自分が製造業に向いているかどうか判断できます。

未経験でも活躍しやすい

製造業で働くメリットの1つ目は、未経験でも活躍しやすいことです。

製造業は就職のハードルが低い業種として知られており、フリーターやアルバイトから製造業の正社員として働ける場合が多いです。

年収が上がるだけでなく、待遇が一気に変わってくるため、製造業の正社員に挑戦する人も少なくはありません。

未経験でも出来る仕事内容が多いので、未経験で高収入な求人を探している人は製造業の求人を見てみるのがおすすめです。

コミュニケーションを取る頻度が少ない

製造業で働くメリットの2つ目は、コミュニケーションを取る頻度が少ないことです。

仕事を退職する理由の上位に君臨するのが人間関係です。

コミュニケーションはどの仕事でも必須とされていますが、製造業は比較的頻度が少なく最低限の会話で仕事が成り立つと言われています。

作業に集中して黙々と仕事がしたい方におすすめの業種です。

ワークライフバランスを取りやすい

製造業で働くメリットの3つ目は、ワークライフバランスを取りやすいことです。

製造業は交代制勤務を取り入れているところが多いので、勤務時間がきっちり決まっている職場が多いです。

また、1人で作業を行うのではなく何人かで作業するため、急な欠員が出ても仕事が回る仕組みになっています。

家事や育児を行っている人たちは時短勤務なども適用できるので、ワークバランスが取りやすい業種といえます。

関連記事:製造業とは?仕事内容・年収・技術職と技能職の違いを紹介

製造業で働く3つのデメリット

製造業で働く3つのデメリット

どの業種にもメリットだけでなくデメリットも存在します。

以下で製造業で働くデメリットを3つ解説するので、働く前に確認しておきましょう。

単純作業が退屈に感じる

製造業で働くデメリットの1つ目は、単純作業が退屈に感じることです。

製造業は他の業種に比べてやることが毎回決まっています。

同じ作業の繰り返しになる業務が多いので、変化を求めている人にとってはマンネリになる可能性が高い業種です。

ただ、同じ作業を黙々と繰り返すのが苦にならない人にとっては適職と言われています。

立ち作業が多い

製造業で働くデメリットの2つ目は、立ち作業が多いことです。

製造業は常に手や足を動かすことが多く、作業中は立ち作業がほとんどです。

休憩時間なども設けられていますが、体力勝負の職場も少なくはありません。

しかし最近ではイスに座りながらの作業する職場も増えてきたため、求人情報を見て判断するのもおすすめです。

業種によっては繁忙期がある

製造業で働くデメリットの3つ目は、業種によっては繁忙期があることです。

製造業は基本的には勤務時間が決まっていますが、繁忙期に入ると通常より生産量を増やすために残業などが増えてきます。

そのため、残業などをせずに定時退社したい人には我慢しなけれなならないところがあります。

しかし、その分残業手当などは必ず支給されるようになっているので、稼ぎ時として考えると大きなデメリットに感じません。

製造業の平均年収に関してよくある質問

製造業の平均年収に関してよくある質問

ここまでの解説をふまえて、製造業の平均年収に関してよくある質問に答えていきます。

製造業の35歳の平均年収はどれくらいですか?

製造業の35歳の平均年収は347万2,800円です。

製造業にボーナスはありますか?

製造業の35歳の平均年収は347万2,800円です。

業種全体で見てみると、特別高いわけではないものの、低くもありません。

転職を考えているタイミングであれば、現在働いている状況を整理してから転職を考えるといいでしょう。

無料の寮もあるって本当ですか?

寮費無料の求人も存在します。

ただし、寮費は無料でも光熱費等は別途自己負担の求人もあるため、注意は必要です。

求人情報だけでなく、面談の際に詳しいことを聞けるので質問することとして頭に入れておきましょう。

製造業の平均年収についてのまとめ

製造業の平均年収についてのまとめ

今回は、製造業の平均年収について解説しました。

製造業は働き方次第では高収入も狙える安定した業種です。ただし、単純作業が苦手な人や体力に自信のない人にとっては魅力に感じる部分は少ないかもしれません。

製造業への就職を検討している方は、本記事を参考にして、製造業への就職に挑戦してみて下さい。

製造・工場の仕事をお探しの方へ

メーカーキャリアは、製造業界に特化した転職支援サービスです 。

  • 希望条件に合う求人のご紹介
  • 履歴書など書類作成のサポート
  • 企業との条件交渉/面接日程の調整

無料でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。

求人を検索する(無料)

よくある質問

クロスワークに会員登録いただくと、求人のご紹介をはじめ、履歴書等の書類作成のサポートや企業との条件交渉・面接日程の調整など転職支援が受けられるようになります。
また、非公開求人のご紹介も可能なため、ネット上に掲載されていない大企業や有名企業に出会えるチャンスです。
「忙しくて転職活動ができない」「自分に合う求人がわからない」という方も安心してご利用いただけます。
ご利用は無料ですので会員登録のページよりご登録ください。

もちろん可能です。
ご家庭のご事情やご体調を理由に職を離れていた方の転職支援実績が多数ございますのでご安心してご利用ください。

現在クロスワークでは、トラックドライバーをはじめ、施工管理や電気主任技術者、電気工事士など物流・建設・製造に特化した求人を多数取り扱っています。
<掲載中の職種例>
・ドライバー・運転手:車両ドライバー、小型トラックドライバー、中型トラックドライバー、準中型トラックドライバー、大型トラックドライバー など
・施工管理:土木施工管理、管工事施工管理、建築施工管理、プラント施工管理、電気工事施工管理、現場監督 など
・設備工事作業員:電気通信設備工事担任者、認定電気工事従事者、特殊電気工事資格者、変電・配電員、ボイラー技士 など
・職人:電気工事士、鳶職、重機オペレーター、配管工 など
・警備員:施設警備、夜間警備、空港警備、マンション警備 など

くわしくはクロスワークをご覧ください。

会社の雰囲気を知れるよい機会ですので、興味を持った求人があればぜひ応募してみてください。

お手数ですが以下の方法で、転職支援・就職支援を希望しない旨を担当者にお伝えください。
宛先:inquiry_xwork@xmile.co.jp

この記事を書いたライター

クロスワークマガジンのアイコン

クロスワーク編集部

クロスワークマガジンは、X Mile株式会社が運営する記事メディアです。 当メディアは、物流・建設・製造など現場で活躍する方々向けに、就職・転職、お仕事に役立つ情報を発信しています。業界にくわしいメンバーや物流・製造業で従事した経験がある方、国家資格を持つ方の知見をもとにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

このライターの記事一覧

こんなお悩みありませんか?

  • もっと給料を上げたい...
  • 残業時間が多くて体力的にきつい…
  • もっとプライベートを充実させたい...

かんたん無料!
求人を検索する

その他の条件で求人を探す

公式SNS

-工場
-

© 2024 クロスワーク・マガジン