未経験から転職に挑戦できるのは何歳まで?転職先の選び方と職種について
近年では、1つの企業に長く勤めるのではなく、転職により自分に合った働き方を見つけるのが一般的になりつつあります。30代や40代で転職を検討している方も少なくありません。
しかしながら、転職サイトを確認すると「キャリア形成のため〇〇歳まで」といった年齢制限がある求人を見かけることもあるのではないでしょうか。また、中途採用では即戦力となる経験者が優遇される傾向です。
新しい業界への転職を検討しているものの、年齢や経験不足を理由に挑戦をためらう方もいるのではないでしょうか。
この記事では、未経験で転職できるのは何歳までなのか、転職を成功させるポイントを中心に解説していきます。未経験からでも挑戦しやすい職種も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
未経験から転職できるのは何歳まで?
転職市場では、キャリア採用のため応募年齢に制限が設けられたり、経験者でなければ応募できなかったりする求人があります。
ただし、若くなければ転職できないわけではありません。ここでは未経験からの転職事情について解説します。
転職には年齢制限はない
結論から述べると、未経験からの転職に明確な年齢制限はありません。年齢が上がるほど転職の難易度は上がるものの、50代や60代で応募できる求人もあります。
また、雇用対策法改正により平成19年10月以降は、求人で年齢制限を設けるのは禁止されています。
関連記事:バス運転手は何歳まで採用される?70歳以上の高齢運転手でも働ける条件
34歳を境に転職成功者が減少している
前述の通り、転職に年齢制限はないものの、年齢が上がるほど教育に時間をかけにくいため、即戦力が求められる傾向があります。そのため、年齢が上がるほど転職に成功するのが難しいと言えます。
2023年1〜3月の転職者データによると、25〜34歳の転職人数が74万人であるのに対して、35〜44歳では55万人にまで減少します。
しかしながら、転職者数が急激に減少しているわけでもないため、年齢を理由に転職をあきらめる必要はありません。
年齢が上がるにつれて正社員になりにくい
年齢が上がるほど、教育に時間をかけられる時間が短くなり、職種によっては体力面や健康に対するリスクも考慮しなければなりません。
企業にとって若手人材を採用するよりもリスクが高くなるため、契約社員での募集が増える傾向にあります。
正社員への登用制度もありますが、未経験の職種で結果を出すことは決して簡単ではありません。
専門職としてキャリアアップを目指せる企業が増えている
近年は、技術の進化や業務の高度化が進んでおり、特定分野の専門スキルを持つ人材のニーズが高まっています。
IT・デジタルマーケティング・エンジニアリング・金融といった業界がこれに該当します。
転職前に関連資格を取得すれば、採用の可能性を高められるだけでなく、転職後も積極的に研修などへ参加することで、未経験からでもキャリアアップを目指せます。
未経験でも転職しやすい職種12選
はじめから高度な専門スキルを必要としない職種や、人手不足が深刻化している業界では、未経験を歓迎する求人が多く、年齢に関係なく転職しやすいと言えます。
ここでは、未経験でも転職しやすい職種について、主な職種や仕事内容について解説していきます。転職先を決める上で参考にしてみてください。
不動産営業
不動産営業は、顧客に対して不動産物件の売買や賃貸の提案を行う仕事です。具体的には、顧客の希望条件に合った物件の紹介、内見の案内、契約手続きのサポートなどを行います。
対人スキルが高く、コミュニケーションを取るのが得意な方や、粘り強く交渉するのが得意な方が向いていると言えるでしょう。
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生命保険営業
生命保険営業は、顧客に対して生命保険商品を提案し、契約を獲得する仕事です。具体的には、顧客のライフプランに合わせた保険何歳までの提案や契約手続き、給付金の請求サポートなどを行います。
生命保険に関する知識が必要であるものの、顧客との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が重視されるため、未経験でも挑戦しやすい職種です。
話を聞くのが好きで、人の役に立つことにやりがいを感じる方に向いているでしょう。
介護福祉士
介護福祉士は、高齢者や障がい者の生活支援を行う仕事です。具体的には入浴や食事、排泄といった日常生活のサポートやリハビリの補助などを行います。
介護の現場で仕事をこなしながらスキルを身につけられるため、未経験者でも転職可能です。高齢化に伴い需要が高まっており、人材不足が深刻化しているため、未経験者を歓迎する求人も多くあります。
製造業
製造業は、自動車・家電製品・食品といったあらゆる品目を製造する業界で、組立工や機械オペレーター、検品・検査員など、数多くの職種が存在します。
未経験者でも挑戦しやすいのが、製造ラインの作業員で、工程が細かく分業化されているため、複雑な作業がほとんどありません。繰り返し作業であるため、仕事も覚えやすいと言えます。
24時間稼働している工場も多く、夜勤勤務であれば未経験者でも高収入を目指せます。製造品目によって作業内容が異なるため、自分に合った求人を選ぶようにしましょう。
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関連記事:工場勤務は楽すぎるって本当?きつさや仕事あるあるについて
運送業
運送業は、物資や製品を目的地まで輸送する役割を担っており、トラック運転手や倉庫作業員といった職種があります。
主な仕事内容には、荷物の積み下ろしや配送業務、物流センターにおける在庫管理などがあります。業界全体が深刻な人手不足であり、未経験者を歓迎する求人が多い傾向です。
特に、大型トラックやトレーラー運転手などは、高度な運転技術が求められるため、その分高収入を目指せる職種です。
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関連記事:トラック運転手は未経験からでも転職できる|必要な免許と合格条件
配送業
配送業は、荷物や商品を顧客の元へ迅速に届ける仕事で、主な職種には宅配ドライバーや配達員、物流センターでのピッキング作業員などがあります。
近年は、ネット通販の拡大により需要が高まっており、未経験者を歓迎する求人が増えています。比較的小さな車両を運転し、取り扱う貨物も小さなものが多いため、体力的な負担もすくなく挑戦しやすいと言えるでしょう。
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関連記事:配送業で未経験の人でも受かりやすい志望動機とは|例文と書き方のコツ
タクシー運転手
タクシー運転手は、乗客を目的地まで安全かつ迅速に送り届ける仕事です。メイン業務は運転ですが、送迎中の接客も大切な業務の1つです。
乗務するには「普通二種免許」が必要ですが、会社の「資格取得支援制度」を利用して、転職後に免許取得するのが一般的です。
運転する車両も乗用車と同じサイズであるため、業務にも慣れやすく、未経験でも挑戦しやすい職種と言えるでしょう。給与面では、多くの会社でインセンティブ制が採用されているため、売上次第で高収入を目指せます。
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関連記事:タクシー運転手に向いている人の特徴|求められるスキル、現役運転手の声も
警備業
警備業は、施設や人の安全を守る仕事で、オフィスビルや商業施設の警備・交通誘導・イベントの警備など、さまざまな現場で働きます。主な業務内容には、巡回警備や出入り管理、防犯カメラの監視、事故やトラブルの対応などがあります。
勤務する上で必須となる資格はなく、入社後の研修で業務ルールなど学べるため、未経験者でも挑戦しやすいと言えるでしょう。力仕事は少ないものの、求人によっては夜勤もあるため、勤務時間を事前にチェックしておくようにしましょう。
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関連記事:施設警備の仕事内容は?きつさや向いている人の特徴について
設備管理
設備管理は、ビルや工場などの施設で、電気設備・空調設備・給排水設備などの保守点検を行う仕事です。主な業務には、設備の定期点検や修理、緊急時の対応などがあります。
各設備に関する専門知識やスキルが求められますが、必ずしも資格が必要というわけではありません。各施設に欠かせない存在で、需要が高いこともあり未経験者を歓迎している求人が多くあります。
働きながら関連資格を取得すれば、安定して長く働き続けられる職種と言えるでしょう。
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関連記事:設備管理に向いている人の特徴|仕事内容や役立つ資格、やりがい
施工管理
施工管理は、建設現場で工事全体を管理し、計画通りに工事を完了させることを目指す仕事です。建設工事における工程管理・品質管理・原価管理・安全管理・環境管理など幅広い管理業務を行います。
また、工事の進捗状況に応じたスケジュール調整や、トラブルへの迅速な対応が求められる重要なポジションです。
さらに、建設工事で選任が義務付けられている「主任技術者」や「監理技術者」には、施工管理技士の資格を持つ人のみが担当できます。これらは建設業界に欠かせない重要な役割があります。
最近では未経験者を歓迎する求人も増えており、建設業界の経験がない人でも応募しやすい職種となっています。
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関連記事:【未経験歓迎】土木施工管理者になれる理由とキャリアを築く方法
建設系の職人
建設系の職人は、建設現場で、専門的なスキルを活かしてものづくりを行う仕事です。主な職種としては、大工・左官・塗装工・鉄筋工・配管工などがあります。
それぞれが専門分野に特化しており、高度なスキルと経験が求められます。見習いからスタートするため、未経験からでも挑戦可能であり、手に職をつければ長期的に安定した働き方ができる職種です。
なお、力仕事が多い職種もあるため、体力に不安がある方は慎重に判断しましょう。
関連記事:【魅力満載】 大工の仕事内容と種類|大工になるための方法とは
工場作業員
工場作業員は、製造ラインでの加工・組立作業や、製品の検品・梱包、機械操作などを行う仕事です。製造品目は自動車や家電製品、食品など多岐に渡り、それぞれの製造工場で作業内容が大きく異なります。
製造ラインでの作業は、細かく分業化されているため、仕事を覚えやすく、未経験者でも挑戦しやすい仕事と言えるでしょう。
ただし、繰り返し作業が多いため、人によっては単調に感じることもあります。自分の適性をよく見極めた上で応募を検討するようにしましょう。
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関連記事:工場勤務はきつい?向いている人の4つの特徴や仕事内容とは
未経験職種の転職先の選び方
異業種に転職する際には、慎重に応募先を選ぶ必要があります。何も考えずに応募先を決めてしまうと、仕事内容が合わずに後悔する可能性があります。
転職する職種を決める際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 興味や関心のある職種を選ぶ
- キャリアアップの機会がある企業を選ぶ
- 成長が見込める業界を選ぶ
- 労働条件やライフスタイルにあった企業を選ぶ
これらのポイントを意識することがなぜ重要なのか、失敗事例を交えながら解説します。
興味や関心のある職種を選ぶ
転職先は、興味や関心のある職種から選ぶようにしましょう。興味がある分野であれば、新しい知識やスキルを学ぶ意欲が湧きやすく、仕事へのモチベーションを維持しやすくなります。
一方で、年齢制限などを優先しすぎて全く興味のない仕事を選んでしまうと、壁にぶつかった際に挫折しやすく、キャリアチェンジが思うように進まない可能性があります。
キャリアアップの機会がある企業を選ぶ
キャリアアップの機会がある企業を選ぶことも重要です。キャリアアップできる環境が整っている企業であれば、スキルや経験を積み重ねながら、自身の市場価値を高められます。
具体的には、研修制度が整っており「資格取得支援制度」などを設けている企業がおすすめです。市場価値が高まれば、好待遇の会社への転職も可能です。
成長が見込める業界を選ぶ
需要が高く、成長が見込める業界であるかも重要なチェックポイントです。成長している業界ではビジネスチャンスが多く、企業が成長しやすいため、新しい役割やポジションが生まれやすいと言えます。
このような企業で積極的に挑戦し続けることで、自己成長に繋がり、さらなるキャリアアップを目指せます。企業の業績も安定しやすく、長期的に安心して働き続けられることも魅力と言えるでしょう。
労働条件やライフスタイルにあった企業を選ぶ
労働条件やライフスタイルに合った企業を選ぶことは、長く働き続ける上で重要です。給与・福利厚生・勤務時間・休日数など、細かくチェックしましょう。
特に家族がいる場合は、生活費を十分に確保できる給与や、家族と過ごす時間を確保できる勤務時間を考慮しましょう。
30代後半や40代での転職であれば、身体的な負担の多さも重要な要素です。力仕事が多かったり、夜勤や早朝勤務があったりする仕事では、体調を崩してしまい長続きしない可能性があります。
未経験職種へ転職を成功させる6つのポイント
未経験の職種への転職を成功させるには、自分に合った仕事を選ぶのはもちろん、狙った企業に採用してもらう必要があります。転職活動をスタートする際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 転職理由を明確にする
- これまでの職務経験を分析して自身の強みを理解する
- 転職先のニーズや課題を分析する
- 入社後のキャリアプランを明確にする
- 転職に有利な資格を取得する
- 転職エージェントや転職支援サービスを利用する
各ポイントの具体的な作業手順や、効率的な転職活動の進め方について解説します。
転職理由を明確にする
転職理由を明確にしておかなければ、次の仕事で何を優先すべきなのかが曖昧になります。転職理由を明確にしたうえで、解決できる職種や企業について考えてみましょう。
また、採用面接では、前職の退職理由についての質問があります。今後のビジョンについて答えられるように準備しておきましょう。
ただし、本当の理由であっても「上司の指示が理不尽だった」「給料が低すぎた」といったネガティブな内容は、面接時の回答として避けましょう。
「不満があったらすぐに辞めるのでは」と思われてしまう可能性があるためです。
これまでの職務経験を分析して自身の強みを理解する
自分に合った職種を検討し、採用を勝ち取るためのアピールポイントを明確にするには、これまでの職務経験を振り返ることが大切です。
どのような業務を得意としていたか、どのような成果を上げた経験があるかを整理してみましょう。また、今の自分に足りないスキルや弱みも把握しておきます。
自分の強みや弱点が思いつかない場合は、同僚や家族から客観的なアドバイスをもらうのもおすすめです。
転職先のニーズや課題を分析する
自分のアピールポイントを明確にした後は、転職先の業種が抱えている課題や企業のニーズを分析します。これにより、どのような人材が求められているのか、どのようなスキルを身に付けるべきなのかを把握できます。
課題やニーズを理解していれば、自分の過去の経験をどのように活かせるか具体的にイメージできるため、面接の際にアピールがしやすくなるでしょう。
入社後のキャリアプランを明確にする
入社後のキャリアプランを明確にしておくことも大切です。未経験の応募者に企業が求めるのは、仕事に対する熱意や成長を期待できるような姿勢です。
「できるか分からないから」と遠慮していては、仕事に対する熱意をアピールできません。
入社後はどのような業務に携わりたいのか、経験を積んだ先に何を目指すのか、具体的にキャリアプランを説明できるようにしておきましょう。
キャリアプランが明確になっていれば、転職後に何をすべきかも判断しやすくなります。
転職に有利な資格を取得する
未経験での転職を有利にするための効果的な方法が「関連資格の取得」です。転職先の業界や職種で役立つ関連資格を調べた上で、取得を検討してみましょう。
単に学んでいる段階と、実際に資格を取得している場合では、仕事に対する本気度や準備の度合いに対する印象が大きく異なります。
また、専門知識やスキルが身についているため、仕事を覚えやすくなり、資格手当を支給している企業であれば収入も上がります。
転職エージェントや転職支援サービスを利用する
転職エージェントを利用すれば、転職活動を効率よく進められるため、転職を成功させやすくなります。
転職エージェントとは、プロのキャリアアドバイザーによるサポートを受けられる転職支援サービスです。転職条件をヒアリングした上で、最適な求人を紹介してもらえます。
年齢や経験に指定のない求人を探す手間を省けるだけでなく、体力面で不安がある場合は、事前に具体的な業務内容について、キャリアアドバイザーを通じて起業への相談も可能です。
面接日程の調整や、履歴書の添削といったサポートも受けられるため、転職活動の負担も軽減できます。
興味のある業界がある場合は、業界特化型の転職エージェントがおすすめです。無料で利用できるため、積極的に活用しましょう。
未経験から転職をするのにおすすめの資格11選
資格取得は専門スキルや知識の証明となり、業界未経験でも採用の可能性を大きく高められます。
ここでは、未経験で転職予定の方におすすめの資格について、どのような業務で役立つのかを交えながら解説します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士(宅建士)は、不動産の売買や賃貸契約に関する業務で役立つ資格です。不動産契約における重要事項の説明や、説明書への記名・押印は、宅建士でなければできない独占業務です。
資格取得する上で、特別な受験資格はなく誰でも挑戦可能です。合格率は1〜2割で推移しており、取得にかかる学習期間は半年〜1年ほどです。
関連記事:宅建資格を取得するメリット5選|デメリットの対応策と年収アップのコツ
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、顧客の資産管理やライフプランの設計をサポートする専門職です。保険・年金・税金・投資・不動産などの分野でアドバイスできるため、金融機関や保険会社、不動産業界で役立ちます。
入門編となる3級に特別な受験資格はなく、合格率は8割前後で推移しており、取得にかかる学習期間は2〜3ヵ月ほどです。
介護福祉士
介護福祉士は、高齢者や障がい者の生活をサポートする上で役立つ資格で、介護業界に欠かせない存在です。介護業界でのキャリアアップを目指したい方向けの資格と言えるでしょう。
受験するには、養成施設での課程修了や実務経験などを満たす必要があり、転職前に取得することはできません。ただし、介護業界の入門資格とされる「介護職員初任者研修」であれば、誰でも受講でき、転職前でも取得可能です。
大型・中型自動車運転免許
大型・中型免許は、トラックなどの大型車両を運転するために必要な資格で、物流業界や運送業で運転手として働く際に必須となります。
2013年の道路交通法改正により、「受験資格特例教習」を受講すれば、最短で19歳から取得できるようになりました。(普通自動車免許を取得後、1年の運転経験が必要)
免許取得にかかる時間は、自動車教習所に通学する場合で約1ヶ月、合宿免許であれば約10日となります。
関連記事:大型免許の難易度と取得条件|教習所と一発試験の合格まで
関連記事:【初心者向け】中型免許を取得する条件と費用|取得までの具体的なステップ
大型特殊自動車免許
大型特殊自動車免許は、ショベルカーやフォークリフトといった大型特殊車両を公道で運転するために必要な資格です。製造業や建設業で働く際に活かせます。
この免許は大型特殊車両を運転・操作するための資格ではなく、公道を運転するためのものであるため、別途運転免許が必要です。
普通自動車免許があれば、誰でも受験可能であり4〜6日で取得できます。
関連記事:大型特殊自動車免許の取得費用は?取得の流れや目安日数も
普通二種免許
普通二種免許は、旅客運送業務に従事するための資格で、タクシー運転手として働く際に必ず必要です。
中型・大型免許と同様に、2013年の道路交通法改正により「受験資格特例教習」を受講すれば、最短19歳から取得できます。
転職前でも取得できますが、多くのタクシー運転手の求人では、普通自動車免許を取得していれば応募可能としています。入社後に資格取得支援制度を活用して、二種免許を取得するのが一般的です。
関連記事:仕事しながら二種免許を取得する3つのコツとは?支援制度も
警備業務検定
警備業務検定は、警備員として働くためのスキルを証明できる資格です。資格区分は1級と2級に分かれており、2級であれば誰でも受験可能です。
都道府県公安委員会が行う検定に合格するか、登録講習機関が行う特別講習と修了考査を受けて合格する方法があります。
運転免許のように、資格がなければ業務に携われないわけではありませんが、所持することで業務に有利になることが多いです。
関連記事:警備員の仕事で役立つおすすめの資格一覧|難易度や取り方について
ビルメン4点セット
ビルメン4点セットとは、ビルメンテナンスで役立つ資格で「第二種電気工事士」「危険物取扱者乙種4類」「2級ボイラー技士」「第三種冷凍機械責任者」が該当します。
必ず全ての資格が必要となるわけではなく、求人によって優先して取得すべき資格は異なるため、転職したい職種や従事先を決めた上で、取得を検討しましょう。
これらの資格はいずれも特別な受験資格はなく、試験に挑戦できます。ただし、2級ボイラー技士は、免許を交付してもらう際に、所定の実務経験が必要です。
関連記事:設備管理に活かせる資格一覧|施設管理との違いや仕事内容
施工管理技士
施工管理技士は、あらゆる建設工事での配置が義務付けられており、建設業界で重宝される資格です。工事全体を管理する役割を担っており、工事の各工程に関する知識はもちろん、関係法令についての理解も必要です。
資格区分は2級と1級に分かれており、2級の第一次検定であれば誰でも受験可能ですが、第二次検定は所定の実務経験を満たす必要があります。
転職前に取得するのは難しいですが、将来的に施工管理者を目指す場合は、少しずつ学習を進めておくと良いでしょう。
フォークリフト運転技能講習修了証
フォークリフト運転技能講習修了証は、フォークリフトを安全に操作できるスキルを証明できる資格で、物流や倉庫業界で重宝される資格です。
講習は、18歳以上であれば誰でも受講可能であり、特別な運転免許は必要ありません。
講習終了後に実施される試験に合格する必要がありますが、講習内容がそのまま出題されるため、合格率は95%以上と言われています。4日ほどで取得できるため、取得を検討してみましょう。
関連記事:フォークリフトの資格の取得方法|受験資格や費用・合格率も
溶接技能者
溶接技能者は、溶接作業の専門スキルを証明できる資格で、製造業や建設業における建物や機械の製造業務、修理・メンテナンス業務で活かせます。
溶接方法によって資格が分かれているため、転職先でどの溶接手法が用いられているのか調べた上で、取得する溶接資格を決めましょう。
関連記事:溶接工とは?未経験からできる?仕事内容や必要な資格・年収も
未経験から転職に役立つ資格の取得方法
未経験から転職を有利にするために資格を取得する場合、以下のような取得手段があります。
- 独学で学ぶ
- 通信講座を活用する
- 職業訓練校を利用する
実技試験がなく、初学者でも理解しやすい内容であれば、独学でも十分に資格取得を目指せます。参考書を使った勉強が一般的でしたが、近年は資格取得に関する動画コンテンツがYouTubeにもアップされています。
取得難易度が高く、独学での習得が難しい資格は、通信講座を利用するのもおすすめです。初学者向けの学習カリキュラムが組まれており、分からないことがあれば、講師陣への質問も可能です。
知識ではなく技術重視となる資格の場合は、職業訓練校の利用を検討しましょう。実際の機械や道具を使いながら、リアルな作業環境で実践的な学びを受けられます。
現役技術者からの指導も受けられるため、実際の現場ですぐに活かせる技術を習得できます。
未経験からの転職は何歳までできるかに関するよくある質問
最後は未経験からの転職における年齢事情に関する、4つのよくある質問に答えていきます。
- 大手企業への転職は何歳まで?
- キャリアチェンジは何歳まで?
- 転職が厳しい年齢のラインは?
- 未経験で転職する場合、早い方が良いのか?
転職を判断する上で役立つ内容ですので、参考にしてみてください。
大手企業への転職は何歳まで?
大企業への転職に年齢制限はありません。企業側が求める人材にマッチしていれば年齢に関係なく転職可能です。
ただし、中途採用の場合は即戦力を求められる傾向にあるため、未経験での転職は難しいと言えるでしょう。企業のニーズをリサーチした上で、関連資格を取得することで、採用の可能性を高められます。
キャリアチェンジは何歳まで?
株式会社ライボが実施した「2022年 転職年齢に関する意識調査」によると、キャリアチェンジできる年齢として最も多かったのが35歳でした。約8割の人が「転職の成功に年齢リミットがある」と答えています。
理由としては、一から学び直すには時間がかかることや、体力的な問題があることが挙げられます。ただし、あくまでも目安であり、40代や50代でもキャリアチェンジに成功することは可能です。
参考:Job総研による『2022年 転職年齢に関する意識調査』を実施 8割が感じる転職成功の年齢リミット 平均41.4歳で上昇傾向か|PR TIMES
関連記事:自動車整備士への転職は何歳まで?社会人から転職するコツと年齢制限
転職が厳しい年齢のラインは?
転職が難しくなる年齢に明確なラインはないものの、40代あたりから難易度が高くなると言われています。これは、企業が教育にかける時間がなく、体力的な問題も考慮されるためです。
ただし、未経験でも従事しやすい職種であれば、転職可能です。具体的には建設業や製造業、物流業が挙げられます。
全ての職種が該当するわけではないため、仕事内容を調べた上で自分との適性を判断することが大切です。
未経験で転職する場合、早い方が良いのか?
未経験での転職は、早い方が有利と言えます。年齢が若いほど教育や研修に時間をかけられるため、長期的な成長が見込めます。
社会人経験が少ない分、即戦力としての活躍はできないものの、柔軟性があり企業の考え方や方針に適応しやすい魅力があります。
未経験職種に転職をするなら資格を取得してこれまでの経験をアピールしよう
未経験の業種への転職は、年齢が上がるほど難しくなる傾向です。ただし、明確な年齢制限はなく40代や50代でもキャリアチェンジは可能です。
人手不足などの理由で、未経験者を歓迎している求人も多くあるため、自分の強みや適性も踏まえて転職先を検討してみましょう。
採用の可能性を高めるには、関連資格の取得もおすすめです。今回紹介したおすすめの資格は、未経験でも挑戦できるものばかりですので、取得を検討してみてください。
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